私の親友について語りたい   作:純愛過激派

5 / 19
今回から捏造設定だらけ
自分でもちょっとやり過ぎたかもしれないと後悔してる。


二周目
間話


 

隣の風見野から流れてきて早三日、私はこの見滝原のビルの上に立ち、下の街から感じる一際大きい魔力の波動の発生源を静かに監視していた。

その大きな魔力が一人の少女から放たれているとは到底信じられない。

 

その少女の正体が魔法少女でなければ。

 

(魔力自体は大きいけど、動きは明らかに初心者、これは大きな戦力になるかも)

 

 

風見野からの追手が来るのも時間の問題だろう、私があんな奴らにやられるとは思えないが、戦力は多い事に越した事はない。

 

 

私はビルから降り、路地裏でソウルジェムを手の上に乗せ魔女を探すその少女に後ろから声を掛ける。

 

 

「あのーすみません」

 

 

「ひゃっっ」

 

私が近づいて来ている事に気づいていなかったらしい。

ビクッと体を震わせ、恐る恐るこっちを見る。

 

 

「隣町の風見野から引っ越して来ました、優木沙々と申します。現地の魔法少女にご挨拶をと思い声をお掛けしました♪今お時間大丈夫ですか?」

 

 

「…………」

 

 

ジーとこちらを見るばかりで何かする気配はない。

 

 

(なんだよ、この私がせっかく友好的に接してやってんだから返事ぐらいしろよ)

 

 

 

「魔法少女同士は時に思い違いや利害の不一致から争う事もあります、だからこそ初対面での相互理解が重要だと思うんです。どうやらあなたは途轍もない才能の持ち主のようだ、お名前だけでも教えてくれませんか?」

 

「…鹿目まどかです、よろしくお願いします。すぐそこに魔女がいて急いでいるので後にしてもらってもいいですか?」

 

(だいぶ警戒されてるな。でもまぁ噂の巴マミじゃない事が確定しただけでも良しとするか)

 

 

「本当ですね、確かに魔女の反応を感じます。失礼ですが見たところ魔法少女になって日が浅いのではないでしょうか?私はこれでも魔法少女歴は長いんです。よければご一緒させていただけませんか?」

 

「えっ良いんですか!?助かります!」

 

(さっきの警戒が嘘みたいに簡単に信用したな、最近グリーフシードが枯渇気味だったし、ちょっとこのチョロそうな初心者から巻き上げますか)

 

 

 

 


 

 

工事現場に張ってあったこの魔女の結界内はジメジメしていて暗くてグロい。

 

はっきり言って最悪の魔女結界だ、さっさとグリーフシードを回収して帰ろう。

 

「魔女の結界って魔女ごとに大きく違いますけどなんでなんでしょうかね?性格の違いが出るのかな?」

 

(んなどうでも良い事聞かれてもしらねぇよ)

 

なに能天気なこと言ってんだ、と思わず口に出しそうになったが今の私は後輩を見守る良識のある魔法少女。

言いたい事をグッと飲み込んで当たり障りのないように返答する。

 

 

「さぁ?私はそういう事をあまり考えた事がないのでよくわかりませんけど魔女の趣味が出るのかもしれませんね。」

 

 

そんな魔女雑談をしていると辺りの雰囲気が急に切り替わる。

どうやら結界の最深部、魔女の居場所に着いたらしい。

 

壁や床に牙をたて高速で四足歩行する魔女、その姿はまるでゴキブリを連想させる。

なるほどこの結界の主人にはお似合いの姿だ。

 

 

「優木さん、この魔女は見滝原の魔女、だから私がやります!!」

 

勇ましく弓を構え前へ出る桃色の魔法少女をその魔女は顔をクルクル回しながら嘲笑う。

 

桃色の激しい光が魔女へ向かって襲いかかるが、魔女は自慢の脚力で部屋中を飛び回り、攻撃は一向に当たりそうにない。

むしろ流れ弾がこっちにあたッッッ

 

「ごっごめんなさい」

 

私のさっきまでいた場所で爆発が起きた。

本気で死を感じた。

 

彼女は魔法少女として日が浅いとはいえ才能はピカイチ、適当に撃った攻撃もバカにできない、ていうか避けないと私が死ぬ。

 

(ごめんなさいじゃねぇよマジで死ぬかと思ったわ)

 

「だっ大丈夫、私は大丈夫ですからあなたは魔女に集中して。」

 

(早くグリーフシード回収してかえろ、こんなのと一緒とか命がいくつあっても足りない)

 

急に魔女が動きを止め何事かとよく確認すると、桃色の光でできたリボン?のようなもので縛られている。

真っ直ぐ攻撃する事しか出来なそうなこの初心者も罠を張るぐらいの事はできたらしい。

 

しかし、早くこの結界から出たい私の願いとは裏腹にこいつは一向に魔女に止めを刺そうとしない。

 

「あの…止めを刺さないんですか?」

 

「その前に…」

 

なにやらポケットに手を入れ何かを探しているようだ。

 

「あった、はいっこれをどうぞ」

 

彼女が取り出したのはグリーフシード、どうやらそれを私に差し出すつもりらしいが、後ろでもがく魔女が気持ち悪い。

 

 

「さっきは流れ弾が当たりそうになって本当にごめんなさい。そのお詫びです、さぁソウルジェムを見せてください」

 

 

さっきの攻撃で本気でムカついたのは事実だし、そのお詫びという事なら受け取っておいて損はないだろう。

私は少し穢れたソウルジェムを掌に乗せ彼女に差し出す。

 

 

私のソウルジェムに彼女の手が触れた瞬間、私は私なのか私がなんなのか私は誰なのか私の私は私へ私が私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私私……………………………………………

 

 


 

 

 

「やったー!初の成功に万歳!」

 

 

一人で無邪気に喜ぶ少女の手の中には少し濁ってしまったけれどそれでも十分に美しい宝石が握られていた。

 




誤字の報告本当にありがとうございます。
自分で見返しても超展開すぎるけど間話だから許してください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。