私の親友について語りたい   作:純愛過激派

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更新遅れて申し訳ないです



二周目五話

582:名無しの魔法少女

さやかって雑魚扱いされてるけど普通に強いよな

 

583:名無しの魔法少女

冷静に考えてヒーラー兼タンクってクソ耐久すぎる

 

584:名無しの魔法少女

おまけに攻撃力もスピードもそこそこだしな

 

585:最高の友達

今私必死に戦ってるんですけど、なにかアドバイスの一つでもないの?

 

586:名無しの魔法少女

お互いに攻撃して避けるっての繰り返してるだけだし

 

587:名無しの魔法少女

変わり映えしなくてつまらん

 

588:名無しの魔法少女

でも咄嗟にグリーフシードで回復してそれ使って魔女結界展開したのはファインプレーだと思うよ

 

589:名無しの魔法少女

目撃者は少ない方がいいからな

 

590:名無しの魔法少女

自分の結界内でこんな事されてる魔女の気持ちも考えろよ

 

591:名無しの魔法少女

ブチギレやろうなぁ

 

592:名無しの魔法少女

なんか杏子の攻撃止まったんだけど…どういうこと?

 

593:名無しの魔法少女

キョロキョロ杏子かわいい

 

594:最高の友達

光学迷彩で隠れた、煙の中で透明になったから杏子からは私がどこにいるか全くわからないはず

 

595:名無しの魔法少女

イッチ視点だからわかりにくいな

 

596:名無しの魔法少女

時間稼ぎにしかならんやろ

 

597:最高の友達

今すぐ逃げたいけど生かすわけにもいかないんだよなぁ

マジめんどい

 

598:名無しの魔法少女

それでやる事が奇襲かよ

 

599:名無しの魔法少女

コソコソ動くのおもろ

 

600:名無しの魔法少女

芸がないなぁ

 

601:名無しの魔法少女

背後からの攻撃とか剣士の面汚しめ

 

602:最高の友達

私アーチャーなんで

 

603:名無しの魔法少女

「そこにいるんだろ?バレバレだよ!」

 

 

もうちょっと静かに動けよバレてるやんけ

あと槍飛んでくんぞ

 

604:名無しの魔法少女

投げずに槍だけ伸ばしてる…

あんこの槍って伸ばせたんだね知らんかった

 

605:名無しの魔法少女

なんかどっかの斬魄刀みたいな挙動してんな

 

606:名無しの魔法少女

13kmや

 

607:最高の友達

当たらなければどうということはない!

 

608:名無しの魔法少女

ちょっとカスってますけど

 

609:名無しの魔法少女

ソウルジェム以外はノーダメなんでセーフ

 

610:名無しの魔法少女

一旦距離を取れ

 

611:名無しの魔法少女

距離とってどうなんねん

 

612:名無しの魔法少女

耐久戦に持ち込まれて困るのはお前なんだからなんとかしろ

 

613:名無しの魔法少女

一瞬で決着つけろ、簡単だろ?

 

614:最高の友達

その方法を聞いてるんですけど…

 

615:名無しの魔法少女

やっぱり使えないやつばっかだな

 

616:名無しの魔法少女

お前もだろ

 

617:名無しの魔法少女

あれ?攻撃の時に透明化解いたけど他の魔法と同時には使えないって事?

 

618:最高の友達

しょうがない、"秘策"を使います

 

619:名無しの魔法少女

なにすんの?

 

620:最高の友達

まずはソウルジェム(加工済み)を用意

 

621:名無しの魔法少女

杏子にはたき落とされてて草

 

622:名無しの魔法少女

あれ?拾わないの?

 

623:名無しの魔法少女

加工された挙句捨てられるとは…

 

624:名無しの魔法少女

酷すぎるだろ

 

625:名無しの魔法少女

こいつトチ狂ったのかソウルジェム投げ始めたぞ

 

626:名無しの魔法少女

杏子の気を一瞬逸らすためだけに使うとかなに考えてんだ?

 

627:名無しの魔法少女

でもその一瞬の隙で杏子の槍ラッシュから抜け出す事ができたから…

 

628:名無しの魔法少女

だとしてもコスパ悪すぎだろ

 

629:名無しの魔法少女

あ〜あ、散らばっちゃって、回収めんどくさそう

 

630:最高の友達

ここで透明化して全力逃走

 

631:名無しの魔法少女

逃げるんだよ〜

 

632:名無しの魔法少女

逃げるな卑怯者

 

633:名無しの魔法少女

結界の外まで逃げるとか……

 

634:最高の友達

ここでさっき捨てたソウルジェムを遠隔で操作して

破壊!!

 

635:名無しの魔法少女

なんか虚空からグリーフシードが出現したんだけど

 

636:名無しの魔法少女

意味わからん

 

637:名無しの魔法少女

あれ?もしかしてこれで杏子戦終わり…?

 

638:名無しの魔法少女

しょっぱすぎる

 

639:名無しの魔法少女

なにがあったのかだけ解説しろ

 

640:最高の友達

ソウルジェムを自壊させることで内包した全魔力を開放させ爆弾とする切り札。

名付けて

『◯れた幻想(◯ロークンファンタズム)』

 

 

を使って結界ごと爆破した

 

641:名無しの魔法少女

パクリ乙

 

642:名無しの魔法少女

え…って事は杏子の出番これで終わり!?

 

643:名無しの魔法少女

さっき数えてたけどソウルジェム5つの同時起爆は流石の杏子も生きてないだろうからまぁ…そういうことで

 

644:最高の友達

あれ?なんでここ瓦礫の山になってんの?

…マミさん来たらなんて説明すればいいんだ

 

645:名無しの魔法少女

お前がやったんだろ…

 

646:名無しの魔法少女

ちゃんと後先考えずにやるからこうなる

 

647:名無しの魔法少女

一番可哀想なのは何が起こっているのかもわからず爆殺された魔女

 

648:名無しの魔法少女

まばゆのハードウェアどこいった?

 

649:名無しの魔法少女

魔女の結界内に一緒に入ってたからの多分消滅した

 

650:名無しの魔法少女

体の事ハードウェアって言うのやめろ

 

651:最高の友達

これでやっと一段落か、つかれたー

 

652:名無しの魔法少女

お疲れ様

 

653:名無しの魔法少女

こんなやつ労うな定期

 

654:名無しの魔法少女

配信ってカートリッジでやってたんでしょ?

じゃあ今はイッチが負担してるって事?

 

655:最高の友達

YES

だから早めに配信切りたい

 

656:名無しの魔法少女

今持ってるのまばゆだけか

 

657:名無しの魔法少女

とりあえず言い訳考えよ

 

658:名無しの魔法少女

他の魔法少女の襲撃があったってことでいいんじゃない?

 

659:名無しの魔法少女

まばゆの事はなんて説明すんの?

 

660:最高の友達

その事なら記憶消せば問題ないでしょ

 

661:名無しの魔法少女

あとはこの惨状をどう説明するのか

 

662:最高の友達

やべっマミさん来た!

 

663:名無しの魔法少女

スパイダーマン見たいな動きしてんな

 

664:名無しの魔法少女

まずい!まばゆの安否を悟られたらマミさんのソウルジェムが濁っちゃう!!

 

665:最高の友達

マミさん、落ち着いて聞いてくださいね、まずはじっくり私の目を見て

 

 

ほれチョキンとな

 

666:名無しの魔法少女

お手軽記憶改竄

 

667:名無しの魔法少女

改竄というより記憶を消してるんだっけ?

 

668:名無しの魔法少女

特定の部分だけを消せるんだからほぼ改竄でしょ

 

669:名無しの魔法少女

ほむらは?

 

670:名無しの魔法少女

マミさん単独で突っ走って来たっぽいな

 

671:名無しの魔法少女

時間停止使えばもっと早く来れたと思うんですけど

(名推理)

 

672:名無しの魔法少女

冷静さを失ったマミさんが一番怖い

 

673:名無しの魔法少女

あっほむらちゃん来た

 

674:名無しの魔法少女

呼吸荒くしててかわいい

 

675:最高の友達

疲れが吹っ飛びました

 

676:名無しの魔法少女

お手軽だなぁ

 

677:名無しの魔法少女

そもそもこんな事してる理由がほむらと一緒にいる為だし

 

678:名無しの魔法少女

ほむらの為って訳じゃないのがミソ

 

679:最高の友達

私と一緒にいられるならほむらちゃんも嬉しいでしょ?

 

680:名無しの魔法少女

メンヘラキモいなぁ

 

681:名無しの魔法少女

相手の意思を尊重しましょう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   「………愛生まばゆなんて知らない?」

 

 

 

黄色いリボンに仲良く縛られる彼女達全員がその名前を知らないと答えた。

彼女のもとに刺客を送ったと言っていた張本人すら、なんのことかわからないと困惑した様子だ。

 

そもそもここに居るメンバーで全員だと、他に仲間などいないのだと

 

もう拘束され、いつ命を奪われるかもわからない状況で出まかせを言えるほど、彼女らに胆力があるとも思えない。

 

 

私の隣で怒りに震えている巴さんもそれはわかっているようで、何かを考えるように顔を顰めている。

こんなに怒っている巴さんを見たのは前回を含めても初めてだ。

 

縛られている彼女達もそれを感じているようで、発言をするたびに巴さんの顔色をチラチラ窺っている。

 

愛生まばゆ、巴さんの尋問の内容から考えるに巴さんの友人で、私達と同じ見滝原の魔法少女らしい、けれどそれ以外の事はほとんど知らない。

 

なぜ今回だけでなく、前回もいたであろう彼女を私には紹介してくれなかったのだろうか?

 

巴さんが鹿目さんに任せた事から鹿目さんはすでに知り合いだろうし…

 

 

 

 

 

 

 

 

……今そんな事は関係ない、気にしちゃダメだ…

 

 

 

 

そもそも今回で巴さんとパトロールした事すらこれが初めてなのだ、また今度の機会に紹介してもらおう。

 

 

私のそんな脳内会話はその辺に置いておいて、なぜ今縛られている彼女達は知りもしない人間の事を話したのだろうか。

 

 

ただのブラフだった?

 

 

だとすればそれは成功したと言えるだろう、彼女達は敵戦力の分散に成功しているし、こうして私達の動きを止める事が出来ている。

 

 

しかし、それでは彼女達の中に記憶を覗く魔法を使える人がいる可能性を除いて愛生まばゆさんの名前を言い当てた事に疑問が残る。

 

 

 

それに、もしそのような魔法が使えるのであれば、私達がその魔法少女連続失踪事件との関わりがない事ぐらいわかりそうなものであるからそれもないだろう。

 

 

であるのならば他の可能性が…

 

 

「お願いします…命だけは助けてください……友達を返して欲しかっただけなんです…」

 

 

しばらくの沈黙に痺れを切らしたのか、それともマミさんの痺れるような雰囲気に気圧されたのか、はたまたその両方なのかはわからないが六人のうちの一人、パチンコを武器としていた魔法少女が命乞いをして来た。

 

 

つい数分前までは自信満々に巴さんを挑発していた彼女が、生殺与奪の権を奪われているとはいえこんなにすぐに態度を変えるとは…雰囲気すら変わっているように感じる、まるで別人になったかのような変化だ。

 

 

 

 

……別人?

 

 

 

 

そもそもこの見滝原で事件が起こっている、これが事実なのだと仮定して考えると今の状況は少し不自然だ。

 

だって魔法少女が行方不明になっているならまず最初に疑うべき相手は同じ魔法少女ではなく魔女ではないのか?

 

 

たとえこの見滝原が巴さんの縄張りとして有名であるのだとしても、強力な魔女にやられたと考えた方が自然なのではないか?

 

 

にも関わらず彼女達は巴さんが犯人であると確信を持って襲撃して来た。

 

本当に巴さんが犯人であったという可能性を除けば…

 

 

 

……誰かが巴さんが犯人であると吹き込んだ……?

 

 

 

いったい何の為に?

 

 

「あの、あなた達はなぜ巴さんが犯人だと…「暁美さん!」はっはい!」

 

 

「急いで鹿目さんのところに向かうわよ、何か…嫌な予感がする」

 

そういうと巴さんは飛び上がり、街灯や電柱にリボンを巻きつけ高速で移動していく。

 

「えっ……あっ」

 

待ってください、と言う間もなく、巴さんの後ろ姿はどんどん小さくなっていく。

 

 

 

縛られたままで放置される事に驚きを隠せない彼女達を哀れに思いながらも、私にはどうする事も出来ないので黙って巴さんを追いかける事にした。

 

 

 


 

 

 

しばらく移動し、前回みんなで行ったケーキ屋さんの近くに来たところで私は足を止めた。

 

私の視線の先には焦げ臭い瓦礫が転がっていた。

 

窓枠はねじれ、ガラスは粉末のように地面に散らばっている。

 

庭と室内の境は消え、ソファや家電、日用品の断片が、土埃の中にまぎれていた。

 

家具は押し潰され、木材と金属と布の境界は曖昧になっている。

 

 

そして、その爆心地であったであろう場所には呆然と立ち尽くす巴さんと、その肩を掴んで落ち着かせようとしている鹿目さんがいた。

 

 

私が近づくと、巴さんは意識を失ったように倒れ、それを鹿目さんが支える。

 

 

「……鹿目さん…これは…」

 

 

「私が来た時にはもうこうなってた……私が直接見たわけじゃないけど多分これは魔法少女の仕業だと思う」

 

 

「………」

 

 

見滝原での魔法少女失踪…その犯人によるものなのだろうか?

 

 

「ほむらちゃん、とりあえずマミさんを運ぼう。ここだと、いつ襲われるかわからないから」

 

 

 

「……はい」

 

 

私達はその後、巴さんの家まで移動し巴さんをベットで寝かせて彼女が起きるまでこの家にお邪魔する事にした。

 

 

「……ほむらちゃん、愛生まばゆさんについてどのくらい知ってる?」

 

 

「巴さんの友達で、私達と同じ魔法少女という事ぐらいしか……」

 

 

「そっか、じゃあちょっとついて来て」

 

巴さんが眠っている部屋を離れ、リビングの方に移動する。

 

 

「愛生まばゆさんとマミさんはね、私が魔法少女になるずっと前から一緒にこの見滝原を守ってきた大切なお友達なの、でも最近愛生まばゆさんが体調を崩しちゃって、だから最近マミさんはパトロールを休んで看病してたんだけど、今日は体調が良くなったって連絡があったからマミさんがパトロールに復帰出来たの。

だけど……その……あの爆発で愛生まばゆさんの家が大変な事になって、愛生まばゆさんがどこかに行ってしまった…」

 

 

「……」

 

 

「だから…だからね、マミさんは自分が今日も看病していればよかったって思い悩んじゃってるじゃないかって、そう思うんだ………

だから今のマミさんに愛生まばゆさんの話をあんまりしないであげて欲しいの」

 

 

「……わかりました」

 

 

「ごめんね、急にこんな話をして。

それとマミさんとは今まで通り接してあげて、それがきっとマミさんにとって一番いいと思うから」

 

 

 

この街に迫り来る脅威はワルプルギスの夜だけじゃない、同じ魔法少女も敵になるのかもしれない。

 

 

けれど、鹿目さんと一緒ならどんな事でも乗り越えられる。

 

そんな気がした。




記憶は消せても瓦礫は消せないのでほむらちゃんの記憶はそのままにします。
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