未来を変える鬼狩り達   作:yuki_06090570

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稽古を受ける平凡な鬼狩り

柱合会議を終えて、各々帰るべき家へと歩を進める。しかし帰宅したからといって身体を休める暇などは一切無い。これから無限城に落とされるまでの期間、一般隊士を鍛えなければならない。

未来で行なっていた"柱稽古"を開始する時が来たのだ。

 

だがこの柱稽古は、彼らが見た未来とは大きく異なるものだ。何故なら……

 

---------------

 

「今回は参加してもらうからな、胡蝶。そんで……冨岡ァ」

 

実弥は未来で柱稽古に参加していなかった二人に参加を強制する。特に義勇に対しては睨んで圧までかけている。

 

「勿論参加しますが……あの、冨岡さんは未来で何かしたんですか?」

 

自分が参加しなかった理由は大方想像が付く。無惨対策の薬の研究を珠世、愈史郎と共に行ない、更には自分の肉体に溜め込んでいた毒を完全なものとするために参加を辞退したのだろう。

 

だが義勇が実弥に睨まれている理由は、しのぶには分からなかった。そのため義勇と実弥に対して疑問を投げ掛ける。

 

「……何も」

 

「嘘つくな……って、ああ……そういう意味か」

 

実弥は義勇に声を荒げかけたが、彼の言葉の意味を察したことで怒りが引っ込む。

"何もしなかった"。つまり、隊士に稽古はつけなかったと言いたいのだろう。

 

「ちょっとは分かりやすい言葉にできないもんかねえ」

 

天元はため息を吐き、義勇の言葉の足りなさに呆れる。

 

「時間が勿体ない。話を進める」

 

一分一秒が大事な現状。いつまでも義勇の茶番に構っている暇などない。

行冥は全員の方に座り直し、柱稽古の細かい内容を決め始める。

 

---------------

 

そうして未来で柱稽古には参加していなかった、またはできなかった三人の柱を交えて決まった内容は、一から順に

 

炎柱 基礎体力、対応力向上

恋柱 柔軟性向上

水柱 体捌き矯正

霞柱 回避力向上

蛇柱 太刀筋矯正

蟲柱 反射、瞬発力向上

音柱 危機察知力向上

風柱 上記七種の昇華(無限打ち込み)

岩柱 筋肉強化

 

現在一般隊士は元柱の下で稽古を受けているため、炭治郎たちの知る未来とは大きく異なる。稽古の数は増加しているが、おそらく岩柱稽古に辿り着く隊士の数は知る未来よりも多いだろう。

そして当然ながら、一般隊士に稽古をつけるだけではなく、柱同士で稽古をつける最後の機会でもある。

日中は隊士たちに稽古をつけ、夜間に時間のある柱同士、そして炭治郎たちを交えて実戦形式の稽古をすることとなった。

 


 

元ではない柱の稽古が始まり、一番目の炎柱稽古を受ける。

 

「うむっ!! よく来た、と言いたいところだが、一番初めの稽古だ。来られるのは当然だな!!」

 

「あ…はい……」

 

わははと気持ちの良いくらいの高笑いをしているのは、炎柱・煉獄杏寿郎。

鬼の被害が収まる前に受けていた任務が煉獄邸から遠く離れた場所であったために稽古参加が三日遅れになっていた村田は、眼前の惨状に悪寒が走る。

基礎体力向上といえば、走るだったり、上体起こしだったり、屈伸だったり。なのにそこらで転がっている隊士たちは身体の彼方此方に擦り傷ができている。

 

「さあ! 時間は有限だ!! 早速稽古に入ろう!! 

君たちも頑張れ!! この程度で倒れていては、鬼に勝つことはできないぞ!!」

 

傷だらけで倒れる隊士たちに喝を入れつつ、杏寿郎は庭の奥へと姿を消す。やがて戻ってきた彼の手には手綱が握られており、その手綱の先には、

 

「…えっ、馬!?」

 

村田は馬を見た瞬間、天元の基礎体力向上稽古とは次元が違うものであると直感で理解する。

 

「皆、準備は良いか!」

 

そんなことを言っているが、手綱は杏寿郎の手から離れている。そして馬は迷わず一直線に隊士たちの方へと走ってくる。

 

「ちょっ!! 無理っ!! 死ぬ死ぬ!!」

 

地面に蹲っていた隊士たちは嘆きつつも身体を起こし、全力疾走で向かってくる馬から命を守るために必死で逃げ回る。

縦横無尽に逃げ回る隊士たちを追い掛ける馬は逐一追う対象を変えるため、一息吐く暇などありはしない。そして、やがて村田もその対象に入ることとなる。

 

「う…うわぁぁあ!!」

 

速度を落とすことなく突っ込んでくる馬は、興奮剤でも投与されているのではないかと疑ってしまうほどに大暴れだ。

村田は大慌てで馬から逃げるが、冷静を欠いてしまい直線上に逃げてしまう。当然ながら、直線上に逃げると馬の方が速い。

 

「村田ー! まっすぐ走るな!! 横に躱せ!!」

 

村田は誰かの声で僅かに冷静さを取り戻し、馬に蹴飛ばされる直前に身体を捻って横へと回避する。受け身を取る余裕はなく、地面に転がって身体に擦り傷ができる。

 

「はぁ…! はぁ…! し…死ぬ…!」

 

ひとまず命の危機が去った村田は、興奮冷めやらぬ状態で呼吸を荒げる。全集中の呼吸を継続する余裕などありはしない…のだが、

 

「全集中の呼吸を途切れさせては意味がないぞ!!」

 

途切れた瞬間、杏寿郎から指摘を受ける。そして杏寿郎の考えが分かっているかのように、馬はまたもや村田目掛けて突進してくる。

 

「ひぇぇええ!!」

 

「集中!!」

 

再度全力で逃げる村田に対し、杏寿郎は非情にも全集中・常中をするよう指摘する。おそらく全集中の呼吸にしない限り、馬は永遠に追い掛けて来る。

村田は逃げ惑いながら呼吸を何とか整え、全集中の呼吸に戻す。そうして先刻と同様に急旋回して馬を躱すと、馬は別の隊士へと走り去って行く。

 

「フゥ…フゥ……」

 

全集中の呼吸を途切れさせたら、馬はすかさず突進してくる。それが分かった村田は、苦しさを感じながらも全集中の呼吸を継続する。そもそも元柱の稽古で常中は会得できていたため、今の彼に必要なのは命の危機に見舞われても冷静さを欠かずに全集中の呼吸を続けることなのだ。

 

………………………………………

 

三日ほど経過し、村田は馬相手にも落ち着いて対応できるようになる。

 

「よし! 次は俺との稽古だ!」

 

杏寿郎は村田を含む数人の隊士を連れ、中庭から稽古場へと向かう。そして既に稽古場に居る隊士と今来たばかりの隊士全員に木刀を持たせ、自身も木刀を手に取る。

 

「では行くぞ!!」

 

元気に溢れた快活な声とともに、杏寿郎は隊士たちに斬り掛かっていく。

この数ヵ月間元柱に稽古をつけてもらっていたとしても、上弦の鬼との戦闘経験もあり、痣の発現にまで至っている杏寿郎の攻撃に対応しきれるはずもない。

 

「どうした! 打ち返さなければ鬼は倒せないぞ!」

 

杏寿郎の周りには十数人の隊士。だが彼らが同時に斬り掛かったたとしても杏寿郎に歯が立たない。つまるところ、打ち返さないのではなく打ち返せないのである。

 

「まだ始まったばかりだ! 頑張れ!」

 

隊士たちの大半は十五分も経たぬ内に何度も杏寿郎の攻撃を受け、身体の彼方此方がヒリつくような痛みに苛まれる。

 

「これは基礎体力を向上させる訓練だ! 痛みで手を止めている暇はないぞ!」

 

杏寿郎だけが延々と喋り続け、隊士たちは彼からの攻撃を必死で受け止める。その光景は、動く打ち込み台に斬り掛かっていく炎柱にしか見えない。

 

………………………………………

 

朝四時に叩き起こされ、馬との鬼ごっこ(目覚まし)二時間。

朝餉の後に半時間ほどの休憩を挟み、昼まで上体起こし等の基礎体力向上(準備運動)

昼餉の後は朝と同じく半時間ほどの休憩を挟み、日が落ちるまで杏寿郎との稽古。

そんな稽古を五日ほど続けると、次第に基礎体力が向上していることを実感できるようになる。

 

「うむ!! 基礎体力、対応力共に十分成長した!

次の稽古へ向かうと良い!!」

 


 

二番目の稽古場へと足を運ぶ村田は、到着前から恐怖で身体が震えていた。柔軟自体が怖い訳では無い。

 

「ギャアアア!!!」

 

断末魔の如く恐ろしい金切り声が家の中から響き渡っているのである。

家主の鎹鴉に導かれるまま、恐る恐る屋内へと入って行く。

 

「いらっしゃい! 煉獄さんの稽古終わったのね!」

 

辺りが明るくなるような感覚になるほどの笑顔を見せ、歓迎してくれたのは、恋柱・甘露寺蜜璃。

稽古内容は村田の知る未来と同様、地獄の柔軟。しかしそれに付随していた"滑らかな動作の習得"については省略されており、本当に地獄の柔軟稽古と化しているようだ。

 

明るい笑顔を浮かべ続ける蜜璃に対し、彼女に身体を(ほぐ)されている隊士は尋常ではない涙を流しながら金切り声を上げている。そして他の隊士はその様子を怯えながら見ることしかできていない。

 

何分経ったか、蜜璃から解放された隊士は痛みから解放されたことで、涙を流したままその場に力なく倒れ込む。

その瞬間、周囲の隊士たちは恐怖で身体が震え始める。もしかしたら次が自分の番かもしれないからだ。

 

「はい! じゃあやり方教えるから、こっちに来て!」

 

蜜璃に手を出されたのは村田。標的が自分ではないと分かった瞬間、周囲の隊士たちはほんの一時の平穏に心を落ち着かせる。と同時に、選ばれた村田に念仏を唱える者も居た。

 

しかし村田はというと、

 

「よろしくお願いします!」

 

蜜璃に習って元気溢れる挨拶を返す。今の彼にとって、柔軟など何も怖くはない。いつかこのときが来ると分かっていたため、半年近く前から一人で柔軟を欠かさず行なってきたのだ。

 

そうして床に座り、蜜璃に身体を伸ばされる。隊士たちは村田の絶叫に怯え、耳を塞ぐ者も居た。だがその絶叫が響き渡ることはなく、

 

「ふぅ……ふぅ……!」

 

村田はほんの少しの痛みに耐えつつ、深呼吸で力を抜いていただけだった。隊士たちは驚愕し、蜜璃も少々驚きを見せる。

 

「凄いわ! 身体柔らかいのね!」

 

「いえ…半年前から毎日欠かさず柔軟をやっていただけです…!」

 

流石に伊之助のように不気味なほど柔らかくはなっていないが、他者から見れば相当柔らかくなっている。

村田がここまで真剣なのは勿論、痛いのが嫌だからである。技や体捌きは一人でどうこうできる範疇を超えているが、柔軟だけなら一人でできる。

今も痛くない訳では無いが、痛さは千倍以上低減されている。それだけで、半年前からの地道な積み重ねに意味があったのだと実感できる。

 

………………………………………

 

二日経過し、僅かに不十分だった柔軟は完璧になる。

 

「うん! 次の稽古に行って良いよ!」

 


 

三番目の稽古場へと向かうと、周囲の環境音の中に木刀がぶつかり合う音が聞こえてくる。その音に導かれるように向かっていくと、

 

「…うわ……凄………」

 

村田は思わず声を零す。

眼前には木刀を持った十数人の一般隊士。そして彼らが囲む中央には、水柱・冨岡義勇。

一般隊士たちは義勇に斬り掛かり、義勇は多方からやって来る斬撃を全て丁寧に捌き切っている。

 

義勇は村田の存在に気が付くと、稽古を一時中断して隊士たちに休憩を取らせる。

 

「来たか、村田。遅かったな」

 

「あ、ああ…。稽古前最後の任務が炎柱の稽古場から遠くてさ」

 

同期で大きく差が開いてしまい少しばかり気不味さがあったものの、義勇なりの気さくな挨拶のおかげで村田も気負う必要がなくなり、普通に話ができた。

それを分かっているのかいないのか。それは定かではないが、義勇は気にすることなく稽古の説明をし始める。

 

「俺の稽古は体捌き矯正。とはいっても、甘露寺の稽古で柔らかくなった身体を慣らすこと目的だ」

 

格段に靭やかになった肉体を使い、以前まで不可能だった体捌きを知りつつそれを身に付ける。

誰も彼も大方近しいものではあるものの、当然細かな体捌きは人によって異なる。そのため義勇から基本を教わった上で実戦形式で戦い、各人が戦いの中で自分なりの体捌きを会得するのが、この水柱稽古である。

 

「勿論改善点は逐一俺が指摘する。不死川の無限打ち込み稽古ではないから、心配するな」

 

「なんかそれ、不死川のこと微妙に貶してないか…?」

 

義勇が言いたいのは"それほど過酷ではないから心配しなくて良い"ということなのだが、言葉だけを切り抜くと"実弥は自分のために隊士を蹴散らしているだけ。俺はちゃんと隊士のためにやっている"という風にも受け取れる。

 

「そんなことはない。

兎も角、俺の稽古は今言った通りだ。彼らが休憩している間に体捌きの基本を教える」

 

「ああ、頼む」

 

そうして村田は義勇から体捌きの基本を教わり、休憩を終えた隊士たちと共に本格的な稽古を開始する。

 

ここからの稽古は複雑であり単純。教わった基本を主軸に自分なりの体捌きを身に付けるべく、延々と義勇に斬り掛かって行くだけである。

 

「踏み込むとき、肩に余計な力が入っている」

 

「刀を腕だけで振っている。全身を使って振れ」

 

「動きを別々に切り離すな。攻撃、防御、回避。瞬時に切り替えられるよう全ての動作を繋ぎ合わせろ」

 

義勇は斬り掛かって来る隊士たちの攻撃を避け、受け、流しながら、各人に改善点を端的に伝えていく。そして彼らにとって更に意味のある稽古とするため、各人が寸前で防御、回避できるであろう速度で木刀を振るっていく。

 

「相手の予備動作、目線を良く見ろ」

 

村田も義勇に斬り掛かっていき、自分に足りない要素を指摘してもらう。そして指摘の通り、義勇の目線や予備動作から次の攻撃の軌道を予測して回避を試みる。

しかし義勇は直前で攻撃の軌道を僅かにずらし、村田の木刀を叩き落とす。

 

「予測も必要だが、それに頼り過ぎるな。自分の動きは相手を見てから瞬時に決めろ。先刻(さっき)のように相手がハッタリを仕掛けてくることもある」

 

「…なるほど。動作を繋げれば、そういうこともできるってことか」

 

村田は落とした木刀を拾い上げ、義勇からの指摘を意識しながら再度斬り掛かっていく。

 

………………………………………

 

三日ほど経過し、村田は体捌きがかなり良くなる。相変わらず”相手の動きを見てから判断”は不十分なままだが、此処での目的は達成した。

 

「これより先は他の柱たちの稽古で磨いた方が効率が良い。俺からの稽古は以上だ」

 

「冨岡、ありがとう。

お前が居ると皆が生き残れる。そんな気がするよ」

 

笑顔で感謝を述べつつ手を振り、村田は次の稽古へと歩を進める。

 

「……そうだと良いな…」

 


 

四番目の稽古場へと向かうと、

 

「アンタ! 未来ヲ知ッテルクセニ、来ンノガ遅イワネ!!」

 

家主の鎹鴉に悪態を吐かれる。

来る前からこうなるだろうことを想像していたため、村田はその鎹鴉"銀子"の煽りに乗るようなことはしない。

 

「まあ俺、別に柱の人みたいに強いわけじゃないからな。

それより……あんまり人を馬鹿にしてると、また松右衛門から呆れられるぞ」

 

炭治郎の鎹鴉"天王寺松右衛門"と未来で(つがい)となった銀子。理由が理由なため茶化すような事柄ではないのだが、この二羽が番になるというのは何とも不思議なものである。

 

「ウッ……」

 

銀子は村田の言葉に何も言い返せなくなる。

そして村田は、生意気な鴉が口籠る姿を見ながら屋内へと歩を進める。

 

引き戸を開けると、外から僅かに聞こえていた木刀のぶつかり合う音が鮮明になる。

 

「相手の動きだけじゃない。周囲の状況も良く見て」

 

隊士たちにそう言いながら斬り掛かって行くのは、霞柱・時透無一郎。一つ前の水柱稽古は隊士が斬り掛かり、義勇がそれを回避、反撃を行なうものだった。しかしこの稽古は攻防どちらがどちらという訳ではなく、本当の意味で実戦に即した稽古となっている。

 

「相手の軌道、自分の位置、仲間の位置。あらゆる状況を瞬時に判断して、最適な回避方法を取るんだ」

 

義勇は各人に合わせて攻撃の速度を調整していたが、無一郎はそれをしていない。回避が間に合わない隊士は無一郎の攻撃をまともに受けてしまい、痛みでその場に蹲ってしまう。

 

「仲間がやられても足を止めない」

 

やられた隊士を見て動きが止まった隊士に指摘しながら、無一郎はすぐさま斬り掛かる。

斬り掛かられた隊士は慌てて無一郎の攻撃に対応しようとするが、間に合わず木刀を叩き落されてしまう。

 

「鬼は侍じゃない。幾らでも卑怯な手を使ってくる。仲間の死に際に気を取られていたら、自分も同じ目に合うよ」

 

無一郎の冷たい声色の指摘を受けて、隊士たちは気を引き締め直して斬り掛かっていく。

 

「そこのキミも。別に見てても良いけど、実践した方が実力は伸びるんじゃない?」

 

無一郎は隊士たちの攻撃を捌きながら、玄関で立って見ていた村田にも声を掛ける。

 

「…よろしくお願いします…!」

 

村田は入り口近くにあった傘立て…ではなく木刀立てから木刀を一本手に取りながら挨拶し、無一郎へと斬り掛かっていく。

 

「お、意外と良い一撃だね」

 

無一郎は村田の一撃を容易く受け止めるが、他の隊士よりも重い一撃だったため、無を貫いていた表情がほんの僅かに綻ぶ。だが表情が和らいだからといって、攻撃の手を緩めることは当然ない。

村田は無一郎の素早く正確な斬撃に必死で食らいついていくが、次第に防ぎ切れなくなってくる。

 

「身体は何とかギリギリ追いついてる。ただ、目で見てからの判断が少し遅いね」

 

愈々捌き切れなくなり、最後の一撃が飛んでくる。そんなとき、周りで見ていた隊士たちが村田を助けるかのように、無一郎へと木刀を振るう。

村田に振るわれていた木刀は途中で軌道が大きく変わり、無一郎を囲む隊士たちの木刀へと向かう。

 

「そうそう。仲間がやられそうなときは、すぐに助けに入る。

それで――」

 

言葉を続けようとする無一郎に対して、村田はすぐさま体勢を立て直して再度木刀を振るう。

 

「すぐに体勢を立て直して自分の隙を隠す……うん、良いよ」

 

全員で連携を取りながら無一郎へと斬り掛かっていく。それを続けていくと、無一郎の口角が次第に上がっていく。

 

「その調子でどんどん行こうか」

 

………………………………………

 

五日ほど経過し、少しばかりではあるが目で見て回避することができるようになる。

次の稽古へと向かうよう指示された村田は、出立の準備をしていた。

 

「お疲れ様。村田さん…だったよね?」

 

「あ、どうも霞柱様。どうして俺の名前を…?」

 

まさか三人以外の柱から名前を呼ばれるとは思っていなかった村田は声を掛けられて少し口籠ると同時に、名前が知られている理由を問う。

 

「冨岡さんと炭治郎が言ってた。髪の毛がフサフサな人が居るって。ちなみに猪頭の子は小便漏らしって言ってたよ。漏らしたの?」

 

「いや…漏らしてないっす。…あのクソ猪…柱にまで変なこと言いやがって……」

 

大体、出会って早々何故"小便漏らし"などと呼んだのか、全く以て意味が分からない。

村田はこの場に居ない伊之助に対して憤慨する。

 

「炭治郎の周りには変わった人が多いんだね。賑やかで良いなあ」

 

そんな様子を見て、無一郎は笑顔を浮かべる。それと同時に、年相応の表情になる。

 

「…今は無理だけど、全部が終わったら皆で遊べますよ。凧揚げ、羽根突き、コマ回し。やりたい遊びを目一杯やりましょう」

 

「…そうだね、色々考えておくよ。それじゃ、残りの稽古も頑張ってね」

 


 

五番目の稽古に向かう村田は、あの恐ろしい光景を思い出して動悸が激しくなる。炭治郎曰く"処刑場"のあの光景。

 

「お前も未来を知ってる口の奴だな。此処へ来るまでにどれだけ時間を掛けているんだ」

 

相変わらずの憎まれ口を叩いているのは、蛇柱・伊黒小芭内。

乾いた笑いを零すことしかできない村田に対し、小芭内は玄関へと振り返り、ついて来るよう促す。

玄関が開き、現れた光景は……

 

「え……これ…は……」

 

処刑場ではなかった。いや寧ろそれよりも恐ろしい光景だ。

 

「この障害物を避けて刀を振るえ。言っておくが、ぶつけた瞬間縁壱零式たち(こいつら)は動き出して斬り掛かってくるぞ。もしぶつけたときは自分で何とかしろ」

 

稽古場の中には十数体の絡繰人形がほんの僅かな隙間を空けて並んでいる。流石に真剣は持っていないが、だからといって怪我しない訳では決してない。各々六本の腕には余すことなく木刀が握られているのだから。

 

「さっさと始めろ。やり方を教える必要などないだろう」

 

言われた通り、早速始めるために木刀を構える。そうして絡繰人形に目を向けると、人形には掠ったような跡が大量に付いていた。

 

「…………」

 

一太刀掠れば暴走する人形。

緊張で呼吸が僅かに荒くなりながらも、村田は隙間へと刃を振るう。

 

一回、二回、三回……

 

(のろ)い。そんな速度で振ったところで意味はないと分からないのか」

 

欠伸が出そうな速度で木刀を振るう村田に苛立ち、小芭内は呆れて横槍を入れる。

その声に少し吃驚した村田は太刀筋が僅かにずれ、一体の縁壱零式に木刀が掠ってしまう。その瞬間、絡繰人形は六本の腕に持つ木刀を大きく振り上げる。

 

「うわっ!?」

 

村田が大きな声を上げた理由は、木刀が掠ってしまったからではない。絡繰人形が振り上げた六本の木刀が近くの絡繰人形に接触し、芋蔓式に動き始めたからである。

 

「……己で蒔いた種は己で何とかすることだな」

 

小芭内の非情な言葉とともに、この場にある全ての絡繰人形は村田へと襲い掛かる。

 

「あっぶなっっ!?」

 

速度は多少抑えめにされているようで、紙一重で躱すことは可能である。だとしても、数の暴力だけはどうすることもできない。次第に回避も儘ならなくなり、愈々絡繰人形の攻撃を受ける……かと思った瞬間、小芭内が間に割って入り、絡繰人形の攻撃を防ぐと同時に電源を落として停止させる。

 

「…ふん」

 

村田は小芭内の背中を見て、この稽古の本質を理解した。

始まりの呼吸の剣士の動きや太刀筋を可能な限り再現された絡繰人形。殆ど完成に近い太刀筋の攻撃を間近で体験することで、自分の太刀筋が如何に不十分なのかを把握することができるのだと。

 

「おい。いつまで尻を()いているつもりだ。まだ十分も経っていないぞ。さっさと再開したらどうだ」

 

「…はい…!」

 

………………………………………

 

五日ほど経過すると、絡繰人形にぶつけることも殆どなくなり、太刀筋が綺麗になる。

 

「五日も掛かるとは、よくその程度で生き残れたものだな……まあ良い。さっさと次に行け」

 

小芭内は村田を見送らず、家屋へと戻って行く。

村田はその背中に頭を下げつつ、次の稽古場へと向かった。

 


 

六番目の稽古へと向かうが、当然稽古場は見慣れたあの建物。

 

「「「お疲れ様です!」」」

 

出迎えに来たのは、きよ、すみ、なほの蝶屋敷三人娘。

村田は三人娘の案内に従い、稽古場へ足を踏み入れる。そこでは馴染みのある光景が広がっていた。三人娘はそそくさと稽古場内に入り進み、稽古の手伝いを再開する。

 

「あら、貴方は柱合会議のときの……いえ、那田蜘蛛山でもお会いしましたね」

 

あとから稽古場へとやって来て声を掛けてきたのは、蟲柱・胡蝶しのぶ。善逸曰く"顔だけで飯食っていけそう"な表情には悪戯っぽさを含んでおり、明らかに小馬鹿にした笑顔だ。

 

「…あれは忘れてください……」

 

不可抗力とはいえ、美人な女性に全裸を見られたなど屈辱以外の何物でもない。村田は肩を落としながら、乾いた笑いを零す。

 

「それでなんですが……どうして柔軟を?」

 

蟲柱稽古は"反射、瞬発力向上"のはずだが、数人の隊士が恋柱稽古と同じように柔軟をして、三人娘はそれの手伝いをしている。

 

「どうやら二割程度の方は柔軟をサボる節があるようでして。不死川さんの稽古で死なれては元も子もありませんから、ここでもう一度地獄を見ていただこうかと」

 

「なるほど…」

 

村田は三人娘から柔軟を受ける隊士を見て少し落胆する。おそらく未来を知らない隊士なのだろうが、一体何のために柱稽古を受けていたのだろうか。恋柱稽古が殆ど意味を成していないのが、泣き顔を見てよく分かる。

 

「貴方は柔軟をサボっていないようですね。感心感心」

 

そう言いながらしのぶは稽古場へと入っていく。暫くすると柔軟をしている者以外の隊士たちが続々と稽古場へやってくる。

どうやら先程までは休憩時間だったようだ。その休憩時間中に地獄を見ていた(柔軟をサボっていた)隊士たちも柔軟稽古を中断し、本題の稽古へと入る。

 

「では、そろそろ再開しましょう。来たばかりの方も居ますので簡単に説明しますが、私が皆さんに斬り掛かっていきますので、素早く反応して攻撃を凌いでください。可能であれば反撃しても構いませんので」

 

簡単に説明を終えたしのぶは木刀を構え、そして宣言通り隊士たちへと木刀を振るう。

瞬間的な速さは天元に勝るとも劣らない程のしのぶ。初見の村田は当然防ぐことはできず、持っていた木刀を叩き落されてしまう。

 

「相手の動きをよく見ておかないと、今のように刀を落とされて丸腰になってしまいますよ」

 

周囲の隊士は間一髪でしのぶの攻撃を凌いでいるが、一瞬でも気を緩めてしまうとその瞬間木刀を叩き落されてしまう。そして木刀を落とす隊士が増えれば増えるほど、残っている者たちにはより激しい攻撃が襲い掛かる。勿論拾うことも可能なのだが、それをしたところですぐに叩き落されてしまう。

 

「さあ、拾い直して続けますよ。何度も受けて、身体で覚えていきましょう」

 

………………………………………

 

三日ほど経過すると、反射、瞬発力がそれなりに向上する。

三日というと聞こえは良いが、休憩時間はここまでの稽古で一番短くなっており、就寝中も全集中の呼吸が途切れた瞬間布団叩きで滅多打ちにされる。

ある意味休憩時間は存在しない稽古であった。

 

「後は宇髄さんの稽古と並行した方が意味あるものになるでしょうから、次へ進んでください」

 


 

村田は七番目の稽古へと向かう。場所は未来で見た稽古場と同じだ。

 

「漸くのご登場か。待ってたぜ、村田」

 

両手に竹刀を持って出迎えたのは、音柱・宇髄天元。

また一人未来を知る仲間がやって来たことが嬉しいようだ。

 

「お久しぶりです、宇髄さん」

 

実のところ、村田が柱と会うのは那田蜘蛛山の翌日に行なわれた柱合会議以来である。とはいえ未来ではそれなりに関わりがあったため、柱名より苗字呼びの方が慣れ親しい。

 

「戦いまで大方あと半月。のんびりしてる暇はねえよな。てな訳で早速だが、俺の稽古は"危機察知力向上"。目だけじゃなく、音、匂い、空気、あらゆる情報から相手の気配を探り取り、不意打ちに対応できるようになるのが目的だ」

 

無限城では気味が悪いくらい鬼が大群で押し寄せてきていた。その話を聞いた天元が考えた稽古がこの"危機察知力向上"。

四方八方、いつ襲ってきてもおかしくない状況で生き残るには、己の危険をいち早く気付く必要がある。

 

「要は基礎体力向上の一環でやっていた、実戦に即した戦闘訓練を本格的にやっているだけだ」

 

明かりの全くない状況下で、天元の攻撃に対応する訓練。そのため日中は各自足りない部分の強化に努める。ちなみに日中の鍛練を疎かにしていると、天元が決めた"特別訓練"に参加させられる。とはいっても、善逸にさせた"温泉を掘り当てる"などという訓練ではないが。

 

「夜までは伸ばしたい部分、補いたい部分を自分で決めて鍛練してな。悩むなら俺が決めてやる」

 

「…自分で決めるより宇髄さんに決めて貰った方が意味ありそうなんで、よろしくお願いします」

 

そうして天元の決めた訓練内容をこなし、やがて日が暮れる。

 

「時間だ。全員山に入れ」

 

天元の言葉とともに、隊士たちは少し怯えつつも真っ暗闇の山へと入っていく。暫くすると他人の姿はおろか、自分の姿すらもまともに見えなくなる。

 

「何度も聞いてる奴も居るだろうが、視覚に頼ろうとするんじゃねえぞ。そんなことしたところで、今のお前らには見えやしないからな」

 

先頭を歩いていた天元だったが、彼の声は既に前からは聞こえていなかった。東西南北どこから聞こえてくるのか、もはや判別はできない。

 

「うっ…!」

 

周囲を警戒していると、後ろの方から隊士の呻き声とともに地面に倒れる音が聞こえる。そしてその二つの音は時間が経つ度に何度も聞こえてくる。

 

「………」

 

村田は目を閉じ、視覚を五感の中から除外する。すると確かに周囲の音はよく聴こえるようになる。今、天元からの攻撃を受けていない隊士は十人。全員前後左右散り散りになっており、連携をとる余裕はない。

そしてそうやって状況確認している間にも一人、また一人と天元の攻撃でその場に蹲ってしまい、人数が減っていく。

 

「…!」

 

来る。

村田はほんの一瞬、自分に襲い掛かる気配に気付いてそちらに意識を向けようとする。だがその行為も虚しく、二本の竹刀が両腕にぶつけられて木刀を落としてしまう。

 

「気付くのがちぃっと遅かったな」

 

竹刀をぶつけられた腕に痛みを感じている間にも残りの隊士たちは容易く処理され、結局一時間足らずで全員天元に負けることとなる。

そんな稽古を三回、四回と繰り返し行ない、やがて朝日が昇り始める。

 

「はぁ…はぁ……」

 

視界が全く意味を成さない状況下で数時間の戦闘となると、普段と感覚が違い過ぎて尋常ではないほど体力が削がれる。視界が明るくなった頃には天元以外の全員、息も絶え絶えで今にも気絶してしまいかねないほどに憔悴しきっていた。勿論村田も例外ではない。

 

「もうちょい頑張れ。戻れば布団で眠れるが、今気を失ったら山の中で置き去りだぞ」

 

当然ながら、仮に気を失っても放置するような真似はしないが、全員が気を失ってしまうと相当手間が掛かる。そのため天元は、本当に放置するかのような声色で言い放つ。

地面に項垂れていた隊士たちは放置されることを恐れ、何とか力を絞り出して山を下りる。幸い全員気を失うことなく戻ることができ、そのまま布団で泥のように眠ることとなった。

 

………………………………………

 

そんな稽古を五日ほど続け、天元がギリギリ納得する程度には危機察知力が向上する。

 

「落とされるまで(おおよ)そ二十日。不死川と悲鳴嶼の旦那の稽古をすることを考慮すれば、俺の稽古はこれくらいで終わった方が良いな。

ギリギリ許容内だから次に行きな」

 


 

八番目の稽古へと向かうと、途轍もない突風に隊士の叫びが響いていた。

 

「漸くのお越しか、村田」

 

徹底的に隊士たちを叩き潰した後で声を掛けてきたのは、風柱・不死川実弥。彼の稽古がここまでの中で一番過酷なものであることは、目の前の惨状を見れば誰だろうと一瞬で理解できる。

 

「ごめん、不死川。遅くなった」

 

村田は到着早々ながら、少しの手荷物を縁側の隅に置き、実弥から木刀を受け取る。

 

「そんじゃあ早速だが、ここに来るまでの成果を見せてもらおうかァ」

 

構えたと同時に、実弥は村田へと斬り掛かる。しのぶや天元ほど素早くはないものの、一瞬でも判断を見誤れば防御は間に合わないであろうほどの速度だ。

村田は辛うじて実弥の攻撃を防ぐ。未来を知った上で柱稽古に参加していなければ、彼の攻撃を一度たりとも防ぐことはできなかっただろう。

 

「初撃は防いだか。其処らに転がってる連中よりはマシになってんな」

 

実弥は攻撃を防いだ村田を称賛しつつも攻撃の手は緩めない。

 

「少しは反撃してきたらどうだァ!!」

 

実弥は半ば煽るように言い放つが、当然ながら攻撃を捌きつつ攻撃に転じる余裕どころか、言葉を発する余裕すら村田にはない。

必死で実弥の猛攻に喰らいついていくが、やがて抑えきれなくなり、鈍い音と同時に村田は腹部に強い痛みがやってくる。

 

「うぐっ…!?」

 

一瞬痛みの感じる腹部を押さえそうになるが、それをしたところで痛みは僅かしか和らがないし、実弥の猛攻を防ぐ手立てを失ってしまう。

 

「オラオラどうしたァ! 一撃でも入れりゃあ合格なんだぞ! 簡単だろうがよォ!!」

 

簡単な訳あるか。

村田は頭の中で悪態を吐きながらも何とか痛みに耐え、実弥の猛攻を紙一重で捌いていく。しかし痛みで集中が断続的になってしまい、攻撃を受ける頻度が上がっていく。

そして、

 

「あ…終わった…」

 

戦闘が始まってから最初で最後の一言を発したところで強烈な一撃が(ひたい)に入り、村田は意識が飛ぶと同時にその場に倒れこんだ。

 

………………………………………

 

「おう、お目覚めか。(わり)いな、思いっきり頭部に振り下ろしちまった」

 

目を覚ますと、実弥が呑気におはぎと抹茶を食べ飲みして休憩していた。尚、他の隊士は未だに中庭で伸びた状態である。だが倒れている位置が随分変わっているのを見るに、自分が気を失っている間に隊士たちはもう一度叩きのめされたのだろう。

 

「いや。俺が弱いってだけだからさ……」

 

「確かに弱いが、他の連中に比べたらまだマシな方だ。今のお前なら下弦程度の鬼は単独撃破できんじゃねえか?」

 

「そうだと良いけど」

 

村田が起きてもおはぎを頬張ることを止めない実弥。それどころか、おはぎの乗った皿と抹茶の入った湯呑みを村田の方に差し出す。

村田は起き上がって、おはぎと抹茶を受け取る。そして一口(かじ)ると、異様なまでの美味さに自然と口角が上がる。

 

「なんだこれ……」

 

美味(うめ)えよな。竈門の自信作だとよ」

 

「……通りで美味い訳だ」

 

炭治郎の自信作。それを聞いた途端、元々美味しかったおはぎが更に美味しく感じる。やはり"お袋"の異名は伊達ではない。

 

「話は変わるが、お前担当の鍛冶師から刀届いてんぞ」

 

一口一口を味わって食べていると、実弥は屋内から一本の日輪刀を持って戻って来る。

 

「別に折ってないし刃毀れもさせてないけど……まあ、ありがたく使わせてもらうか」

 

話に聞いていたのは、柄と鍔の改造のみ。なら何故新たに刀を打ち直したのか。村田は刀匠の意図が全く分からなかったが、折角打ってもらったのだからと、鞘から刀を抜く。

 

「……あれ、色が…」

 

柄を軽く握って刀身を見ていると、鋼の色が柄の方から刃先に向かって少しずつ変化していく。それ自体は何ら不思議なことではないのだが、あれ程薄かった青が明らかに濃くなっているのだ。

 

「多少薄いが、中々良い色じゃねぇか」

 

どうやら日輪刀の色というのは持ち前の才覚だけではなく、剣の練度が高まれば高まる程深みが増すようだ。流石に義勇ほど深い青ではないが、それでも平均的に見ればかなり青み掛かっている。

 

「才能無いなりに成長できたってことなのか」

 

「俺に一撃入れられるまでやりゃあ、もっと成長できるぞ」

 

柱と炭治郎たち以外で自分の攻撃を幾度も受け止められる隊士ができたことが嬉しそうな実弥は、笑みを浮かべながら村田に木刀を渡す。

 

「休憩は充分やったろ。稽古再開すんぞ」

 

村田は実弥から木刀を受け取り、終わりの見えない無限打ち込み稽古を再開する。




【あとがき】

お読みいただきありがとうございます。
ミアレ観光(ポケモン)していたら余裕で週一に間に合いませんでした。まあ別に週一投稿に拘ってた訳ではないんですが。


今回は生き残った一般隊士の一人である村田が柱稽古を受けるお話でした。といっても原作とは違う稽古があるということを書きたかっただけなので、短編集的な感じになりました。

基本的に描写の説明をする地の文は姓ではなく名で書くのですが、村田さんは公式で名前が登場していないので致し方なしです。


岩柱稽古は突破できないというのもありますが、まだ稽古期間中のお話を幾つか書きたいのでカットしています。無限城に落ちたらお話のセーブポイント的な意味で流石に戻れませんので。

現在の生存者(記憶ありの一般隊士)の強さは、単独で下弦の鬼と互角に戦えるくらいです。流石に頸を落とすには至りませんが、体力が尽きない限り下弦の鬼に負けることはありません。当然上弦相手だと一瞬で負けますが。
原作を指標にすると、那谷蜘蛛山での炭治郎&禰豆子と同等くらいでしょうかね。

ただし村田は那谷蜘蛛山直後に炭治郎たちと縁があったということで、他の一般隊士より強いということにしています。それでも上弦相手は不可能ですが。


誤字脱字があれば報告していただけると幸いです。
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