転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep46 人形の謎

 

 

 

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   ミュウ「……、……」

オレは、隠してあった「仕事用スマホ」「拳銃」「二階堂ヒロのスマホ」を回収した。

 

この3つのうち「スマホ」と「拳銃」を、ナノカに回収されると・・・ヤバかった。少なくても、記憶消去・・・最悪ナノカを殺していたな。

 

とりあいず、エマのところに戻ろう。

 

少なくても、「デュアン」のスマホは、死体の傍にあるが、回収されてないところを見ると、まだ・・・部屋には入っていないのだろう。

 

今、俺がやるべきことは・・・「さっさと、ヒロがいる時間軸へ飛ぶ」「デュアンとしてバレない」「この事件を解決する」だな。

 

 

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   ミュウ「……?」

ゲストハウス前にある赤い・・・塗料?

 

・・・これは、なんで。こんなものが?

 

とりあいず、【火精(サラマンダー)の間】から見るか。

 

あれ?何だ・・・この違和感。

 

前に見た時、こんなんだったか?違うような気がする・・・

 

それにしても・・・どうやって吊るしたんだ?

 

    エマ「…………」

とりあいず・・・あった。「デュアン」としてのスマホ。とりあいず・・・隠しとくか

 

というか、あれだけ時間経ってるのに・・・「スマホ」に気付いてすらいないのか・・・

 

   ミュウ「……」

    エマ「ハンナちゃん……」

きっと、彼女にとっては・・・辛いものだろう。

 

・・・もっと辛いことを言うと、ハンナは自殺に近い殺害だ。犯人は、シェリーだ。直前のやりとりを動画を収めている。

 

だが、殺害背景までは知らない。彼女が魔女化するのを恐れて、死という救済をしている。

 

さて・・・人形と一緒に吊るしてる意味を・・・考えなきゃな。

 

   ミュウ「……」

何も知らない状態なら・・・遠野ハンナは自殺した可能性がある。と考えるだろう。どう考えても、天井まで行って吊るす意味なんて無いのだから。

 

人形の意味・・・表情。シェリー人形だけ、不気味に笑ってるような・・・とりあいず、今は事件に集中しよう

 

    エマ「……これって、ひょっとして……ハンナちゃんが手作りしてたっていうお人形……?」

 

え?そうなの?知らなかった・・・

 

   マーゴ「ええ。みんなの分を作ってくれていたの……素直じゃなかったけれど、とっても仲間想いの子だったのね」

 

なるほど・・・ということは、ハンナはシェリーに容疑が掛からないようにする為に行動するはずだ。

 

自殺に見せかけた不可能犯罪ということになるはずだ。つまり火は・・・死体の発見時刻を狂わせる為?

 

ってことは、時間差トリックだな。まあ、意味は無かったけれど・・・

 

   ミュウ「……ボクの知り合いが、昔こんな事を言っていました……"泣くな!泣いている暇があるのなら、真相の一つでも見つけろ"と……」

 

    エマ「……ミュウちゃん」

あー、ポロポロと涙を流さないでくれ。

 

   マーゴ「残酷な言葉ね……」

   ミュウ「……だから、ボク流の言葉で"泣くのなら、全てが終わった後にしろ"ですかね……」

 

    エマ「そう、だね……うん。分かった……今は泣いてる場合じゃないよね」

 

   マーゴ「そういう……ミュウちゃんは、大切な人は居ないのかしら?」

 

   ミュウ「ボクの場合……「居た」が正しい、のかな?」

そう。「ヒロ」も「ユキ」も死んでしまった・・・

 

いや・・・「エマ」もだな・・・

 

   マーゴ「……そう」

   ミュウ「それにしても、部屋が荒れすぎてますね……まるで地震が起きたかの様ですね……」

 

    エマ「……なるほど」

   マーゴ「エマちゃん、炎で焼けてこれだけ落ちたんでしょうけど、渡しておくわね」

 

   ミュウ「?」

そう言ってマーゴが差し出したのは、エマを模した人形?

 

ん?「デュアン」人形は何処だ……ああ、あそこか。

 

    エマ「……」

   ミュウ「変ですね……」

   マーゴ「あら、ミュウちゃんも気付いたの?」

    エマ「……どうしたの?なにかおかしいところがあった?」

   マーゴ「いえ、この現場を調べても……まだ何も分からないのだけど、……私は昨晩、ここにいたのよ」

 

    エマ「えっ!?」

あれ?そっちなの?

 

   マーゴ「なんだか怪しまれてしまいそうだから、あまり言いたくないのだけど……魔法の儀式をここで行っていたの?」

 

あぶねぇ、此処で「あの本に書かれた大魔女復活の儀式をする気か?!」と口から出そうになった。そうなってしまえば、ミュウ=デュアンになってしまって、あの手の込んだ自殺が意味をなさなくなってしまう。

 

というか、肉体が2つあるって・・・不便だな。この時間軸で肉体を一つにしとかないと・・・ヒロの時間軸へ飛ぶ時に困ることになる。

 

    エマ「儀式って、この前話していた、魔女の本に書かれていたっていう……?」

 

   マーゴ「ええ。そしてこの部屋は、就寝時間前に看守の手で施錠されたはず。そして私たちが火事で駆けつけた時には……」

 

    エマ「……鍵が掛かっていた」

ん?あれ・・・そうなると、どうやって入ったんだ?窓ははめ殺し。密室にいた2人。これは・・・マジで不可能犯罪?

 

   ミュウ「……」

    エマ「まただ。また、密室殺人……!なんでこんなことばっかり……!」

 

   ミュウ「また、とは……?」

   マーゴ「前の子が、ね……」

   ミュウ「……そう、ですか……」

 

確かに、ミリアの時とは少し状況が似ているな。今回は犯人は分かってる・・・火を使った時間差トリックも目星はついた・・・

 

あれ?犯人であるシェリーが居ないな・・・・

 

   マーゴ「それで……ミュウちゃんが感じた……変なところって、何かしら?」

 

   ミュウ「えっとですね……まず彼女の死体の状況ですね……普通……殺されるとしたら……もっと暴れたり抵抗したりする筈……それなのに、死体が綺麗すぎる……絞殺だったら、もっとおかしい」

 

    エマ「どういうこと?」

   ミュウ「警察用語で……吉川線……、分かりやすく言うと……首を絞められた時に出来る防御創が一切ないこと……もう一つは、彼女と一緒に吊るした人形……まるで、皆に見守れながら死んだような……」

 

   マーゴ「あら、彼女が自殺した可能性を考えてるのかしら?」

   ミュウ「ボクは、彼女を知りません……ですが、可能性の一つとしてあげるだけです……」

 

    エマ「……、……」

   ミュウ「自殺する理由は2つぐらいあげましょう……1つ、ボクたちが魔女化して、周りに迷惑をかけるのが嫌だから「死ぬ」……2つ……生きていることに絶望した……ですかね」

 

   マーゴ「……他に何かあるのかしら?」

   ミュウ「此処を燃やした理由……、此処が密室の可能性ならもっとややこしいことになる」

 

   マーゴ「……?」

    エマ「どういうこと?」

   ミュウ「……殺害された時間を考えるとしたら……今日もしくは昨日になります……」

 

まあ、今日なんだけど。

 

   マーゴ「昨日はありえないわよ……私が最後まで使ったんだから」

   ミュウ「……ええ、言っていましたね……そうなると「就寝後」に殺害したと考えますが……この際、どうでもいいんです」

 

    エマ「どうでもいいって……」

   ミュウ「所詮は推測です……軟膏と一緒でくっつけば良いんです……ボクが一番問題視してるのは……此処を燃やした理由と、密室の謎だけですから……」

 

   マーゴ「燃やした理由って……それは、遺体を燃やしたかったんじゃ?」

 

   ミュウ「だったら……ガソリンでも撒けば……一瞬で証拠隠滅して、死体の死因が絞殺だったのが分からなくなるだけです……メリットとしては、証拠隠滅と死体が誰のか判別不可能になること……この牢屋敷では死体が増えた=行方不明者になりますから意味がありません」

 

    エマ「う~ん……というと?」

   ミュウ「此処を燃やした理由が証拠隠滅では無く……アリバイ工作に使われた可能性……死体の早期発見の可能性……一番合理的なのはアリバイ工作かな?」

 

そう結論付ける理由もあるしな。

 

   マーゴ「頭が良いのね……デュアンくんみたいね……」

   ミュウ「その、デュアンさんっていう人は……「水精(ウンディーネ)の間」で残酷な殺され方をした人ですか?」

 

    エマ「うん……ボクは、正直言って……許せないよ……なんで、あそこまで残酷にできるの?」

 

   ミュウ「……今回の事件が2つ起こってますけど、2人は同一人物によるものだと……思いますか?」

 

   マーゴ「う~ん……正直に言えば……違うと思うわ……同じ犯人ならハンナちゃんも同じ目になってると思うわ……だから、別」

 

まあ、同じだったらヤバいよな・・・普通に。

 

    エマ「……でも、正直に言えば。デュアンくんを殺した犯人は……少なくても残忍性があるってこと」

 

   ミュウ「…………」

    エマ「まるで……甚振るかの……」

エマは、あの光景を思い出したのか・・・吐きそうな顔をする・・・

 

   ミュウ「……、……あれが自殺の可能性は……」

   マーゴ「あり得ないわね……あれが自殺だったら、ハンナちゃんが自殺したって可能性に縋るわ」

 

    エマ「……あれが自殺なら……デュアンくんは……なにがしたかったの?って話になるよ……あんな……」

 

   ミュウ「……」

   マーゴ「自殺だったら……彼は狂気に染まってるわ」

 

まあ、狂気的な演出だろう・・・。

 

   ミュウ「……遺体を調べた時にまだ暖かいのを感じました……恐らく、殺されたのは15分も経ってないでしょう……」

 

    エマ「……それは……」

   マーゴ「…………」

 

   ミュウ「デュアンさんの……事件については、ボクが調べます……桜羽さんたちは、彼女の方をお願いしますね……」

 

    エマ「……」

   ミュウ「逆がいいですか?」

   マーゴ「いえ、お願いするわ……」

   ミュウ「分かりました……では」

 

俺は、そう言いつつ去る。

 

ヒントは与えるだけ与えた。

 

 

 

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