転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

65 / 81
Ep45 2つの事件

 

 

~~~~~~

 

牢屋敷のすぐ傍にある、ゲストハウスの並ぶ一角ーーーー。

 

   ミュウ「……」

1番手前にある【火精の間】から、火の手が上がって、鎮火・・・・か。

 

よくもまあ、建物事態を崩壊せずに、被害を最小限に鎮火出来たよな。

 

・・・犯人も分かってる。いや、ネタバレを食らっているからな・・・

 

う~ん・・・どうしよう。下手なことは言えないな・・・

 

とりあいず、自分のスマホを回収するか。後でだけど

 

    エマ「………(なんか、ボクよりも20cm以上も小さいのに……考えや仕草が……デュアン君に似ている)」

 

   ミュウ「……どうかしました?えっと……」

    エマ「桜羽エマだよ」

   ミュウ「桜羽さんですね……よろしく……ボクの名前は月影ミュウ……よろしくです」

 

     エマ「うん……ミュウちゃん……何か考え事してたけど……何か思いついたの?」

 

   ミュウ「いえ……大したことじゃないんだけど……燃え方に違和感があって……」

 

    エマ「燃え方に……、……う~ん違和感?」

   ミュウ「……言い方を変えましょう……木材が燃えたのに……炭一つ無い……」

  

    エマ「……あっ……そうか」

   アリサ「桜羽、大丈夫か……?その、手、火傷してただろ……」

   ミュウ「火傷!?桜羽さん、大丈夫なのですか?」

    エマ「……ああ、すっかり忘れた……こんなの、ぜんぜん……」

   ミュウ「………えっと、彼女は?」

    エマ「彼女は、アリサちゃん……紫藤アリサちゃんって言うの……」

  

   アリサ「紫藤アリサだ……」

   ミュウ「ボクは、月影ミュウ……よろしく」

   アリサ「……ああ……よろしく……ちっこいの」

   ミュウ「あ、あはは……よろしく」

うまく切り替えが出来ないなあ・・・。

 

   アリサ「ちっこいの……さっき燃え方に違和感があるって言ったな?……このあたりに燃えた痕跡がある……おそらく火元はここだ……外側から誰かが火をつけたのかもな」

 

    エマ「本当だ」

   ミュウ「盲点でした……」

となると、上手く火が消えるような仕掛けってことか?

 

   アリサ「(なんか行動の仕草が可愛い……けど、若干デュアンに似た雰囲気を感じる……うちの感だ)」

 

   ミュウ「みゅ……、……あっちも殺人事件現場ですか?」

    エマ「う、うん……ボクはあまり直視出来ない状況なんだ……」

   アリサ「そういや、デュアンの死体を見て、嗚咽と嘔吐をしてたな……まぁ、あんな残虐な死に方……相当恨まれた殺され方だ」

 

   ミュウ「……、……その第二の殺人現場を見せて貰っても大丈夫でしょうか?」

 

   アリサ「無理だけはするなよ……」

   ミュウ「分かりました……ご指導ありがとうございます……紫藤さん」

 

   アリサ「いや……、……あぁ」

    エマ「…………」

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

   ミュウ「……、……」

う~ん・・・ドアを開けた瞬間に・・・罠。扉を開けた瞬間に槍が四方に突き刺さる・・・我ながら、酷いな・・・。

 

一本目が右腹部から肩まで貫通、二本目が背中から胸の辺りに貫通、3本目は腹から胸に貫通。4本目は喉と首を貫通。う~ん。酷い、あまりにも残虐な死に方だ・・・。これをやって、実際に第三者視点で見ると・・・自殺したとは思えない死に方だな。まだ、魔女が殺したと納得できてしまう・・・そんなレベルだ。

 

部屋中が鉄さびの匂いが充満している。血の匂いだな・・・

 

   メルル「うぅぅ……なんで、デュアンさんがぁぁぁ」

メルルは大泣きをしている。ああ、そうだな・・・大魔王の生まれ変わりが死んだもんな・・・

 

ごめんな・・・メルル。

 

   マーゴ「…………」

    ココ「ハンナは……楽に死んだのかな?」

   マーゴ「……それは……分からないわ」

   ミュウ「………」

 

これだけの悲しみを背負っているんだ・・・。

 

   マーゴ「ただ、彼の方は……ミリアちゃん以上に酷いわね……手足を縛り……錆びた包丁で滅多刺し……何を聞き出したかったのかしら?」

 

   メルル「……この犯人だけは絶対に許せない……です」

   マーゴ「同感ね……」

    ココ「でもさ……お嬢と同じ犯人なのかな?」

   ミュウ「違うと思いますよ……」

    ココ「おわっ!?」

   メルル「!」

   マーゴ「貴方は?」

   ミュウ「ボクの名前は月影ミュウ……デュアンさんが死んだので……ようやく牢から出ることが許された存在です」

 

    ココ「ってことは、あたしらと同じ……魔女因子を持ってるってこと?」

 

   ミュウ「はい……魔法は……かなり特殊ですが……あります」

   マーゴ「どんな魔法か……教えてくれるかしら?」

   ミュウ「ボクの魔法名【サクリファイス】……発動効果は、魔法少女を強制的に魔女化させ、魔女化した少女は、理性を保った状態になりますね」

 

    ココ「うわっ……なにそれ、チート魔法じゃん」

   ミュウ「既に魔女化した状態で、この魔法を使うと、魔女因子を消滅させ、元の人間に戻すことが出来ますね……」

 

   マーゴ「普通の人間に戻せるってこと?」

   ミュウ「そうですね……半不老長寿にはなりますし、成人男性を巴投げ出来る程度にはつよくなりますね……そういった意味では普通じゃないですが……」

 

    ココ「半不老長寿ってどういうこと?」

   ミュウ「う~ん……まず、半不老について……これは、ゆっくりと老化が進むってことです……老化スピードは100歳で約20代ぐらいと考えてくれれば……」

  

    ココ「うわっ……永遠の若さを持つの?凄っ」

   ミュウ「ただ……既に、理性が崩壊した状態で、魔女化した人物にこの魔法を使用してしまうと、その魔女は死んでしまい、魂を喰らうことでその魔女が持っていた魔法を使うことが出来ます……魔女化した強さのまま」

 

   マーゴ「じゃあ……例えば、彼のとんでも魔法も使えるのかしら?」

 

   ミュウ「……えっと、……彼の魔法は無理ですね……一応、彼は……魔女因子を持っていません……」

 

   マーゴ「そう……ねえ、ミュウちゃん」

   ミュウ「はい……えっと……」

   マーゴ「マーゴよ……宝生マーゴ……よろしくね」

   ミュウ「あ、はい……よろしくです……えーと……宝生さん」

   マーゴ「彼とハンナちゃんの殺人に……」

   ミュウ「あっ……デュアンさんと遠野さん……同じ犯人かと言われれば違うとだけ言えます」

 

   メルル「どういうことですか?」

   ミュウ「まず、彼の場合……相当恨みを買ったのでしょう……もしくはわざと買わせた……の何方かですが……123箇所も刺し傷をし、腹の中を念入りに切り刻んでいます……もはや彼に「親を惨殺され、晒し首にされた」ぐらいの恨みがないと……まず、此処まで酷いことはできません……正直に言えば……犯人像が思いつきません……」

 

    ココ「……た、確かに……お嬢の遺体は……まるで自殺したかのような綺麗さはあった……けど、一方こっちでは……惨殺」

 

   ミュウ「後……最後の致命傷は槍が刺さったからでしょう……死因は……特定できないですね」

 

まあ、特定できないようにした。「出血多量によるショック死」「痛みによるショック死」犯人=オレ自身しか知らない「毒殺」。本当の死因は槍に塗られた毒殺。

 

   メルル「ここまで……痛めつけて……なにがしたかったのでしょう?」

 

   ミュウ「それは……犯人のみぞ知る……ですかね」

   メルル「私は、もうちょっと此処に居たいです」

    ココ「……んじゃ、私らは調査してくる……」

   マーゴ「そうね……私も現場を見直してくるわ」

   ミュウ「分かりました……ボクはもうちょっと、現場を見直します……」

 

2人は去っていって・・・

 

   ミュウ「……メルル……」

   メルル「……なんでしょうか?ミュウさん」

   ミュウ「……」

あれ、そういえば・・・ミュウの時にメルルと会ってないんだっけ?いや、知らないだけか・・・

 

   メルル「……」

   ミュウ「その、……まさかそこまでぎゃん泣きされると・・・こっちとして、辛いものがある……すまないな」

 

   メルル「え……、……貴方誰ですか?」

   ミュウ「……」

オレは、仮面に触れ、側頭部部分のロックが外れると同時に・・・仮面を外す。

 

   メルル「デュアン、さん……?いえ……デュアンさんに似た……、……え?」

 

   ミュウ「あぁ……オレが「デュアン」だ……正確には「デュアン」の分離体……魔王エルピスになる前に活動してた村娘としての活動してた顔だ……」

 

   メルル「デュアンさん……なんで……誰に?」

   ミュウ「あー……」

オレは言いどもる・・・

 

   ミュウ「悪いが……それは魔女裁判中に話す……が、とりあいず……自殺しなければならない理由が出来た」

 

   メルル「え?」

   ミュウ「この"時間軸"じゃあ……もうダメだ」

   メルル「………」

   ミュウ「分かってくれ……再び、死なないと……」

   メルル「じゃあ……いつ死ぬか教えて下さい」

   ミュウ「……、……魔女裁判後……すぐ、もしくはアリサが自殺を要求した時だな」

 

   メルル「私の魔女殺し……じゃ、殺せませんか?」

   ミュウ「それをやると、終滅の神眼で自動反撃(オートカウンター)でメルルが死ぬ……自動反撃を切れば良いんだが……ミュウの状態では切る制御が難しい……うっかり、宇宙を殺してしまいかねないからさ」

 

   メルル「そこまで難しく、大変な力なのですか?」

   ミュウ「……悪いが、あの薬が必要だ」

   メルル「それって……トレデキムのことですか?」

   ミュウ「ああ……魔女を殺す薬……それだ」

   メルル「デュアンさん……もしかして、自動反撃を切れないのは……今、女性で……魔女因子を持っているからですか?」

 

   ミュウ「……みたいだな……大量の魔女因子を浴びたら……いくらオレでも魔女化して……世界が終焉化する」

 

自動反撃を切れないのは、そういうこと。今は有害フィルターと無害フィルターで割り振らしているだけだ。

 

   メルル「わかりました……これです」

メルルは、スカートのポケットから「トレデキム」。元々は、魔女殺しの薬なんて物騒な名称じゃなかったと思う。「永劫の孤独の解放」だった気がする・・・睡眠薬みたいなもので、眠ってる間に魔女因子を消滅、そのまま殺すというのが「トレデキム」の正体だったはず

 

   ミュウ「ありがとう……」

   メルル「次……というと時間を巻き戻す力を持っているのですね……」

   

   ミュウ「ああ……全てが終わることには、キミはユキと日常に暮らせるよ」

 

   メルル「そんな日があれば……楽しみに待ってます」

   ミュウ「ああ……まあ、とりあいず今は……記憶を封印しとく」

   メルル「はい」

   ミュウ「《Ac ce le ra te》」

メルルにオレの正体と薬を渡した事実を「簡易版記憶を曇らせる」で封印した。

 

仮面を被り直し、装着した。

 

   メルル「……デュアンさん……」

   ミュウ「……」

 

オレは、そのまま部屋を後にする・・・・

 

~~~~~~~~~

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。