転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep7 ギスギスした食堂

 

 

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   デュアン「すぅーすぅー」

     エマ「あ、あれ?今何時?」

微睡んでいたエマはがばりと頭を上げ、急いでスマホを確認した。

内容はゴクチョーからの通知だった。

 

デュアン君、完全に熟睡してる・・・

 

『皆さん、夕食の時間です。速やかに食堂へ集合してください』

 

     エマ「デュアン君……起きて、デュアン君」

   デュアン「んぅ……つき、……、……」

     エマ「寝ぼけてないで起きて」

   デュアン「何だよぉ……人が折角寝てたのに」

     エマ「夕食の時間だよ」

   デュアン「夕食?」

オレは、スマホを取り出すと・・・ゴクチョーから通知が来ていた。

 

     エマ「食堂へ行こう」

   デュアン「んぅ……どうせ、碌な料理じゃないと思うぞ……ふぁあ~……」

 

大きな欠伸と背を伸ばした。

 

並ぶ牢屋が、一斉に開場されていく。

 

     エマ「そんなこと……無いんじゃないかな?」

   デュアン「……ま、食べられれば何でもいいが……」

 

~~~~~~~~~

 

     エマ「食堂ってどこだろ……」

   デュアン「魔女図鑑に乗ってるんじゃないか?」

     エマ「あっ、そうか……、……あったあった。食堂は……」

 

マップを頼りに歩きだそうとした足は、すぐに止まってしまう。

 

隣の房に誰かが残っている気配がし、気になったエマは中を覗き込んだ。

 

   デュアン「ん?城ヶ崎さん。今から食堂に行くんだけど……キミも来るかい?」

 

     ノア「ふんふふ~ん♪」

   デュアン「城ヶ崎さーん」

くるんと、ノアは顔を振り向かせた。

手にはカラースプレーを持っている。

 

     ノア「のあは今日、ごはん食べないんだよ?まだお絵描きの途中だから」

 

   デュアン「まあ、キミがそう言うなら良いけど……」

     エマ「お絵描きって、何を描いてるのかな」

     ノア「んー……ちょっと待ってね」

ノアは立ち上がり、エマに地面が見えるように、少し横に移動する。

 

     エマ「えっ……!」

   デュアン「どったの?」

エマは驚愕の声を上げる。地面に描かれた絵が―――動いていた。

 

カラースプレーで描かれていた何かは、ぐねぐねと動き、形を成していく。

 

それはあっという間に、蛇になっていた。

カラフルに彩られた蛇は地面を這うように動き、リアルであまりに気味が悪い。

 

     エマ「な、な、何で!」

   デュアン「魔法だな……、……」

ノアは、困ったように微笑む

 

     ノア「ええとね、のあの絵、勝手に動いちゃうんだ。絵だけじゃなくて、液体はね、全部勝手に動くの」

 

   デュアン「液体操作をしているのか?自分で操作……はしてないな」

 

     ノア「うん……蛇なんて描くつもりなかったのにな。やり直さなきゃ」

 

     エマ「え?デュアン君知ってるの?」

   デュアン「いや、普通に液体操作だろう……制御出来てないのか……分からんが……城ヶ崎さん……紫のスプレーを貸してくれないか?」

 

     ノア「?良いけど……何に使うの?」

   デュアン「スマホのライトに塗るんだ……」

     エマ「???」

   デュアン「……、……これで良し」

 

     エマ「……じゃ、じゃあボクは行くね」

   デュアン「あぁ、エマ。先に行ってくれ……ちょっと城ヶ崎さんと話があるから」

     エマ「え?う、うん……ちゃんと来てよね?」

   デュアン「分かった分かった」

 

~~~~~~~~

 

   デュアン「久しぶりだね……城ヶ崎さん……何年振りかな?」

     ノア「うんとね……多分、1年かな?」

   デュアン「そうか……、……城ヶ崎さん」

     ノア「なあに?」

   デュアン「気をつけろよ……お前さんの命を狙ってる奴が居る……」

 

     ノア「え?」

   デュアン「誰が、とは言わない……一応、オレも警戒するが、お前さんも気をつけろよ……あっ、紫のカラースプレありがとな……」

     ノア「うん……でも、でゅあん。またまもってくれるよね?」

 

   デュアン「……、……守りきれなかったら……オレを恨め。恨み殺しても良い……だから、お前は少し警戒しろ」

 

     ノア「わかった」

   デュアン「本当、スプレーアートが好きなんだな」

オレは、少し微笑を浮かべ・・・食堂へ向かう。

 

~~~~~~~~~~

 

   デュアン「……やはり、なんか違和感がある……この外観……ん?んー……」

 

間取り?いや違う。なんかこうしっくりしない。

 

いや、そもそも。なんだろう・・・懐かしい雰囲気のような、悲しいような・・・言葉には表す事が出来ない雰囲気は・・・。

 

オレが、"この場所"を一度でも訪れたことがある?いや、そんな馬鹿な……オレは、国家機密情報で・・・この場所を知ったんだ。『魔女』と言う単語にも。

 

―――――そう、『魔女』だ。

 

なんで、オレは『魔女』という単語を普通に受け入れてるんだ?

 

それに、『魔女』とはかけ離れたオレが・・・男のオレが。何故、『魔法』と言う超常現象に普通にしてられるんだ?

 

それに、ただの男子学生が魔法が使えるんだ?それも2種類も。

 

一つは、時間操作系統の『愚者の砂時計』

もう一つは、まだ効果は分からんが・・・15回までなら、魔法を自由に作成できる。これが一番意味の分からんことだ。

 

『魔女』は一つしか魔法を使えないんじゃないのか?

 

魔法の名前が『愚者』と言うのも何かあるのか?

 

いや、そもそも・・・オレってオカルトを信じない方だろう。いや、クトゥルーの魔術を使える時点で、普通じゃないか。

 

   デュアン「……、……」

それに、牢屋敷に来てから・・・オレはエマに対して、違和感を感じる。あんな子だったか?

 

いや、そもそも・・・オレの中でのエマに靄が掛かってるような気がする。それにゴクチョーがオレを連れてきた理由を話した時。

 

―――――『あなたなら、分かりますよね?』と答えた。つまり、オレがドジ踏んで見つかったのではなく、予定調和?

 

そもそも、オレを知っていた人物が居たと言うのか?エマ、ヒロ、城ヶ崎さん以外にもオレのことを知っている人がいる?名の知れた探偵でも、オレは顔を出したりはしていない。

 

つまり、オレの情報を知っているものが居るのか、それとも。誰かがオレに、何かをして欲しいのか・・・。

 

   デュアン「仕方ない……」

今は考えても、何も出てこない。ハッキリ言って情報戦で負けてるような気がする。

 

食堂へ向かう。本当だったら、1人で取りたかったが・・・

 

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   デュアン「ん……此処が食堂か」

どうやら、ビュッフェスタイルか・・・

食堂の中では、少女たちは既に食事をはじめていた。

 

   シェリー「おーい、デュアンさーん!こっちこっち!」

シェリーがふんふんと手を振って、オレを呼ぶ

既に、エマも居るようだ。

 

   デュアン「……」

オレはエマたちが寄り合うテーブルに椅子を引いて座った。

先ほど団結したシェリー、ハンナ、メルル、エマがいる。

トレーにのせられた食事も既に置いてあった。

 

     エマ「ビュッフェ形式だったので、デュアンさんの分も適当に取っておきましたよ」

 

   デュアン「(量が多いよ)あ、あぁ。ありがとう」

なんか、皿に盛られた食堂はどろりとしていて、色はグロテスク。

何の料理なのか判然としない。

 

こんなもの、流石に食えたものじゃ・・・いや、食べられるだけマシか。

 

    エマ「……どうしたの?」

   デュアン「牢屋敷の料理って酷いもんだなあと思ってさ……悪いが、オレはリンゴを食べることにするよ」

 

  シェリー「見た目はアレですが、けっこうイケますよ」

  デュアン「嘘だろ……」

   ハンナ「あなた味覚ぶっ壊れていますの?超絶まじーですわ……」

 

  デュアン「一口……、……、……うん。マズい……食えないことはないな……超絶マズいんじゃなく……料理下手な彼女が料理を失敗して……出来た料理って感じ」

 

    エマ「……これって、あの看守が作ってるのかな」

  シェリー「それを想像すると、なんだかあの看守も可愛く見えてきますよねっ」

 

  デュアン「シェリーさん、貴方の目はガラス玉か何かで出来てるんじゃない?」

 

オレは理解し難い口調で言い、ハンナが無言で、オレはシェリーを可哀想で残念な子と思ってシェリーを見ている。

味覚どころか頭自体疑う。

 

    エマ「あの、その看守のことなんだけど……ボク、さっきアリサちゃんが捕まっちゃってるのを見ちゃって……」

 

   メルル「わ、私も見ました……何があったのでしょうか……うぅ、とても心配です……」

 

  デュアン「大方、この牢屋敷から逃げ出そうとしたんじゃねぇの?」

 

  シェリー「確かに……ありえますね」

   ハンナ「禁止時間に外にいたのなら、懲罰房とやらへ連れて行かれたのかもしれませんわね」

 

    エマ「懲罰房……何かされるところなのかな……」

  デュアン「爪を剥がされるとか、ペンチで指の骨を折られるとか、海老反りにして、疲れたら自動で首が締まる仕掛けとかもあるかもしれないな……なんせ脱走をしたんだから……」

 

オレが恐ろしいことを発言した為、全員が沈黙し、俯いてしまった。

 

  デュアン「大丈夫だよ……死にはしないとオレは思うよ」

食堂には城ヶ崎さんと紫藤さん以外が揃っている。

皆、仕方なく規則に沿って行動している様子だ。

 

エマたちの席から少し離れたところで、レイアたちの一団も食事をしていた。

 

エマとレイアの目が合う。

レイアがにっこりと微笑んだことで、エマは頬を染め、慌てて目を逸らした。オレは少しイラッとしたが、此処は冷静になることにする。

 

一連の挙動を見ていたらしい、ハンナがずいっとエマに顔を寄せた。

 

   ハンナ「あいつ……魔法を使ってるにちげーねーですわ」

    エマ「魔法?」

  デュアン「ちなみに、オレも魔法を使えるぞ2種類」

  シェリー「デュアンさんの魔法って……どんな魔法なのですか?」

 

  デュアン「時間を操作することが出来る魔法だ」

   ハンナ「また、絶妙に使い勝手が良い魔法ですわね」

  デュアン「時間停止、時間加速、時間戻行、時間を消し飛ばす……だな。時間を消し飛ばすのは10秒間だけだが……何度でも使えて、それ以外は一日3回まで、24時間の間隔時間が必要になる」

 

  シェリー「時間停止でやりたい放題ですね」

  デュアン「たった数秒しか時間を止められない能力なんて……意味がないぞ……それと、この魔法は秘密だからな」

 

    エマ「え?」

  デュアン「そもそも……ゴクチョーがオレを捕まえた理由が分からないんだ……」

 

   ハンナ「そう言えば……そうですわね」

  シェリー「デュアンさんが、魔法使いだとバレたのでは?」

  デュアン「牢屋敷に閉じ込められる前は……魔法なんて使えないただの一般人探偵だぞ?」

 

  シェリー「では、この牢屋敷に来てから魔法を憶えたのです?」

 

  デュアン「……分からない……そもそも、オレの記憶に齟齬が生じてるんだ」

 

  シェリー「そういうものでは……?」

  デュアン「いや、オレは生まれつき、完全記憶能力と瞬間記憶能力を持ってるんだ」

 

   ハンナ「完全記憶能力ってなんですの?」

  シェリー「確か、一度聞いたことや見たことを記憶する特異体質だったはずです」

 

  デュアン「ああ……憶えたことは絶対に忘れない……んで、瞬間記憶能力は……これは説明不要だな」

 

   ハンナ「どういうことですの?」

  デュアン「さっき、娯楽室からトランプをくすねてきた……カードを見て……はい。遠野さん……シャッフルしてくれ」

 

   ハンナ「???」

ハンナは言われたとおりにシャッフルをする。

 

  デュアン「今から、オレが上から順に言いますね……クラブの4、スペードの8……ダイアの13……ハートの12……クラブの1」

 

  シェリー「うわっ……すごいです……正解です」

    エマ「……つまり、一瞬で記憶してるのに……デュアン君は記憶と現状が一致してないと?」

 

  デュアン「それもあるが……、……いや今はやめとく……」

   ハンナ「それにしても、レイアとかいう女!女子を誘惑する魔法なんか使って……しかも芸能人だからって、囲いを作って、偉そうに!」

 

  デュアン「よほど、蓮見さんを敵視しているようだな……それと、怒りを食欲にぶつけると、太りやすくなるぞ」

 

    エマ「え!」

  シェリー「そうなのですか?!」

  デュアン「ちゃんと、良く噛んで飲み込むのがベスト……野菜から食べてからメインを食べるとなお良し」

 

  シェリー「デュアンさんって……現在の体重っていくつですか?」

 

  デュアン「確か……30Kgあったかどうか……」

    エマ「ボ、ボクよりも18Kg違うなんて……」

  シェリー「私は55キロなので……25キロも違いますね」

   ハンナ「……」

  デュアン「もうやめようよ……この話は不毛だ……やめよう」

 

  シェリー「それじゃあ、話題を変えて。魔法と言えば、メルルさんも凄かったですよね!いや現実に魔法があるっていうので私はびっくりなんですけどね!」

 

   メルル「は、はわわ……そ、そんなそんな……たいしたことは、できません……エマさんの血を止められただけです、し」

メルルは真っ赤になって俯いてしまった。

オレは、そこで・・・

 

  デュアン「にしても……不思議だよなあ」

  シェリー「何がです?」

  デュアン「オレは「魔女」だの「魔法」だの聞いて……驚きもしなければ……普通にそう思ってることが……ああ。そういうのもあるんだなって思ってることが」

 

   ハンナ「もしかして、貴方……そういう創作物がお好きだったり?」

 

  デュアン「まさか……オレはこれでも勉学や探偵を趣味としている……稀代の変人だぞ」

 

  シェリー「探偵業は、どんなことを?」

  デュアン「少なくても……殺人事件の解決は異常に多い……こんなの中学生に頼むなよ」

 

   メルル「あわわわ」

  シェリー「じゃあ、デュアンさんは……誰が大魔女か分かるんですか?」

 

  デュアン「知らん……情報が足りなさ過ぎる」

    エマ「ね、ねえみんなは当たり前みたいに魔法って言ってるけど……ここに捕まったみんな、魔法を使えるってこと?ボク、魔法なんて使えないと思うけど……」

 

  シェリー「私もエマさんと同じですよ……魔法なんて初めて知りましたし、使えません」

 

  デュアン「前提条件が違うかもしれないだろ?」

  シェリー「どういうことです?」

  デュアン「例えば……メルルの魔法は、触れた箇所を治癒する治療の魔法……失われた血までは戻せるかは分からないが……"触れる"が前提条件が付く……無意識に魔法を取得しても……実際は分からんかもだぞ……例えば、心の奥底にあるモノが具象化したものが魔法に変質したとか」

 

    エマ「???」

   ハンナ「……ふぅ、何も知りませんのね。シェリーさんもあなたも」

 

スプーンを置き、ハンナは大仰なため息をつく。

 

  デュアン「ああ!前提条件の前に……魔女因子を持ってないと、魔法は使えないことをすっかり忘れてた……あれ?オレは魔女因子なんて持ってないぞ」

 

   メルル「…………」

  シェリー「男の子が魔女因子ってのもおかしな話ですよね」

   ハンナ「あなたたちも気付いてないだけで、何か不思議な力を持っているはずですわ」

 

  シェリー「ええ~?私不思議な力なんて持ってないですよ?特技っていえば……」

 

シェリーは眼の前のリンゴに手を伸ばした。

 

それを片手で、いともたやすく、ぐしゃっと粉砕した。

 

指の力を使ってるようには見えなかったが、ものの見事にバラバラになった。そして、果汁が飛び散って、周辺を汚す。

 

   ハンナ「あ……あ……」

  シェリー「ちょっと力が強いかなってくらいで」

ハンナも、エマも、唖然としている。

 

   ハンナ「どこがちょっとなんですの!?ゴリラ女!?」

  シェリー「酷いです~。リンゴくらい誰でも潰せますよね?」

   ハンナ「はいそれあなたの魔法!!」

  デュアン「いや、握り方……力の入れ具合では……結構簡単に潰せるぞ?こんな風に」

 

オレは、少しの力でリンゴが粉砕した

 

    エマ「えー?」

   ハンナ「あ、ありえねーです……」

  デュアン「コツさえ掴めば簡単に潰せるぞ……あっ……看守の前でリンゴを潰したらどうなるんだろう……」

 

   メルル「へ……?」

    エマ「え?」

   ハンナ「そんなことをすれば、死にますわよ」

  デュアン「でも、規則では……看守に反逆の意思を持ってなければいい話だろ……それに、看守を攻撃をするわけじゃ無いわけだし……ちょっと行ってくるわ」

 

    エマ「ええ!?」

  シェリー「そっかあ……私って魔法が使えたんですね。いやぁ照れますね~」

 

   ハンナ「そんなことを言ってる場合ですか……デュアンさん……看守のところへ行って……」

 

 

  デュアン「看守さーん!」

オレが大きな声で呼ぶ。

 

    看守「……」

看守が厨房から出てきた・・・

 

  デュアン「しゃがんで……顔を近づけて」

看守は言われたとおりにしゃがんだ・・・

 

    看守「……」

  デュアン「リンゴ食べたいですよね?手がアレだから……食べやすいようにカットしてあげます」

 

オレは看守の顔面に近づけて、リンゴを力を少し込めたら、リンゴが粉々に粉砕して互いの顔にリンゴ果汁が飛び散る。それとリンゴの破片が互いに飛び散った

 

    看守「…………」

看守はぽかーんとしていた・・・

 

全員は、恐怖で食事どころじゃなくなった。

 

だが、空気を読めないシェリーは・・・

 

  シェリー「で、ハンナさんはどんな魔法をお持ちで?」

   ハンナ「あれを見て、何とも思わないのですの?!」

  

    看守「……、……」

看守は鎌を振り下ろし、リンゴを丁寧に切った。

 

  デュアン「ありがとう……じゃあ、また」

 

   ハンナ「………」

    エマ「……」

  デュアン「ウサギさんカットのリンゴを貰えた……ラッキー」

   ハンナ「そ、それは良かったですわね……えぇっと、なんの話でしたっけ?」

  

    エマ「ハンナちゃんの魔法が聞きたいみたい」

   ハンナ「仕方ないですわね。そんなに見たいのなら見せてあげてもよろしくってよ?よ?」

 

ハンナは目立つところへと移動していき、そこでバッと両手を広げ―――

 

   ハンナ「これがわたくしのまほうですわあぁっ」

ほむ。浮遊魔法か。10センチくらいだろうか。足元が地面に接しておらず、ふわふわしている

 

   シェリー「すごいすごいすご~い!」

シェリーは大はしゃぎだ。ハンナはますます鼻息を荒くし、頬を紅潮させている。

 

   ハンナ「このまま移動もできますのよ!」

少しだけ、移動をした。

30秒が経過しているが、なんか・・・無理をしてないか?

 

シェリーだけが拍手喝采だ。

 

疲れたのか、すぐにハンナは地面に降り立った。

行きが荒くなっている。

 

つまり・・・ハンナの魔法は1分弱が限界ってことか?

 

  デュアン「なんか、魔法にしてはしょぼいような気がする……」

 

   ハンナ「え?」

  デュアン「魔法って超常現象みたいなものだろう?時間の計測してたけど……ハンナの魔法って……30秒以上1分未満って感じがする」

 

   ハンナ「それは、多分……魔女見習いみたいなものね」

  デュアン「そうか」

   ハンナ「自分が不思議な力を使えるって気付いた時から、わたくし、色々調べてきましたの」

 

  デュアン「オレも同じだな……牢屋敷のことも……魔女因子を持った少女の末路も……国家機密の情報を引き抜いたからな」

 

    エマ「平気でそんなことを出来るデュアン君は凄いよ……」

 

  デュアン「600番台なのは、ちょうど、捕まった人数が600人を超えたんだろう……」

 

    エマ「でも、デュアン君……デュアン君の囚人番号だけがクエスチョンマークなのはなぜ?」

 

  デュアン「それは、オレにも分からん……」

   ハンナ「魔法を持つ者は、魔女になるかもしれないから……15歳で牢屋敷送りになるって」

 

  シェリー「そういえば、私も友達からそんなような噂聞いたことあったかも?」

 

    エマ「ボク、間違えてここに連れてこられたんじゃないかな?」

 

   ハンナ「可能性はありますわね……検査なんて、いつされたのかも分からないですし」

 

  デュアン「方法は幾らでもあるだろ」

  シェリー「というと?」

  デュアン「例えば、健康診断、血液検査……とか」

  シェリー「それだと納得ですね……」

   ハンナ「あーあ……わたくし、牢屋敷送りが嫌でこの能力をずっと隠してきましたのに……こんなところに閉じ込められて、この先、どうなってしまうんですの……」

 

  デュアン「多分、無理矢理魔女因子を覚醒させ魔女化するのが目的か、魔女因子である魔女達を保護する為に外界から閉じ込められた……の二パターンだろう」

 

オレはそう答えることにした。

~~~~~~~~~~~~~

 





・デュアンの牢屋敷用のスマホ
紫色にデコレーションした。
こちらも、即席ブラックライトを作るためにスプレーでスマホ事態を紫色にした。


・ペンライト
二階堂ヒロが殺された時に、床から
城ヶ崎ノアから紫色のカラースプレーを借り、ライト部分にスプレーを噴出した。即席のブラックライト。

------持ち物
《グロック19・改造式》
装弾数は35発。公安支給品。
弾倉は8個所持。

《仕事用のスマホ》
何故か、没収されなかった、公安支給のスマホ



デュアンが牢屋敷に入れられた理由

  • 大魔女に目をつけられた
  • 大魔女に気に入れられた
  • 大魔女が彼を愛したから
  • どこかでデュアンと会った
  • 上記全て
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