転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep36 二回目の裁判⑤

 

 

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   アリサ「そもそも、佐伯の悲鳴を思い通りに聞かせた……なんて橘の推理が間違ってるんじゃねーか?塔の達はたまたまそのタイミングで音を聞いた【偶然】、音声が再生されたタイミングに居合わせただけ……それならなんの矛盾もなく説明できるぞ」

 

  シェリー「本当にそうでしょうか?状況が出来すぎていると思うんですけどねー……デュアンさん、余裕そうに笑っていますが、説明できるんです?」

 

  デュアン「はははっ……橘シェリー……お前のその違和感、オレが叩き切って調理して……推論という料理として出してやるよ」

 

オレは、そう決断する。

 

   ナノカ「……現に私たちは死亡推定時刻を誤認していた……これは推理の陽動を狙った撹乱よ」

 

  デュアン「オレは、【19時】と説明したはずだが?」

    エマ「確かに……死亡推定時刻を【19時以降】って説明してたね……悲鳴を聞いても、確実に……あっ!」

 

  デュアン「そう、死体の状況だ……あの時、血液は流れていた……それに死斑も無いし……体温も少しあった。だから【19時以降の犯行】と結論づけた」

 

   ナノカ「そうだったわね……」

  デュアン「音声に関しても、必然のタイミングだと思うぜ」

   ナノカ「犯人は誰かが来たら自動で反応するよう、【仕掛けをしていた】んじゃないかしら?」

 

  シェリー「センサーに引っかかったら……みたいな装置ですかね?」

   ココ「そんな大掛かりな仕掛け作れるん?スパイ映画かっての……っむしろ……やっぱ誰か、部屋の中に【隠れてた】んじゃね?」

 

  デュアン「それが出来るとしたら……ゴクチョーぐらいだろう……」

   ナノカ「そうか……その線もあったわね……」

  デュアン「ま……ナノカが部屋に入った時点で、人間に隠れることは出来ない」

 

   ナノカ「ええ……現場には誰も隠れていなかったわ。隠れる場所も無い……あんな部屋で見逃すはずがない」

 

  デュアン「そう……だから、部屋に居たとしてもゴクチョーぐらいだろう……だから、オレはこう結論付けた」

 

  デュアン「犯人は【スマホの遠隔操作アプリ】を使ったんだ」

 

    ココ「はあ?どうやって?デュアンっちってそういうの得意なん?」

 

まあ、パソコンがあれば作れるが・・・

 

  デュアン「簡単だ……このスマホは市販で売ってるものとほぼ同じ操作方法だ……」

 

   マーゴ「そうね。おかげで違和感なく使えるわ」

    エマ「……これ、相手のIDが分かっていればスマホ同士でメッセージのやりとりや通話もできるんだ」

 

   マーゴ「あら、そうなのね。知らなかったわ」

  デュアン「知っとけ、女子高生」

   マーゴ「でも外部との連絡が取れないのなら……あまり意味はなさそうだけど」

 

たしかにな・・・どうやって設定してるんだろうか?いやLINEのアプリを支軸にしてるのか・・・なら簡単だな

 

   ナノカ「……通話……!」

  デュアン「おっ、黒部さん……気づいたな?」

    エマ「うん。連絡が取れるならメッセージでもなんでも良いんだけどさ……魔女裁判開始前にデュアンくんが言っていた「ミリアの悲鳴は、偽物だ」って……」

 

  デュアン「スマホに【着信音】を設定していれば、狙ったタイミングで遠隔操作する事は難しくない」

 

    ココ「……たしかに!電話かけるだけで好きなタイミングで声を流せるってことじゃん!」

 

    エマ「うん。それなら難しいプログラムとか組まなくても、ボクたちにだってできるよね……」

 

   ナノカ「……ちょっと待って。仮に、佐伯ミリアに電話をかけて悲鳴を再生したのなら……スマホにその記録が残っているんじゃないかしら」

 

  シェリー「【着信履歴】ですね!確かに20時あたりの履歴を見れば誰が鳴らしたのか分かるかもしれません!」

 

  デュアン「あっ、あぁぁぁあ!!しまった……やられた」

    エマ「?」

  デュアン「お前はバカか?更衣室でスマホを置き忘れて、アリサに渡されたのを……オレが犯人なら、自分のスマホなんて使わずに置き忘れたヤツのスマホを使う……誰だってやる手法だぞ……」

 

   マーゴ「まぁ、そうでなくても、設定は確認する必要がありそうね……」

 

なんだか嫌な予感がする・・・

 

 

  デュアン「……、……オレは消された可能性が高いと思う」

   ハンナ「そ、それが……現場から見つかったスマホにデータは残っていませんでしたわ!」

 

  デュアン「ほらぁ……やっぱり」

   ハンナ「着信の履歴も内部データも……」

   アリサ「なんだそりゃ?」

  デュアン「先を越されたか……」

一手遅れたか・・・、使いたくはない手だが・・・

 

    ココ「データが無いってことは、じゃあ結局デュアンっちの推理は間違いって事?」

 

  デュアン「いいや……証拠が隠滅されたんだ……内部データまで消されたら……復元なんて出来ない」

 

ミリアの蘇生も出来なかった・・・異世界魔法も・・・あ。バカかオレは!「再成」は異物が刺さってる状態では発動できないんだって気づけよ。後のことでいいや

 

    エマ「デュアン君の推理は合ってると思うよ?実はボク、じ剣の前にミリアちゃんに電話をかけちゃったんだ。間違えてなんだけど……」

 

  デュアン「そういや、そうだったな……出たのはゴクチョーだったが……」

 

   ハンナ「えっ!?でも確認しましたが、履歴には何も……【エマさんとの通話履歴】も存在していませんでしたわ!?」

 

履歴、内部データ。普通、内部データまで消す必要あるか?これは犯人がやったことなのか?

 

     エマ「あの時、ゴクチョーがミリアちゃんのスマホを操作して出ていたはずなんだ。だから履歴は残っているはず……きっと誰かが後からスマホのデータを消したんだと思う……そうじゃないと、説明がつかないよ」

 

  デュアン「…………」

オレは、何かを見落としている気がする・・・何だ?何を見落としている?

 

    ココ「……つか、アイツめちゃくちゃスマホデコってたじゃん?いつもいじってたし、【データが全くない】なんて不自然過ぎるっしょ」

 

   ナノカ「たしかにそうね……」

  デュアン「……、……」

何が足りないというんだ?

 

   ナノカ「仮に誰かが故意にデータを消していたのでは無いにしろ、【データが消えるような何か】があったはずよ」

 

このスマホ、まさかとは思うが・・・魔女因子で作られてたりするのか?

 

   アリサ「……デュアンの言う通り、犯人が自分が仕込んだ仕掛けを見破られたくなくて消したってのが一番しっくりくるけどな……だけど、デュアンのヤツ……【内部データ】が消えた辺りから、考え始めちまったし……」

 

  デュアン「……、……」

   ハンナ「そんなこと言ったって一体そんなこと誰が出来るんですの!?」

 

    ココ「部屋に入ったのってナノカだけなんだろ~?ならもう犯人はあいつでいいって!」

 

いや、彼女ではない・・・

 

   ナノカ「……たしかに、遠野ハンナたちが悲鳴を録音してから私が鍵を閉めるまで私以外には誰も入っていない……客観的に見て、私以外にデータを消した人物はいないということね……」

 

  デュアン「……、……いいや……黒部さん以外にデータを消せたヤツが1人だけ居る……、……その人物は……夏目アンアン……お前だ」

 

  アンアン「………!」

    ココ「はあ?なんで突然?」

  デュアン「オレらがミリアの死体を発見したときのことなんだけど……、あの時に部屋に一緒に入ったのは、オレとエマ、ハンナ、シェリーと夏目さんの5人だ……その時は、オレは死体を調べていたが……エマは部屋を調べてたみたいだ」

 

    エマ「うん……部屋の中を調べていたら……アンアンちゃん……あの時「ミリアちゃんのスマホが落ちていた」って言って、アンアンちゃんがボクにそれを手渡してくれたんだ」

 

  アンアン「…………」

  デュアン「まあ、エマが消去したっていう可能性もあるが……エマが消す必要性は無いからな」

 

    エマ「その時、中を調べてたらデータは消えていた」

オレ、その情報知らなかったんだけど・・・

 

  デュアン「……」

    エマ「つまり、ナノカちゃんを除いてデータを消せるのは発見したボクたちの中でアンアンちゃんだけなんだ」

 

  アンアン「………」

  デュアン「だんまり……か」

  アンアン「……煩わしい話だ」

  デュアン「………」

    エマ「……!」

  アンアン「やはり、ナノカが全てを仕組んだのだろう。わがはいは関与していない……」

 

ああ・・・もう遅い

 

   ナノカ「……あなたがデータを消せた事は否定しないのね」

  アンアン「否定する意味がない。ナノカが怪しいのは誰の目にも明らかであるからな」

 

  デュアン「いいや……彼女には無理だ……彼女は犯人ではない」

  アンアン「それはどうかな?証拠の偽証、明確な動機、アリバイ……全てがナノカが犯人であると示している……わがはいより、ナノカのことを疑うべきではないか?」

 

   アリサ「んだてめぇ……突然べらべら喋りだしやがって……」

  アンアン「事件に関係のない発言は、【慎め】よ。わがはいが喋るという事は、そういうことだ」

 

   アリサ「ぐっ……!?」

  デュアン「お前……魔法を使ったな……」

  アンアン「……では、議論を続けるとしようか」

  デュアン「議論だと?ふざけてるのか?」

  アンアン「さあ、議論を続けるとしようか」

  デュアン「………完膚なきまで叩き斬ってやる」

   

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  アンアン「最初にスマホを見つけて、中を確認しただけでわがはいを犯人と決めつけてもらっては困る」

 

  デュアン「今はスマホの隠滅した犯人探しだ……殺人事件の話をしていない」

 

  アンアン「それでもだ……証拠の偽証明確な動機アリバイ……どれをとっても犯人はナノカであろう?わかりやすいことこの上ないな」

 

  デュアン「そうだな……だけど、それはオレたち全員に言えることじゃないか?明確な動機……これは手作り気球を破壊された恨み……誰かしら持ってても不思議じゃない……それにアリバイだ……これは誰もアリバイを立証出来ない……前提条件の19時がそれを物語っている」

 

  アンアン「…………」

  シェリー「た、確かに……それなら私たちにも動機が生まれますね……それにアリバイも19時だったら、誰もアリバイが立証できないですね」

 

  デュアン「それに黒部さんが、そんな偽証する意味なんて無いんだよ……それに、彼女はここ数日ゴクチョーや看守を撒いている……仮に犯人だとしても証拠なんて残さないよ」

 

   ナノカ「…………」

  デュアン「それに、彼女なら黙ってるか、煙に巻くだけでいいはずだ……」

 

  アンアン「そんなものは結果論だ」

  デュアン「ああ、結果論さ……だけど、オレはお前が殺人を犯したと考えている」

 

  アンアン「わがはいを犯人扱いするのか」

  デュアン「そうだ……お前は、ミリアの声を偽装する必要があった……動機は知らんが……お前が事件に関わる証拠を手に入れている」

 

  アンアン「なんだと?」

 

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デュアンのヒロイン候補は誰?

  • 桜羽エマ
  • 二階堂ヒロ
  • 紫藤アリサ
  • 橘シェリー
  • 氷上メルル
  • 月代ユキ
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