転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep30 単独調査

 

 

 

~~~~~~~~~~

俺は、先に「懲罰房」へと行くと・・・

エマ、シェリー、メルルに遭遇した。

 

   シェリー「あっ、エマさん、デュアンさん!やっぱりここを調べにきますよねえ……捜査の基本ですしね」

 

    エマ「う、うん……さっきはパニックを起こしてたし、ちゃんと調べたほうがいいと思って……」

 

  デュアン「……」

    エマ「シェリーちゃん、メルルちゃんは何か見つけられた?」

   メルル「……いえ、まだ特には懲罰房の通路は暗い、ことくらしか」

暗闇に潜むことはできる。だが、中は明るい。

 

  シェリー「あとは強いて言えばこれくらいでしょうか」

シェリーが差し出してきたのは、先程シェリーが破壊した錠前だった

 

  デュアン「その錠前がどうした?」

  シェリー「壊しちゃったんですが、あとで怒られたりしませんよね……?」

 

    エマ「たぶん……」

  デュアン「…………」

懲罰房のドアは錠前がかかっていて、閉じられている。これが密室を作っている理由だな。鍵を開けられる方法なんて、俺たちに囚人には不可能だからな・・・

 

  シェリー「これってあれですよね~!定番の、あれ!」

    エマ「ああ、えっと……」

  デュアン「不可能犯罪……密室殺人だな」

  シェリー「ですです~!」

    エマ「デュアンくんは、不可能犯罪を解決したことってある?」

  デュアン「あるにはあるが……今回の事件は不可解が多すぎて頭が痛くなる」

 

  シェリー「不可解な点?」

  デュアン「まず、魔女(はんにん)側だな……どうやってミリアを殺した?そもそも、錠前を開け閉めはどうやって行った?それに殺されるんだったら普通は叫び声とか上げるだろ……」

  シェリー「た、確かに……で、でも……」

  デュアン「そう……懲罰房。中で何が起きているのかは誰にも分からない……」

   メルル「念の為、全ての懲罰房を調べてみてみましたが……全て鍵がかかっていて、入れるのは、ミリアさんのいる懲罰房だけ、です」

 

  シェリー「さっき、デュアンさんがミリアさんの死体を調べてみましたが……もう一度調べてみましょう」

 

  デュアン「そう、だな……一応、目を閉じさせてた以外は何も調べてないからな……」

 

  シェリー「今回ゴクチョーさんに、中に入っちゃダメって言われてませんし、時間もありません、行きましょう!」

 

そういえば、そうだな・・・普通なら立ち入りを禁止するはずだ。時間がないからさっさと事件を解決させてほしいのか?

 

    エマ「う、うん……」

 

俺は、ミリアの死体がある懲罰房の中に入った。

 

改めて懲罰房の内部を観察すると、凶器になるものはたくさん置いてある。

 

  デュアン「……、……」

    エマ「…………」

エマは表情を歪ませ、ミリアの方へとおそるおそる視線を移した。

 

俺も視線を向ける。

 

やはり、磔刑台に拘束されたミリアの死体は、先程の状態のままだった。

 

   シェリー「どうやら腹部を何度も刺されてますね……」

早速シェリーがスマホを取り出し、房内の撮影をはじめる。

 

    エマ「………」

  デュアン「……」

おかしい、この殺し方まるで・・・怨恨の感情を持った人物による殺し方だ。魔女の殺意だけじゃ説明がつかない。

 

第一の事件で、レイアがノアを殺した時、心臓を一突きで殺した。まぁ、あれは証拠が残らないようにした結果だけど・・・。

 

・・・俺も殺意で人を殺したとしても、此処まで酷いことをするだろうか?

 

ーーーーーー「《 A c ce le ra te 》」

 

っち、どうやら・・・俺は一度人を殺したことはあるが、動機を思い出せない。やっかいなヤツだ。

 

    エマ「……」

  デュアン「…………」

   メルル「ミリアさんを下ろしてあげられないでしょうか……」

  デュアン「いや、遺体を動かすことは原則禁止だったはず」

  シェリー「かわいそうですけど……デュアンさんの言う通り……捜査中はこのままにしたほうが良さそうです」

 

  デュアン「凶器は明らかにこれだな……」

俺はミリアの胸に刺さっているナイフを指す。

 

    エマ「うん……懲罰房の中には、凶器になりそうな刃物がたくさん転がってる……犯人はその場で適当な刃物を拾って、ミリアちゃんを刺したんだろうね……」

 

  シェリー「衝動的な殺人だったのですかね……」

  デュアン「明らかに衝動的にやる行動じゃない……怨恨で殺してるようなものだぞ」

 

滅多刺しなんて、恨みか狂気に染まらない限りは絶対にしない。

 

   メルル「あ、あの、私……ミリアさんの死体を調べてみます……っ」

 

  デュアン「いや、ここは俺がやるよ……検死は何度か見てきて、覚えてるから……それに、ここにいる全員はミリアと仲が良かっただろ……だから、俺が調べるよ」

 

    エマ「無理はしないでね」

  デュアン「……、……」

再成を施しているが、ナイフが突き刺さっているから再成できない。しかも佐伯ミリアの魂がどこにも無い。輪廻の外へと飛ばされた?いや違う・・・これは佐伯ミリア自身が生きることを諦めた証拠だ

 

  デュアン「ん……これは……」

  シェリー「何か見つけたのでしょうか!?」

  デュアン「ああ……ミリアの口の中に鍵が入っていた……」

    エマ「鍵がなんで、口の中に……?」

  デュアン「分からない、わからないが……これでは犯人が鍵をかけられない……マジで不可能犯罪だ」

 

3人は通路に戻っていった・・・どうやら空気を吐き出しに行ったのだろう。

 

この部屋はマジでむせ返るような血の匂いだ。

しかも、腹部がぐちゃぐちゃだ・・・腹の中を掻き出したのか?

犯人が?

 

  デュアン「……ミリア、必ず犯人を見つけ出すよ……お前の無念を晴らしてやるよ……だから、どうか安らかな眠りにつけ」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

  デュアン「全て調べてみたが……本当に残酷な殺し方だ……恨みでもあるんじゃないかってぐらいにな……腹部を滅多刺しにした後、とどめに心臓を一突き……ハートブレイクショットで死んでたな」

 

此処で腹の中を掻き出したなんて言ったら、絶対に精神が持たずに吐き出すだろう。

 

  デュアン「やっぱり最初に調べた通り……死因は出血性ショック死だな……」

 

まあ、臓器も色々やられているが、その時点まだ死んではいない。直接な死は心臓を一突きと言いたいところだが・・・ナイフが突き刺さっているから、大した出血ではない。滅多刺しにされた臓器の損傷が原因の出血多量によるショック死だな。問題は犯行時刻。投獄されてから2日以内ということになる・・・いや、ゴクチョー曰く「元気にしてます」と言っていた。だから、犯行時刻は昨日から今日だろう。

 

だが、ゴクチョーの「元気にしてます」が別の捉え方をすると、こうなる「ああ"佐伯ミリアさんを殺している犯人は元気にしてます」になる。

 

それに、今回も出血性ショック死、か。

状況は違うが、ノアの事件とほぼ同じだな。

違うとしたら、視線誘導と磔刑台の遺体固定だな。

 

   エマ「うん……ありがとうデュアンくん……ボクは他のところを調べてくるね」

 

エマの声は震えている。

立っているのもやっとの様子だった。

 

無理も無い・・・

 

  デュアン「……俺も別のところを調べる」

 

~~~~~~~~~~

 

俺は、シャワールームに行こうと思ったのは、何か手がかりがないか調べるためだ。

 

   デュアン「(犯人はミリアを刺して、返り血を浴びたはずだ……い、いや待て……手に付着?ありえない……確か、ミリアの遺体に刺さっていたナイフ……柄にも血が付着している。そうなると……犯人が限られてくる)」

 

浮遊のハンナは不可能だ。何方にせよ、柄の問題がクリアできない。

声真似のマーゴは論外。

正体不明の魔法のエマは魔法に可能性をかければできるが、エマは俺ほぼ行動していた。だから、犯人から除外。

 

発火のアリサも不可能だ。柄も問題がクリアできていない。

意識不明のノアには無理がある。

 

ココの千里眼では、役に立たん。論外

 

メルルが犯人?馬鹿な、治癒魔法を持つ者があんな残虐な殺し方はしない。

 

幻視の魔法を持つ、黒部ナノカ。彼女なら手袋を着けているし、焼却炉に捨てれば良い話だ。だかそうなると柄の問題が発生する。

 

いや、待て・・・柄の血はフェイク?あの血を着けたまま心臓を一突きにすれば・・・犯行は誰にでも可能だ。

 

シェリーにも犯行は可能。でも、あそこまで残虐な殺しはしない。首を絞めれば一発で死ぬからな・・・

 

夏目アンアン。彼女の魔法は洗脳。・・・・洗脳?

 

俺は妙な推理を立ててしまった。

夏目アンアンの魔法は制御できないと言っていた・・・

 

つまり、熱気球を壊すつもりは無かった?制御ができない魔法は暴発する。そこで夏目さんのたった一言で惨劇を招いたとしたら・・・

 

    エマ「あっ、デュアンくん!」

   アリサ「ああ桜羽、デュアン、ちょうど良かった」

  デュアン「どうした、紫藤さん?」

   アリサ「囚人のロッカーを一通り見たんだ。そしたらほら、これ」

    エマ「あれ、ボクのスマホ……!?」

   アリサ「おめえさ、シャワー浴びた時に忘れてったろ。桜羽のロッカーに入ってた」

    エマ「う、うん。そうかも」

   アリサ「気をつけろよ。来てる服に入れたままにしたら、なくしちまうところだった」

 

俺は、ロッカーを自分の所以外は見ないようにしている。なんせ、下着まで入っているからな。というか、男女共用にするな!

 

  デュアン「…………」

   アリサ「ちなみに、囚人のロッカーは全部みたけど、デュアンと佐伯のロッカー以外はみんな空っぽだった」

 

  デュアン「あっ!色々ありすぎて風呂に入るのを忘れてた」

そういえば、1日中推測をしてから、風呂入るのを忘れてしまった。異世界魔法で清潔にできる魔法があるからと言って……風呂は命の洗濯とも言うしな・・・

 

    エマ「ダメだよ……ちゃんとお風呂に入らないと」

  デュアン「ああ……今から入るから……全員出ていった」

   アリサ「大丈夫なのか?」

  デュアン「ああ……心配するな……魔法で解決するから」

俺は、180本の透明な触手を展開し、無数に操る

 

   アリサ「っ!すげぇ……」

  デュアン「ああ、その触手に触れると……生命力と寿命を吸い取られるぞ……今は、非違殺傷モードとOFFモードと吸い取るモードをOFFにしてるからいいが」

 

大量の触手を使い服を脱ぎバスタオルになる。

 

    エマ「…………」

  デュアン「おい、見るなよ……というか、出ていってくれ」

   アリサ「お、おぅ」

    エマ「う、うん……」

  デュアン「……?」

一応念の為に・・・「アル・リベレイション・ファイアーフラッシャー」

 

ドアを開けたら、爆発する仕組みにした。覗きや聞き耳も無駄だ。

まあ、死なない程度には調整した。

 

~~~~~~~

 

  デュアン「さてと……」

俺は自分の持ち物を全てストレージの中へ突っ込んだ。

後は、銃を複製したから、これで準備完了だ。

 

さて、推理の時間だ。

 

後40分弱しかない・・・

 

俺は、地下の焼却炉を開けると、既に火葬された後だった。

完全に灰にされてるから復元は不可能だな。

 

次行くか・・・

 

 

~~~~~~~~~~

監房室。ミリアの相部屋って、蓮見レイアか。

 

犯行に一番近く、誰にも気づかれない点ではシェリーとアリサだな。

 

だが、紫藤さんが殺人を犯すとは思えない。殺すとしても自分を殺すか、それとも苦しませずに殺すかの二択だろう。シェリーがあんな残虐な殺害をするはずがない。だからこの2人はまずあり得ない。

 

つまり、振り出しに戻るわけだ。

 

ーーーーだが、魔女側が犯人だとは思えない。

 

・・・脱走と外出禁止の罰則って同じだっけ?

 

ん?定期巡回中は全エリアが見張りがいる。普通に見つかるよな。

 

俺は、何か見落としでもしているのか?

 

そういえば、レイアが言っていたな「第三の法則、魔法を使った殺人が可能」と。

 

・・・いや、おかしい。ミリアの死体現場周辺がおかしいぞ。

 

拘束されるか?されないかで条件下が変わる・・・。

 

~~~~~~~~~

外へ出て、夜風に当たる

 

  デュアン「……」

そう。これは、特定の条件下では密室にならない殺人事件。

 

ミリア自身が「自殺」した場合だ。これは、かなり複雑化するが・・・一つ一つ紐解く。まず、ミリアは「入れ替え」の魔法を使う。もちろん了承しなければ発動はできない。そして、入れ替わった後・・・鍵をかけ、覗き窓から鍵を投げ入れる。これで特定の条件下の密室が完成する。そして鍵が行き渡ったところで、入れ替わりを解除する。自分で自分を縛り上げ、ナイフを手に取り、自分を滅多刺しにする。心臓を一突きにしたあと、致命傷だが、身体はまだ動かせる。大量出血で再び手を拘束すれば・・・自殺説が完成する。自殺理由が気球を壊してしまった罪悪感と黒幕と言われた・・・によるショック。だが、推理としてはいいが、あり得ないとばっさり切られる。理由はミリアが自殺するほど消沈してたか?と言われればそれまでだ。

 

もう一つ、犯人がゴクチョー側だ。特定の誰かを殺すためだな。

 

最後は・・・考えたくない正解であって欲しくない、俺のただの願望であり、彼女が犯人じゃないと言いたい。この不可能犯罪を作り上げてしまった犯人・・・「夏目アンアン」の魔法の暴発による犯行だ。

 

まず、気球だ。多分、ちょっとした会話で「気球を壊せ」みたいなことを言えば、犯行は可能だ。俺が言いたいのは、夏目さんの魔法が制御不可能状態ということだ。多分、裁判中は黙ってると思う。

 

だが、俺はゴクチョーが怪しいと俺は思う。思いたい!

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

   デュアン「ん?どうしたエマ……驚いた顔をして」

     エマ「でゅ、デュアン君……これを」

エマから渡された、くしゃくしゃになった紙があった

 

内容は『拷問ショーの案内

【20時 懲罰房で拷問ショー】』と書かれているメモだ

 

   デュアン「これ、どこで?」

     エマ「ココちゃんが見つけたの」

   デュアン「沢渡さんが?どこで見つけたんだ?」

     ココ「今日の夜ここの壁に貼ってあったのを見つけて、剥がした」

   デュアン「……、……」

死後硬直が始まったばかり・・・か?少なくても多くの血が流れすぎて、体温は無くなってたな。いや、目を普通に閉じられてたから死後硬直はまだだった。つまり、そういうことか?

 

   デュアン「……そういう、ことか」

俺は不敵な笑みを浮かべる。

 

     エマ「デュアン……君?」

エマが怯えたように俺の名前を言った時

 

予告されていた0時となりーーーー壮厳な金の音が牢屋敷に響き渡る。

 

 

  デュアン「ふは、ふははは……始まったようだな……魔女裁判が」

    エマ「そんな、もう時間が来ちゃった……」

通知音が聞こえ、俺とエマは自身のスマホを確認する。

 

『魔女裁判の時間となりました。皆さん、必ず自身のスマホを持って、速やかに裁判所に集合してください』『従わない者は看守によって強制連行します』

 

ゴクチョーからのメッセージは、相変わらず定型のものだ。捻れよ。

 

  デュアン「…………」

俺は、今回。傍観させてもらう。魔女たちの推理を楽しむ。

 

 

エマと俺は裁判所へと急ぐ。

すると、その扉の前にーーーーー

 

    ナノカ「……桜羽エマ」

黒部さんが立っていた。

 

     エマ「ナノカちゃん!?今までどこに!?」

    ナノカ「ここで立ち話している猶予はないわ……裁判には出るべきだと思ったから来たの。後のことは裁判で明らかにしましょう」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

デュアンのヒロイン候補は誰?

  • 桜羽エマ
  • 二階堂ヒロ
  • 紫藤アリサ
  • 橘シェリー
  • 氷上メルル
  • 月代ユキ
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