転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep16 手に入れた証拠 「塗料が付いたリンゴ」

 

 

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食堂にやってきた俺達

 

   ハンナ「さすがに食欲はないですわ」

  シェリー「この料理ってずっと置きっぱなしなんですかね」

    エマ「さすがに定期的に入れ替えてるんじゃないかな」

ビュッフェカウンターに並ぶ料理の数々を前にそれぞれが言う。

 

  シェリー「あの看守が入れ替えてるんですかね。デュアンさん以外は厨房に入れないですが、やっぱり料理も看守とデュアンさんが?」

 

   デュアン「いや、交代制でやっているよ……ただ、調理環境は最悪だぜ……よくもまぁ……あんなにボロボロにできるものだ」

 

     エマ「そういえば、デュアン君の料理美味しかったよ」

  シェリー「はい!アップルパイは最高でした」

    ハンナ「ハヤシライスみたいなシチューも美味しかったですわよ」

 

   デュアン「ハヤシライスじゃなく、あれはカレールーとシチュールーを1:1で混ぜたものだ……アップルパイは生地から作った」

 

     エマ「女子力高いね」

   デュアン「……次からエマの料理にだけバターたっぷりの餅と、砂糖たっぷりの美味しいアイスクリームでも作ろうかな……」

 

     エマ「や、やめて……それだけは」

   シェリー「デュアンさんって料理は何処で覚えたんです?」

   デュアン「ああ……オレ、早くに両親亡くして、そのまま一人暮らしで覚えてたんだ」

 

    ハンナ「デュアンさんって今まで一人暮らしを?」

   デュアン「別に普通だろ……一度施設に入ったことがあったが……3日で追い出されたからな」

 

   シェリー「親戚は居ないんですか?」

   デュアン「親戚は頼れないんだ……」

     エマ「どうして?」

   デュアン「……母が父を襲ったから?性的な意味で」

    ハンナ「はい?」

   デュアン「母は当時、14歳……親父は18歳……親父をベッドに手錠とロープで拘束した状態で逆レイプしたんだ」

 

   シェリー「す、凄いお母さんですね」

     エマ「うん……」

   デュアン「んで、16歳でオレが産まれたんだ……だが、5年後に何者かに惨殺遺体で見つかった……その2年後に同じ手口で殺されたんだ……」

 

     エマ「え?でも、その犯人は捕まったって噂を聞いたような……」

  

   シェリー「その犯人は脱走したんですよ……刑務官の眼の前で……」

 

   シェリー「ま、魔法……?」

   デュアン「少し違うが……刑務官が賄賂に関わってたんだ……んで、オレが小学校4年の頃に、ソイツを捕まえて……」

 

     エマ「お手柄だったんだね……、……あれ?その犯人は……行方不明になったって……」

 

   デュアン「ああ……オレの力で殺した」

    ハンナ「殺した……!?」

   デュアン「ヤツは、エマやヒロたちまで狙っていた異常者だ……だから、引導を渡してやった」

 

   シェリー「話を戻しましょう……。犯人は何故、ノアさんを殺そうって思ったのでしょう?ノアさんは、一体どういう人物だったのでしょうね?」

 

シェリーは椅子に座り、質問を投げかけた

 

     エマ「デュアン君……何かわからない?」

   デュアン「Why done it(ホワイダ・ニット)……何故城ヶ崎さんが殺されなければならない……それが、犯人に繋がるキーポジションだ」

 

   シェリー「そういえば、ノアさんは有名なストリートアーティストでもありますね。それも何か関係が……」

 

    ハンナ「あっ……デュアンさん。犯行理由は、【バルーン】に恨みをいだいていた人物ではありませんか?有名人はどこで恨みを買うか分からないですので……」

   

   デュアン「おぉ、100点をあげちゃおう……んじゃ、次は……How done it(ハウダニット)……どうやって、あの密室で殺せたかは置いといて……何時殺されたか……」

 

   シェリー「う~ん……一つ不思議なのは、恐らく外出禁止時間に殺害が行われたと思われることですね」

 

おいおい、違うだろ!

 

    エマ「ボクもそれは思った。外出禁止時間に殺害が起こったんなら、囚人は全員アリバイがある」

 

   シェリー「ほぼ全員、ですかね。アンアンさんは医務室にいましたから」

 

     エマ「デュアン君は何か知ってたりする?」

   デュアン「前提条件が間違っている……殺害されたのは外出禁止時間ではなく、自由時間だ……」

 

    ハンナ「どうしてですの?」

   デュアン「20時30分には城ヶ崎ノアが死んでいた可能性があるからだ……」

     エマ「え?」

   デュアン「全員に聞く……就寝時間前……ノアの鼻歌やスプレーアートに欠かせない重要なものがある……」

 

      エマ「スプレーの噴射音……そういえば、寝る前には聞こえてなかった……」

    

   シェリー「それは盲点でしたね……」

   デュアン「それと……オレはずーっと居たが……噴射音が聞こえなくなったのは少なくても20時だ」

 

    ハンナ「アリバイとかありますの?」

   デュアン「寝ていたから分からん……次行くぞ……」

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

俺達が次に向かうのはシャワールームだ。

捜査中のレイア、マーゴ、ミリアと遭遇した。

 

どうやら彼女たちも捜査中に鉢合わせ、合流した様子だ

 

ハンナは嫌そうに顔をしかめ、早々にシャワールームから出ていく。

 

   マーゴ「あら、あなたたちも探偵ごっこ」

  デュアン「オレは少なくても……犯人の目星が着いていて、凶器が何なのか……城ヶ崎さんが何故殺されたのか……城ヶ崎さんを殺した動機も分かっている……」

 

    エマ「…………」

  デュアン「ちなみに、死亡推定時刻も割り出せた……だが、お前らに教える義理もないね」

 

  シェリー「まあまあ、喧嘩をしてる場合じゃありませんから」

  デュアン「そうだな……残り5時間弱で約束の魔女裁判が始まるしな……」

 

  シェリー「そっちは、有力な手掛かりはありましたか?」

   レイア「いや、有力な手掛かりは何も」

   マーゴ「私たちの見解では、怪しいのはやっぱり、ハンナちゃんじゃないかって、まとまりつつあるわね」

 

  デュアン「悪いが、遠野さんが犯人である確率はほぼ0%だ……浮遊なしでも簡単に殺せる……」

 

    エマ「そうだよ!ハンナちゃんが犯人な訳が無いよ」

   レイア「エマくん、デュアンくん、キミはハンナくんのことをどれだけ知ってるんだい?」

 

  デュアン「……はぁー……蓮見レイア。お前は何故捜査をせずにハンナだと決めつける……浮遊魔法で殺す?そんなお粗末なことをせずとも簡単に殺せる……それに、……まぁいい」

 

   レイア「私はみんなを守りたいと思っている。だから、信じている少女たちを全力で魔女から守るんだよ」

 

  デュアン「(おーおー……薄っぺらいセリフ)」

    エマ「……っ」

  シェリー「シャワールームは何も無さそうですね。どうします?もう出ますか?」

 

    エマ「そうだね……。ああ、でも、魔法について聞いておきたいんだ……レイアちゃんたちがどんな魔法を使うのか……ボクらは知らないから」

 

   ミリア「え"っ……」

ぎょっとした声をあげたのは、佐伯ミリアだ

 

  デュアン「……」

   ミリア「ままっ、まままま魔法なんてあるわけないよ?その話はやめよ?ははははは……」

 

乾いた笑いがシャワールームに響く。

 

    エマ「(む、むちゃくちゃ怪しい……!)」

とか、思ってるんだろう・・・

 

  デュアン「佐伯さんの魔法は、恐らく条件型、接触型の魔法なんだろう……」

 

魔法は、究極的にはなんでもアリではない。魔法少女が使える魔法はパワー力が弱い。魔女になって、初めて強力な魔法に化ける。

 

なぜか、オレの魔法だけ・・・魔女クラス級の魔法を使える。というか、なんか・・・魔女の日記を読んでから、魔法の数が増えてるような気がする・・・。まだ、どんな魔法なのか試してないが・・・

 

考えるてる内に、咳払いをしたのは蓮見レイアだ。

 

    レイア「エマくんもどうやら魔法を使えないみたいだし、みんながみんな自覚があるわけではないんじゃないか?」

 

     エマ「ああ、うん。そうだよね……」

  デュアン「……魔法、魔法ね……」

   レイア「ちなみに私は少々キミたちを誘惑してしまう魔法を無自覚に使ってしまっているようだね」

 

レイアが犯人だとするなら、視線誘導(ミスディレクション)だな。ちょくちょく怪しい部分がある。

 

   デュアン「…………」

    レイア「もういいかい?」

   デュアン「あっ……オレはミリアと話がしたい……少し借りて良いか?」

    ミリア「え、お、おじさん……と?」

   デュアン「ちょっと来てくれ……」

 

~~~~~~~~~

 

    ミリア「それで話って……?」

   デュアン「悪いが、昨日……配信で使ったリンゴを持ってたら、くれないか?」

 

    ミリア「え?」

   デュアン「レイアが突き刺したリンゴだよ……持ってたら……オレに渡して欲しい」

 

    ミリア「いいけど……これがそうだよ」

ミリアが手渡したリンゴ。突き刺さった部分にスプレー塗料が微弱だが着いている。決まりだ。蓮見レイアが城ヶ崎ノアを殺害した・・・決定的な証拠だ

 

   デュアン「お返しに……これをやるよ」

オレは、ミリアにイヤリングをプレゼントした。このイヤリングは、スマホとペアリングすることで、スマホをARで表示することができる物だ

 

    ミリア「これって?」

   デュアン「スマホとペアリングすることで、AR表示させて操作が出来る特殊なペアリングイヤリングだ……壊したり、無したりするなよ……結構作るの大変なんだから」

 

4日目に作ったペアリングイヤリング。一応4つ作った。一つはオレが今装着している。今はOFFモードだが。残り2つは誰にあげるかは未定だ

 

    ミリア「分かったよ交換ってことなんだね」

   デュアン「ああ……リンゴのこと、レイアには黙っとけよ?」

    ミリア「え?」

   デュアン「裁判に必要な証拠だから」

    ミリア「わ、分かったよ」

 

これで、残り一つだ。紛失したナノカのリボンに血が付いていれば、ノア殺害が全容が丸裸に出来る。

 

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    エマ「デュアン君……どうしたの?」

  デュアン「え?」

  シェリー「まるで、悪戯が成功した子供の笑顔でしたよ」

   ハンナ「かなり危ない人ですよ?」

  デュアン「まあ、そうだな……犯人にとっては、"詰んだ(チェックメイト)"になったなってね」

 

  シェリー「それさっきも言ってませんでした?」

  デュアン「完全に証拠も揃ってきたし、犯人も犯人の魔法も分かったからな……」

 

   ハンナ「【バルーン】ことノアさんを殺した犯人が分かったのですの?」

  

  デュアン「ああ……ところで、オレも一応魔法を複数持っているが、言ったほうがいいか?」

   

    エマ「え?うん……できれば全部教えて欲しい」

  シェリー「デュアンさんの魔法って……どんなのですか?」

  デュアン「5個以上はあるが……現時点で分かってるのは、2つ……1つは時間操作系統だな……どの時間を操作するかを念じて、砂時計が手の平に現れる。砂時計を壊せば5秒以下まで時間を停止できる……物理現象も止められるから……な。後は、1日時間を戻したり、3時間時間を進めたりは念じながら握ると出来る……後は、キングクリムゾンも可能だな」

 

  シェリー「ここでジョジョですか!」

   ハンナ「それにしても、貴方の魔法……少し異質過ぎませんか?1つの魔法で複数の効果があるのは……変な気がしますが……」

 

  デュアン「最後に……オレが死ぬことで発動する効果もある……効果は不明だが……」

 

  シェリー「死ぬことで効果が発動ですか……考えによっては、復活ですかね?」

  

  デュアン「分からん……試してみないことには」

    エマ「ダメだよ」

  デュアン「分かってるよ」

  シェリー「それで、もう一つの魔法は?」

  デュアン「これもまた理由のわからないんだ……願いを15回叶えられる魔法だ……15回魔法を作ることが出来るみたいだ……ただし、魔法を作ったり、願いを叶える度に魔女因子に飲み込まれるみたい」

 

    エマ「デュアンくんって……魔女因子を持ってるの?」

  デュアン「ゴクチョー曰く……オレは魔女因子を持っていないみたいだ……」

 

   ハンナ「不思議なこともあるものですわね」

  デュアン「……こんなところだろう……一応、納得はしたか?」

    エマ「え、あ、うん……」

  デュアン「それじゃ……次に行くぞ」

 

此処で、おさらいしとくか。まず、配信後には既に城ヶ崎ノアは既に死亡している。犯行時間は配信する前の19時30分から21時時30分の間。この時間を使って、犯人はナノカのリボン、別荘に置いてあったアーチェリー用の矢、掃除用具に置いてあったポップの柄、犯人蓮見レイアの剣を使って簡易的な長槍を作った。犯人は城ヶ崎ノアに声を掛けて振り向かせる。そして、蓮見レイアの魔法視線誘導(ミスディレクション)により、蓮見レイアへと視線を釘付けにし、簡易的な長槍で突き刺す。だが、所詮は簡易的な武器。壊れたんだろう、剣が床に傷つけて、そのまま犯人は気づかずに剣をしまって、長槍の素材を片付ける。まあ、こんなところだろう。恐らく、オレが犯人なら、犯行で使ったナノカのリボンは、湖の近くに捨てるだろう。

 

~~~~~~~~~

 

デュアンのヒロイン候補は誰?

  • 桜羽エマ
  • 二階堂ヒロ
  • 紫藤アリサ
  • 橘シェリー
  • 氷上メルル
  • 月代ユキ
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