最近、作品作りの為にハリポタの賢者の石と東方の紅魔郷をプレイしてきたんですよね。
結論:両方ともサイコーですよ。
色々な事件が起こりながらも2ヶ月が経った。
パンプキンパイを焼く良い匂いで目が覚めた私はいつもの習慣となったノーレッジの本を読み、杖を使った実践形式の実験をする。
最近では遂に
いつも通り杖に魔力を込めるが、変換する寸前で層が消えてしまった。
ノートに記録と改良案を取りながら、授業の用意をする。
今日最初の授業は妖精の呪文で、遂に杖を使って物を浮かせる授業を行うようだ。
担当のフリットウィックは黒板に方程式や手の動かし方、その歴史を書いてから、杖を取り出し、近くにあった空き机の一つを浮かせて見せた。
どうやって浮かせているのだろうか、やはり魔法とは不思議なものだ。
先生は生徒たちを2人で組を作っていく。
私はハリーと、ロンはハーマイオニーと組むことになった。
コレには少々参った、ロンとハーマイオニーは絶望的に相性が良く無い。
「いいですか。ビューン、ヒョイですよ?いいですか?ビューン、ヒョイです。呪文も正確に、今まで練習したしなやかな手首の動かし方を思い出して」
「さてと、やってみるか」
とは言え、どうやって浮遊するのだろうか?
「ウィンガーディアム・レヴィオーサー」
ハリーは取り敢えず呪文を唱えてみたらしく、羽はピクリとも動かなかった。
「どんな風に思い描けば良いんだ?」
私は肩をすくめながらハリーの方を向く。
「僕も分からないよ」
ハリーも同様に首を傾げていた。
「おぉ!素晴らしい!ミス・マーガトロイド」
フリットウィックが拍手をして叫んだ。
「どうやってやった?」
私達は後席にいるアリスに尋ねる。
「ハリーは発音の仕方が少し違うわ、マリサは多分…どう浮遊するか分からないんじゃ無いかしら?」
アリスは顎に手を当てて少し考えてからそう言った。
「えっ、違うの?」
「最後のレヴィオーサの部分、ハリーは伸ばしていたでしょ?」
「確かに…」
「アリスはどんな風に浮遊させているんだ?」
「参考になるかは分からないけど…私、趣味で人形劇をやっているの。その時の感覚で唱えただけだから…」
少し困った様にアリスはそう言った。
なるほど…人形劇か、杖の先から糸を出して吊り上げるイメージか?
「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」
私は人形劇の人形をイメージして、呪文を唱えてみる。
羽は少し浮いた程度で、机に落ちた。
違うのか…杖の先からじゃなくて、虚空から糸を垂らしてみるか?
「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」
空中から糸を吊るすようにイメージして唱えてみる。
羽はふわりと浮き、私の目の高さで静止する。
「成る程…結構難しいんだな」
「うわっ!?」
驚いたような声がして隣のテーブルを見ると、シェーマス・フィネガンが自分の羽を爆破していた。
シェーマスは煤だらけの顔でフリーズしている。
「大丈夫か?」
「何でいつも火がつくんだよ…」
フリーズから戻って来たシェーマスはウンザリしたようにそう言った。
「マリサ、僕にも教えてくれない?」
ハリーは私の浮いた羽を見て頼み込んできた。
「糸を吊るすような感覚で……」
私がハリーに教えながら、チラリとロンのテーブルを見る。
「ウィンガーディアム・レヴィオサー!」
ロンは思い切り杖を振るが発音が違う為、羽はピクリとも動かない。
「発音が違うわ!レヴィオーサ『ガー』って長く綺麗に発音しないと」
ハーマイオニーの尖った声が聞こえた。
「なら君がやってみせろよ!」
ロンがキレてそう怒鳴る。
ハーマイオニーはガウンの袖を少しまくり、杖を振って呪文を唱える。
「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」
羽はふわりと浮き、ハーマイオニーの目線の所で静止した。
「ミス・グレンジャーもよく出来ました!」
結局この授業で成功したのは私、ハリー、アリス、ハーマイオニーの4人だけで、それぞれが授業終わりに加点された。
「何なんだよ、いつも上手いくからってホントに嫌味な奴だ!……あ!アリス達のことじゃ無いよ!」
ロンは私達を見て慌ててそう弁解した。
「私達はアリスに助けられただけさ、な?ハリー?」
実際アリスのヒントが無ければ私は出来なかっただろうし。
「そうだよ、アリスとマリサの教え方が上手かったんだよ」
ハリーはそう言ってロンを慰めた。
「僕も二人に教えて貰いたかったよ、『長く綺麗に発音しないと』なんて何様だよ…」
そうロンが続けていると、誰かがハリーの肩にぶつかり、そのまま走り抜けて行った。
あの栗毛は…ハーマイオニーだな。
見間違いじゃなかったら多分…泣いていたな。
「聞かれていたみたいだな、後で謝っておけよ?」
ハーマイオニーの背中を見ながら私はロンにそう言った。
ロンは少しきまり悪そうな顔をしていた。
そして彼女はその次の授業からハーマイオニーは来なくなった。
どうやら想像以上に彼女の心にダメージが入ったらしい。
夕食前の休憩時間に例の本を読んでいると、ラベンダーとパーバティがハーマイオニーの話をしていたので聞いてみると、どうやら女子トイレで泣いているようだ。
「ずっと泣いているのか?」
「えぇ、個室に篭って出て来る気配も無いわ」
「夜のパーティーに出ないつもりだな、迎えに行ってみた方が良いか?」
「試してみたけど一人にしてくれって、多分夜まで出て来ないわ」
下手に刺激するのも悪手だな。
ハリー達と待ち合わせ、私達はパーティーに向かった。
コウモリやカボチャのランタンなどで彩られた大広間で夕食を食べていると、クィレル先生が息を切らせて大広間に駆け込んできた。
ターバンは崩れ、いつもよりも激しく震えており、顔色は青を通り越して真っ白になっていた。
「トロールが!…地下室に…お知らせしなければと思い——」
息も絶え絶えにダンブルドアにそう告げ、バタリと気を失った。
一瞬の静寂の後、生徒達はパニックに陥って逃げ惑う。
どこもかしこも悲鳴や怒号が響き渡り、出口に殺到する。
ダンブルドアが杖先から破裂音を出してようやく沈静化させるとそれぞれに指示を出した。
「監督生は生徒達を連れて寮に戻るよう」
ダンブルドアの声で一定の落ち着きを見せた生徒達を監督生達が寮に連れて行く。
そこに混じろうとした時に私は疑問に思う。
ハーマイオニーは気づいているのか?
コレだけの騒ぎ、気づいていると思いたいが、女子用のトイレだとこの喧騒も聞こえていないのでは無いか。
「…嫌な予感がするな」
私は走って女子用トイレに急ぐ。
4つの個室のうち、一番奥の個室が閉まっていた。
やはりハーマイオニーはこの騒動を知らない。
「ハーマイオニー!早く出て来てくれ!」
私は乱暴にドアを叩いてそう叫んだ。
「あっち行ってよ!どうせ貴女も私のことを本だけの堅物だって思っているんでしょ!」
ハーマイオニーは扉を閉めたままそう叫び返した。
「ここは危険なんだよ!死にたく無いだろ!」
トロールは人を殺すことを楽しむと聞く、きっと楽には死なないだろう。
「危険?どういうこと?」
危険、死、この二つの単語で少し落ち着きを取り戻したハーマイオニーは私に聞いて来る。
その瞬間、酷い悪臭がした。
「やっぱり、私の嫌な予感はよく当たるんだよな」
トイレの入り口を見ると、私の倍以上ある巨人が私の方にゆっくりと歩いて来るのが見える。
「え?何のこと?何が起きているのマリサ!」
「何でも無い、ちょっと待っててくれ」
トロールを見るのは初めてだ、名前の通りトロそうな顔をしている。
…少なくとも女子二人の力では勝てる気はしない、となるとこの状況で二人が助かる方法は…
「トロールって随分とアホそうな顔をしてるんだな?」
トロールは私の顔を見ながらポカンと呆けている。
このまま…このまま注意を引きつつ、ハーマイオニーをトイレから出して先生を呼びに行ってもらう、この方法に賭けるしか無い。
「マリサ!」
結論から言うと、賭けは失敗した。運悪く扉を開けたハーマイオニーが私とトロールが相対している姿を見て叫んでしまったから。
私は無意識にトロールに向けて
魔力を集中させて光に変換させる。
「《マジックミサイル》!」
頭に浮かんだ文字をそのまま詠唱した。
すると層から緑色に光る三角形が二つ出現し、高速で回転しながらトロールに向かって飛んでいった。
ミサイルはトロールの胴体に直撃し、霧散した。
トロールは痛みに怒り狂い、私に向かって棍棒を振り上げた。
私は咄嗟に目をギュッと閉じる。
「ハーマイオニー!」
身構えていた衝撃は来なかった。
ハリーとロンが、入り口の扉を開けてトロールの姿勢をずらしたからだ。
棍棒はそのまま私の目の前を通り過ぎて蛇口を粉々に破壊した。
ハリーは咄嗟にトロールの首に手を回してしがみついた。
その時にハリーの杖が運良く、トロールの鼻に刺さった。
トロールは痛みで暴れて、ハリーを振り落とした。
ロンが慌てて杖を取り出し浮遊術を使って棍棒をトロールの頭に落として、トロールは倒れた。
「死んだの?」
ハーマイオニーが恐る恐る聞いた。
「いや、ノックアウトしただけだと思う。
ハリーは倒れたトロールを見て言った。
そこから少しして、バタバタという大きな足音がして、マクゴナガルが飛び込んできた、その後にスネイプ、クィレルと続いて入ってくる。
「一体全体、あなた方はどういうつもりなんですか?」
マクゴナガルは怒りに言葉を震わせながら私達に問う。
「殺されなかっただけでも運が良い…なぜあなた達は寮に戻らずにこんなところにいるのですか?」
こんな時の言い訳を考えておけば良かった。
「私のせいなんです!」
小さな声でハーマイオニーが言った。
「何ですって?」
マクゴナガルは目を見開いて聞いた。
「トロールを探しに来たんです。本で読んで、一人で倒せると思って…三人が来てくれなかったら…今頃私は死んでました」
コレには驚いた、まさかハーマイオニーが先生に向かって嘘をつくなんて。
「なんて愚かな事を…一人で野生のトロールを倒そうなど、なぜそのような事を考えたのですか?」
ハーマイオニーは俯いた。
「何と無茶なことを…グリフィンドールからは五点減点。ミス・グレンジャー、貴女には失望しました。運が良かったから助かったものを…」
そしてマクゴナガルは私達の方を向き。
「貴方方三人も!運が良かったから助かったのですよ。ですが、一年生が野生のトロールを相手にして生きて帰れる生徒はそういません…よって一人5点ずつ与えます。寮では中断したパーティーが行われています、早く寮に戻りなさい」
私達は寮への廊下を歩きながら軽口を叩く。
「女子トイレに入ってくるとは、腹でも壊したか?」
「アレは急いでたから…」
ハリーはしどろもどろに言い訳を言おうとした。
「まぁ、おかげで怪我をせずに済んだよ」
壊れた蛇口からして、まともに喰らえば確実に死んでいただろう。
「にしても、三人で十五点は少ないよな」
「ハーマイオニーが五点減点だから十点だよ」
ロンの不満をハリーが訂正した。
「ああやって彼女が僕らを助けてくれたのはありがたかったよ、でも、僕たちが彼女を助けたのも確かなんだぜ?」
「僕たちが鍵をかけてマリサ達をトロールと一緒に閉じ込めなかったら助けは要らなかったかもしれないよ」
「…どっちにしろ、私の賭けは失敗だったということか」
鍵が閉まっていたならば、ハーマイオニーを外に出す事は出来なかっただろう。
「何の話だい?」
「いいや、こっちの話さ」
談話室に戻り、各々が運ばれてきた料理を食べている中、ハーマイオニーは一人でポツリと談話室に続く扉の横で立っていた。
三人の間で気まずい空気になっていたので私はロンの背中をバシリと叩いた。
「お互い、何か言うことがあるんじゃないか?」
ロンはよろけながらも、ハーマイオニーの前で立ち止まり、顔を見ずに言った。
「…ありがとう」
小さな声だったが、ハーマイオニーには聞こえたようだ。
「ありがとう…ごめんなさい」
ハーマイオニーは少し顔を赤くしながらそう言った。
「仲直りできて良かったじゃないか。じゃあ、談話室に行こうか」
そう言って私は談話室に入ろうとしたが、袖を引っ張られる感覚を感じて、振り向くとハーマイオニーが袖を引っ張っていた。
「マリサ…ありがとう。あと…魔法薬の時はごめんなさい」
「いや、アレは私の説明不足だ。ハーマイオニーが気に病む事は無い」
元はと言えば私が変な解答をした事から始まったのだから。
それにしても
このハロウィンの日に〝偶然〟トロールが入り込んできたとは考えづらい。
何者かの手引きがなければ…
ハリーは強力な闇の魔法使いを倒した、その一味による犯行?
もしくは、あの日取り出した物品を取り出すための陽動?
またはその両方か…
いや、一介の学生が下手に突っ込むべきでは無いな。
もしかしたらホグワーツは…いや魔法界は少しずつ悪い方向へと向かっているのかも知れない。
ウィンガーディアム・レヴィオーサ
一番有名な魔法、YouTubeなどで聞いた方もいるのでは無いだろうか。
実は2作品しか登場しない。
???「私のはレヴィオーサ、あなたのはレビオサ〜」
シェーマスの爆破癖
見直してみるともうこの頃から才能を開花させていたんですね。
マジックミサイル
術式魔術の基礎。元ネタは魔理沙の通常弾幕。