転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮) 作:ミュウにゃん
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ーーーー早朝。
デュアン「…………」
オレは当然、5時に目を覚まし、自分のスマホで扉を解錠させ、ノアの扉に見せかけの魔法で隠し、括り付けた、二階堂ヒロのスマホを回収し、直ぐに自分の房に戻り、施錠した。
オレは、二階堂ヒロのスマホで撮影した動画を見ずに、オレのスマホに動画を転送した。コピー時間まで30分か。オレはスマホをポッケに入れて、127冊目の本に目を通した。
『魔女とは何か。魔法少女とは何か。100年も生きていない魔法少女が魔女と名乗るのはおかしな話だ。魔女は厳密に言えば、不老不死ではなく、不老長寿の定義になり、死ににくくなるだけだ。大魔女は別次元の生き物そのものだ。大魔女は10000年は生きると言われており、3代目の大魔女は
デュアン「(やはり、オレは初代大魔女から魔女たちを此処に避難させていたんだな……つまり、オレを呼び出したのは……氷上さん、もしくは初代大魔女いや大魔女達の誰かだ……)」
それじゃあ、オレが「魔王の欲望」で願うのは「死者の復活」だ。これを再成に組み込む。
すると、オレの頭の中に15という数が14になった。つまり、成功?
早朝になり、朝の開場時間と共に、エマは伸びをしながら通路の方へと出る。
おそらくまだ他の少女たちが眠っているのだろう。地下はしんと、静寂に包まれていた。
デュアン「おはよう、エマ」
エマ「うん、おはよう。デュアン君……私、朝散歩でもしようと思うんだけど、デュアン君も来る?」
デュアン「……まあ、それぐらいなら構わないよ」
すると、通路先から歩いてきている少女の姿があった。
忍び足でエマの方へ向かってくるのは、夏目アンアンだった。
エマ「アンアンちゃん、おはよう。早いね!具合はもういいの?」
エマの姿を見て、嫌そうに眉をひそめる。
アンアン「…………」
無視を決め込んだのか、エマの横を素通りして自分の房へと向かった。
エマ「少しは親しく慣れたと思ったんだけど……そんな簡単にはいかないか」
デュアン「彼女の魔法のせいで喋れないんじゃないか?魔法の発動条件が喋ることとかで……」
エマ「なるほど……」
デュアン「どういう効果は未知数だがな」
夏目アンアンは俯き加減に歩いていた。自分の房の前までやってきてから、顔を上げ、そしてーーーーー
アンアン「あ、あ、あ……!」
エマ「え?」
アンアン「ああああああぁーっ!!」
驚愕の目で見開くアンアンが、初めて声を発したことに気を取られてしまい。オレとエマは、隣の房を覗いた。
そして、それを見た。いや見てしまった。
エマ「ノア、ちゃん……?」
房の中で城ヶ崎ノアは死んでいた。若干血の匂いはするが、殆どがスプレーアートで匂いで邪魔をしている。
ん・・・あれは、矢!?バカな、全部処分したはずだぞ。確実に・・・
手に入れる方法なんて・・・っ、懲罰房から盗んだのか。
つまり、ノアに右胸に突き刺さった凶器は矢。そして、遺体の近くにあるから、場合によっては不可能犯罪・・・密室殺人ということになる。
地面は白く塗られ、まるでキャンバスの上でノア自身から排出された、大量の血によって描かれた蝶の絵は・・・幻想的な
デュアン「……」
エマ「ちょう……ちょ……?」
人間、心臓を貫かれても1分間は意識はあった。矢が抜かれたことで、大量の血が流れ、薄れゆく生命でこの最期の作品を完成させたということになる。無抵抗のまま殺す魔法は限られてくる・・・
デュアン「…………」
騒ぎに駆けつけてきた少女たちは壮絶な光景に息を呑み、泣き喚き、震え、叫び、パニックに陥っている。
エマ「なんで、なんでなんでなんでぇ……っ」
レイア「みんな落ち着くんだ!」
口にするレイアも、さすがに青ざめている。
ノアの房の扉を開き、中を覗いて痛ましそうに首を振る。
デュアン「…………」
レイア「ダメだ……死んでいる……どうして!!」
当たり前だ、心臓を貫かれたんだ。そのまま矢が刺さったままなら助かってた。少なくても氷上メルルの治療魔法で回復した。
タイミングを見計らったように、スマホの通知音が地下通路に鳴り響く。
『はぁ……報せが入りました。痛ましい殺人事件がはっせいしたようですね。あの、皆さん、今すぐラウンジに集合してください。従わなければ看守が連行しちゃうので……』
ゴクチョーのメッセージ通り、看守が通路に現れている。
なるほど、ゴクチョーめ。皆を集めて説明を行うんだな・・・
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ラウンジに集まった少女たちは、11人。
誰もが、どこか気まずそうに目を合わさないようにしている。
そんな中、エマの隣に立ったのは、シェリーとメルル、オレの3人だった。
シェリー「エマさん、大丈夫ですか?今にも倒れそうですけど……」
メルル「ソファーに座った方が……」
デュアン「ま……あれだけ大量の血液を見れば……具合が悪くなるのも当然だ」
エマ「でゅ、デュアン君は平気なの?」
デュアン「オレはこれよりも惨殺死体を見たことがあるから平気だ……斧で頭をかち割り、脳を引きずり出して殺された事件とか、生きたまま、腹を掻っ捌いて……心臓や腸を引きずり出した遺体とか……バラバラ殺人もあったから……オレは割りかし平気だ……」
それに昨日の時点で、彼女の死は見えていたからな・・・。しかも、彼女は望んで死を選んだ。
シェリー「それにしては……涙が出てますよ?」
メルル「デュアンさん……」
エマ「ボクは大丈夫だよ。ショックなのは、みんなきっとおんなじだろうし……それに、デュアン君が一番心配」
デュアン「……オレは大丈夫だ」
シェリー「犯人以外は、ね」
エマ「……っ」
デュアン「……」
オレは、犯行動機から洗い出すことにする。犯人が城ヶ崎ノアを殺した動機は恐らく、超有名人である芸術家「バルーン」だろう。なら、犯人は大分絞り込めるな。沢渡ココと蓮見レイアの2人。
エマ「犯人なんて、いるわけないよ……」
デュアン「あれはれっきとした殺人事件だ……城ヶ崎さんは、何者かの手によって殺された……自殺説はまずない」
シェリー「どうしてです?」
デュアン「心臓にまで到達していた矢だ……引き抜いて捨てたとしても……そんなに遠くまで投げられないし……彼女は狂気的な自殺願望者じゃないことぐらい……分かるだろ」
と、話してる内に天井近くから羽ばたき音とともに、ゴクチョーが現れる。
ゴクチョー「はぁ……殺人事件……やっぱり起きちゃいましたね……今夜、【魔女裁判】を開廷します。今いる囚人の中から必ず殺人犯を特定してください……その者は、【魔女】として処刑するので。やすやすと死なない魔女の活動を確実に沈黙させる方法での処刑です……かなり酷いこととか……しちゃうので」
デュアン「歴史と死ににくい魔女の特性から考えるに、全身を串刺しにしたり、磔にして……棺桶にぶち込んで、小型シェルターにでも封印するつもりか?」
ゴクチョー「怖いですねぇ……頭の回転が早い人って……すぐに犯人を見つけ出せちゃったりするんですよ」
デュアン「……それで?魔女裁判で特定できなかったら、全員を処刑するつもりか?」
オレはゴクチョーにそう言うと・・・
ゴクチョー「正解です……よく分かりましたね」
デュアン「図書館でNo500番台……黒部というヤツがご丁寧に残してくれてたよ……日記としてね」
ゴクチョー「それと、デュアンさん……貴方は、後でノアさんの部屋に来てください」
デュアン「分かった……」
ゴクチョー「私としても仕事が増えるんで避けたいんですが、もともと皆さんは、危険人物として捉えられているので……ただ主が、いや……まぁこの牢屋敷側の気持ちとしては、そんなのはあまりに可哀想だと思っているんですよ……だから、投票で確実に【魔女】を選んでもらって、【魔女】だけを排除しましょう……全員処刑措置は、あくまで【魔女】を選出できなかった場合にだけ適用します」
デュアン「オレは、どうなる?」
ゴクチョー「彼はそうですね……魔女でも無いし……彼女たちと運命を共にするか……生き残るか。好きにしてください」
デュアン「なら、魔女が選出出来なかった場合は、オレも彼女たちと同じ処刑してもらう……ただし、オレはそう簡単に死なないから……ちゃんと殺さないと……逆に殺しちゃうからね」
ゴクチョー「頑張って犯人を特定してくださいね……犯人を見つければ、生き残れるので……まあ、あの、前向きに楽しんでください」
デュアン「殺人事件をゲームだと思ってないか、お前」
ゴクチョー「まさか……そんなことはないですよ」
デュアン「そうか……」
ゴクチョー「あ、あと捜査中に不正がされないように乱りに遺体を触れたりしないでください……現場はデュアンさん以外は房に入ることを禁じます」
皆がどよめく・・・
ゴクチョー「では捜査をお願いします。あっ!どうせ難しいので、無理はしないでくださいね……分からなくてもみなさんが死ぬだけなので……」
デュアン「甘いな……ゴクチョー……貴様はガムシロップ並みに甘すぎる……オレは犯人の目星はついている……」
ゴクチョー「……期限は魔女裁判開廷のアナウンスが入るまでです。業務中なら万が一気が向いたら質問も答えますね……多分」
デュアン「じゃあ、殺人現場でまた会おう」
ゴクチョー「分かりました……では」
ゴクチョーは去っていった
エマ「今日中に犯人を特定しなきゃ、全員処刑……?そんな、時間がなさすぎる!」
ん?蓮見レイアが室内の中央に立つ。何を言うつもりだ?
しかも全員がレイアに視線が注目している。
レイア「こんな自体になってしまい、本当に辛いと思っているが……私は、犯人を特定したいと思う」
マーゴ「賛成よ。私もいわれない理由で選ばれて死にたくないもの……殺人事件の犯人を、きちんと【魔女】として裁いてもらうべきだと思うわ」
デュアン「悪いが……オレは先に城ヶ崎さんの現場に行ってくる……エマ、シェリー、メルル……何か進展や何かあったらスマホに連絡してくれ」
シェリー「分かりました……デュアンさんついて行っても……?
デュアン「ダメだ……オレ1人で行く……それにゴクチョーと看守がいるんだぜ?」
エマ「気をつけてね……」
オレが去ろうとした時・・・
レイア「みんなを助けるためだ。疑わしい人物も、目星がついている」
デュアン「ほぉー……それは誰なんだい?蓮見レイア」
レイア「遠野ハンナ。ーーーキミが、城ヶ崎ノアを殺したんじゃないか?」
ハンナ「なっ……」
デュアン「クックック……ふははははっ……これは滑稽だな……彼女が犯人?むしろ彼女は犯人ではない」
レイア「なぜ……そう言える」
デュアン「だって……この密室殺人に近い殺人を行えるのは……武器を持つ人間のみ……例えば、レイピアで突き刺したとかね……」
レイア「私が犯人だと言うのなら、証拠を提示させてもらおうか」
デュアン「それは魔女裁判で発表するよ……それじゃあ……また後で」
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デュアン「被害者は城ヶ崎ノア……死因は心臓損傷による大量出血……被害者は死ぬ間際に、蝶の絵を書いた……恐らく、夏目さんを喜ばせようとしたんだろう……」
カンチョー「なるほど……」
デュアン「それに彼女の血は完全に乾ききっていない……つまり、死亡推定時刻は……夕食後の自由時間……19時30分から配信する前の時間帯……だな」
カンチョー「流石は、デュアンさんです……では、誰が一番怪しいのですか?」
デュアン「あの時の夜……牢屋敷に来た人物で一番怪しいのは……蓮見レイアだ……、ん?扉の付近に傷があるな……傷?」
無くなったリボン、エマから送られてきた長い棒・・・そして現場に落ちている矢・・・
カンチョー「どうしました?」
デュアン「蓮見レイアは即席の長槍を作ったんだ……そして、そんなものを持って、ノアのところへ行けば、確実に暗殺が出来ない……つまり、蓮見レイアの魔法は「魅了」ではない……恐らく手品師とかでよく使う魔法の一種「
カンチョー「でも、そうとは限らないんじゃ……」
デュアン「もう一つは牢屋敷に来てからの蓮見レイアの行動だ……魅了したのではなく、視線を固定したのだろう」
カンチョー「動機は分かったのですか?」
デュアン「恐らくだが……城ヶ崎さんは、超有名な芸術家「バルーン」……芸能人であるレイアに嫉妬心が殺意に変化してもおかしくない」
カンチョー「遠野ハンナさんが犯人だという可能性は?」
デュアン「それこそ一番ありえないね……むしろ、犯人ですら無い……態々、長槍を作ることも無い上に、矢で突き刺そうとしても……「浮遊」でどうやって、彼女の口を塞ぐんだ?」
カンチョー「じゃあ、……決定的な証拠があれば……」
デュアン「それをこれから見るんだよ」
カンチョー「え?」
オレは、スマホを起動し、45.8GBで18時間という果てしない時間があるが・・・問題の19時まで飛ばすと・・・
決定的な瞬間を映し出していた。
カンチョー「これは……流石に言い逃れは出来ませんね……吊り仕上げますか?」
デュアン「いや、彼女がどんな言い訳をするのか、どうやって足掻くのか楽しみだよ……ふふふっ」
オレは口元が緩み、三日月状に吊り上がる。
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デュアンのヒロイン候補は誰?
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桜羽エマ
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二階堂ヒロ
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紫藤アリサ
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橘シェリー
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氷上メルル
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月代ユキ