夜空に輝く星の魔法   作:雪色ココア

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一話は三人称視点でそれ以降は一人称(魔理沙)視点で行きたいと
思います。

追記
このサイトでの投稿は初めてで、文章がおかしい場合がございますが
何卒ご容赦ください。
※大切なお知らせ
 コレからの投稿は金曜日の午後7時45分と設定させて頂きます。
理由としましてはより多くの読者の方々に読まれる時間帯であると推測した為であり、より多くの人に読まれる時間帯を見つけた場合は設定時間を変更させて頂く場合がございます。時間に関してはお便りなどでご希望の時間を教えて頂けると嬉しいです。
今後も本作をお楽しみ頂けると嬉しいです。


魔理沙と賢者の石
フクロウと手紙


ロンドン市内にあるとある雑貨屋の中で

 

「魔理沙、その商品を前に出してくれないか?」

薄い灰色の髪の女性は金髪の少女、魔理沙にそう頼む

 

「この商品だな?」

魔理沙は棚の商品に手を伸ばす。

 

「それだよ、それを手前の棚に置いて頂戴」

そんなやり取りをしながら女性は少女に尋ねる。

 

「貴方、入学の準備はしたの?」

 

「待ってくれよカミラ、今日一緒に買いに行くって言ってたじゃないか」

だから休業なんだろ、と続ける魔理沙に

 

「あ、ごめんなさい、すっかり忘れていたわ」

カラカラと笑う彼女に対して

 

「全く…遂にボケたかと思ったぞ」

呆れた様に少女は呟く

 

「でもストーンウォールで良かったの?お父さんのお金を使えばもっと

良い中学校だって……」

心配そうに聞くカミラに

 

「いつまでも家出した娘に金をかけて欲しくないんだよ」

少し目を落としながらそう言う魔理沙に

 

「また、手紙来てたわよ、一通くらい返してあげなさい」

母親の様に魔理沙に言う。

 

実際カミラにとっては魔理沙は娘と同じなのだ、6年前にこの店に来た時から彼女は魔理沙に愛情を持って育てていた。

魔理沙の母親は魔理沙が物心つく前には亡くなってしまった。

父親との些細な喧嘩から家を飛び出して、店の前でお腹を空かして倒れていた所を発見した日から、この生活が始まった。

勿論、魔理沙の父親も不器用ながらも、彼女を愛していた。

魔理沙もそれを知っているから、父親の負担にならない様に此処に住んでいるのだろう、親子揃って優しい不器用人間だから今でも会いに行けないのだ。

一度カミラは魔理沙に「家には帰らないの?」と聞いたことがある。

すると魔理沙は「自分が一人で生きていける様になったら行く」と言っていた。

 

彼女は努力家だった。

 

おそらく母親譲りの才能なのだろう、教えた事は少しだが確実に覚えて

いき、それこそ夜遅くまで隠れて勉強をしているのだから。

 

少ししんみりした店内の雰囲気を壊す様に魔理沙が吹き飛ぶ。

 

「うわっ!?」

 

「魔理沙大丈夫!?」

 

頭を抑える彼女に駆け寄りながらぶつかって来た何かから魔理沙を守る様に立つ、彼女の前には一匹のフクロウがいた。

 

「カミラ、手紙が落ちてるぞ?」

魔理沙が床を指差してそう言った。

 

確かに少し黄ばんだ羊皮紙の手紙が落ちている、宛先はこの店、そして

魔理沙の名前が書かれていた。

 

「どう言うこと?」

カミラは困惑した、フクロウが手紙を持って来たことも、

彼女に手紙が来たこともこれまで一度もなかったからだ。

 

魔理沙に手紙を渡して一緒に見ることにした。

 

「ホグワーツ魔法魔術学校?校長…アルバス•ダンブルドア?

えーと…この度ホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を許可されました

事を心よりお喜び申し上げます?」

読み上げた魔理沙の顔には文字通り?マークが浮かんでいた。

 

無理もない、知らない学校、知らない名前、何より、魔法という単語は

彼女達の中ではイタズラ程度でしか聞いた事が無かったからだ。

 

「こういうのってどうすれば良いんだ?」

 

「やっぱり警察かしらね?」

二人でそうこう考えていると。

 

トントンと裏口のドアノッカーが打ち鳴らされた。

 

「誰かしら?しかも裏口から」

カミラが対応の為に裏口へ出向くと、そこには50代ぐらいのエメラルド色のローブを着た女性が立っていた。

 

「申し訳ありません、霧雨魔理沙さんのお宅は此処であっておりますか?」

 

「確かに霧雨魔理沙の家ですが…」

 

そう聞く女性にカミラはそれしか言えなかった。

 

騒動のあった店内に入ると女性は短い木の棒の様な物を振って、カーテンを閉めた。

 

「魔法…」

魔理沙は驚きの余り一つの単語しか言えなかった。

 

魔理沙が握り締めている手紙とその上を飛んでいるフクロウから、女性は察した。

 

「丁度手紙を受け取った所でしたか、確かに今のは魔法です、そして私は

ミネルバ•マクゴナガル、ホグワーツ魔法魔術学校にて副校長を務めています。」

 

「霧雨魔理沙…です」

いつもとは違って丁寧な口調で自己紹介をする魔理沙

 

「その様子ですと、貴女は魔法について全く知らないという事ですね、

少し衝撃的な話かもしれませんが、本当の事です、霧雨魔理沙さん、

貴女は魔女なのです。」

 

「そんな…御冗談でしょう、私は魔法なんて…」

 

「それでは、貴女が困っている時に何かあったりはしませんでしたか?」

 

魔理沙はハッとした、昔、風船を飛ばしてしまった時にカラスが取って

くれた事、足を滑らせて二階から落ちた時も無傷でいた事を。

 

「その様子ですと、心当たりがある様です」

 

「イギリスに住む貴女の年齢の魔法使いの子供達は、例外なくホグワーツに入学する事が決められています、ですから貴女も二枚目の紙に書かれている用具を準備して、九月一日に列車にてホグワーツへ向かいます」

 

「そんないきなり…」

 

「ともかく、明日此処に書かれた場所に来て下さい、貴女の様に

魔法使いと知ったばかりの子と、入校に必要な物を買いに行きます」

 

そう言ってマクゴナガルは魔理沙の頭の辺りを飛んでいたフクロウを

手に取り、羊皮紙をくくり付けて、窓から飛ばした。

 

そしてバチンという音と共にその魔女は姿を消した。

 

「ねぇ魔理沙、今あったことって夢じゃないよね?」

 

「カミラがそう言うまでは、夢だと思ってたよ」

しかし、今あった事の証明として魔理沙の手には手紙が握り締められて

いた。




あとがきと今後の予定。

投稿頻度は不定期だと思います。
基本的に原作通りですが、ゴブレット辺りからかなりアレンジを加えております。原作の過激派様、誠に申し訳ない(土下座)
構想的には幻想入りは無いと思いますが、主は気分屋なのであるかも知れません、
ただ東方キャラは何人か追加する予定です。


裏話
最初は霖之助を魔理沙の親代わりにしようと考えたのですが流石に
イギリス感ゼロだったので、ヨーロッパ的(?)な名前を使って、さらに
男女が一緒に暮らすのは如何なものかと思いまして、女性にしてます。
なのでカミラの容姿は霖之助を女性にした様な見た目です。
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