転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮) 作:ミュウにゃん
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最後は娯楽室か・・・
シェリー「おお、ここは正に憩いの場ですね!」
エマ「ゴクチョー……」
レイアはゴクチョーの出現に警戒し、険しい顔になってエマとシェリーの前へ立つ。
レイア「私たちは規則に従って生活をしている。何も悪いことはしていないよ」
ゴクチョー「ええ、その調子で頑張ってください。ここはとてもいいところですから、楽しんでくらしていただけますと」
唐突にゴクチョーが現れたことでエマとレイアは表情を強張らせていたが、シェリーだけは目を輝かせている。
デュアン「(相変わらず脳天気なヤツだ)」
シェリー「遭遇できるなんてラッキーです!ちょーっといいですか、ゴクチョーさん!ここ、随分古い建物ですよね。ゴクチョーさんは長い間、何度も囚人を迎え入れているんでしょうか?過去に捕まった囚人はどうなったんでしょう!この牢屋敷ってなんなんですか!?ぜひ教えて下さい~!」
デュアン「ゴクチョーに代わって、オレが分かる範囲内なら答えられるぞ……この古い建物は元々牢屋敷なんて呼ばれてなかった……確か……正式名称は「魔女のお茶会」だの、「sabbat the witch」って呼ばれてたな……調べた限りは500年前から、この屋敷があるぞ……まあ、500年前は魔女が普通に暮らしている屋敷だったが……」
ゴクチョー「よくもまあ、そこまで調べましたね……」
シェリー「500年!?」
レイア「どうりで老朽化が激しいわけだね……」
ゴクチョー「デュアンさんが先に言っていましたが……500年前は魔女が普通に暮らしているお屋敷でした……大魔女を中心に、沢山の魔女が仲良く暮らす良いところだったんですよ」
感情がまるで分からない存在であるが、穏やかに語るトーンから、昔を懐かしんでいる印象を受けた。
デュアン「あるとき、魔女とは違う種族ーーーいや、魔女も同じ人間だが……人間がこの島にやってきた時も、この中庭でお茶会を催して、魔女たちは人間を歓迎したんだ」
シェリー「デュアンさん……結構詳しいんですね」
デュアン「此処の図書館で調べたり……後は、国防総省のサーバーにハッキングをかけて、情報を盗み見たりしてるからな……」
レイア「それって普通に犯罪だよ?」
デュアン「ああ……大抵のことは、公安のゼロが揉み消したりしてくれる……」
ゴクチョー「この私にも知らない情報まで持ってますからね……正直、探偵という職業を侮ってました」
デュアン「自由時間をもっと増やしてくれれば……大魔女どころか、全てを丸裸にすることだって出来るかもしれないな」
ゴクチョー「貴方ならできそうで怖いですね……」
シェリー「話は変わりますが、それがなんで囚人を捉える牢獄なんかに?」
ゴクチョー「ええと、それは大魔女がーーーおっと、お喋りのしすぎは良くありませんね。私はこれで」
ゴクチョーは逃げるように、さっさと飛び去っていった。
エマ「……」
シェリー「もっとゴクチョーさんのお話聞きたかったですね!でも大収穫だった気がします……」
デュアン「ふむ……(ゴクチョーが言い掛けたのは……「大魔女が人類の敵対者」になったからか?いや、もっと根本的に何かあるはずだ……魔女の館に牢屋なんて作る必要は無い……それが必要になったのは……厄災の魔王エルピスが死んだから?……それとも、暴走した魔女を閉じ込める為?分かっていることは……この情報は憶測でしか語れないってことだ)」
シェリー「デュアンさん……デュアンさんはどう思います?」
デュアン「何が?」
シェリー「ゴクチョーさんの最後のセリフ」
デュアン「これは極めて且つオレの憶測でしか語れない……これを真実とは限らないから……少なくても言えない」
エマ「でも、推測は立てられたんでしょ?」
デュアン「そもそも、ゴクチョーは大魔女についての話題を逸らそうとした……最初っから……」
シェリー「そう言えば、そうですね……」
デュアン「それに……ゴクチョーは初代の魔女を知ってるか、知らないか……だな……ま。俺達を此処につれてきた犯人は既に分かっちゃってるし」
レイア「それは、本当なのか!デュアン君」
デュアン「あぁ……オレがゴクチョーと2人っきりの時に話したら……素直に認めたよ……だけど、オレから言わない」
シェリー「教えて下さいよ~」
デュアン「取引しちゃったから……言えない」
エマ「どんな取引したの?」
デュアン「料理をオレに作らせろ……食材の調達、娯楽品を増やせ……だね」
シェリー「そ、それは確かに……取引に値する対価ですね」
レイア「私は、それでも知りたい」
デュアン「知りたいの?」
レイア「私は知りたい」
デュアン「知ってどうするんだ?」
レイア「処刑するんだよ」
デュアン「オレが黒幕の正体を知ったら、オレを含めたここに居る魔女全員が死ぬことになるぞ?」
レイア「っく……ゴクチョー、なんて卑劣な」
デュアン「悪いけど、その提案したのオレだ……」
エマ「なんで!?」
デュアン「黒幕さんの思いを汲み取ったからだ……残念ながら教えられない……はい。話は以上」
エマとシェリー、オレの視線は、ミリアへ向けられた
ミリアは8ミリフィルムで、スクリーンに白黒映画を再生させていた。
デュアン「うわぁ……8ミリフィルムとか……オレらが生まれる100年前の代物だぞ……」
ミリア「……はあ」
映画はほぼ見ておらず、憂いげなため息をつき
気だるそうに手元のスマホを弄りはじめる。
彼女の外見に合わせてなのか、ミリアのスマホはキラキラした派手なデコカバーが取り付けられていた。
シェリー「なんだか安心しません?」
エマ「え?」
デュアン「?」
シェリー「いやぁ、学校によくいる女子の光景だなぁって」
デュアン「学校?……、……っぐ!」
何だ、中学時代を思い出そうとすると、頭が割れるように痛い。
エマ「どうしたの……デュアン君?」
デュアン「いや……、……なんでもない……ただの偏頭痛だ」
ーーーーーと。
ミリア「わぁっ!」
唐突にミリアが肩をびくんと跳ねさせたので、エマとシェリーも驚く。
シェリー「どうしましたミリアさん!?」
ミリア「あ、えっと……誰だっけ。ごめん、まだ顔と名前が一致してなくて。良くないよね」
駆け寄ったエマとシェリーを前に、ミリアは戸惑いの表情を浮かべている
デュアン「気にすることはないよ……誰だって、すぐに顔や名前を覚えるのは難しいよな……佐伯ミリアさん」
オレはフォローをいれた。
シェリー「橘シェリーです。この子は、桜羽エマさん……そして、この牢屋敷で一番背の小さくて、とても人間とは思えない身体能力を持ち、完全記憶能力と瞬間記憶能力を持ち、探偵のデュアンさんです……あれ?デュアンさんの性って何でしたっけ?」
デュアン「オレに性は無いよ……父親の性を名乗るのも嫌だし、母親の性を名乗るのも嫌だから……」
シェリー「で、何に驚いてたんですか?」
ミリア「そ、そう。スマホを見てたら、いきなり猫耳の子が映って……キミらのスマホでも見れるかも」
デュアン「猫耳少女……沢渡ココだな」
オレとエマは持ち歩いている自分のスマホを取り出し、起動させた。
すると、囚人一覧の『沢渡ココ』が、配信中であるという表示が出ていた。
エマ「わぁっ!」
シェリー「へえ~このアプリ、配信もできるんですね!」
配信、配信か。
シェリーも関心したように自分のスマホを見ている。
画面の中のココは、はしゃいだ様子で喋り出す。
デュアン「………」
オレは、配信動画を閉じた。オレは別の意味で良いことを考えた。
オレのスマホは全部で3台所持している。一つは牢屋敷で支給されたスマホ、もう一つは仕事用のスマホ……そして、処刑された二階堂ヒロのスマホだ。彼女のスマホはオレのインスペクター権限で使えるようにはなったが・・・画面が端が砕けているが、問題なく使用できている。
なんか、全員がスマホを閉じたぞ・・・
シェリー「時間の無駄でしたね」
エマ「それ、言っちゃダメなやつ……」
デュアン「???」
エマ「なんのために配信機能なんてついてるんだろう」
シェリー「せめてもの慰みじゃないですか?私たちにとって身近なものですし……」
デュアン「(慰み……身近……か)」
エマ「外との連絡手段になったりとかは……」
デュアン「現実はそう甘くないよ……この携帯……電波が収束されてるから……無駄だよ」
シェリー「ないでしょうね。そんなザルだとは思えません」
デュアン「……、……」
エマ「だよね……」
エマとシェリーは気持ちを切り替え、娯楽室の探索をはじめた。
オレは、とりあいず・・・・ペン型のブラックライトを点ける。
デュアン「…………」
オレはブラックライトで壁や地面を照らす。
僅かだが血痕が残っている。血の量からすると・・・看守に反逆して、首切断もしくは魔女になった少女が殺人事件を起こしたのか、分からんが・・・血の量が多い。
とりあいず、此処は後回しにするか
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デュアンのヒロイン候補は誰?
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桜羽エマ
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二階堂ヒロ
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紫藤アリサ
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橘シェリー
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氷上メルル
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月代ユキ