転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮) 作:ミュウにゃん
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少女たちは、ラウンジに集った。
集まらないと、規則違反になるからだ。
皆の瞳は一様にほの暗い。
ミリアが殺されたと報せが入り、現場を見ていないマーゴとアリサもその現実を否定しているかのような顔だった。
マーゴ「ミリアちゃんが殺されたなんて、それは本当なの……?」
ハンナ「本当ですわ。わたくしたちは、見てきましたの」
マーゴ「明らかに殺されていたの?」
メルル「それは、そう、かもしれません……拘束されていましたし、誰かに刺されなければ、あんな風には……」
マーゴは憂いげにため息をつく。
マーゴ「そう……ということは、魔女裁判をやる、ということよね」
ココ「裁判とかマジだるいんだけど……別にさ、あのおっさんが殺されたって……どうでもよくね?だってあいつ、裏切り者じゃんよ」
デュアン「………」
ミリアの殺害。不可解なことが多すぎる。鍵が掛かっていた。つまり密室殺人ということだ。
アリサ「黙れよクソ女」
ココ「んなこと言ってさあ、ヤンキーがやったんじゃないの~?気球壊されてめっっちゃキレてたよね?」
アリサ「マジで燃やすぞ」
マーゴ「気球を壊された恨みはみんな持っていそうよね。あら、ミリアちゃんを殺した動機って、みんなが持っているということかしら」
ハンナ「わたくしはそんなことで人殺しなんてしませんわ!」
だろうな、そもそも作り直せばいい話のこと。
マーゴ「魔女になりかけている個は、殺意に囚われるんですもの……わからないわ」
エマ「ね、ねぇ……デュアン君……デュアン君は、現時点で怪しいのって、誰?」
デュアン「現時点で怪しいヤツか……居るには居るが……」
エマ「誰なの?」
デュアン「……、……いや今は黙っとく」
そこで、天井近くからの羽ばたき音とともに、ゴクチョーが現れる。
ゴクチョー「はぁ……殺人事件……起きちゃいましたね……しかも夜に……捜査は迅速にしたほうがいいでしょうし、特例措置となりますが、今夜の0時に【魔女裁判】を開廷します」
ココ「はっ!?あと1時間半しかないじゃん!バカなの!?」
ゴクチョー「そう言われましても……私も時間外労働ですから。これが待てる限界ですよ……今いる囚人の中から必ず殺人犯を特定してください。その者は、【魔女】として処刑……特定できなかったら全員処刑も変わりませんので……外出禁止時間ですが、捜査の間は出入り自由とします。では、がんばって犯人を特定してくださいね」
エマ「あ、ちょっ……!」
一方的な会話を終え、ゴクチョーは飛び去っていった。
残された少女たちは呆然と立ち尽くしてしまう。
デュアン「……」
いいや、特定はまだいい。魔女裁判中にパズルを組み立てれば良い話だ・・・つまり、魔女裁判が開かれればこっちのものだ。
シェリー「……いっこ判明したことは、デュアンさんの言う通り……ミリアさんは黒幕じゃなかったんですね」
デュアン「……だから言っただろ、佐伯ミリアさんは黒幕じゃないと……というか、第一の事件後にもそう説明したのに……皆聞かないから」
エマ「でも……ナノカちゃんが"幻視"で見たって……」
デュアン「脱獄の邪魔したから、黒幕というのは安直すぎる……それに、魔女図鑑のルールブックに「脱獄計画」を行った時点で、全員が死ぬ……それに、もう一つのルール……それを忘れてる時点で、お前らはアホとしか言えない」
エマ「ルールブック……、……って!あと1時間30分しかないんだよ……と、兎に角急ごう。捜査して、ミリアちゃんを殺した犯人を見つけなきゃ」
果たして、本当に犯人は居るだろうか?我々の中に魔女が居るだろうか?
エマが入口に向かって走り出そうとした矢先だった。
立ちはだかるように、マーゴがエマの前に立つ。
エマ「マーゴちゃん、一体どう……」
マーゴ「提案があるのだけれど、いいかしら」
エマの声を遮ったマーゴの声は、いつになく強い。
デュアン「……?」
マーゴ「エマちゃんは、デュアンくんとシェリーちゃんたちと一緒に捜査をするつもりよね?」
エマ「う、うん、そのつもりだったけれど……」
エマはシェリー、ハンナ、俺、メルルを順番に見てしまう。
4人はしっかりと頷いている。ま、俺は捜査ができれば誰でも良いんだけどな。
マーゴ「それはやめにしない?」
エマ「えっ、それってどういう……」
マーゴ「あなたたちに結託されてしまうと、あなたたちのグループ以外の人にとって、とても不利なのよ」
なんだか、要領を得ない話だな・・・
すると、シェリーがポンと手を打つ
シェリー「なるほど、票操作!私たちがあらかじめ決めておいたら、誰かを犯人にできちゃいますよね!」
デュアン「なるほど……」
人狼ゲームにもあったよな・・・まぁ、俺とその友達で完封勝利したが・・・1日目で全員の役職を完全把握、それを友達と情報共有。
それで、俺が死んでも、共有する情報がある。今は、どうでもいいな。
マーゴ「シェリーちゃん、理解が早くて助かるわ」
デュアン「悪かったな……理解が遅くて……そもそも票操作というぶっ飛んだ発想するほうがおかしいと思うぞ」
マーゴ「無いとは……限らないじゃない?」
デュアン「エマたちはそんなことはしないと思うぞ」
ハンナ「わたくしたちがそんな卑怯なことをするとでも!?」
マーゴ「しないとは思いたいけれど……でも、あなたたち以外のグループにとっては、やっぱり怖いでしょう?」
こちらは、自称探偵と本物の探偵が入っているからな・・・
デュアン「つまり、宝生さん。我々全員で捜査は禁止、単独での捜査を要求したいんだろう?公平にするために、な」
マーゴ「デュアンくん……貴方、人の心を読めたりする?」
デュアン「コールド・リーディングとメンタルトレースの応用で、一応心を読むことは出来るがな」
マーゴ「それはそれで別の意味で怖いような……」
ハンナ「そうですわね……わたくしたちが何を考えてるのかを当てられるのは怖いですわね」
デュアン「結構誰にでも出来る手品だぞ?練習次第では相手の心を丸裸にできるヤツが居たり……それこそ悟り妖怪以上の……、……今はそんなことはどうでもいい。宝生さん……何を考えてるのか……教えてほしい」
マーゴ「そうね……、……これ以上協力なんてしないでほしいのよ……ね、エマちゃん……分かるでしょう?」
協力しないでほしい?この状況下でそんな提案なんて出来ないぞ
エマ「……わかった……みんな、単独で捜査しよう」
デュアン「ただ単独するにしても……得た情報は共有はしてもいいだろう?」
マーゴ「それはもちろん。犯人を特定するのが一番ですもの。頑張りましょうね、エマちゃん」
にっこりと笑うマーゴの顔を、エマはまともに見れなかった。
マーゴは、多分・・・殺すか殺される側になると、俺は思う。
マーゴの心の中は「怒り」「悲しみ」が渦巻いている。
俺は、捜査へと踏み込んだ・・・
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デュアンのヒロイン候補は誰?
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桜羽エマ
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二階堂ヒロ
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紫藤アリサ
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橘シェリー
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氷上メルル
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月代ユキ