転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮) 作:ミュウにゃん
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ナノカ「……私がこの鍵を手に入れたのは、懲罰房の中よ……私が今日懲罰房に行ったのは【20時過ぎ】……遠野ハンナたちが去ったのを確認して、入れ違いで懲罰房へと入ったわ」
ん・・・おかしい。なぜ彼女は「アレ」を証拠として言わないんだ?
それに、あの悲鳴・・・最近何処かで聞いたような・・・
ハンナ「わたくしたちの事、見てたんですの……!?」
ナノカ「ええ。何やら騒がしかったのもあってね……私が懲罰房の扉を開けた時、鍵は掛かってなかったわ……そうして私が部屋に入ると……既に佐伯ミリアは血まみれの死体になっていた」
デュアン「んじゃ、黒部さんは【21時】に発見するよりも前に死体を発見していたって事なんだな?」
ナノカ「そういうことね……私は中に入って、血まみれの佐伯ミリアの脈を取って死亡を確認したわ」
ここでの矛盾点は幾つかある。ハンナたちが居るなら、ミリアの声を聞いていなかったのか?密室の謎はナノカ自身が解いたからまぁよしとする。ならば・・・ミリアの口に入っていた鍵はどこの鍵だ?
デュアン「…………」
ナノカ「この【鍵】が懲罰房の床に落ちているのを見つけたのもその時、扉の嬢前に入れてみたら、鍵をかけることができた……」
つまり、ミリアの死は密室でもなんでも無かった・・・第三者によって密室にされたということだ。つまり、犯人は「夏目アンアン」だな。
エマ「じゃあ部屋に鍵をかけたのは……」
ナノカ「私よ」
アリサ「なんでそんなこと……!」
ナノカ「鍵を持っているのはゴクチョーや看守……運営のはず。だったら私たちの中に犯人はいない」
黒部さん。オレの存在すっかり忘れてるよ・・・
デュアン「……」
ナノカ「だから、分かりやすくしただけよ。私たちが一致団結できるようにね」
ココ「ただの嘘つきじゃん!……今のも口から出任せかもしんないし!」
デュアン「いいや……彼女が言っていることは本当のことだ……本当の嘘つきは、そんな目で喋らないよ」
ナノカ「……どちらにせよ、私が本当の第一発見者な時点で一番容疑者である事は免れないでしょうね……けど私が見た時はすでに佐伯ミリアは死んでいた。そして落ちていた鍵をかけたの……何かおかしいかしら?」
エマ「……ちょっと待って。その時系列って……おかしくない?」
ナノカ「……何がおかしいのかしら?」
エマ「それは……これと矛盾してる来がするんだけど……」
エマがメモを取り出す。ちがーう。それじゃない!
ハンナ「それは……わたくしが見たメモですわね」
ナノカ「私もラウンジでそのメモを見て、懲罰房へ向かったわ」
シェリー「これまで出た証言とは、なんら矛盾はないように見えますが!」
エマ「そ、そうだね……そうなんだけどーーーーー」
デュアン「エマ、その証拠は間違っている……出すべき証拠はこれだろう」
オレはスマホを取り出し、エマに見せる
エマ「!!」
デュアン「そう、後は頑張れ」
エマ「録音にもある通り、ハンナちゃんは、ミリアちゃんの【悲鳴】を聞いているんだよね?」
ハンナ「ええ、そうですわ!間違いなくミリアさんの声でしたわ!」
エマ「でも……ナノカちゃんの話では、ハンナちゃんと【入れ違いで】懲罰房に行って、死体を見つけた……そうだったよね?」
ナノカ「ええ。その間は、1分もなかったはずよ」
エマ「じゃあ【悲鳴をあげた】ミリアちゃんって……いつ死んだのかな?」
ハンナ「あっ……!」
気づくのが遅すぎる。それに、あの音声はフェイクとも取れる。
本当の死亡時刻は【19時】になるわけだ・・・・
ナノカ「……そうね。それは確かに私も疑問ね……私は遠野ハンナと夏目アンアンが出ていくのを確認してから、懲罰房へと向かったわ」
なるほど・・・全体像が見えてきたな。
【20時】にナノカはハンナたちを尾行、ハンナたちは「ミリアの悲鳴らしき音声」を聞き、逃走。ナノカは1人で「ミリアの死体を発見」・・・これを崩すには、ハンナ達よりも前に殺害をしなければならない。
規則では、12時~15時は誰にも犯行は不可能だ。アンアンを除けば、な。
12時~15時だと、死後硬直が始まって、筋肉が完全に硬直する。まあ36時間でもとに戻るんだが・・・今は関係ない。
死斑も出てなければ、血は乾ききってない、硬直もされておらず、体温は下がり始めたばっかりと考えると・・・・やはり【19時】の時点で新だと断定できる。
デュアン「……」
ナノカ「みんなも知っている通り、懲罰房までへの道は一本道……2人が出ていってから私が入るまでの間、【誰も懲罰房には入っていない】はずよ……にも関わらず、私が入った時にはすでに佐伯ミリアは死んでいた……」
ハンナ「それって……どういう事ですのー!?」
ナノカ「……私と2人の証言には決定的な食い違いが存在する……それがどういうことなのか……しっかり議論する必要がありそうね」
決定的な食い違いは、殺害された時間。もう一つは「ミリアの悲鳴」・・・両方解けてるが・・・まだ氷山の一角に過ぎないんだよな・・・「
メルル「……エマさん……!」
エマ「どうしたの、メルルちゃん?」
メルル「エマさんがひとりで全部を背負わなくても大丈夫ですからね……自分一人で推理する必要はありません」
エマ「でも、デュアン君……もう、すべての謎が解けた感じがするんだよね……白キングを倒そうとしてるし」
メルル「デュアンさんは、状況整理や遺体の状況から推測できる……頭が良いから……そんなことができるんです……エマさん。時には、他の人の意見をそのまま取り入れて、【賛成】するのもいいと思います……!」
エマ「……うん、分かった!」
メルル「やり方はこれまでと変わらないので、頑張ってください……!」
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ナノカ「もう一度、お互いの言い分を確認することにしましょうか……私は【遠野ハンナと夏目アンアンが出ていくのを見て】、懲罰房へ向かった……そしたら中で佐伯ミリアが【死んでいた】」
デュアン「んで、扉の鍵が開いていて、部屋に落ちてた鍵を使って、鍵をかけたわけだな?」
ナノカ「ええ、そうよ」
ハンナ「そ、そんなの嘘ですわ!?だって……!わたくしとアンアンさんは、2人でミリアさんの声を聞きましたもの!あの時、ミリアさんは【生きていた】んですの!」
アンアン「『異論はない』」
メルル「けれど懲罰房の前の廊下は、一本道です……もしナノカさんの言っていることが本当なら……」
シェリー「ミリアさんは悲鳴をあげてすぐに殺された……」
マーゴ「むしろその悲鳴こそが【断末魔】だったのかもしれないわね?」
ナノカ「……だとしてもおかしいわ。中には誰もいなかったもの」
アリサ「ならやっぱりお前が嘘ついてんじゃねーのか……!?」
ナノカ「……私としては、その意見を否定するしかないわね」
シェリー「なら、犯人はまだ部屋に隠れてたんじゃないですか?」
デュアン「例えば?」
シェリー「廊下とか、部屋の中とか!秘密の抜け道とか、あったりして!」
デュアン「むしろ作っちゃダメなヤツだろ、脱出されたら困るだろう……ゴクチョーや看守が……(いや、人間サイズが通れない抜け道があるなら話は別か)」
ナノカ「仮にそうだっとしても、タイミングよく隠れたことになるわね……何かを私たちが勘違いしている可能性もあると思うわ」
シェリー「そうですね~………。実は勘違いだったとか、それとも3人のうちの誰かが嘘をついているとか……」
エマ「!!」
デュアン「ほぉー……」
エマ「……僕もそう思うよ、シェリーちゃん」
シェリー「え?何がですか?」
デュアン「自分の発言した言葉を忘れるな!シェリーが言った「勘違い」の部分だ」
エマ「3人の話が本当だとしたら……【声を聞いた】という状況が間違いだったんだと思う」
うむ。その通りだ・・・
ハンナ「そ、そんな事ありませんわ!?だってわたくしたち、聞きましたもの!ここに録音したデータだってありますわ!」
エマ「それは……」
シェリー「なるほど!わかりましたよエマさん!」
エマ「……え?」
シェリー「犯人は……宝生マーゴさん、あなただったんです!!」
マーゴ「……あら?私が犯人なの?」
デュアン「違う!全然違う!!馬鹿だろ……シェリー!」
オレは、とんでもないバカを見つけてしまった。どうしたらそうなる。マーゴは関係ない。
マーゴ「どういう推理なのかしら?ぜひ聞かせてほしいわ♪」
デュアン「推理なんて必要ねぇよ!話をややこしくするな!!」
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シェリー「ええ!もちろん!ハンナさんたちが聞いた声は間違い……つまり犯人は、宝生マーゴさん!あなたなんです!」
デュアン「……頭が痛い」
マーゴ「なるほど、それで?どうして私なのかしら?」
シェリー「あなたは佐伯ミリアさんを殺した後、そのまま部屋に残ったんです……しかしまずいことに犯行直後にハンナさんとアンアンさんが懲罰房にやってきてしまった……慌てたあなたは【魔法】を使ったんです!」
マーゴ「ーーー【モノマネ】。人の声色を真似ることしかできない、碌な使い道のない取るに足らない魔法よ」
デュアン「十分凄い魔法だと思うが……まぁ、人の声を真似ることは、練習次第で誰にでも出来るからな……今はそんな事はどうでもいい」
マーゴ「それでおじさんの声を真似したってわけだね!「きゃあああ!」……ってさ!」
アリサ「こいつ……!死んだヤツ相手だからって好き勝手しやがって……!」
マーゴ「あら、しんでいるからこそ意味があるとも言えるわ?……もう二度と聞けない声なんだから」
シェリー「とにかく……他者の声色を扱えるのはマーゴさんだけです。デュアンさんは……分かりませんが、他の人は声真似なんてできません!つまりマーゴさんが犯人なんです!」
もういい・・・もういいよ。
デュアン「……それは違うぞ!橘シェリー……宝生マーゴは犯人候補ですらない……いいや、宝生マーゴを除いた全員が犯人候補なんだ……つまり声真似じゃない方法でミリアの声を偽装することは全員が可能だ……」
シェリー「えっ!?それじゃあ私もッ声真似マスターに!?」
デュアン「黙れ……推理の邪魔をするな」
シェリー「どんな方法ですか!?教えて下さいよ~!」
デュアン「簡単だ……これだ」
オレは、ハンナの録音データを見せる。
シェリー「録音データがどうかしました?ミリアさんの声は確かに録音されているようですが……」
デュアン「オレは最初っから……音声データを提出された時に違和感を持っていた……あのミリアの悲鳴は本当に本人の声なのか?って……それにミリアの悲鳴に違和感を持っていた……」
シェリー「違和感?」
デュアン「今は言わないでおく……、……ミリアの悲鳴は録音された音声データ……という可能性だ」
シェリー「……あっ!」
エマ「でゅ、デュアン君……凄い、ボクだったらそこまで考えてなかったよ……」
デュアン「もう此処からはオレのターンで行かせてもらう……シェリーにこれ以上、へっぽこ推理をされたくないから」
シェリー「ひ、酷いです」
デュアン「犯人はハンナと同じく、録音した音声を再生しただけだったんだよ」
シェリー「それならたしかに、あのタイミングで……ミリアさんの声を聞くことは可能ですね!」
デュアン「これで……黒部さんの証言通り、ミリアが【悲鳴】の時にすでに死んでいたとしてもおかしいところはない」
エマ「うん!」
シェリー「たしかにそうですね!録音された音声もまた録音されていた……それは盲点でした!」
普通、気づくと思うんだが・・・・
ハンナ「……たしかにわたくしとアンアンさんが聞いた声は扉越しのもので、はっきりと聞こえたわけではありませんわ……なので、録音されたものだったとしても……すぐには気づけなかったかもしれません」
アリサ「ならそもそも……佐伯はもっと前から死んでいた可能性があるって事か?」
デュアン「ああ……間違いないぜ」
アリサ「……っく!」
デュアン「犯人は、ミリアの死んだ時刻を誤認させる為に、わざと悲鳴を聞かせたと結論に至った」
ナノカ「……私としてもそれなら納得がいくわ」
シェリー「うーん……でも本当にそんなこと、出来るんでしょうか?まだちょっと納得できてないです」
ナノカ「可能かどうかで言えば、可能でしょう。現にさっき声を再生していたのだし」
シェリー「もちろん保存や再生ができるのはわかってます……でも重要なのは……【タイミング】だと思うんです」
ナノカ「タイミング……?」
シェリー「はい。だって少しでもズレたら、録音した音声だとバレちゃうと思うんですよ……それどころか、タイミングが大きくズレたら、聞こえなかったかもしれません……なのにい偶然悲鳴を聞くなんて……そんなこと、ありえるんでしょうか?」
ナノカ「……たしかに、頭ごなしに否定はできない意見ね。実際、私の位置から声は聞こえなかったわ」
シェリー「かなりシビアなタイミングじゃないと扉越しにミリアさんの悲鳴は聞こえなかったということですよね?」
アリサ「……それがどうしたんだよ?偶然でもなんでも、聞こえた事に何が問題あるんだ?」
シェリー「うーん……ではこの点、もうちょっと詳しく整理しましょうか!」
エマ「(デュアンくんは相変わらず余裕そうな笑みを浮かべている……これも想定内ってこと?)」
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デュアンのヒロイン候補は誰?
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桜羽エマ
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二階堂ヒロ
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紫藤アリサ
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橘シェリー
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氷上メルル
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月代ユキ