転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep3 刈り取られる命

 

 

~~~~~~~~

 

   デュアン「…………」

彼女は、確か・・・蓮見レイアだったな。

 

    レイア「みんな初対面だと思うから、良かったら自己紹介をしていかないか?先に名乗らせてもらうよ。私の名前は蓮見レイア」

 

    ハンナ「……ふんっ、遠野ハンナですわ。おみしりおきあそばっ……お見知りおきあきおばせせ?」

 

   デュアン「それを言うなら……「お見知りおきあそばせ」だろう」

 

    ハンナ「うるさいですわ!あなた、レイアさんと言ったわね。いきなり人のことを笑うのは失礼じゃなくて?」

 

    レイア「す、すまない。そんなに気にしているなんて思わなかったんだ……お手柔らかに頼むよ」

 

    ハンナ「きっ、気にしてないし……っ」

   デュアン「(ああ、絶対に気にしているな)」

    レイア「その話し方は、ご両親に教わったのかい?」

    ハンナ「もう突っ込まないでいいですら!ほっとけ~~っ!!ですわ!!」

 

拳をふるふると震わせており、彼女のプライドが酷く傷つけられたのが窺えるな。

 

そして、滑り出しからひりついたムードになってしまったが、空気を読めない、オレの中では脳天気な少女が元気よく手を挙げた

 

   シェリー「はいはーい!私は橘シェリーって言いますっ、事件があるところに私あり!この名探偵にお任せください!」

 

     ハンナ「名探偵ぃ??あなたが??」

   シェリー「そうですよ!えっへん!何せミステリマニアですからね!」

 

   デュアン「(オレも一応探偵業をやってるけど……これは、エマにも話してないからな……そもそもオレのは警察の難事件に、推理で犯人を見つけるから、一応名探偵?だよな……いや、名の知れた名探偵だ……顔出ししてないが……)」

 

    レイア「実際に何か事件を解決した経験があるのかい?」

   シェリー「それはまだありませんね!」

おいおいおい・・・

   デュアン「とんだ名探偵だ……事件0件解決0件……名探偵じゃない……ただのミステリーオタクだ」

 

思わず口に出してしまった

 

    レイア「つ、次に行こうか。キミたちの名前を教えてくれないか?」

 

オレとエマは促された。エマはハッと姿勢を正す。

 

     エマ「ぼ、ボクは、桜羽エマ!」

    デュアン「オレはデュアン。性は無い……エマとは幼少期からの幼馴染だ……ま、まぁ……多分知れた探偵だと思うぞ」

 

と、名乗ったと同時に、エマの傍らに1人の少女が駆け寄ってきた。

    レイア「え……あ!そう言えば……若干13歳で女子高生連続殺人事件を解決したり、未解決事件をいくつも解決したって……確か、名探偵の?!」

 

    ハンナ「そう言えば……そうでしたわね……全国各地で結構有名だったりして?」

 

   デュアン「……多分」

     メルル「わわわ、私の名前は、ひっ、ひっ、ひ……氷上、メルル、です……っ」

 

    デュアン「落ち着いて……まずは深呼吸深呼吸」

     メルル「は、は、はい!すぅーはぁーすぅーはぁー……、……そ、それでエマさん、あの、あのあの……っけっ、けっ……」

 

      エマ「え、えーと、なんだろう?」

     メルル「怪我、しちゃってます……っ」

つっかえつっかえになりながら、氷上メルルはようやく言い切った。

 

    デュアン「さっき突き飛ばされた時に、傷ついたんだろう……血が出てるぞ」

 

      エマ「大したことないよ、大丈夫!」

    デュアン「いや、分からんぞ……さっきの牢獄……あまり掃除されてなかったからな……そこから病原菌を貰う可能性がある」

 

     メルル「そう、ですよ……っ」

メルルは今にも泣き出しそうになりながら、そして、エマのキザに手を当てる。

 

――――すると

 

      エマ「え……?」

エマは驚く。

 

メルルは手先が光り、エマの膝の傷口が、みるみると塞がっていく。

 

 デュアン「(これが、魔女因子を持った少女達が持つ魔法の力……か。彼女の場合は「治癒」か「治療」か……)」

 

おかげさまで、こちらの能力を見せずに済んだ。手札が一つ増える。

 

    メルル「痛くないですか?大丈夫ですか?」

     エマ「あ、ありがとう」

メルルは、エマと目を合わさず、もじもじと俯いている。

 

レイアが場を仕切り直すように、咳払いをした。

 

    レイア「……その不思議な力について詳しく聞きたいところだけど、まだ他の子も残っているよね。お互いの自己紹介を優先しようか。次、キミいいかな?」

 

     ココ「あー、あてぃし?あてぃしの名前は沢渡ココね」

そう言えば、この子もエマ達が誘拐された中に紛れた時にいたな・・・

 

あの時に居たのは、確認できただけでも6人・・・

 

それにしても・・・オレも人のことは言えないが・・・

 

    デュアン「……」

      ココ「んで、あんさぁ、ちょっといい?あてぃし、あんたのことテレビで見たことがある気がして」

 

ココと名乗った少女は、レイアに歩み寄り、間近から無遠慮な視線を向ける

 

    シェリー「あっ、それ、私も思いました!有名人の方でしょうか!?」

 

      エマ「言われてみれば……ボクも見たような」

    デュアン「いや、蓮見レイアを知らないのか?結構有名だぞ……舞台やテレビや映画でも活躍している女優さん」

 

     レイア「あはは。そうそう……君の言う通り……、芸能事務所に所属しているからね。色々活動しているよ……舞台が一番多いけど、テレビもよく出るかな」

 

    シェリー「やっぱりー!すごい、生芸能人、初めて見ましたっっサインください!!」

 

    デュアン「……はぁ~……」

頭が痛い。

 

      ココ「ちょ、ウゼーなおめえ!あてぃしが先に見つけたっつの!あてぃし配信しててさ、とりあいずコラボして!!」

 

なんなんだ、この状況でよくもまぁ・・・コラボやら配信やらで騒げるな。いやそう体裁をしてないと、身も心も持たないか

 

    シェリー「じゃあ、未来の名探偵さんっ!サインください」

 

    デュアン「名探偵にサインは必要ないものだっ……せいぜい名刺とかだろ……そもそも、今現在サイン色紙ないだろっ、コラボする機材ないだろっ」

 

     レイア「苦労人って言われない?まぁ、今は置いといて……自己紹介の途中だし、その話は後で。キミたち、次いいかな?」

 

レイアはオレに同情してくれたのか、それとも慣れてるのか軽く受け流して、まだ自己紹介してない少女らを促す。

 

     ミリア「ええと……やりづらいな……佐伯ミリアだよ~?よろしくね、あはは~……はぁ」

 

確かにため息をつけたくなる。

 

     マーゴ「私は宝生マーゴよ。可愛い子とかっこいい子がいっぱいで、舌なめずりしちゃいそう。ウフフ」

 

    デュアン「ひぃっ!?」

オレは、マーゴの言葉に寒気がし、エマの後ろへ隠れて、肩に触る。

 

     エマ「でゅ、デュアン君……」

エマは、オレの頭を撫でる。ああいう人種苦手だ。

 

    アリサ「チッ……紫藤アリサ。おめーらと馴れ合うつもりはねーから。ってか、男が女の後ろに隠れてるんじゃーねよ」

   

   デュアン「あ、あぁ……そうだな……それはそうだ、うん……。そうだな……男は女の子を守るって言うもんな」

 

オレは、アリサの言葉で、エマに隠れるのをやめて、エマの横に立つ。

 

    シェリー「アリサさん、ですよね。どうしてマスクを?顔を見られるとマズいんですか?」

 

   デュアン「おまっ……シェリーさん、お前は少し空気を読んでくれないか?……彼女のファッションかもしれないだろ……いや、そもそもオレが、マフラーしていると同じ理由かもしれないだろ」

 

    アリサ「……、……」

あぁ、なんか同情された目でオレを見る

 

    シェリー「えぇー、私は、とっても気になります!名探偵の血が騒ぐんです!」

 

   デュアン「大した実績ないだろ……ってか、しつこいヤツは嫌われるぞ」

 

    アリサ「これ以上、近づいたら……殴るぞ」

ほらぁ、喧嘩になりそうになった。

 

    レイア「キミたち、諍いはよそう!シェリーくんに苛立つ気持ちはわかるが、まずはお互いのことを知らないと」

   

   デュアン「(ナチュラルにシェリーさん、ディスってないですか?なーんて言えねぇ……ってか、確かにだんだんと苛立ってきたな)」

 

空気を読めないやつって嫌いなんだよな。

 

    シェリー「私のことさりげなくディスってません?」

    デュアン「シェリーさん、少し黙れ」

    シェリー「は、はい……了解しました」

    レイア「ええと、あと、残っているのは……」

壁際で亀のように丸まっていた少女が、さっとスケッチブックを取り出した。ふむ・・・口に出すと、発動する魔法があるのか・・・もしくは声が出せないのかは分からんが、スケッチブックの字を見せる。

 

   アンアン「『わがはいは夏目アンアンである。以後、どうか話しかけないでいただきたい』」

 

いや、吾輩は猫である。みたいな言い方?されて、話しかけないでくださいって・・・孤立するぞ

 

    ナノカ「……黒部ナノカ」

     ヒロ「私の名前は二階堂ヒロだ」

エマがオレの裾をぎゅっとした

 

   デュアン「……」

ああ。「バルーン」がいたな。確か、城ヶ崎ノアだっけ?一度は、探偵の仕事で会ったぐらいだし、彼女もオレのことは憶えてないと思う。

 

ただ、先ほどから勝手に室内の配置換えをしたり、物色しているのは職業病(ワークホリック)だからか?単なる遊びか?

 

    レイア「キミ、キミだけまだ名乗ってないんだが。名前を教えてくれないか?」

 

     ノア「ん~?なまえ?んーと、そこの彼にきくといいよ……知ってると思うから」

 

ああ、彼女も。オレのことは憶えてるが、名前は忘れたパターンか?

 

   デュアン「彼女の名前はノアさん……城ヶ崎ノア……昔、探偵のとある仕事で会ったぐらいの短い関係」

 

オレはそういうと、すぐにまた室内の物色へと戻っていった。

 

    レイア「全員の名前が知れて何よりだよ。ここにいる意味は、私にもよくわからない。けれど、冷静に行動するべきだと思っている……とにかく騒がず、落ち着いて説明を待とうじゃないか」

 

レイアが言い放った直後だった。

 

 

天井付近にある通気口から化け物フクロウが飛んできて、オレたちの視界に集う。

 

   ゴクチョー「あっ……人がいっぱい……。えっと、改めまして……この屋敷で管理を任されているかわいいフクロウ、ゴクチョーと申します……」

 

   デュアン「(うわぁ……あの看守が一番やべぇな……下手に攻撃をすれば、鎌で刈られるな)」

 

   ゴクチョー「……定時とかもあるので……さっさと説明をしていきますね……。あっと……すごく申し上げにくいんですが……皆さんは【魔女】になる因子を持っています……」

 

やはり、此処は500年前に建てられた魔女の屋敷っ!

 

ほぼ脱出は不可能に近い。

 

 

   デュアン「(これは……想像以上に全員の脱出は不可能だ……船も無い隔離された島で過ごせるのは幾ら何でも無謀過ぎる)」

 

ん?じゃあ、此処にあるライフラインはどこから来てるんだ?いや、風力発電か?それとも、原子力発電?

 

   ゴクチョー「エラい人が決めた話では【魔女】はこの国にとっては、災厄をもたらす悪らしいんです。わが国の法に基づいた全国検査によって、皆さんは因子が大きく検出された存在。この国にとってあまりに危険と判断され、この牢屋敷への習慣が決まったんですね。いずれ【魔女】になる可能性があるとなると、野放しにはできませんので……つまり皆さん、この世界に害をなす悪者ってことで……ご納得ください」

 

    デュアン「おい、わが国と言ったな?どこの国だ?」

 

   ゴクチョー「わが国……としか」

    デュアン「そもそも……っ!」

いや、待て。小型カメラ。

 

   ゴクチョー「ご納得しましたか?」

     ココ「はぁっ!?なんなんお前キモ!!そんな検査やった覚えないんですけどぉ~?」

 

    デュアン「ヤツに何を言っても無駄だ」

   ゴクチョー「彼の言う通り……私に文句を言われましても……私はただのかわいいフクロウなので……皆さんにはこの春から囚人として生活してもらいます。救済がなくもないのですが……【大魔女】さえ見つかれば皆さんの呪いを……あ、でも、期待とか持たせても良くないですよね……忘れてください」

 

大魔女・・・これは500年前のことを指す言葉なのか、現在のこの現在を意味するものなのか・・・

 

    デュアン「そういえば……魔女因子と言ったが、オレは男だぜ?」

 

   ゴクチョー「彼は、まぁ、えぇ……分かりますよね?」

    デュアン「っ」

オレは苦い顔をして、舌打ちをする

 

   ゴクチョー「シャワーも娯楽室もあるので、ここで余生を楽しく過ごすとか……どうですかね?」

 

    デュアン「いや、いやいや……男一人、あと13人女性だぞ……こんなことは普通にあり得ないだろ」

 

   ゴクチョー「その……はい、面倒くさいみたかったことで」

    デュアン「……、……精神的によくないだろ?」

   ゴクチョー「……」

    デュアン「黙るなよ……はぁ~」

オレは頭を抱える。まさか、オレがこの場所にいる理由が捕まったところを見られたからであって、てっきり何か理由があるのかと思ったが、まさかの面倒くさいの一蹴。そして、女子しか居ない空間に男一人いたら、他の女子に精神的良くないんじゃないか?と言ったら、黙ってしまった。

 

なんでだよ!

 

   ゴクチョー「あっ、ちなみに看守は……」

    デュアン「だいたい分かる……かつて魔女因子を持った少女が魔女になった姿だろう?」

 

   ゴクチョー「はい。その通りです」

    デュアン「もはや、人間の姿をしてない……ただの木偶人形だな……そのわが国とやらも悪趣味なことをするものだ」

 

      エマ「え?」

    デュアン「魔女因子……此処にいる13名が持っていると言った……つまり、彼女たちの先輩の魔女因子は魔女化したら処刑されたりするだろうが……そこにいる魔女は……多分、マインドコントロールされているか、特例で生き残っているかの何方かだろう」

 

   ゴクチョー「すごいですねぇ~……正解です」

    デュアン「悪趣味以外何にでもない……反吐が出る」

   ゴクチョー「逆らったら殺すように洗脳してしまったので、ほんとうにすみません、逆らったら死んでください」

 

    デュアン「……(まあ、そうなるよな……マインドコントロールを解除するのはほぼ不可能だな)」

 

終滅の神眼を使っても、恐らく死ぬだけだ。部分的に「殺す」ことは出来るが、まず、洗脳方法を調べてからじゃないと無理だな・・・

 

重々しい沈黙の中、最初に一歩前に出たのは、二階堂ヒロだった。

 

ヤツは、凛とした声をあげる。

 

     ヒロ「間違いです。私は悪ではない」

絶対的な自信を持っているのか、ただ現状を理解できてないのか、ヤツの声には一切の迷いがない。

 

    デュアン「……」

      ヒロ「この国に災厄をもたらす危険因子はこの子の方だ」

 

ぴしり、と、エマを指さしてきた。

 

    デュアン「なっ……」

      エマ「……っ」

こいつ・・・自分が助かりたいだけなのか、残り12人を助けるために、エマを生贄に捧げると言うのなら・・・その理不尽、オレが許さない。

 

    デュアン「おいおい、幾ら何でも酷すぎると思うぞ……お前のその絶対的な自信という鍍金を剥がしてやる」

 

      エマ「……デュアン君」

    デュアン「もう一度、問う……貴様は、自分が助かりたい為か?それとも……お前を含めた11人が助けるために、元クラスメイトを生贄にすると言うのなら……オレはお前を許さない」

 

     メルル「エマさん……」

メルルも、エマの味方してくれるのか・・・

 

      エマ「え、えへへ、へーきへーき」

    デュアン「……さっき、ゴクチョーが言ってただろ……この13人全員が「危険な魔女因子」を持っていると……なら、全員で生き残る選択肢を取らない?なぜ、エマを犠牲にする?意味がわからないぞ」

 

オレは、そう言うと・・・

 

    ゴクチョー「彼の言う通り……悪者を受け入れてください。私は残業したくないですし、みんな平和に楽しくがいいので……」

 

      ヒロ「間違っている。私は悪じゃない」

    デュアン「エマを犠牲に選択肢を取る時点で、貴様がやってることは偽善者そのものだ……」

 

ヒロは迷いなく歩き出した

 

      ヒロ「この世界を正すことができるのは、私だけだ」

    デュアン「思い上がるのもいい加減にしろ、貴様1人で世界を正すことなんて不可能なんだよ……世界は簡単には出来てない……貴様はただ、認めたくないとダダをコネている、子供そのものだ」

 

      ヒロ「黙れ!私はこの夜の悪を排す。まずは――――」

 

ヤツは暖炉脇に立てかけられいた、火かき棒を手に取った

 

    デュアン「っ!」

その濁った瞳は、エマを真っ直ぐに見据えていた。オレは咄嗟にエマを庇おうと前へ出る

 

      エマ「まさか、違うよね……?嫌ってるからって、流石に殺そうなんて……」

 

    デュアン「お前がこれからやることは……お前にとって破滅的な未来を意味するぞ」

 

ヤツが凶器を手に取ったことで、彼女たちの間に緊迫した空気が張り詰める。

 

       ヒロ「貴様だ!化け物!」

―――ダッ、と、ヒロが地を蹴った。

 

オレは、エマを庇うように抱きしめる・・・が

ヤツの気配は、エマを狙ったものじゃないと分かった

 

    デュアン「っ……やめろ!」

オレは、その暴挙を止めようとしたが・・・もう遅かった。

 

既に、ヤツの殺意は、看守へと向けられていた。

 

      エマ「……え?」

    デュアン「もう……遅い……もうダメだ」

この場で、ヤツは一番やってはいけない選択肢を取ってしまった。

それは、魔女の【なれはて】として、化け物の姿を象っている看守に向けられて、殴りつけた。

 

      ヒロ「悪は死ね!死ね死ね死ね!」

ヤツ、ヒロは何度も何度も火かき棒を振り下ろしていく。

 

血や肉がびしゃびしゃと飛び散り、みるみる顔が赤く染まっていく。彼女は既に狂気に呑まれてしまったんだ。

 

    デュアン「……やめろ、無意味なことをして、貴様……死にたいのか!!!」

     

      エマ「……え?」

看守の体は滅茶苦茶に崩れていく。普通の人間なら、一撃で死に至るほどの残虐な攻撃・・・だけど無意味だ。あの魔女はこの程度の攻撃では死なない。

 

一切の逡巡もなく、ヒロは看守を徹底的に潰していく。が、もうお前は終わりだ、もう無理だ・・・二階堂ヒロが既に死が確定した

 

     デュアン「……、……」

オレは、動けないでいた。オレの終滅の神眼が捉える殺意の線がヒロの首を狙っている。そして、未来予知に近しいオレの森羅万象の神眼がヒロを庇ったら、オレごと殺すつもりだ。

 

終滅の神眼は、殺意を感じたら自動的に殺すが・・・オレの力は・・・此処では明かせない。既に二階堂ヒロの無慈悲な未来のみが映し出されている。

 

     デュアン「……、……目を閉じろ、エマ」

       エマ「……?」

鎌がヤツ、二階堂ヒロの首を刎ね飛ばした。

 

ヤツの首は、オレとエマの目の前に落ちてきた

 

・・・人は首が無くなっても数十秒の意識はある。だから、その数十秒の意識は、オレが終滅の神眼で「彼女」の苦しみを殺してあげた。小さく「苦しみを殺す」と呟く。

 

      デュアン「……討って良いのは、討たれる覚悟のあるやつだけだ……」

そして、オレはヒロの瞼を閉じさせる。お前の行動は正義ではなくただの愚行だ。

 

~~~~~~~~~

デュアンが牢屋敷に入れられた理由

  • 大魔女に目をつけられた
  • 大魔女に気に入れられた
  • 大魔女が彼を愛したから
  • どこかでデュアンと会った
  • 上記全て
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