転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮) 作:ミュウにゃん
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デュアン「んー……悪いが、今回はエマの方につかせてもらう……それに、オレの立ち位置も知りたいし……レイアさんと行動したら、分からなさそうだから……エマにつくことにする」
レイア「分かったよ。みんなで協力し合うに越したことはないけれど、意見が合わないなら仕方ない。私たちは行ったん地下に戻るよ。ルールによれば、地下監房に居なければいけない時間だ」
レイアが歩き出すと、彼女についていくと決めたらしい少女たちがぞろぞろと続いていく。
ラウンジに残されたのは、エマとシェリー、ハンナとメルル、オレの5人だった
シェリー「で?で?私たちはどうするんですか?みんなで協力して看守をぶっ殺します?」
デュアン「ぶっ殺したら、オレたちがぶっ殺されるぞ」
エマ「そうだよ……それに……考えなしに突っ込んでも、同じ目に遭うだけだ。冷静に行動しないと」
デュアン「ま、それが一番無難だろう」
エマ「……とりあいず、ボクたちも一度地下に戻ろう。規則には、目を通しておくべきだし」
シェリー「まあそうですよね」
エマ「でも大人しくしているつもりなんてない。……ボクは絶対に、ヒロちゃんを殺したこと、許さないから」
デュアン「だから、それはヤツの自業自得で……って。あ、あぁぁあ!!!ゴクチョーに言うのをすっかり忘れてしまった」
シェリー「何をです?」
デュアン「部屋だよ部屋!」
ハンナ「部屋って……独房のことですの?」
デュアン「そうそう、部屋割りのことを言うのを忘れていたよ……流石に男女2人はマズいだろう……色々と」
エマ「ボクは構わないよ?」
デュアン「オレが構うの!精神的にも疲れるし……あぁ。もう明日でいいや……もう」
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地下へ戻って、エマとオレはあることに気付いた。
ずらりと並ぶ牢屋の前に囚人番号が記載されたプレートが貼り出されていることに。
エマ「ボクの囚人番号は658番か……」
デュアン「600番台、不吉な数字だこと。そして相変わらず、オレの囚人番号は不明と……」
目覚めた房の前に立ち、確認してから入った。
そこでタイミングよくスマホが震え、フクロウの鳴き声の通知音が鳴った。
早速スマホを起動してみると、それはゴクチョーからの通知だった。
スマホに入っているチャットアプリを開くと、デフォルメされたゴクチョーからのメッセージが表示される。
『自由時間は終わりです。皆さん、速やかに自分の房へとお戻りください』
『ルールに従わない者は、懲罰房行きになっちゃうので……』
『仕事とか、増やさないでいただけると……』
オレは、すぐさま
『明日、話がある。震えて眠れ』と送ると、数秒で返事が来た。
『話、とは?』と返信が来たので『懲罰房行きでも何でもいいから、女子との空間。どうにかなりませんかね?』と送ると、『それは無理ですね』と一蹴された。
ゴクチョーマジ許。
エマがベッドに腰掛けてしばらくすると、タイムリミットが来たのか、鍵が閉まる音がした。
エマ「古臭い建物なのに、オートロックなんだ……なんか、歪だな」
デュアン「ま、スマホがある時点で歪すぎるような気がするが……エマ、お前は今日、どっちで寝る?上?下……選ばせてやるよ」
エマ「……、……じゃあ。一緒」
デュアン「ふぇ?」
エマ「一緒がいい……」
デュアン「……今日だけだぞ」
エマ「うん……」
デュアン「それにしても……改めて見ると洗面所やトイレ、机なんかもある……必要最低限の生活保障はされてるな」
エマ「うん……」
デュアン「プライバシーについては、明日……ゴクチョーに説教をするつもりだ」
エマ「ええ、それって反逆行為に……」
デュアン「ならねぇよ……いいから早く寝ろ」
エマ「寝る前に規則を確認しようよ」
デュアン「そうだな」
オレはスマホを取り出し、エマと一緒に確認していく。
エマ「それにしても……今って15時過ぎなんだね……」
デュアン「……これ、生活習慣病になるんじゃないか……下手すると」
エマ「あははは……確かに」
デュアン「どうやら、この牢屋敷の規則によると、囚人たちは自由時間を除き、定められた監房の中にいないといけないみたいだ……見張りが常に巡回していて、囚人を見つけ次第、2日間の懲罰房行きだ……」
ふむぅ、逆手にとって、わざと懲罰房行きになろうかな?
エマ「懲罰房って……どんなところなんだろう」
デュアン「少なくてもいいところではない事は確かだな……」
エマ「あっ、ゴクチョーの話にあった……魔女裁判についてのルールも記されているよ」
デュアン「えっと……囚人は強いストレスを受けると魔女因子が高まり、魔女化が進む……魔女になった者は堪えきれない殺人衝動で、殺人を犯すおそれがある……殺人事件が起きた場合、危険な魔女を処刑するため、魔女裁判を開廷します……って、だったらもうちょっと優遇して欲しいよな、こんな生活は……逆にストレスが溜まると思うぞ」
エマ「あ、ははは……デュアン君って……なんか、俯瞰して見てるよね」
デュアン「人の心ってのは……壊れやすいんだ……近い内……本当に殺人事件が起こるかもしれないな」
エマ「怖いことを言わないでよ」
デュアン「まあ……最低一ヶ月以内には起こると予想しとくよ……」
エマ「あ。続きがあるよ」
デュアン「えぇっと、囚人たちで議論し、投票にて魔女を決め、その場で魔女を処刑とする」
エマ「コレを見たら……やっぱり殺人事件なんて起きないよ。ヒロちゃんは暴走したけど……みんな同世代の、普通の子に見えた……」
デュアン「暴走ね……、……」
二階堂ヒロには違和感がある。なぜ殺されるようなことをしたのか。逆らったら死ぬと分かっていたのに。
エマ「どうしたの?」
デュアン「いや、何も」
分かっていて、殺されたのなら・・・彼女の正義の執着は・・・なにか、根底にあるのかもしれないな。例えば、死ぬことで初めて発動する魔法とか。まぁ、そんな能力・・・碌でもない魔法か、死んでも良いという狂気的な考えの持ち主じゃないと無理だな。
エマ「完全な魔女になった者は、やすやすと死なない肉体を手に入れる……そして、完全な魔女になった者は、今持っている【魔法】が爆発的に向上する……但し、【なれはて】として、いずれ人の形ではなくなる……か」
デュアン「……ふむ」
エマ「魔法?そんなもの、ボクは使えないけど……」
デュアン「……」
オレは、ふと考えることにした。オレが使った魔法。時間を止める魔法なのだろうか?
そして、オレは再び・・・あの時の光景を思い出しながら、考えると、砂時計が出現する。砂時計をふと見上げると、砂の色が青色で、ローマ数字で2と書かれていた。これは後2回まで使えるという意味だろうか?
エマ「うぅ……」
泣いている。こういう時は、優しく抱きしめる・・・
デュアン「今は……沢山泣いといたほうが楽だぞ……溜め込んだもの全て吐いてしまえ」
エマ「うん……」
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デュアンが牢屋敷に入れられた理由
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大魔女に目をつけられた
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大魔女に気に入れられた
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大魔女が彼を愛したから
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どこかでデュアンと会った
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上記全て