転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep38 水掛け論

 

 

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  アンアン「録音した声を聞かせた?データを消した??ミリアを殺した?……すべて、わがはいがやった証拠などない……ただの戯言だ。そもそもそれらが本当に事件に関しているかも不明だ。机上の空論だろう」

 

  デュアン「…………」

   ナノカ「……それを言うなら私だってそう。私も佐伯ミリアを殺した証拠なんてないわ」

 

もう、疲れた・・・この裁判。醜いことこの上ない。

 

  アンアン「お前には少なくても、部屋に入ったという証拠がある」

   ナノカ「ナノカちゃんから提出された懲罰房の鍵ね?でもそれだって、ナノカちゃんから提出された物だし、錠前も壊れちゃってるから……本物か検証はできないけれど……」

 

  アンアン「……なんにせよ、わがはいが犯人だという説に根拠はない。鍵が開いていたなら誰でも入れたし、殺害もできた。声の偽装だって、他の者にもできたのだからな……」

 

  デュアン「いいや、部屋に入ることは……不可能だ」

  アンアン「どういうことだ?」

  デュアン「いいか、よく聞きやがれよ……真の第一発見者である、黒部さんの証言では【懲罰房の扉の鍵は開いていた】……それって、第一発見者よりも前に【何者かが開けた】から開いたんじゃないか?」

 

  アンアン「……何が言いたい?鍵が開いてたなんて、どうせナノカの嘘だろう……」

 

  デュアン「黒部さんが嘘をついたとしたら……ひとつの問題が残る……それは、……黒部さんにも不可能ってことだ……懲罰房の扉が開けられないなら……そもそも黒部さんにだって犯行が不可能なんだからな……」

 

  アンアン「そ、それは……!」

   ナノカ「そうね……私が入れたのは【鍵が開いていたから】よ……誰か、懲罰房の鍵を開けて……その鍵の中に置いていった人物がいるはずね」

 

  デュアン「だとしたら、やはりおかしいことだ……そもそもの話だ、この鍵って、どこから来たんだ?」

 

   アリサ「鍵が勝手にフヨフヨ浮かんでやって来て、部屋に入ったわけじゃねーのは確かだな」

 

  デュアン「紫藤さん……結構SFとか好きだったりする?」

   アリサ「……黙秘する」

  デュアン「……というより、物質を浮かばせるって……それもはや念動力の領域だ……」

 

  アンアン「……ナノカがどこからか鍵を盗んで来たのだろう。そうでないならそもそも全員が不可能な事になる……だからその推理は破綻している!論ずる意味はない!」

 

   ナノカ「……当然、私が鍵を盗んだなんて事は否定するわ」

  アンアン「それを証明することは不可能だ!その議論はこれ以上なんの意味もなさない!」

 

たったひとつだけ方法がある。

 

  デュアン「【黒部さんが鍵を盗んでない】と証明することは……可能、だろう……」

 

そもそも、黒部さんが拾った鍵はどこから来たんだ?そこが謎なんだよな。

 

オレの考えでは、キーの持ち主→犯人→ナノカ。錠前の鍵はこれで説明がつく。一番説明がつかないのが、ミリアの口の中に入っていた鍵。これが問題だ。事件と何ら結びつかない。

 

うーん・・・夏目さんが「洗脳」でゴクチョーか看守あたりに命令を飛ばして鍵を盗んだ・・・ってのは、あまりにもなんでもありすぎる。

 

鍵の在り処の行方を知る人物が答えてくれるのだろうか?

 

  シェリー「どうかしましたか?デュアンさん。考え込んで……何か思いつきました?」

 

  デュアン「……多分だが、鍵を持ち込まれたのか知ってるかっもしれない人がいる……」

 

  シェリー「そんな人、いるんですか?」

  デュアン「ああ……それは……鍵を管理しているゴクチョーたちなら……分かるんじゃないか?答えてくれるかどうか分からんが」

 

  アンアン「そ、それは……!?」

   アリサ「デュアン、おめえ……本気で言ってんのか?」

    ココ「高みの見物決め込んでるアレに証言させるっての?」

  デュアン「だから言ってるだろ……「答えてくれるかどうか分からん」と……」

 

    エマ「だって、ナノカちゃんも言ってたよね……【鍵は看守が管理してるはず】って……」

 

   ナノカ「……ええ。それは……たしかにそうだけれど……」

    エマ「だったら……本人に証言してもっらった方が早いんじゃないかな」

 

    ココ「えーっと、それってつまり……」

  デュアン「新しく証人を召喚するんだよ……現代の裁判所のルールに則って公正に、な……」

 

    ココ「……マジィ?」

  デュアン「大真面目だ」

   ???「……本気で言ってるんですか?」

  デュアン「やぁ、ゴクチョー……」

  ゴクチョー「私の証言が必要と……?」

  デュアン「別に答えたくないのなら……「黙秘権」の行使をすればいい……ただ、お前と看守には鍵の管理が甘いと……すべての鍵を回収して、誰にも分からない場所に捨てるまでだ」

 

  ゴクチョー「それは困りましたね……、……しかし。そんなことを言われても残業するつもりはないんですけど……」

 

  デュアン「残業が嫌いなら手伝ってくれても良いんじゃないか?」

  ゴクチョー「とはいえ……裁判の妨害をされてしまっても困りますしね」

 

  デュアン「オレがそんな人間に見えるのか?」

  ゴクチョー「……いえ。貴方は何方かと言うと真実の行方をめちゃくちゃにかき回して……何が真実か分からなくする……って方ですから」

   

  デュアン「まあ、今回の裁判は……幾つかオレの嘘に引っかかってくれたからな……かき回す必要性は感じなかった」

 

  ゴクチョー「本当に怖い人だ……あの方はなんで、こんな危険人物を気に入ったのか、私には分からないよ」

 

  デュアン「それで……答えてくれるのか?」

  ゴクチョー「仕方ありませんねぇ……わかりました」

  デュアン「答えたくない部分は暈してくれて構わない……それに、お前が誰が魔女というより佐伯ミリアを殺したかは知っているだろう……でも、それは証言はしなくていい。というかするな……オレの愉しみを奪わないでくれ……あくまでも今回は鍵の在り処だな」

 

  ゴクチョー「分かりました……」

     看守「……」

やっぱり魂というか、肉体の構成が狂ってるが・・・黒部さんに似てる。妹?姉?どっちだ?

 

    ハンナ「か、看守まで……!?この方、話せるんですの?」

  デュアン「関係ないことは話さないタイプ……ザ・仕事人……じゃないのか?」

 

     看守「…………」

  ゴクチョー「まあ……お話を聞くかどうかは、ご自由にどうぞ」

   ナノカ「協力してくれるというなら……感謝しておくわ……でももしそれが嘘なら、証拠を突きつけて真実を暴くまでよ」

 

  ゴクチョー「……私たちから言えることなんてほとんどありませんけどねぇ。質問があるなら、いくらでもどうぞ」

 

   ナノカ「……まず、改めて今の状況を整理しましょう」

  デュアン「そうだな……ハンナが聞いた【ミリアの悲鳴】……ミリアがあの瞬間生きていたとしたら、それを殺せるのは黒部さんしかいない……、がそれは現実的に不可能だ」

   ナノカ「(セリフを取られちゃった)……犯人の偽装工作によるもの……それが私の半分の主張よ」

 

  シェリー「その主張を通すには、その悲鳴が録音されたものだったと証明する必要がありますね!」

 

  アンアン「……だが、そんなことは不可能だ」

  シェリー「ですね~!ミリアさんのスマホのデータは消されていましたから!」

 

・・・本当にミリアのスマホなのだろうか?カバーを取り替えたら分からないんじゃないのか?一応黙っとくか

 

   ナノカ「そして……スマホのデータを消せたとしたら、死体を発見されるまで部屋に入った人物……つまり私かーーーー」

 

   アリサ「ーーー誰よりも早くスマホを見つけたヤツ……夏目にしかできないってわけだな」

 

  アンアン「……ふん」

   マーゴ「でもこれ以上は水掛け論ね……証拠が出てこないのだから、新たな証拠や証言が必要……そこでデュアンくんが新たに提示したのが、【懲罰房の鍵】だったわね」

 

   ナノカ「……それは懲罰房の中に落ちていた鍵よ。私が拾った鍵について……鍵の管理者であるゴクチョーの意見を聞かせて欲しいわね」

 

  ゴクチョー「なるほど……わかりました。たしかにその鍵は、懲罰房の鍵で間違いありません」

 

   ナノカ「なら、それがどうして懲罰房の中にあったのか……説明してもらいましょう」

 

  ゴクチョー「……いいでしょう。私がわかることは証言いたしましょうか」

 

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