転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮) 作:ミュウにゃん
本作及び原作第4章ラストからのネタバレ注意です。
Ep0 前日譚 「 」
―――――中学、それは、オレにとって史上最悪の学生生活だった。
《屋上》
デュアン「……なあ、月代さん。何かあっただろ」
ユキ「嫌だなあデュアン君ったら「月代」さんだなんて……他人行儀な言い方をして」
デュアン「……」
露骨に話を逸らすと言うことは、嫌なことがあったんだな。
ユキ「ちゃんと、ユキって呼んでください」
デュアン「分かったよ……ユキ。それで何が遭ったんだ……?クラスは違うが……イジメに遭ったのか?」
俺は適当に言ったが、ユキが一瞬ピクッと反応したから、俺の推察は当たりというワケか。
ユキ「っ……、……」
デュアン「なんで、ヒロやエマ、オレに言わないんだ!」
ユキ「エマちゃんは……イジメ側のグループに入っちゃったから……多分、私と仲良くしてたら……きっとエマちゃんがターゲットにされちゃう……それに、ヒロちゃんも」
デュアン「……っ……それでも、誰かに相談するとかしろ……目の前にいるだろ!」
俺は、そう言うと・・・
ユキ「それじゃ、デュアン君が孤立しちゃうよ」
デュアン「そんなことは知ったことか!孤立?そんなことは今更だよ」
俺は、エマやヒロ、ユキさえ居れば十分だ。あくまでも友達的な意味だ・・・
ユキ「他の女子たちがキミをあること無いことを吹聴するかもしれないよ?」
そんなことは知ったことか!
デュアン「それがどうした……今オレの前で壊れそうなお前が居るんだ……オレにとっては安すぎる犠牲だよ」
ユキ「……、……」
デュアン「ユキさん?」
ユキ「やっぱりダメだよ……」
屋上から出ていく、月代ユキ、それと入れ替わるように二階堂ヒロが来る
ヒロ「ダメだったのか?」
デュアン「ああ……あれは……相当重症だ」
ヒロ「っく……エマ……何故……」
デュアン「エマが庇ったら……エマまでターゲットにされる可能性があるって……月代さんが言っていた。それと……二階堂さん……相談があるんだが、彼女を見ていて欲しい」
ヒロ「それは構わないが……デュアン。キミはどうするんだ?」
デュアン「片っ端から……説教をする」
ヒロ「説教をしたところで無駄だ……キミが生徒指導を喰らうぞ」
デュアン「腐ってやがる……教師までもが……」
オレは歯を食いしばり、手を強く握る。あまりにも強く握りすぎたせいで、血が流れてることに気づかない
ヒロ「時にデュアン」
デュアン「ん?」
ヒロ「彼女……ユキのことを好きなのか?」
デュアン「友達としての好意はあるよ」
ヒロ「恋愛としては?」
デュアン「無い……と言うか、今は真面目な話……二階堂さん…月代さんはもう限界に近づいてきてる……後、ほんの僅かに……彼女にイジメなんてことになったら……壊れるか……自分が壊すか……するだろう」
俺が抱いているユキのイメージがそんな感覚だ。
ヒロ「自分を……壊す?」
デュアン「自分で自分を殺す……云わば、自殺だな」
ヒロ「それほど酷いのか!」
デュアン「正義感の強いお前のことだ……今更、どうこう変えようとしても、彼女の心は既に壊れかけている……見ているだけじゃダメだ……反撃をする」
俺は、屋上を後にする・・・
ヒロ「デュアン……!」
~~~~~~~~
あれから、オレは月代ユキを虐めたヤツら全員に復讐することを決意し、説教と共に、オレは負のオーラを出した。その日の夕方。虐めてた女子が自殺をした。快速電車に身を投げたと聞いた。
だが、それは全くの逆効果だった・・・・
・・・あれから数カ月後
デュアン「はぁーはぁー……ヒロ!ユキを見なかったか?」
オレは、学校中、ユキを探している。
とうとう、彼女の心が壊れてしまったからだ。その引き金を引いたのは、他でもないエマだ。
ヒロ「私は見てない……何処に……」
デュアン「……くそっ……(オレが彼女の立場なら……っ)」
考えろ、俺が彼女の立場ならどうする?理科室の中には確か、青酸化合物があったな。だが、劇薬には鍵が掛かってるし、そもそも無理矢理開けようとすると、アラーム音が鳴って、即警備会社に通報される。だから、理科室はあり得ない。焼身自殺はリスクがありすぎる。そもそも現代社会で焼身自殺は苦痛だ、死ぬまでに時間がかかりすぎる。だが、壊れた人間は何をするか分からない。・・・っ!投身自殺!屋上か!
ヒロ「何処に行くつもりだ?」
デュアン「分からない……分からないが、とてつもなく嫌な予感がする……ヒロ、警察と救急車の連絡を頼む」
ヒロ「なに?」
デュアン「あと、ユキの机や荷物を隠しとけ」
ヒロ「どうしてだ?」
デュアン「おそらく、ユキは屋上で自殺しようとしてるはずだ……俺がそれを止める」
ヒロ「時間稼ぎか……分かった……だが、救急車はなぜだ?」
デュアン「地面から落下した時にすぐに救急車が居れば……助かるかもしれない……イジメは民事不介入案件だが、ユキの身体とか誤魔化せない……傷害事件として逮捕できるかもしれない……頼むぞ!」
オレは二階から階段を全速力で駆け抜け、本来なら3分程掛かる屋上を1分に短縮させた。方法は至って簡単だ、全速力で壁を走り、階段の二段目を蹴って、一気に上に登る手段を取った。
~~~~~~~~~
オレは屋上の扉を開け・・・叫ぶ
デュアン「っ……ユキ!!」
ユキ「っ!」
ビクッとするが、彼女の手を掴み、抱きしめる。
デュアン「ま、間に合った……今、ヒロも呼ぶから……」
オレは携帯を取り出し、ヒロに「月代さんが見つかった。屋上にいる」とメールを送る。
ユキ「デュアン君……何をしに此処へ来たの?」
デュアン「それはこちらのセリフだ……お前は一体何をしに此処へ来た?」
ユキ「質問で質問で返されるのは嫌だな」
デュアン「……お前を探してた」
ユキ「なんで?」
デュアン「お前、此処から飛び降りて死ぬ気だろ」
ユキ「……」
デュアン「沈黙は是なりと見なすぞ……」
ユキ「ねえ、デュアン君」
デュアン「なんだよ……」
ユキ「私が死んだら……ヒロちゃんやエマちゃん……悲しむかな?」
デュアン「ヒロに関しては悲しむどころか修羅の鬼になって、怒ると思うぞ……エマのヤツは知らん……だが、自分で殺したと泣くかも知れないな」
ユキ「それは幼馴染の主観?」
デュアン「……二階堂ヒロとも桜羽エマとも小さい頃から幼馴染やってるから……なんとなく分かるんだよ……お前もだ、ユキ」
ユキ「そう……だったね」
デュアン「だから……そこから早く降りろ」
ユキ「……、……」
ユキは俺の方へ振り向き・・・
デュアン「っ!」
ユキは、オレにキスをし、舌を入れてきた。これが俗に言うディープキスと言うやつか・・・
ユキ「デュアン君……ありがとね。ファーストキス奪っちゃった♪」
ユキは笑顔でクスリと笑い、また塀に戻り・・・
デュアン「っは!」
一瞬、気を取られてしまった・・・あまりにもインパクトがデカすぎて・・・。
オレは、手を掴もうとしたが・・・・遅かった。彼女は・・・ユキは屋上から身を投げ・・・ゴシャッ!と言う何かが潰れる鈍い音と共に、下から悲鳴が聞こえる。
守れなかった・・・彼女を。命も、心さえも!
屋上から扉が開く音が聞こえた。
ヒロ「ユキは……彼女は何処に」
デュアン「ごめん……」
オレは涙がぽつりぽつりと流れ・・・
ヒロ「デュアン?」
デュアン「ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさい……ごめんなさいごめんなさい」
オレは、彼女を守れなかった事に謝罪する。いやオレは守れなかったことを罰して欲しかったのか。二階堂ヒロに侮蔑されて欲しいのか・・・分からない。けど、オレは涙が止まらなかった。
ヒロ「何があったんだ!!」
デュアン「彼女を守れなくてごめんなさい……ごめんなさい」
ヒロ「……え?」
デュアン「とっくに彼女は壊れてたんだ……、……ついさっき……彼女はお別れの挨拶と……オレごときの為に、自分のファーストキスをして……満足そうな笑みを浮かべて……そこから身を投げた……オレは、……1人の女の子を守れなかった!」
ヒロ「……そんな……ユキが自殺したなんて……」
デュアン「オレは、ユキを自殺に追い込んだヤツらを許さない……だが、守れなかった自分が一番許さない」
俺は、マフラーをギュッと巻き・・・
ヒロ「………」
デュアン「恨んで貰ったほうがオレは……」
ヒロ「……デュアン、私はキミを恨んだりなんかしない……悪いのは、エマと……虐めてたヤツ全員だ」
デュアン「……そうか」
二階堂さんが去った後。探偵としての依頼が入ってきた。
ユキが自殺してから2分後に救急車とパトカーが来た。
・・・・こんな日でも、仕事をしろと。
友達の弔いすら許されないのか。彼女は、オレのことをどう思っていたのだろうか?
オレは、守るべきものを守れなかった。
・・・・これから、どう学校生活を送れば良いんだ?
後日、まさか・・・思わぬ形であんな場所で再会するとは夢にも思わないだろう。
デュアンが牢屋敷に入れられた理由
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大魔女に目をつけられた
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大魔女に気に入れられた
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大魔女が彼を愛したから
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どこかでデュアンと会った
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上記全て