【試作】恋愛要素もあるダンジョン探索ハクスラげー転生もの(仮題)   作:犬猫鼠

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プロローグが1000話行ってなかった


プロローグ + 入学式前

 はっと気がつくと知らない部屋に俺は立っていた。

 

「何だここは……たしか俺は列車にひかれて……」

 

 俺の名前は工藤(くどう) 栄一(えいいち)。某名探偵とは一字違いだったのでそれでよくからかわれたりしたものだ。

 大手企業の人事部というそれなりに高給取りな地位にいたが、一番若いせいで肩叩きの通知業務は必ずと言って良いほど俺に回ってきていて、結構な恨みを買っている……はず。

 

「そうでもなきゃ列車の侵入してきた線路に突き落とされるなんてことはないだろうしなぁ……とするとここは死後の世界か?」

 

 なんてことを思考しながら、状況把握のため自分の体や周辺状況をチェックすることにした。

 

「体に怪我はなし、だがなんかちょっと背が縮んでる? 部屋は……知らない部屋だな……なんというか学生味を感じる配置だな」

 

 ぱっと見渡せばベッドの他に机に本棚、衣装箱などがあり机の上には教科書らしきものが乱雑に積まれていた。俺は机に近づき、その本を手に取る。

 

「えっと、どれどれ……魔導基礎学、ダンジョンのすすめ、錬金学一級……ってファンタジー世界かよ!」

 

 まるでネット小説で流行りの異世界転生のような状況に一人ツッコミ。すると部屋の扉がコンコンとノックされデフォルメされた妖精? ……おおう、まさにファンタジー、が部屋に入ってきた。

 

「栄一様、なにか叫んでおられていたようですがなにか不手際がありましたでしょうか?」

 

 いや、不手際がありましたでしょうかってお前は誰だよ! ……ってあれ? 俺こいつの名前を知っているぞ? たしか昔やってたゲームに出てきた最高パラメータのお助け妖精……ゔっ。

 

 ズキンという頭痛とともに頭の中に情報が溢れ出す。くっ……これはきつい……

 

「栄一様? 大変! すごい熱。早くベッドに横になってください!」

 

 そんなお助け妖精、エリーシャの声を聞きながら俺の視界は暗くなっていき、

 

(あれ? この容姿は小学校のころ遊んでいたやつじゃなくて、もしかしてリメイク……)

 

 そこで俺の意識は途絶えた。

 

 

 

―――

 

 

 

 気がつけば、俺は学校の中庭らしきとこに立っていた。

 いや、正確に言えば立っている俺を少し後ろから背後霊よろしく眺めていた。

 これは……あまり認めたくないが異世界転生して俺が目覚めるまでの過去のワンシーンか。多分起きたら記憶とか統合されてるんだろうなー。それとも俺の意識が消えてしまうかもしれない。その可能性を考えるとちょっと怖い。

 

「よーしとうとう来たぞ米菓学園! ここで! 俺は! 最高の青春を送るんだーーー!!!」

 

 え、なんか俺大声で叫びだしたんですけど。ちょっとやめてくれませんか。誰かに聞かれてたらどうするんですか。

 すると案の定周りからクスクスと笑い声。……俺こんな子だったんですか? なんかちょっと恥ずかしいんですけど。

 

「くすくす、君、面白い子だね。普通どんなに楽しみにしててもそうやって叫ばないよ?」

 

 なんか可愛らしい声をかけられたので振り向けばそこにはめちゃくちゃ可愛い女の子がいた。

 ただ、なんというか髪の毛が緑色で前世にはいなさそうな人だ。そしてどこかで見たようなデジャブ感がある……これは小学生当時俺がハマっていた”ダンジョンお宝探検隊!”

 ……かとおもったがリメイク版の恋愛要素を付け加えた方のゲームの世界に転生したのか?

 

 リメイク版は手を出してないんだよなぁ……一応チェックはしたけど。だから何となく見たことある気がするんだろうな。ちなみにリメイク版は噂では攻略できないバグが多発して炎上。その後何年かしてまた再リメイクされたらしいがそのころにはもうゲームって年でもなかったからなぁ……

 仕事が忙しくて趣味の時間がなかったともいう。そういえばリメイク版が発売された高校時代も勉強に追われて寂しいものだったな……

 そういう意味では人生をやり直せるなら推定俺のあの叫びも正しく”俺”なんだよな……

 

「えっと……きみ、どこかで会ったことあったっけ? なんか思い出せそうで思い出せないんだけど……忘れてたらごめん!」

「え~? な~に~? 早速ナンパ? ってそれはないか。何か君からは他の男みたいないやらしい視線を感じないし」

「うーん、そのいやらしいっていうのがよくわからないんだよね。おかげで男子の話題についていけない時があるし、女子からは絶対安全地帯なんてあだ名を付けられるし。あ、おっぱいが大きい女の子は赤ちゃんにミルクをたくさんあげられるからいいと思う!」

 

 まじか! こいつ聖人か! てか俺だったわ。てかこれに成り代わるの? ちょっと自信がありませんねぇ……あ、女の子お腹抱えて笑いをこらえてる。

 

「ぷぷっ……もう……それ……女の子に言ったらセクハラだからね……ぷっ」

「あ、じゃぁ……ごめんなさい!」

「? どうしたの急に?」

「だってきみ女の子……」

「ぷっぷっ……もうだめ」

 

 そう言うと女の子はその場に座り込んで大笑いを始めた。足もバタバタさせてなんというかもう少しで見え……あー!!! 俺! なんでスカートの上に自分の上着被せて隠すの!

 

「ひーひー? なにこれ? どうしたの?」

「言いにくいんだけど……下着が見えてたから……」

「嘘! ちなみに色は?」

「暗くてわかりにくかったけど多分青系の……いたいいたい! 正直に答えたのになんで叩くの?」

「うるさいうるさい! 女の子はね! その……見られると色々減るものなの!」

「体重とか?」

「それだったら良かったんだけどねー……っていうかそれでいいわ。すぅーはー……き、君。今度お詫びとしてなにか奢りなさい」

「体重が減ったから?」

「そう、体重が減ったから補填を要求します!」

「わかったよ、はぁ初っ端から女の子を怒らせちゃったなぁ……あ、そういえば自己紹介がまだだったね僕の名前は……」

 

 なんかこの俺は勘違いをしているようだが、確実にこの子お前の事意識してるぞ~。き~ず~け~よ~。

 なんて見てたら自己紹介が始まる寸前で、

 

「おーい、そこの新入生! 何をやっているんだ! 入学式がもうすぐ始まるぞ! 早くこっちに来なさい!」

「あ、呼んでる! 早く行こう!」

「……何この手は」

「ん? 繋がないの? 手?」

「……これで下心ないのよね……一体どんな環境で育ったのかな?」

「ほらはやく」

「あーまって! 女の子はこういうのには勇気とか覚悟とか色々必要なの!」

「………」

「………えいっ!」

 

 ……なんかはたから見てるとおもっくそ抱き着いていていちゃいちゃしてる風にしか見えないんですが!!

 

「えーっと、おっぱいがあたっているけどいいの?」

「それはセクハラ発言です! 我慢しなさい!」

「はーい」

 

 そうして俺に抱きつくようにしながら二人は駆けていった……

 ちょっと俺なにしてんの! これを引き継げる気全くしないんですけど!

 

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