究極の魔法に至る為!   作:ケツアゴ

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官能小説を読み上げる魔法

「何を考えているのだ! どう考えても越権行為だぞ!」

 

「陛下! 流石に戦士長に罰を与えるべきですぞ。何せ洗脳で有りもしない罪を自白した者を捕らえたのですから!」

 

 此処暫く王城内ではガゼフを攻め立てる貴族による抗議の声が上がり続けていた。ギーシュの魔法によって王やラナーへの侮辱に加えて八本指との癒着を口走った男は今の素手のガゼフと魔法職にギーシュならば問題無いと兵士達に口封じを命じるも呆気なく返り討ちに遭って捕縛された….までは良かったが、上役である貴族が顔に泥を塗られたとして立ち上がった。

 

 彼からすれば平民出身の二人には今回の様な真似をする権利など無く、不敬な行為として罰するべきなのだ。既にギーシュの仲間を消すべくワーカーを雇い、王の許可やギルドへの根回しもせずギーシュを奴隷売買の容疑で捕縛すべく命令を出した。

 

「……まあ、待て。ガゼフは王族への不敬罪を前に動いただけだ。その男は釈放して……」

 

「お待ち下さい、父上。それは早計でしょう。我が国を蝕む犯罪組織との関与が疑われる以上、徹底的に調べるべきです」

 

 貴族派との軋轢を避ける為の弱気とも言える選択がされようとしたその時、内心ほくそ笑んで国王を馬鹿にしていた貴族の思い通りな流れを止める声が掛かる。

 第一王子バルブロ、大貴族と犯罪組織の操り人形として無駄に自尊心だけを育ててきた為政者としては無能でしかない男だ。

 

 彼をよく知る者ならば此処ぞとばかりにガゼフを糾弾する流れに持って行くであろう彼からの待ったに全く驚かなかったのはラナーだけ。

 表面上だけ驚いた演技を彼女がする中、父の言葉に口を挟んだ事を一度謝罪した彼は少し目付きを鋭くしてガゼフを責め立てる貴族等に視線を向ける。

 

「精神操作の魔法は命令が必要だと聞きますが、本人の証言では勝手に口から言葉が飛び出したとか。それにグルと思い戦士長も捕えるべく兵士に剣を向けさせたとありますが……口封じを図った可能性も忘れるべきではないでしょう」

 

「お待ち下さい、殿下!? かの者は私の部下として忠実に働いていて、決してその様な者ではありません!」

 

「ほぅ。成る程。この私が探りを入れる為に八本指に近付いたのと同じ理由で連中の違法な娼館に通っていたのか?」

 

 バルブロの口からその言葉が飛び出した瞬間、場を騒めきが支配した。繋がりを知る者も知らぬ者も王子自ら犯罪組織に関与したと公然と発言した事に言葉を失い、同じく関与した者が焦りを見せて何を言うべきか迷う中、誰かの問い掛けを遮るかの様にバルブロは父ランボッサに深々と頭を下げた。

 

「父上、私の愚行は将来的な被害を減らす為とはいえ、現在の被害者を見捨てる行為です。既に充分な証拠が手に入りましたので罰はどの様な内容でも受け入れる所存ではあります」

 

「ま、待て。待つのだ、バルブロよ。話が急すぎて飲み込めぬ。先ずは一から説明をだな……」

 

「はっ! それでは話を早急に進める為、私の自室に隠した証拠を持って参りますので少々お待ちを」

 

 再び頭を深々と下げたバルブロは周囲の静止の言葉を受け流してその場から立ち去り、残ったのは沈黙だけだ。

 何せこの場の多くの貴族が八本指か帝国と繋がりのある身。彼と組織の仲介をした者まで混じっているとあっては心穏やかでは居られない。

 

 下手に騒ぎ帰ろうとすれば後ろ暗い物があると白状するのと同じ雰囲気の中、ガゼフはその様子から理由を察してしまっていた。

 散々腐っていると聞き、分かった気でいたが王宮に出入り可能な大貴族がこの様だ。

 

「皆様、落ち着きを。下手に騒げば有らぬ疑いを掛け合い混乱が生まれるだけでしょう」

 

 唯一冷静さを保つレエブンの声が響く中、一同に出来るのはバルブロの帰りを待つ事だけ。口にした証拠の内容が分からない内は弁明も危険だと言葉を発する者が居ない中、沈黙だけが場を支配し続ける。

 

 

 

「……遅いですな」

 

 バルブロが証拠を取りに戻ってから十分、二十分と時間が過ぎて行き、長針が一周しても彼は姿を現さない。どれだけの量の証拠だろうと不自然だと騒めきが起きる中、慌ただしい足取りで兵士が飛び込んで来た。

 王や貴族が集う場で不敬であると誰かが怒鳴るより前に兵士は口を開き、その内容にこの場の者達は絶句する事となる。

 

 

「バルブロ王子が自室で刺され、部屋で火の手が上がっています!」

 

 遅れて誰かが窓の外、バルブロの部屋の辺りから上がる黒煙に気が付いて叫び声を上げた時、ランボッサの顔からは血の気が引き、椅子から崩れ落ちた。

 

 火の手は部屋一つを焼き尽くした所で消火が終わり、彼が過ごした痕跡も口にしていた証拠も完全に燃え尽きたらしい。バルブロは背中から滅多刺しにされて死亡したのが確認され、同時に幾人かのメイド……八本指と深い繋がりのある家出身の者達が混乱の最中姿を消す。

 

 王城で起きた王子殺害と放火と見られる火災、この二つによって王城には混乱が広がろうとしていた。

 

 そして……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『男は幼い少女の僅かな膨らみの先に指を這わせ、息を荒げながらいきり立ったソレをズボンから解放する。そして欲望のまま未成熟な彼女の両足を強引に開き……』

 

「んぎゃあああっっっっっっ!? 勘弁してくれ母ちゃぁああああああん!?」

 

 数日後の竜王国ではとある冒険者が年老いた母親の声で読み上げられる官能小説に頭を抱えて転げ回っていた。声は彼の頭上から周囲へと響き、掻き消そうと大声を出せば更に大きな声で読み上げられる。

 

 幼い少女に欲情した男が大勢を手篭めにするという所持する事を隠したくなる様な内容が街中で響く事に親は子供の耳を塞ぎながら遠くへと走り去り、若い女性達は男に軽蔑の視線を向ける。

 

 その姿をデイバーノックは存在しない胃袋の辺りを摩りながら眺めていた。

 

 

「……おい、ヘジンマール。我はあの馬鹿が女王を狙う冒険者に腕試しを挑まれたと思っていたのだが、一体何があった? 時間停止でも喰らったか?」

 

「先生が官能小説を読み上げる魔法を使ったんですよ。一番気に入っている内容を異性の親の声で読み上げ続けるらしい上に継続には相手の魔力を消耗するから使いやすい強力な魔法ですよね」

 

「ああ、馬鹿みたいな魔法なのを除けばな。何故もう少しマトモな内容にならなかった……」

 




BLEACHだったら

浦原さん出奔前からマユリと共に一緒に研究をして、技術開発局や鬼道衆で好きに過ごしている。回復系の能力 卍解可能だが、此奴にだけは隊長を任せたら駄目だと思われている 人格面ではマユリより低評価

虚や怪物にしか見えない人造死神を開発して総隊長にめっちゃ怒られた

改造魂魄は彼の発明

ネムのサイボーク計画を考えマユリにも怒られた
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