ポケットモンスター チームオブブルース   作:局務事通交ピルア

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第11話

 

 

結構壊れた性能をしているな。

 

 

 エンザンは人体実験をされたイーブイについて纏められているレポートを見て、自分がゲットしたイーブイがぶっ壊れた性能をしている。

 

 イーブイには相棒技と言うものがある。相棒技は……才能が無ければ覚えられない技のようで、2体のイーブイが居たとして1体はいきいきバブルを覚えられたが他は覚えられなかった。1体はこちこちフロストときらきらストームしか覚えられなかったと言う結果になった。

 

 そしてそのイーブイ、いきいきバブルを覚えた個体がシャワーズ以外に進化した場合はいきいきバブルを忘れる事が多々ある。覚えている相棒技と同じタイプでないとイーブイは相棒技を忘れる。ところがエンザンがゲットしたイーブイは天才でなければ無理であろう8つの相棒技を覚えかけており、レポートが確かならば進化後も相棒技を覚えている。サンダースになってもいきいきバブルやこちこちフロストを覚える。

 

 物理方面に関してはあまりよくない性能をしているが、足が速く特殊攻撃力も高いサンダース。でんきタイプなのでじめんタイプと物凄く相性が悪く、あまごいからのウェザーボールかめざめるパワーのどちらかしか対抗する手段が無い。くさわけは物理なので無し。

 

 高い特殊攻撃力、素早さに特化したポケモンじゃないと抜けない高い素早さ、そして威力が高く強力な追加効果を持っている相棒技。

 

 文字通り先手必勝!な戦術のポケモンになるものの、サンダースに進化すれば結構壊れた性能なポケモンになる。コレはぶっ壊れると思うのは無理も無い。

 

 

かみなりのいしは……まだだな。

過去にサンダースがめらめらバーンを覚えたままだった事があるみたいだが、サンダースに進化したらもしかしたら相棒技を忘れる可能性もあるし覚えれなくなる可能性もある。全ての相棒技を会得してからのサンダースだな。

 

 

 エンザンは自分がゲットしたイーブイの特異性を見抜いた。ポケスペみたいに退化をすることが出来るイーブイならば別の手もあったが、ポケモンは退化だけは出来ない。

 

 相棒技を覚えさせたいのと今からタマムシジムにジム戦を挑みに行く。尚、現在の手持ちはリザード、クロバット、ヒトデマン、バタフリー、イーブイ、モグリューである。

 

「タマムシジムに挑みに来ました」

 

「まぁ、そうですか…………なにか可愛らしいポケモンは持っていますか?」

 

「…………それ、関係ありますか?」

 

 タマムシジムに向かえば女性の花園な感じがした。ジムリーダーのエリカにジム戦を申し込めば可愛いポケモンを持っているか聞いた。なんでそんなものを要求するんだと思い聞いてみればエリカは答えた。

 

「可愛いポケモンが見たい気分だからです!」

 

 

物凄くシンプルな理由だが断ればジム戦そのものを受けてくれない可能性もある。

ジムに挑戦に来たけれどもジム戦を断る!気分じゃないから!は流石に無しだろう……ジムリーダーしているジムリーダーが現時点ではタケシとマチスで、タケシはジムリーダー引退も同然……大丈夫じゃないな。

 

 

「ブイ!」

 

 可愛いポケモンはこの前ゲットしたばかりだ。

 

 イーブイをモンスターボールから出せばエリカやジムの面々が可愛い!とイーブイを見て嬉しそうにする。しかしイーブイは直ぐに逃げる。エンザンの肩にしがみついた。

 

「ブイ……」

 

「すまない、こうするしかなかった」

 

 愛玩動物扱いされている事に不服を申し立てるイーブイ。断ればジム戦そのものが出来ない可能性があるのでこうするしか思い浮かばなかったのだとイーブイに謝罪をした。イーブイはエンザンの手にあるモンスターボールに触れボールに入った。ポケモンバトルならばいいが、こういう場所には居たくはない。エンザンには心を開いているが、他の人には心を開かなかった。

 

「あら、残念……ですが、可愛かったです……では、いきましょう」

 

 

絶対、このくだりは要らないだろう。

 

 

 タマムシジムのバトルフィールドに案内をしてもらったが、このくだりは不要と思った。

 

 一手間かかったものの、タマムシジム戦に挑むことが出来た。サトシはジム戦を拒否されていたから、まだいい方だと割り切る。

 

「これよりタマムシジムジム戦を行います!使用ポケモンは3体のシングルバトル!交代はチャレンジャーのみ可能です!」

 

「おいきなさい、パラセクト!」

 

「パァ!」

 

「クロバット、バトルスタート!」

 

「ロバット」

 

 タマムシジムのルールを確認し、エリカはパラセクトを出した。ジムバッジはサトシより1つ少ないからポケモンも弱いと思っていたがパラセクト、コレは運が良いなと思いながらもクロバットを出した。

 

「パラセクト、キノコのほうし!」

 

「クロバット、ねっぷう!」

 

 初手にキノコのほうしをぶつけに来たパラセクト。パラセクトの覚えている技で最も警戒しないといけないのはキノコのほうしなのは分かっているとクロバットにねっぷうを指示。クロバットはねっぷうを仰ぎ、飛んでくるキノコのほうしを燃やして押し返す。キノコのほうし自体はパラセクトが出したもので、更にはくさタイプであるパラセクトにはキノコのほうしの効果であるねむり状態にはならない。

 

「クロバット、ねっぷうだ!」

 

 キノコのほうしを燃やし押し返せばパラセクトに触れてパラセクトは少しパニック状態になった。

 

 4倍弱点のほのおタイプの技は苦手で少しでも受ければコンディションを大きく乱す。パラセクトがパニック状態になっている間にねっぷうで追撃する。

 

「パラセクト、サイケこうせん!」

 

 パラセクトが慌てていても、エリカは慌てない。パラセクトはサイケこうせんを放ち、ねっぷうを防いだ。

 

 やはり何かしらの対抗手段は覚えているものだなと思いながらも次はどうするかと考えて即座に答えを出す。

 

「クロバット、おいかぜだ!」

 

 クロバットの次なる手はおいかぜだ。クロバットに対して都合の良い追い風が吹いた。風の影響を直に受けるのでキノコのほうしを当てる隙が生まれても当てられない。エンザンはクロバットがおいかぜを使ったのを確認すればモンスターボールを取り出した。

 

「戻れ。リザード、バトルスタート!」

 

「グォウ!」

 

 2体目に出したのはリザード。おいかぜの影響を受けてリザードにとって都合のいい方向に風は流れる。

 

 

何処までいけるかだな……

 

 

「リザード、ニトロチャージだ!」

 

 リザードにニトロチャージを指示する。リザードはニトロチャージでパラセクトに向かう。

 

 エリカが技を指示しようとするのだがそれよりも先にリザードが動いた。リザードのニトロチャージがパラセクトに命中し弾き飛ばされる。

 

「ラァ……」

 

「パラセクト、戦闘不能!リザードの勝ち!」

 

「まぁ……お強いですのね……よくやりましたパラセクト」

 

 パラセクトは一撃で戦闘不能になった。それを見て強いと褒めるエリカはパラセクトをボールに戻し健闘を褒め2番手のポケモンのモンスターボールを出した。

 

「タマタマ、おゆきなさい!」

 

 2体目のポケモンはタマタマ……エンザンは交代は視野には入れていない。おいかぜとニトロチャージの効果でタマタマより遥かに早いリザードで倒す。まだ技の枠は3つ残っている。

 

「リザード、はじけるほのお!」

 

 まだかえんほうしゃは覚えていないので現段階での最高の攻撃技であるはじけるほのおを浴びせる。

 

 タマタマは苦しそうな顔をしているが倒れない。

 

「ひかりのかべ」

 

 攻撃出来るタイミングがあったがエリカはタマタマに攻撃技を指示しなかった。ひかりのかべを展開した……が、既にはじけるほのおは命中しているのでひかりのかべの効果は発揮しない。

 

 

ひかりのかべでダメージが半減……ニトロチャージでいくだろうが読まれているだろう。

 

 

「はじけるほのお!」

 

 ひかりのかべが貼られてもエンザンははじけるほのおを指示した。

 

 ニトロチャージの方がよりダメージを与える事が可能なのだがそれこそがエリカの狙い。エリカのタマタマはげんしのちからを覚えている。ニトロチャージで突撃してきたのならばげんしのちからで迎え撃つつもりだった。エンザンはそれを予測しはじけるほのおのままでいく。

 

「タマタマ、グラスフィールド」

 

 

まだ攻撃しない……いや、するつもりがない。壁役となれば3体目が怖いな。

 

 

「リザード、はじけるほのお!」

 

 タマタマで攻める気配が全然してこないのでエンザンは攻めるつもりがないのだと推察した。

 

 居ると便利と言えば便利だが、どちらかと言えば不遇なタイプであるくさタイプ。それだけで戦い抜くのは意外と難しい。タマタマは自身のポケモンを倒すのでなく、自らの場所を整える為に出している。3発目のはじけるほのおをリザードは放つ

 

「タマタマ、まもる」

 

 3発目のはじけるほのおに対してまもるを使って攻撃を防いだ。ひかりのかべ、グラスフィールド、まもる……3つの技の枠を使わせたがまだまだ油断は出来ない。この状況で攻めることをせずに受けに回った。狙いがなんなのかをエンザンは直ぐに気付く。クロバットが使ったおいかぜの効果が消えた。

 

「タマタマ、げんしのちから!」

 

「リザード、なげつける……げんしのちからを!」

 

「なっ!?」

 

 ニトロチャージを使わず距離を開いてのバトルに徹しているリザードとエンザン。エリカは仕込みは全て済ましたので動かないのならばこちらから動かしてやるのだとげんしのちからをタマタマに指示する。それを見たエンザンは少し冒険してみるかとリザードになげつけるを指示した。リザードはとんでくるげんしのちからをガッチリと受け止めた。タマタマに向かって投げつけた。

 

「タマァ……」

 

「タマタマ、戦闘不能!リザードの勝ち!」

 

「なんて破天荒な」

 

「……これじゃあまだ足りないな」

 

 サトシの様に予想外の事が出来るようにしてみたが、まだまだ予想する事が出来る範囲内の攻撃だ。

 

 げんしのちからをなげつけると言う荒業に言葉を失っているエリカだが試合は続ける。3体目のポケモンが入っているモンスターボール取り出した。

 

「おゆきなさい、フシギバナ!」

 

「バナ!」

 

 3体目に出てきたのはフシギバナ。

 

 最後のポケモンらしく強いポケモンだがコイツで最後だと分かっている。

 

「リザード、はじけるほのお!」

 

「フシギバナ、だいちのちから!」

 

 リザードが使うのははじけるほのお一択だ。余計な事をしない。

 

 はじけるほのおがフシギバナにぶつかるがフシギバナは耐えた。それと同時にリザードが立っている地面からエネルギーが噴出する。

 

「リザード、大丈夫か?」

 

「グォゥ」

 

 だいちのちからが直撃したリザードだったが倒れはしない。リザードはゼェハァ言っているものの、まだ動ける。エンザンは念の為に確認を入れるがリザードはまだいけると頷く。それが痩せ我慢なのはエンザンも分かっている。戻すことは視野には入れていない。

 

 もう1回強い技を当てられればリザードは負ける。派手に動けない……だが、後続はしっかりといる。

 

「リザード、はじけるほのお!」

 

「グォオオウ!」

 

 強敵を相手に何度も何度もはじけるほのおを連発しており、その上でリザードは追い詰められた。

 

 特性のもうかが発動する範囲に入っておりリザードはもうかの力を技に変えた。はじけるほのおがかえんほうしゃに進化した。かえんほうしゃはフシギバナに当たるがフシギバナは倒れない。

 

「はっぱカッター!」

 

 フシギバナははっぱカッターを使った。リザードに命中しリザードは倒れた。

 

「リザード、戦闘不能!フシギバナの勝ち!」

 

「……参りましたわね……」

 

 ここでリザードがかえんほうしゃを覚えるのは嬉しい誤算だ。はじけるほのお以上のパワーがある炎でフシギバナに与えたダメージはとても大きかった。グラスフィールドで体力を少しずつ回復しひかりのかべで威力を落としていたのだがここでひかりのかべが消える。

 

 グラスフィールドが消えるのは時間の問題……ダメージを受けていないクロバットとまだポケモンを好きに1つ選べる。リザードからかえんほうしゃを受けなければどうにかなる計算だったのだが、リザードのかえんほうしゃが痛かった。

 

「クロバット、バトルスタート!」

 

 再び出てきたクロバット。おいかぜとねっぷうの2つを使っているがまだ枠は2つ残っている。

 

「クロバット、ブレイブバードだ!」

 

 

フシギバナで最後だから後を考えなくていい。ここは一番強い手を使う。

 

 

 クロバットはブレイブバードをフシギバナに当てた。フシギバナは起き上がることはなかった。

 

「フシギバナ、戦闘不能!クロバットの勝ち!よって勝者、チャレンジャー!マサラタウンのエンザン!」

 

 エンザンは4つ目のジムバッジをゲットした

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