とある休日の早朝。
『おっはよー! 皆大好き
舞子
突然だけど
いきなりなんの話だよ!って感じだね!
テヘペッッロー!
んじゃっねー☆彡』
「マイちゃん、なんか怪文書が届いた……」
「ん?」
困惑した
宛先には
「相変わらず趣味が、というより性格が悪いなあ……」
「?」
これで親友の恋路を見守っているつもりなのだから、何とも言えない。
腕を引いて説明を催促してくる
相手は
『お姉ちゃん、なんか怪文書が届いた……』
「ん?」
困惑した声で
「こっちも
『でもこれ、
そこがネックなのである。
彼女の事だ。既に一条家に向かって直進行軍していてもおかしくはない。
『
「だよねー」
と言っても険悪とかの悪い意味ではなく、
空回りする
『お姉ちゃん……』
「分かった。じゃあ、助けに行こうか」
これ以上の自爆は止めてあげたいし、巻き込まれる
そんな
どちらが
「というわけでやってきました一条家」
「うぁおっ?!! って岬かよ。お前どこから……」
自宅で
「さすがお姉ちゃん、サラマンダーより、ずっとはやい!!」
「なんだ
「え? るりちゃんとつぐみが、こういう時にピッタリのセリフがあるって」
目をそらす2人に、
「そのセリフは危険だから、使わない方がいいぞ」
「? 分かった」
元ネタを知らないため特に
ちなみにこのネタ。サラマンダーを人名だと勘違いして、相手を早撃ちマックだと
「ヨヨはキャラとしては嫌いじゃないんだよね。最初から思い入れが無かったせいかもしれないけど」
「マイちゃんって『この人がヒロインです!』って押されると、サブキャラのほうに行くよね」
「ヒロインがヒロインであるだけの魅力を持っていれば、そんなことはないよ」
まあそういう作品は少ないのだが。
ちなみにPC版もPS版も、
「あれはヨヨもそうだけど、マテライトとセンダックが出しゃばりすぎて、学芸会を眺める観客の気分になったのが失敗だったわね」
「ビュウの立ち位置が『元は国の要職にあったけど、今では反乱軍のリーダーです』じゃなくて、『反乱軍やってる国のお偉いさんたちにこき使われる下っ端』なイメージでしたからね」
戦闘に加わる一般人との間に挟まる中間管理職的な気分だったり。
そのせいでダメージが無かったとも言えるので、良かったのか悪かったのか。
ヨヨとの子供の頃の思い出も無理に付き従う
「ゲーム的には楽しかったしね。ビュウとプチデビルで突っ込んで、ドラゴンとウィザード部隊でダメ押しとか。
他は余ったライトアーマーと組ませてアイテム回収してたけど」
「音楽も良かったし、ドット絵もさすがはスクウェアって感じだったよね」
「やけに生々しい女性陣のセリフとか、ちょっとおバカな男性陣のノリとか」
「ドラゴンの育成も楽しかったですよね。うにうになんかは絶対にドラゴンの見た目ではありませんでしたが」
散々ネタにされているが、割とおもしろいゲームなのだ。
「お前ら……、もうちょっと子供らしい素直な気持ちで楽しめないのかよ」
「ねぇ……
「やかましい」
まあそんなやり取りはともかく。
すると今まで会話に加わっていなかったため気付かなかったが、
「
「ああ、
高校生なのに着慣れているのも相まって、彼女のツボに入ったようだ。
「……なるほど」
一瞬『小野寺のほうが……』と言いそうになるも、グッと
「もしかして、この間の花火大会ではしゃいでたのって」
「半分は周りの浴衣のせいだね」
迷子にならないよう終始誰かに手を引かれていた
仲のいいメンバーと遊べて楽しかったというのも勿論あるが、周囲に浴衣姿の人が多くて浮かれていたというのもある。
「
と、そこに現れたのは一条家に
実は今まで、突如として屋敷内に人の気配が増えたことを察知した
その後、気配の正体が
そんな
「マイちゃん様の関係者になった以上、我々が必要になるような事態は絶対に起こりえませんから、もっと気楽に構えたほうがいいですよ?」
「…………そうするね」
ちなみにこの場合の関係者の中に、厳密には
友人である一条
「それで、皆は遊びに来てくれたの?」
「まあ遊びにというか、なんというか。
それに、もう一人来るはず……って丁度いいところに」
ぞろぞろと皆で連れ立って向かうと、膝に手をついて息も絶え絶えといった様子の
よっぽど急いで来たのであろう、と言いたいところだが。本田の運転する車でやってきて、一般家庭よりも広いとはいえ玄関までのほんの数メートルを走っただけでこの
50mを完走できないのは伊達ではない。
「ご無事ですか
「ん!!?」
しかし、その目に宿る光は少しも衰えていなかった。
「フフ……この橘
誰があなたと
「あー、うん、橘。まずは落ち着いて……って『
いまだ呼吸の荒い彼女を気遣う
「もしかして、2人は知り合いだったのか? 学校では、そんな
「……ふふっ、実は昔、ね?」
実は
今は部外者も居るため詳細は語らない事を選択したようだ。
しかし『10年前の約束』については
「まあいつまでも玄関で話してるのもなんだし、橘も上がってくれ」
そうして
「って、おーい
「えっ? って居たのか
「ヒドッ?!!」
玄関に寄りかかってポーズを決め、この騒ぎの発端として注目を浴びるのを待っていた
面倒だから関わらないでおこうと視界から外していた
見ちゃいけませんと保護者によって目隠しされていた
そもそも視界に入れても認識すらしていなかった
様々な偶然が重なって、
まさに、奇跡のような出来事であった。