転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮) 作:ミュウにゃん
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ミュウ「……、……」
オレは、隠してあった「仕事用スマホ」「拳銃」「二階堂ヒロのスマホ」を回収した。
この3つのうち「スマホ」と「拳銃」を、ナノカに回収されると・・・ヤバかった。少なくても、記憶消去・・・最悪ナノカを殺していたな。
とりあいず、エマのところに戻ろう。
少なくても、「デュアン」のスマホは、死体の傍にあるが、回収されてないところを見ると、まだ・・・部屋には入っていないのだろう。
今、俺がやるべきことは・・・「さっさと、ヒロがいる時間軸へ飛ぶ」「デュアンとしてバレない」「この事件を解決する」だな。
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ミュウ「……?」
ゲストハウス前にある赤い・・・塗料?
・・・これは、なんで。こんなものが?
とりあいず、【
あれ?何だ・・・この違和感。
前に見た時、こんなんだったか?違うような気がする・・・
それにしても・・・どうやって吊るしたんだ?
エマ「…………」
とりあいず・・・あった。「デュアン」としてのスマホ。とりあいず・・・隠しとくか
というか、あれだけ時間経ってるのに・・・「スマホ」に気付いてすらいないのか・・・
ミュウ「……」
エマ「ハンナちゃん……」
きっと、彼女にとっては・・・辛いものだろう。
・・・もっと辛いことを言うと、ハンナは自殺に近い殺害だ。犯人は、シェリーだ。直前のやりとりを動画を収めている。
だが、殺害背景までは知らない。彼女が魔女化するのを恐れて、死という救済をしている。
さて・・・人形と一緒に吊るしてる意味を・・・考えなきゃな。
ミュウ「……」
何も知らない状態なら・・・遠野ハンナは自殺した可能性がある。と考えるだろう。どう考えても、天井まで行って吊るす意味なんて無いのだから。
人形の意味・・・表情。シェリー人形だけ、不気味に笑ってるような・・・とりあいず、今は事件に集中しよう
エマ「……これって、ひょっとして……ハンナちゃんが手作りしてたっていうお人形……?」
え?そうなの?知らなかった・・・
マーゴ「ええ。みんなの分を作ってくれていたの……素直じゃなかったけれど、とっても仲間想いの子だったのね」
なるほど・・・ということは、ハンナはシェリーに容疑が掛からないようにする為に行動するはずだ。
自殺に見せかけた不可能犯罪ということになるはずだ。つまり火は・・・死体の発見時刻を狂わせる為?
ってことは、時間差トリックだな。まあ、意味は無かったけれど・・・
ミュウ「……ボクの知り合いが、昔こんな事を言っていました……"泣くな!泣いている暇があるのなら、真相の一つでも見つけろ"と……」
エマ「……ミュウちゃん」
あー、ポロポロと涙を流さないでくれ。
マーゴ「残酷な言葉ね……」
ミュウ「……だから、ボク流の言葉で"泣くのなら、全てが終わった後にしろ"ですかね……」
エマ「そう、だね……うん。分かった……今は泣いてる場合じゃないよね」
マーゴ「そういう……ミュウちゃんは、大切な人は居ないのかしら?」
ミュウ「ボクの場合……「居た」が正しい、のかな?」
そう。「ヒロ」も「ユキ」も死んでしまった・・・
いや・・・「エマ」もだな・・・
マーゴ「……そう」
ミュウ「それにしても、部屋が荒れすぎてますね……まるで地震が起きたかの様ですね……」
エマ「……なるほど」
マーゴ「エマちゃん、炎で焼けてこれだけ落ちたんでしょうけど、渡しておくわね」
ミュウ「?」
そう言ってマーゴが差し出したのは、エマを模した人形?
ん?「デュアン」人形は何処だ……ああ、あそこか。
エマ「……」
ミュウ「変ですね……」
マーゴ「あら、ミュウちゃんも気付いたの?」
エマ「……どうしたの?なにかおかしいところがあった?」
マーゴ「いえ、この現場を調べても……まだ何も分からないのだけど、……私は昨晩、ここにいたのよ」
エマ「えっ!?」
あれ?そっちなの?
マーゴ「なんだか怪しまれてしまいそうだから、あまり言いたくないのだけど……魔法の儀式をここで行っていたの?」
あぶねぇ、此処で「あの本に書かれた大魔女復活の儀式をする気か?!」と口から出そうになった。そうなってしまえば、ミュウ=デュアンになってしまって、あの手の込んだ自殺が意味をなさなくなってしまう。
というか、肉体が2つあるって・・・不便だな。この時間軸で肉体を一つにしとかないと・・・ヒロの時間軸へ飛ぶ時に困ることになる。
エマ「儀式って、この前話していた、魔女の本に書かれていたっていう……?」
マーゴ「ええ。そしてこの部屋は、就寝時間前に看守の手で施錠されたはず。そして私たちが火事で駆けつけた時には……」
エマ「……鍵が掛かっていた」
ん?あれ・・・そうなると、どうやって入ったんだ?窓ははめ殺し。密室にいた2人。これは・・・マジで不可能犯罪?
ミュウ「……」
エマ「まただ。また、密室殺人……!なんでこんなことばっかり……!」
ミュウ「また、とは……?」
マーゴ「前の子が、ね……」
ミュウ「……そう、ですか……」
確かに、ミリアの時とは少し状況が似ているな。今回は犯人は分かってる・・・火を使った時間差トリックも目星はついた・・・
あれ?犯人であるシェリーが居ないな・・・・
マーゴ「それで……ミュウちゃんが感じた……変なところって、何かしら?」
ミュウ「えっとですね……まず彼女の死体の状況ですね……普通……殺されるとしたら……もっと暴れたり抵抗したりする筈……それなのに、死体が綺麗すぎる……絞殺だったら、もっとおかしい」
エマ「どういうこと?」
ミュウ「警察用語で……吉川線……、分かりやすく言うと……首を絞められた時に出来る防御創が一切ないこと……もう一つは、彼女と一緒に吊るした人形……まるで、皆に見守れながら死んだような……」
マーゴ「あら、彼女が自殺した可能性を考えてるのかしら?」
ミュウ「ボクは、彼女を知りません……ですが、可能性の一つとしてあげるだけです……」
エマ「……、……」
ミュウ「自殺する理由は2つぐらいあげましょう……1つ、ボクたちが魔女化して、周りに迷惑をかけるのが嫌だから「死ぬ」……2つ……生きていることに絶望した……ですかね」
マーゴ「……他に何かあるのかしら?」
ミュウ「此処を燃やした理由……、此処が密室の可能性ならもっとややこしいことになる」
マーゴ「……?」
エマ「どういうこと?」
ミュウ「……殺害された時間を考えるとしたら……今日もしくは昨日になります……」
まあ、今日なんだけど。
マーゴ「昨日はありえないわよ……私が最後まで使ったんだから」
ミュウ「……ええ、言っていましたね……そうなると「就寝後」に殺害したと考えますが……この際、どうでもいいんです」
エマ「どうでもいいって……」
ミュウ「所詮は推測です……軟膏と一緒でくっつけば良いんです……ボクが一番問題視してるのは……此処を燃やした理由と、密室の謎だけですから……」
マーゴ「燃やした理由って……それは、遺体を燃やしたかったんじゃ?」
ミュウ「だったら……ガソリンでも撒けば……一瞬で証拠隠滅して、死体の死因が絞殺だったのが分からなくなるだけです……メリットとしては、証拠隠滅と死体が誰のか判別不可能になること……この牢屋敷では死体が増えた=行方不明者になりますから意味がありません」
エマ「う~ん……というと?」
ミュウ「此処を燃やした理由が証拠隠滅では無く……アリバイ工作に使われた可能性……死体の早期発見の可能性……一番合理的なのはアリバイ工作かな?」
そう結論付ける理由もあるしな。
マーゴ「頭が良いのね……デュアンくんみたいね……」
ミュウ「その、デュアンさんっていう人は……「
エマ「うん……ボクは、正直言って……許せないよ……なんで、あそこまで残酷にできるの?」
ミュウ「……今回の事件が2つ起こってますけど、2人は同一人物によるものだと……思いますか?」
マーゴ「う~ん……正直に言えば……違うと思うわ……同じ犯人ならハンナちゃんも同じ目になってると思うわ……だから、別」
まあ、同じだったらヤバいよな・・・普通に。
エマ「……でも、正直に言えば。デュアンくんを殺した犯人は……少なくても残忍性があるってこと」
ミュウ「…………」
エマ「まるで……甚振るかの……」
エマは、あの光景を思い出したのか・・・吐きそうな顔をする・・・
ミュウ「……、……あれが自殺の可能性は……」
マーゴ「あり得ないわね……あれが自殺だったら、ハンナちゃんが自殺したって可能性に縋るわ」
エマ「……あれが自殺なら……デュアンくんは……なにがしたかったの?って話になるよ……あんな……」
ミュウ「……」
マーゴ「自殺だったら……彼は狂気に染まってるわ」
まあ、狂気的な演出だろう・・・。
ミュウ「……遺体を調べた時にまだ暖かいのを感じました……恐らく、殺されたのは15分も経ってないでしょう……」
エマ「……それは……」
マーゴ「…………」
ミュウ「デュアンさんの……事件については、ボクが調べます……桜羽さんたちは、彼女の方をお願いしますね……」
エマ「……」
ミュウ「逆がいいですか?」
マーゴ「いえ、お願いするわ……」
ミュウ「分かりました……では」
俺は、そう言いつつ去る。
ヒントは与えるだけ与えた。
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