転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep32 二回目の裁判②

 

 

~~~~~~~~~

 

  シェリー「それでは改めて、被害者は佐伯ミリアさんです。鍵のかかった懲罰房の中、磔にされた状態で発見されましたね。ミリアさんの遺体には、複数の刺し傷がありました……」

 

  デュアン「検死はさっきの言った通り……何度刺されたか分からないぐらいぐちゃぐちゃの滅多刺しにされたな……」

 

  シェリー「デュアンさんには検死を手伝ってもらいました……いやぁ、すごいですね……教えてほしいです」

 

  デュアン「いや、説明した通りだが?」

  シェリー「ご協力、感謝です」

  アリサ「……笑って言う事じゃねーだろ」

  シェリー「とにかく犯人は懲罰房の中で拘束されたミリアさんのお腹を滅多刺しにして殺害したということですね~!」

 

   エマ「待って!【死因は腹部の刺し傷】……本当にそうなのかな?」

 

滅多刺しにしても、死にはしない。大事な血管とかを避ければ・・・の話だ。

    ココ「……だとさ」

  シェリー「なるほど~!そんな経緯だったんですね!」

  デュアン「……(もはや拷問だろ……死にたくても死ねないなんて……ん?"死にたくても""死ねない?"……、……ミリアが魔女化してたらどうなるんだ?)」

 

  シェリー「しかしそうなると、一つ分かったことがあります」

   ハンナ「何がですの?」

  シェリー「犯行時刻です」

そう、ハンナやアンアンが聞いた・・・ミリアの叫び声。あれが偽物だという証拠は無い。

  

  シェリー「デュアンさんが検死の結果【19時】以降の間……その間にミリアさんが殺害されたということになりますよね?」

 

オレが一番、考えてるのはそこなんだよなあ。検死の結果が【19時】と断定されているんだ・・・

 

  シェリー「その間にアリバイがあった人は犯行が不可能です!」

   マーゴ「けどその間って、1時間もあるのよね?1時間ずっとアリバイがある人なんているのかしら?」

 

オレは、長い髪をくるくると回しながら考える。

 

「胃の内容物、死後硬直、死斑・・・・っ!?」そ、そうか・・・これでミリアの死亡時刻が割り出せるように鳴った。そして……シャワー室を使った人間が犯人候補だ。・・・けど、密室の謎が解けてないんだよな・・・

 

   ハンナ「メルルさんとアンアンさんは医務室にいたから無理だと思いますわ!」

 

いいや、それは早計というヤツだ・・・

 

  メルル「他の人はどうでしょうか……?」

  アリサ「……気球のこともあったのに、みんな好き好んで一緒にいるなんて雰囲気じゃなかっただろ」

 

 デュアン「…………」

  マーゴ「そうね。私もアリバイの立証は無理よ」

   エマ「ボクもその時は1人だったかも……」

  ナノカ「……私もそうね」

   ココ「……あてぃしはお嬢とは会ったけど、越にずっと見張ってたわけじゃないし」

 

つまり、オレを含めた全員がアリバイがないのか?」

 

  ハンナ「わたくしもココさんと出会う前に、ココさんが犯行できたかどうかまでは分かりませんわ……」

 

   ココ「ま、当然あてぃしはやってないけど~でもお互いにアリバイは証明できないってコト」

  

  シェリー「となれば……私も含めて、メルルさんとアンアンさん以外の全員に犯行が可能だったという事になりますね……とはいえ、死亡推定時刻がわかったのは大きな収穫です!」

 

あの死亡推定時刻・・・本当に合ってるのか?気温が下がったり、磔刑台で拘束されてたら、普通抵抗した後が残るはずだが・・・う~ん。分からん。

 

  デュアン「………………」

  シェリー「他にも発見した死体の状況をおさらいして、認識を合わせておきましょう!何か新たな事実がわかるかもしれません!」

 

  アリサ「そりゃあんなに刺されたら当然死ぬだろ……」

 デュアン「……死体の状況をよく見てくれ」

   エマ「これ……ミリアちゃんの【胸】からも、血が出てるよね」

  メルル「はい。それは……心臓を狙った刺し傷のようですね」

  アリサ「心臓……じゃあ死因は……」

   エマ「うん。死因は胸の傷だったんじゃないかな?」

おいおい、違うだろ。

   

  デュアン「エマ……心臓は致命傷じゃないよ」

    エマ「え?え??」

   アリサ「そもそも、デュアンが言ったように……腹を刺す理由なんてあるのか?」

 

・・・・アリバイを誤魔化した?って考えるのが普通だろう。つまり・・・ミリアを滅多刺しにした後、トドメの心臓を突き刺す。通常心臓が刺さった場合、脳に血液が回らなくなり、死ぬ・・・というのは周知の事実

 

    エマ「え、ええとそれは……」

   マーゴ「……ではこう考えるのはどうかしら?【お腹を刺してもなかなか死ななかったから心臓を刺した】……ってね……そう、それはまるで吸血鬼の心臓に杭を打つように……相手が死ななかったから、トドメを刺したのよ」

 

   メルル「そういえば、ゴクチョーさんが【魔女は簡単に死なな無い】って言ってたような……」

 

そうか、ミリアが既に魔女化した場合によるよな・・・魔女裁判は殺人が起きてから始まる。それに魔女はその程度では死なない

 

   ハンナ「もしかしたらマーゴさんの言っていたように最初はお腹を刺しても死ななかったのかもしれませんわ!」

 

  シェリー「なるほど!そういう考えもありそうです」

ねぇよ。数十か所もお腹を刺しても死にはしないよ。まぁ、あまりにも痛みで気を失い、失血状態で意識不明にはなるが・・・放置すればいずれ死ぬ。

 

  シェリー「おそらくどちらの場合であっても、最終的な死因としては【胸の刺し傷】になりそうですね……」

 

違う!胸の刺し傷は直接な死因には関わってない。

 

  シェリー「つまり死因は【胸の刺し傷】で良さそうですね!……発言を訂正しておきますね」

 

  アリサ「……でもよ、それが何か事件に関係あんのか?」

そうだな・・・この事件。まだ裏がありそうだ・・・・

 

 デュアン「…………」

  アリサ「胸の傷が先だろうが、腹の傷が先だろうが、対して変わんねーだろ」

 

  ナノカ「……たしかに死因は変わらないけど、死因をはっきりさせることに意味はあると思うわ」

 

   ココ「本当~?具体的に何がわかんのさ」

  マーゴ「……少なくても【非常に強い殺意】があったことがわかるわね」

 

最初に言った「怨恨」による犯行か・・・・

 

  シェリー「確かに!どう考えても犯人は殺すつもりで攻撃したという事ですもんね!」

    ココ「【非常に強い殺意】ねぇ……ならさあ、疑わしい人物なんて1人しかいないんじゃねぇーの?」

 

まさか・・・ナノカとか言ったら、大笑いしてしまいそうになるぞ。頼むぞ沢渡ココ!

 

    エマ「それって……」

   ナノカ「……私のことかしら」

  デュアン「………………」

わ、笑うな・・・まだ笑っちゃダメだ。

オレはあまりにも頓珍漢推理で笑いを堪えるのに、机をバンバンと叩く。

は、腹が痛い。

 

   ナノカ「……たしかに私が疑わしいのは否定しないわ」

    ココ「え~?それって自白~?」

   ナノカ「客観的な事実だもの……でも私は別の人物が疑わしいと思うわ」

 

おっ、此処で爆弾を引火させるのか?

 

    ココ「そんなやついんの?」

  デュアン「いるだろ……普通に」

   ナノカ「デュアンも気付いた……というより最初っから気づいてて……推理を聞いて、間違ってたら笑う……悪趣味ね」

 

  デュアン「おいおい、オレが悪趣味だってことは最初っから知ってるだろ……まぁ、推理において不可能を除外した人物……ゴクチョーか看守だろう……懲罰房の鍵はゴクチョーか看守しか持ってないからな」

 

両手を広げ、まるで某アニメの裸エプロン先輩のように振る舞う。

 

   アリサ「ゴクチョーって……あのフクロウがナイフでザクザク刺したって思ってんのか?」

 

   ナノカ「正確には、あれを操る人物……つまり黒幕、もしくはそれに準ずる……この牢屋敷の運営組織のことよ」

 

黒幕=メルル。これは一番あり得ない・・・彼女なら、残虐な方法で殺すわけがない。オレの考えでは・・・看守だろうな・・・

 

  デュアン「…………」

   ナノカ「……私が前に言ったことは覚えているかしら?【佐伯ミリアが黒幕の可能性がある】と……残念だけど……調べた結果、その証拠は見つからなかったわ」

 

  デュアン「お前……ミリアがどんだけ傷ついたのか分かってるのか?彼女は彼女なりに泣いていたんだぞ……それなのに「調べた結果、証拠が無い?」……ふざけてるのか?」

 

ドス黒いオーラを纏いながら、普段とは別の低いトーンで喋り、彼女を睨む。

 

   ナノカ「…………ええ。私のミスよ。ごめんなさい」

   アリサ「お前、銃撃までしておいて……」

  デュアン「殺意で殺そうとしただろ……」

   ナノカ「私が何を言っても意味はないけれど……でもだからこそ、私は運営の関与を疑っているわ」

 

  デュアン「……、……」

 

別角度から推理してみるか・・・「佐伯ミリア」はオレの読み通り黒幕ではなかった。入れ替わりで入れ替わり、そして基の佐伯ミリアに戻っておる。牢屋敷に来た時には、佐伯ミリアは本物の佐伯ミリアだった。これは覆せようのない真実だ。アイツの魔法の秘密は「相互が許可が出たら、入れ替わりの魔法」が発動する。と解釈した方が良い

 

運営側となると、ゴクチョーと黒幕、大魔女、看守の4人だな。

大魔女は分からんが、黒幕はメルルだから除外だ。そもそもメルルは大魔女かオレの命令にしか従わないからな・・・

 

  デュアン「…………」

   ナノカ「私が疑っていた事で、スケープゴートにされたのか……それとも何か黒幕に繋がる秘密を握ってしまったのか……もしかすると、あの気球の事件……あれ事態が佐伯ミリアを脅して起こさせた運営の差し金なのかもしれないわ」

 

   アリサ「そんなこと……ありえんのか?」

   ナノカ「それについて説明する前に、教えて欲しいことがあるの……遠野ハンナ。貴方が佐伯ミリアの死体を発見した状況をもう一度詳しく教えてちょうだい」

 

   ハンナ「え?ええっとあのときは……最初にアンアンさんと一緒にミリアさんの悲鳴を聞いたのが【20時】でしたわ」

 

確か、その時ハンナはスマホで照らそうとした時に、うっかりボイスメモを取ってたな。んで、アンアンが・・・ミリアのスマホを持っていた。

 

・・・結論。アンアンがミリアを殺した可能性が非常に高い。だが、意図して殺した訳じゃないと思う。

 

   ハンナ「その後。医務室にアンアンさんを置いて、【21時】にもう一度行ったんですの……その時、偶然食堂側から出てきたココさんと一緒になったんです。そして懲罰房に行って2人で覗き窓を覗いたら……ミリアさんが死んでたんですのよ~!だから開けようとしたんですけど、鍵がかかっていて……」

 

    ココ「それで、そこの怪力ゴリラとデュアンを連れてきて鍵と扉を壊させたの……もしかしたらまだ生きてるかもしんないし……くらくてよく見えなかったからさ」

 

2人の発言に違和感を感じるな・・・・

 

  デュアン「ああ……南京錠が掛かってたから……シェリーに南京錠を任せて、オレは扉をふっ飛ばした」

 

  シェリー「……いや、ですから私はゴリラじゃないですってば~」

  デュアン「今はそんな議論をしてる場合じゃない……時間がないんだぞ」

 

   ナノカ「ともかく……これで一つの真実が分かったわ」

    エマ「事実……?」

  デュアン「…………」

   ナノカ「ええ……それは【私たちの中に犯人はいない】ということよ」

 

    エマ「……どういうこと?」

エマも気になるようだ・・・・

 

   ナノカ「……私から話をさせてもらうわ」

  デュアン「どうぞ……」

オレはニヤリと笑い、白のキングのチェスを起き、白のナイトを置いた。

 

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

デュアンのヒロイン候補は誰?

  • 桜羽エマ
  • 二階堂ヒロ
  • 紫藤アリサ
  • 橘シェリー
  • 氷上メルル
  • 月代ユキ
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