究極の魔法に至る為!   作:ケツアゴ

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聖王国編 ダレる気がしたので駆け足です


印象に残った曲を再生する魔法

「あの騎士団長、随分と取り乱していたな。まあ、聖騎士の誇りを貶されたのと同じなのだが……私がアンデッドだと知られれば面倒な事になりそうだ」

 

「いや、お前なら騎士団を皆殺しに出来るだろう?」

 

 国の威信と民の命を背負っての行軍の成果をアインズ達に上回れたレメディオスが取り乱して謁見の間が少々騒がしくなった後、用意された客間にてイビルアイは厄介な事になったと元凶に口を放つものの、予想していた返答に最早何も思わない。

 

 正直第一王子や有力貴族が裏組織や敵国と通じている時点で王国は滅びて良いのではと薄々感じているものの、聖王国は違うのだから聖騎士達を消し飛ばす訳にはいかないだろうと思いつつ、言っても無駄なので言わない。

 

「……しかし、まさか依頼を受ける条件として亜人討伐の依頼を受ける事になるとはな。その上、とんでもない者達と同行する羽目になるとは。第八位階魔法まで使い熟すなど有り得んだろう。……それで何処まで掴んでいる? 今回の一件、亜人の侵攻にしては不可解な点が多い。尋問した奴の中には天使に棲家を追われたと言う者も居たが……」

 

「ああ、女が聖王になるのが気に入らない南の貴族が温い政策しかしない聖王女を舐めた結果、特殊なアイテムを使って呼び出した上級天使の力で引き起こした茶番だ。犯人は別件で暗殺されて湖に沈んだがな」

 

「結局貴族共の政争に民が巻き込まれたという訳か。何処の国も変わらんな」

 

「滅んだ方が民の為になる点を考えれば王国の方が酷いがな。正直、王族だの有力貴族だのを皆殺しにすれば平和的に帝国に吸収されて、結果的に大勢が救われるだろうに」

 

「……言うな。ラキュース達は本気で民を救いたいと思っているんだ」

 

「民を救いたいならラナー王女を連れて帝国に亡命するのが一番だと思うがな。皇帝と王女の子供に王国を継がせて、実権は帝国側がしっかりと握る。無能や腐敗貴族の排除が盛んだからな、帝国は。粛清による死人は必要経費だ」

 

 イビルアイの言葉に対し、王国が一刻も早く滅びた方が良いと理解出来ないのが理解できないと言った顔になるギーシュ。この発言を王宮の者に知られれば面倒な事になるだろうが、帝国に行かないのは勧誘が鬱陶しいからだけしか理由の無いギーシュからすればどうでも良い。

 

 

 

「貴様と話していると疲れる。……最後に聞かせろ。お前の出資者は一体何者だ?」

 

「なんか遠くから来た凄い集団」

 

「答えになってないな!? アレか? 出資者の素性にすら興味が無いのか!?」

 

「ん? 互いに利益を提供していればそれで良いだろう? 詳しい素性とか知る意味有るのか?」

 

 まさかプレイヤーなのかとイビルアイは訝しみ、そして……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか単独行動時に上位天使に襲われたイビルアイがマーレ殿に助けられた事で惚れてしまうとはな」

 

「俺もアレにはビックリしましたよ。あのダークエルフの子が男の子だったのにも驚いたけれど……」

 

 イビルアイが頭痛と胃痛を覚えてから約半月後、更に自分に同性愛の気があったのかと悩んだ末に本当の性別を知っても悩みながらも聖王国の問題は全部解決したのでギーシュ達は王国へと戻って来ていた。聖王国の領地に傾れ込んだ亜人は討伐か転移門を使って元の住処のある辺りにまで追放。

 一部は天使から追われる事が無い様にと護衛のアンデッドを配置した事でアインズに忠誠を誓ったらしい。

 

 元凶の貴族に関しては家に伝わるアイテムを使用したが思ったよりも大事になった事を悔いて遺書を残し失踪、後に死体が見付かったらしい。

 

 らしい、というのは基本的にギーシュ達は治療に専念していたからだ。

 

「法国に伝わる文献によれば魔除けの意味合いがあって幼い男児に女児の服を着せるとの事だ。そういった性癖もあるらしいが、他人の性癖に口出しする必要は無いだろう」

 

「あー、確か先生が誘われた趣味の悪い娼館って移転したんでしたっけ? 先生と関わりたくないからって」

 

 娼婦に暴行を加える事に快感を求める客用の当然ながら違法だが顧客やバックの影響で摘発されずにいる店について思い出しながらヘジンマールは苦笑いを浮かべる。

 カルカがギーシュに好意を持って行動した事を知ったレメディオスが聖王女を洗脳して国を傾ける策略だと激昂し、周囲の制止を振り払って襲い掛かった挙句に再びシャルティアに蹴り飛ばされた。

 

 学習せずに感情のままに暴れる姿って側から見ればこんななのか、シャルティアはそう呟いて少し成長したとか、結局またやらかすとか。

 

 因みにギーシュと行動しての感想や人間への印象の変化を問われた際には……。

 

 

 

「人間にしておくには惜しい面白い男でありんすが……特殊過ぎてあれを他の人間と一緒にしたら駄目な様な気が。能力面でも頭の中身でも……」

 

 まあ、それはそうだ、デミウルゴスとアインズはそんな風に納得しか出来なかった。

 

「ああ、でもマーレにオルゴールを渡した事は普通に褒めてやって良いと思うでありんすね。絶対親切心とかじゃないけれど」

 

 シャルティアの口にしたオルゴールはギーシュが聖王国の市場で見掛けた安物であり、音質も陳腐な聖歌が流れる様な物だったのだが、彼はそれに思い付いたばかりの魔法を掛けて……困っていた。

 

「困ったな。音楽とか聖王女がして来た髪型の話くらいどうでも良い」

 

 彼が使ったのは印象に残った歌を再生する魔法。効果は名前の通りだが、彼は音楽なんて心底どうでも良い。上手かろうが下手だろうが同じで、例えるなら某ガキ大将の歌と世界的な歌姫の歌に同じ評価を下すであろう程だ。

 

「デイバーノックは自然発生したアンデッドでヘジンマールは引き篭もりのドラゴン。私と一緒に研究を始めてから音楽鑑賞などしていない。あの鳥頭の猪にでも使わせるか?」

 

 間違い無く試す前にオルゴールを叩き壊すであろう相手への選択を考えつつ城の廊下を歩いていると反対側からやって来たのはマーレだ。

 

「ちょうど良かった。このオルゴールを再生してくれ。記憶から自動再生された曲が一つオルゴールから再生される。全く知らない部分の歌詞は鼻歌

へと変わる筈だ。明日聞き取りをするから使っていてくれ。ああ、オルゴールの強度は元のままだから注意する様に」

 

「え? え? ちょっ……」

 

 オドオドした態度は設定された演技に過ぎず、ナザリック以外の者に全く興味の無いマーレでも目の前の相手の立場は知っているし、急に渡されたら普通に困る。

 だが、ギーシュは扱いに注意しろと言いながら安物のオルゴールを投げ渡すなり返事も聞かず去って行くのだからマーレも反応に困ってしまう。

 

「えっと、ここを回せば良いんだよね?」

 

 なのでアインズに報告して指示を受けるという選択肢を忘れてオルゴールの魔法を発動してしまう。その曲は……。

 

 

 

 

 

 

 

 

「マーレ。壊れやすいから絶対に扱いは丁寧にね! 次も同じ歌が選ばれるとは限らないんだから!」

 

「う、うん。他の御方が好きな歌も流していたし、そっちが選ばれるかもだからね」

 

 この後、オルゴールはマーレとアウラへと渡される事となり、二人は流れる懐かしい声の主が初めて挑戦したとあるゲームのOP曲を聴く事になる。 

 これが切っ掛けで双子から変人への好感度が上がったが、それは別の話だ。

 




ギーシュが別の世界だった場合 ②

ダンまち もしイシュタルに誘われてたら

イシュタル 死臭もせず死体にもならないので魅了効かない 普通に金払いの良いスポンサーとして時に魔法を役立たせている
 本編であった魔法会得で成長限界突破は成長促進スキルに

印象

イシュタル 有能だが正直無い アレに出資する方が闇派閥より有益

アイシャ 強いけれどアイツはない

他アマゾネス 強いオスでもアレはない

フリュネ アレはない

春姫 外の世界には此処迄変な方が居るのですね

ヘジンマール ドラゴンの異端児だったのがアンデッドにされて自我が残った状態。足にされるし振り回されるが外で暮らせるのは良い 

ロイマン  担当アドバイザー兼実の大叔父(こっちではギーシュはハーフエルフ) 自分以外だと何やらかすか分からないので仕方なく特例でなったが頭痛の種 サモン・アンデッドは控えろって言っただろ!?



 
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