お待たせしました。と言っても閑話?ですが。
少々短いですが、お付き合いください。
では、どうぞ
一人の少女の両隣に数人の男女がいた。歳はバラバラで妙齢の女人や高齢のおじいさん、温和そうなおばあさん、凛々しい成年。その後ろにもまだ小さい少女や少年と言えるくらいの歳の子供がたくさんいた。
日本人だと一目でわかる子供達もいたが、日本人ではない少年や少女も数人いた。
そしてその大人、子供達の対面に居る少年の両隣には一組の男女がいた。
大人達の表情は嬉しそうだったが、対して子供達の反応はそうでもないようだった。心配そうにしている者、少年の顔をじっと見つめている者、涙目になっている者までいる。
少女が前に出てくると同じく少年も前に出てきた。どちらとも表情に変化がないが、瞳の中は寂しそうにしていた。
少年は子供達、男女問わず皆と仲が良かった。
少女の方も子供達、男女問わず仲が良かったが特に仲が良かったのは少女に取ってこの少年だろう。
殆どの時間を一緒に過ごし、大人達からは兄弟みたいねと言われ、子供達からはお兄ちゃん・お姉ちゃんと呼ばれていた。
今日が少年にとって、少女達との別れの日だった。旅立つのだ、お世話になったここを。
少年が手を引かれて踵を反そうとしたとき、少女に呼び止められた。
少年は振り返り、少女は少年と二言、三言話しをした。そして少女と少年は約束を結んだ。
二人はその約束を必ず守ると言った。
そして少女は少年の左手首にカラフルとは言えないがよく出来た贈り物を結んだ。その後自分の右手首にもその少年と同じものを結んだ。
少女からの贈り物があり、子供達からの贈り物もあった。
少年は子供達からそれを受けとり、大事そうに胸に抱いた。
そして少年は手を引かれ、少女は背中を優しく押されながら、二人は別れた。
ただ、少女、子供達、大人達は少年が見えなくなるまである者は手を振り、ある者は瞬きをせず少年達を見つめていた。
少年が見えなくなってから子供達は落ち込んだり、泣いたりしている者がたくさんいた。ただ少女だけはずっと少年が消えた方を見ていた。
一人が少女の頭をポンポンと叩き、一人が頭をくしゃくしゃと撫で、二人が少女の両手を握り、子供達が少女の背中を押した。
少女は暫く泣いた。それは別れた哀しみゆえだったのか、皆の優しさで泣いたのか知る者は少女しかいない。
その数週間後、少年と同じように少女もそこを旅立った。
今では少年と少女のように新たなお兄ちゃん、お姉ちゃんが皆を纏めている。
少女と少年が居たそこは今だ残っている。いつも子供達の元気な声や大人、子供の笑い声が聞こえてくる。
新たな子供達を迎えるため、旅立った子供達が遠慮なくまた来れるようにとの思いで。
少女が少年にあげたのはミサンガ。切れると願いが叶うとされている御守り。
子供達が少年にあげたのは押し花。四つ葉のクローバーの栞だ。
(『また会えて、今まで見たいに仲良く出来ますように。―――くんが幸せになりますように』)
(『いつか必ず会えますように。―――ちゃんが幸せで、元気でいますように』)
いかがでしたでしょうか、閑話は?
本編早よ!や、あくしろよ!などと思って居られる読者様、次回から本編再会なのでどうか楽しみにしていてください。
ではでは、また次回でお会いしましょう^^ノシ