転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep8 脱走なんて考えるべきじゃない

 

 

夕食の後は、長めの自由時間となっていた。

 

行ける範囲で散策できたり、シャワーを浴びたりできるらしかった。

 

    エマ「色々見て回りたいけど……すごく疲れた」

  デュアン「そりゃ今日一日でいろんな事がありゃ、そりゃ……疲れるものだろう」

 

    エマ「…………」

  デュアン「二階堂ヒロが死に、「魔女因子」だの「魔女」だの……「魔女」になったら魔女を処刑とかの話を聞けば……そうなるわな……」

    エマ「ボク、今日はもう寝よう……」

  デュアン「そうか?オレは、就寝時間まで少し探索してくるよ」

    エマ「ちゃんと、オートロックされる前に帰るんだよ?」

  デュアン「ま、無理のない範囲で頑張ることにするよ」

 

~~~~~~~~~~~

 

  デュアン「おや、蓮見さんと……夏目さん……ん?2人等、そんなご趣味が?い、いや……人の恋路を邪魔するほど……オレは馬鹿じゃないから……うん。頑張って」

 

   レイア「ち、違うよ……アンアン君が、部屋を覗いたら……貧血で倒れちゃったらしいんだ」

 

  デュアン「確か、夏目さんと同室なのは……城ヶ崎さんだよね?ってことは……彼女……部屋をスプレーで真っ赤に染めちゃったのか?本当にどうしようもない子だな」

 

   レイア「彼女の魔法を知っているのかい?」

  デュアン「ああ……まあ、探索も終わったし……オレは帰るよ」

   レイア「そ、そうかい?」

  デュアン「あー……それと、夏目さんは貧血を起こしてるから鉄分を接種すると良い……そこの棚にサプリがある。それと手や足を温めるとなお良い……それじゃ、オレは此処で帰らせてもらうよ」

 

   レイア「色々ありがとう……それじゃあ、お休み」

  デュアン「ん……お休み」

久しぶりに言ったな「お休み」という言葉を。

 

さて。明日は、弓と矢の処分だな。

 

~~~~~~~~~~

 

   デュアン「エマは先に寝てるか……まあいい……」

オレは、牢屋敷のマップを見ることにした。

 

地下には監房があり、左から氷上さん1人、沢渡さん、遠野さん。蓮見さん、佐伯さん、城ヶ崎さん、夏目さん、エマとオレ・・・宝生さん、黒部さん、そこに二階堂ヒロ……1人?おかしい。もう一人の気配は今も確実にいる・・・何故姿を見せないんだ?しかも、マップに書いてないあたり徹底的に情報を伏せている?

 

何か、ありそうだ。明日、様子を見るか。

 

そして、異質なのがこの部屋の先に焼却炉があることだ。屋敷の中に焼却炉があること事態、建築基準法に違反している。

 

奥に懲罰房がある。まだ、懲罰房の方は調べていないが・・・オレの直感が囁いてしまう。あそこだけは、ヤバいと。一階は・・・女子トイレしかねぇじゃねぇか。後・・・ん?応接室の間に謎の空間がある。それに2階の部屋に謎の部屋が・・・う~ん。探索しないとマズいよなあ・・・

 

   デュアン「とりあいず、寝るか……」

オレは白銀に空色を混ぜたような色の薄いパーカーを脱ぎ、枕元に起いた。拳銃は枕の下にでも隠しとくか。

 

~~~~~~~~~~~

次の日

 

   デュアン「すぅー……すぅー」

   シェリー「エマさん、デュアンさん、朝ですよ~?起きてくださーい」

 

     エマ「うう……ん……。あとちょっとって、わあああっ!?

   デュアン「ん、う……すぅーすぅ」

     エマ「デュアン君……こんな時でも寝られるなんて……凄いなあ……」

 

   シェリー「きっと疲れてるんですよ……深夜2時まで何かしてたみたいですが……」

 

   デュアン「ん、ぅ……ふぁああ~……おはよう、エマ。シェリー、此処はオレ達の部屋だ……なぜ此処に居る?」

 

     エマ「うん。おはよう、デュアン君……なんで平然としてられるのかな?」

 

   デュアン「ん?あぁ……過ぎてしまったことをあれこれ考えてもしょうがないだろう……少なくても、大人しくしていれば……自由に暮らせるんだ……」

 

   シェリー「なんか、デュアンさんって死生観緩々ですよね」

   デュアン「そうか?そんなに酷いものなのか?」

   シェリー「酷いですね」

    エマ「うん……酷い」

   デュアン「そうかなあ……あっ!シェリー……どうしてここに来たんだ?」

 

   シェリー「朝食の後の自由時間が長いので、牢屋敷を探索しようと思ってるんです。一緒に行きませんか?」

 

   デュアン「あっ、オレ着いていくよ」

     エマ「……うん。そうだね。顔洗うからちょっと待ってて」

   デュアン「しかし、まあ……男子用のトイレが無いのが……酷い」

   シェリー「一階のトイレは女子トイレで、牢屋敷では……プライバシーを度外視ですからね……」

 

   デュアン「囚人はプライバシーは考慮されませんってか?ふざけやがって……カンチョーに文句を言ってやる」

  

   シェリー「そういえば、昨日の夕食の時に……看守の顔面めがけてリンゴを握りつぶして顔を汚してましたけど……あれも何か理由が?」

 

   デュアン「ん?ああ……テストをしてたんだ……どの程度なら許してくれるんだろうってね」

  

     エマ「どういうこと……?」

   デュアン「規則の2ページ目の項目」

   シェリー「規則違反は2日間懲罰房行き……看守に"対する"抵抗は処刑と描かれていますね」

 

   デュアン「……つまり、その他は何も問題ないってことだ……たとえ身体を触れたとしても……それは抵抗の内に入らない……看守に抱っこやおんぶ、お姫様抱っこを要求したら、要求は通ると思うぞ……」

  

     エマ「えぇ?!」

   デュアン「命令系統が雑なんだな……リンゴを眼の前で潰して汚したときだって、きょとーんとした顔をしてたし」

 

   シェリー「やっぱり死生観緩々ですよ、この人」

   デュアン「そうだろうか?んで、問題の3ページ目……これ、ルールの穴がありすぎて面白かったよ」

 

     エマ「え?どこに穴があるの?」

   デュアン「出入り可能ならどこでも行ける……例えば、地下に潜ってしまえば……フクロウの集団には襲われないが、看守に追いかけられる……ただ、ニトログリセリンでダイナマイトを作って……建物を爆破しちゃえば……看守はそっちに目が行く……」

 

   シェリー「なるほど……」

   デュアン「まあ、とにかく……ルールの穴を突くのは大得意だから……」

 

だが、それにしても「なれはて」となったヤツは処刑をせずに身柄を運営に預けると書いてある。魔女は危険因子だろう・・・なぜ、「なれはて」は除外されるんだ?理性が無いからか?いや、理性がなく魔法を使ったら・・・それこそ人類の敵対者だ。

 

それに・・・・「なれはて」はつい最近できたものに見える。

 

・・・分からん。それに、15歳になると魔法少女たちは牢屋敷に送られるという噂が広まってることもおかしい。秘密が漏れてる。

 

 

情報が足りなさ過ぎる。

 

エマは急いで顔を洗い、シェリーと共に房を出た。

 

    エマ「そういえば隣は……」

    ノア「ふんふふ~ん♪」

  デュアン「やあ、城ヶ崎さん。相変わらずだね」

    エマ「すごい……」

  デュアン「確かに……」

  シェリー「バルーン……」

ぽつりとシェリーが呟いた言葉で、エマは首を傾げる。

 

    エマ「バルーン?」

  デュアン「あれ?知らないのか……エマ。結構有名なストリート・アーティストだぞ?」

 

  シェリー「正体不明でその姿を見た人も……あれ?デュアンさん。ノアさんがストリートアーティストって知っていたのですか?」

 

  デュアン「わりと最初から……彼女と出会ったのが……探偵業で聞き込み調査をした時だな」

   

    エマ「へぇ~……」

なんか、エマの目が一瞬だけ鋭くなったのは気の所為にしよう

 

  シェリー「すごいすごすご~い!ノアさん、サインくださ~い!」

  デュアン「だから、サイン色紙は此処には無いんだよ!」

呼びかけに城ヶ崎さんが振り返ってきた

 

    ノア「さいん?」

  シェリー「ノアさん、【バルーン】なんですよね!?」

    ノア「ん?ああ~そうだよ~?へへ照れるな~」

    エマ「そんな有名人が捕まってるなんて……ね、ねえ、ここに連れてこられたのって、絶対騒ぎになってるよね!?そういえばレイアちゃんも芸能人だし、世間が黙ってないよ!きっと警察がボクらのこと捜してる!」

 

縋るようにエマは口にしたが、シェリーにはピンと来なかったのか、首を捻る

 

  シェリー「どうでしょう?この牢屋敷は国家ぐるみな気がします。ゴクチョーさんが言ってましたよね……全国で行われた検査に引っかかったって……そうなると、警察が動くような事態にはなってないのでは。むしろ協力した側かも」

 

  デュアン「警察は分からんが……国家が絡んでることは確定だな……国防総省にハッキングしたことがあるんだが……この牢屋敷の情報や色々出てきたし……そもそも、死亡扱いになってるかもしれないぞ?」

 

オレは、そう言うと・・・

 

  シェリー「でも、希望的観測ならデュアンさん。貴方が一番じゃないのです?」

 

  デュアン「悪いが、オレの戸籍は閲覧できないんだ……閲覧できるとしたら……警視庁警備企画課の数人しか見られないんだ……幽霊存在だからな」

 

  シェリー「え?デュアンさん……高校生で公安局に所属している警察なんですか?」

 

  デュアン「……警察官じゃなく、公安の協力者だな……だから……オレが行方不明になっても……GPSで辿れるんだ」

 

  シェリー「携帯は没収されてるはずじゃ?」

  デュアン「……」

オレは、仕事用のスマホを出す

 

    エマ「携帯電話……没収されてなかったの?」

  デュアン「ああ……プライベート携帯は没収されたが、こっちは没収されてなかった……ま、此処では電波は届かないから意味のないものだ」

 

    エマ「そんな……」

  デュアン「……」

    エマ「ヒロちゃんが殺されたこと、ちゃんと外の人に知らせないと!!救助を呼ぼうよ!」

 

  デュアン「……」

  シェリー「ふむ。それもまたありな展開ですか。脱獄するってことですね?」

 

    エマ「脱獄……う、うん。ボクっらは間違ってここに連れてこられた……だからはずは、脱獄を考えよう」

 

  デュアン「やめときな……昨日脱走した紫藤アリサが看守に捕まったんだぞ」

 

    エマ「看守って何人もいるのかな?」

  デュアン「看守は1人……だが、外に野生か飼いならされた動物が100匹以上は居るぞ……」

 

  シェリー「そこまで分かっちゃうんですか?」

  デュアン「探偵業をやっていると、分かるんだよ……とにかく、脱走なんて考えないほうが良いぞ」

 

~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デュアンのヒロイン候補は誰?

  • 桜羽エマ
  • 二階堂ヒロ
  • 紫藤アリサ
  • 橘シェリー
  • 氷上メルル
  • 月代ユキ
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