〜TS転生コキリ族ハイラルを往く〜 ゼルダの伝説 FAIRY OF THE MAGIC   作:ジュミ・ベラウ

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 えー、封印戦記クリアしました。
 さ、寂しい……。

 そんな感情からティアキンでふらっと彷徨って見つけたので30分ほどで書き殴りました。生存報告がてら投稿します。
 一応閑話ですが、時系列順のところにねじ込む形にしようと思ってます。投稿順にはしないつもりですが、これ以降の閑話は未定です。なので数が増えると閑話だけ固めるとか意見があればしようかな、と。

 それから今回以降のお話は封印戦記のネタバレも含むのでご注意を。作品タグも追加しよう……と思ってるんですが、ブレワイとティアキンのフルネームが長すぎて文字数制限カツカツなので結構変えないといけないかと。いい案あれば教えていただけると幸いです。




閑話:妖精と千年樹

 

 sideティリア

 

 『朽ちた千年樹』……ハイラル各地に点在する樹齢1000年を超す巨木……の切り株。有名どころはハイラル平原の西は『ダフネス山』にある巨木だヨ。こう、円形の窪地の真ん中に生えてル。ンだケド、その窪地は今は大きな池になっちャってるネ。何らかの原因で水はけが悪化したみたイ。

 

 さて、なんで急にそんなコト思い出したかって言うト、元々のきっかけは、フィローネ樹海の『勇気の泉』に()()があって行った帰り、偶然見つけたんだヨ。『ドンゴ』をネ。

 未知のフォースを感知したから、気になって辿ってみると3頭の群れがそこに居たんダ。

 大慌てに慌てて王家に報告を上げて、ソレから保護区を制定。密猟を禁じルことになったジャラ。で、その保護区の場所が、〈ティアキン〉で保護区にされたのと同じ場所だった。レイクサイド馬宿の向かい、地名で言えば『樹海ボンラス』のあたりだネ。

 で、そのボンラスにあったんだヨ。スッパリ平らな断面の巨木の切り株が……。年輪を見るに数百〜ってトコ。

 ンで、この大木の上側と思わしき木のトンネルがすぐ横に倒れてた。不思議なコトに幹の内側だけが綺麗になくなってテ、ソレなのに樹皮の部分は綺麗に残ってルんだなァ。

 で、切り株の方も不思議なもので、ミキの内側の断面は綺麗に平らなのに、樹皮の部分は割れた見たいにデコボコで、断面と高さがあってない。ヒトが道具で切ったにしてはヘンなんダ。

 

 ところで、この世界に生まれてから初めて知ったことには、コログ族は根を張って、そこを中心に聖なる森が生まれる生態を持つらしいジャラ。初耳……。

 ボクもできるのかな? いや、ムリか。

 ただ、デクの樹サマはコログ族だから薄々そんな気はしてたジャラ。とはいえ、ハイラル大森林そのものは今のデクの樹サマが生まれる前からあったみたいだケド。

 

 さて、そんなこんなでイロイロ気になったンで、ハイラル内で1番大きい朽ちた千年樹をゼルちゃん連れてピクニックがてら調べに行ったンだァ。

 ただ、切り株の上に魔物が住み着いてたからさっくり駆除をしておいたジャラ。

 で、この千年樹も、内側の断面は平らなのに樹皮の高さはデコボコ。そして微かに生命力を感じるジャラ。まだ生きてル? ホントに微かだケド……この感じだとフィローネのあの大木も生きてたのかな? かなり弱いケド死んではいないカンジで。こっちの千年樹ほど大きくないから感じ取れなかったみたいな。

 

 *

 

 朽ちた千年樹の切り株の上にシートを敷き、持ってきたバスケットのサンドウィッチを食べる。のどかな昼下がりのことであった。

 

「ウーン……根本が水没しちゃってルからなァ。詳しい調査をするにはゾーラ族サンに依頼するか、なンとかしてここの水を全部抜かないとなァ……。」

 

 例えば『嵐の歌』と風車を組み合わせた水車とを使えばソレも不可能ではないだろう。しかし、一応生き物の住む池ではあるようなので実行するにはその他の準備も怠るわけにはいかないだろう。

 何より、まだまだ厄災復活への備えは完全ではないのだ。ここに労力を割く余裕などなかった。

 

「ただ……ウーン。」

「ティリア?」

「ゼルちゃんはサ、この樹を見てどう思ウ?」

「私ですか?」

 

 幼い姫は切り株の上から周囲をぐるりと見渡した後、足元を見つめた。

 この千年樹にはいくつかの伝承が残っており、その中には高位の精霊が宿っていたとする説もある。

 だからなのか、

 

「何か、特別な……上手く言葉にはできないのですけれど、そんな感じがします。」

 

 そう思ったのだった。

 

「そっか。」

「そういうティリアは、何か思うところがあるのですか?」

「そうだネ……ボクは、今日初めてここに来て……それで……何だかトッテモ寂しいンだ。」

「寂しい?」

「そ。」

 

 ティリアもまた立ち上がり、ゼルダの頭に手を乗せてゆっくりと撫でながら周囲を見渡す。

 

「たぶン……ウン。この大樹はかつてコログ族だったンじゃないかな。で、ここに根を張ったンだ。」

 

 ゼルダも彼女に釣られてもう一度ぐるりと見渡した。先ほどと違って、今度はもっと遠くまで。

 なかなかどうしてここはいい場所ではないだろうか。ハイラル平原と、その向こうにはデスマウンテンの姿がはっきりと目に映る。

 かつてこの樹が朽ちる前はもっと背が高かったと考えれば、今よりもっと色々なところが見えていたに違いないと思える。

 

「コログが根を張った場所はそこを中心に森が生まれる。……でも、ここの近くの木はあそことあそこ……とても森とは言えないヨ。」

 

 森はとうになくなって。それでも大樹はまだ生きている。森の親とでも言うべきコログだったという考察が正解であるのならば、家族がいなくなってもひとりぼっちになってしまったように感じてしまうのだ。

 だからこそティリアは寂しいと言った。これが樹海ボンラスで見つけたあの樹であるならば、あの樹がボンラスの始まりであるのならば、きっと寂しくはないのだろう。多くの木々があそこには茂っているのだから。

 だが、この地は違う。それでも、

 

「それでも多分……寂しいケド、哀しくはないかナ。」

「どうしてですか?」

「朽ちてでも生きようとジブンで選んだんじゃァないかなって思うと、サ……。」

 

 人の手で切り倒された断面にしては不可解だが、もしこの大樹がコログ族であり、意思持つ樹木だったとするのならこう考えることができた。すなわち、年老いて朽ち始めた幹の上部分を自切したのではないか、と。

 

「自切……ですか?」

「有名どころだト、トカゲの尻尾切り……生きるために自分で自分の一部を切り離すンだヨ……。」

 

 栄養が行き渡らずに壊死を始めた上部を捨てて、それでも根から吸い上げる養分だけで、この切り株は生きているように彼女は感じたのだ。

 

「ほら、ネ。」

 

 そう言って彼女が指す切り株の端からは、新芽が頭を覗かせていた。

 

 





 今までで一番短い気がします。本編はもうしばらくお時間を下さい。
 ところで私はかけたらかけた順に投稿して書きだめは全くないのですが、他少期間が空いてでも書きダメして数日間一気に投稿ってスタイルの方が良かったりするんですかね?
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