転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep48 自殺と他殺?

 

 

 

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   ミュウ「さあ……次は遠野ハンナさんの事件について語ろうじゃないか……議論を再開しよう」

 

    エマ「(デュアンくんの死は分かった……でも、どうして自殺する必要が……?って、今はハンナちゃんの事件に集中だ……)」

 

   ナノカ「犯人がいたとして、すると思うのかしら」

   メルル「きっと……そんな展開にはならないんでしょうね」

   ミュウ「(シェリーとハンナの約束だから、多分……自分からは喋らないだろう)」

 

さて・・・俺がいかに黙れるかだ。

 

    エマ「なら、やっぱりみんなで話すしかないよ」

   ミュウ「……」

手持ちは、唯一犯人のみ知っている。犯人と被害者の会話も。動画で撮ってある。ただ、これは「デュアン」としての証拠。

 

どうやって・・・手番を進めよう・・・

  

     エマ「何があったのか……そして……誰が犯人なのかを」

    ミュウ「話し合いの結果、何を待っているのか分からないんだけどね……ただ、覚悟はしといたほうがいい」

 

     エマ「え?!」

    メルル「覚悟、ですか?」

    ミュウ「次の魔女裁判でーーーー答えが出るとだけ」

   シェリー「それはどういう意味でしょう?」

    ミュウ「……「大魔女」が出てくるかもしれないし、魔女裁判中……全員魔女化するか……まあ、ボクには無意味だし」

 

      エマ「(無意味?裁判に出ない?)」

    ミュウ「……魔女化が怖いなら……薬品棚の……おっと、これはまだ言う必要は無いな」

    

    アリサ「薬品棚の……?」

    ミュウ「「永遠の苦しみ」を終わらせる薬が存在する……飲むか飲まないか……好きにすれば良い……ボクはこの魔女裁判が終わったら、退場するから」

 

     エマ「退場……って……」

    メルル「死ぬ、んですね?」

    ミュウ「……もう6人も死んでいるんだ……大魔女復活の儀式なんて出来ない……」

 

    メルル「…………」

    ミュウ「まあ、そんな訳だから……10000年も生きているボクにとって……死は救済だからね……、……議論をそらしてしまったね……」

 

     エマ「……、……」

    「『進め、エマ。今は犯人を見つけるのがお前の役目だろう?』」

 

     エマ「……?」

エマは隣りにいた少年を思い出した・・・

 

     エマ「(うん……そうだね。今は前に進まないと……!)」

   シェリー「では起こった事を整理しましょうか!今回の被害者は遠野ハンナさんとデュアンさん……被害者は両方ゲストハウスで発見されたみたいですね、デュアンさんの方は自殺していましたが……」

 

   マーゴ「ええ……それについては私から説明したほうがいいかしら?まだきちんと見ていない人もいるでしょうし……ね」

 

   ミュウ「……」

   マーゴ「死体が発見されたのは、屋敷のはずれにあるゲストハウスよ。そのうち1つの、火精(サラマンダー)の間ね。死体は部屋の中で首をつられた状態で発見された……死因は間違いなく【窒息死】よ」

 

   ミュウ「それは違うよ!」

   マーゴ「あら?どう違うのかしら?」

   ミュウ「死因についての訂正……確かに【窒息死】かもしれないが……首から吊るした場合、【頚椎骨折】が死因に入る」

 

   マーゴ「違いは無いわ」

   ミュウ「全然違う……【頚椎骨折】はほぼ痛みもなく即死だ……そして、【窒息死】だったら、藻掻くはずです……首を掻きむしってでも呼吸は確保します……よって、現時点において死因は……分からないのが妥当です」

 

そう、遺体に触れていない場合は死因の特定は不可能だ。

 

   マーゴ「あら?そうかしら……妥当な考えだと、私は思うのだけど?」

 

   アリサ「チビの言う通り……あたしらで死因を特定なんて出来ない……遺体を降ろすことすら許されなかったのだから……」

 

   ミュウ「それに、……ゴクチョーさんから最初の事件からおさらいして聞いてきましたが……今回の事件は怨恨の線は全く無く……むしろ、優しく、遺体を殺して……丁寧に埋葬しているような気がします」

 

    エマ「ちょっと待って……それどういうこと?」

   ミュウ「人形を吊るした意味……3パターンあって、1つは自殺した時……2つ目は、遠野さん自身が吊るして、皆に見守られるために犯人が近くで吊らしてあげた……3つ目は……、これは事件とは関係なさそうですから……2パターンにします」

 

     エマ「3つ目は?」

    ミュウ「いや、……ただの想像だ」

    アリサ「教えてくれ……」

    ミュウ「3つ目は……彼……デュアンが事件を滅茶苦茶にかき回して……全員を混乱させようとした……、ですが……彼の死はハンナさんが死体発見から数分の差です……」

 

    マーゴ「なんで、そんなことまで分かるのかしら?」

    ミュウ「一つは血が固まってないこと……もう一つは血が流れていた……これは生きている時に、槍が突き刺さって死んでいます……なので、犯行は不可能です」

  

    アリサ「ありえねー根拠は?」

    ミュウ「手足を物凄く強く縛っていますね……両手両足に……痕が付く程……強く縛っていますね」

 

    アリサ「アイツ……どうやって……自殺したんだ?」

    ミュウ「議論する暇はないよ……今は遠野さんの事件だ……、……以上のことから死因は不明とする」

 

    マーゴ「……分かったわ」

    ミュウ「遠野さんの死因を知るのは……犯人以外アリえないからね」

 

     ココ「でも……首吊りだよな?」

    ミュウ「違う、と思いますよ……死んでから吊ったと……考えます」

 

    アリサ「抵抗してないから、か?でも首を絞めるってこと……」

    ミュウ「ええ……防御創が無い事を考えると……【他殺】ではなく【自殺】もしくは【事故死】という可能性も……」

 

     エマ「それは違うよ……ミュウちゃん。事故死はないと思うんだ」

 

    ミュウ「……それは、どうして?」

     エマ「今回の状況……たっとえ偶発的な事故だったとしても、ハンナちゃんだけはありえないと思う」

 

  シェリー「たしかにパッと見は自殺か、もしくはそう思わせようと偽装した殺人事件に見えますよね……」

 

   アリサ「……なんで事故【だけ】はありえないんだ?」

 

    エマ「ハンナちゃんの死が事故じゃない理由……それは【魔法】だよ……ハンナちゃんの魔法を思い出して」

 

   ミュウ「……デュアンさんのファイルによると……彼女の魔法は「浮遊」って書かれてますね……あっ!」

 

    エマ「うん……もしも何かの事故があったとしても、ハンナちゃんなら体重がかかる前に窒息死を防げるはずだよ」

 

   ミュウ「……10cmしか浮けないはずでは?それも10分以下しか……」

  

   マーゴ「詳しいのね……」

   ミュウ「デュアンさんのファイルに書かれています……他にも全員の魔法も……」

 

ん?なんで、俺にミリアの魔法【入れ替わり】が使えるんだ?いつ、魂を・・・?

 

    ココ「……でもお嬢でしょ?ドン臭そうだし、魔法使う前に首がキュッ……とか、ありそうじゃね?」

 

   ナノカ「……そうかもしれないけれど、それでも私は桜羽エマの意見に賛成ね」

 

   ミュウ「(まあ、10cm程度何が出来るか。だな)」

   ナノカ「そもそもあの体勢で事故に遭ったというなら、ロープに首を吊るそうとしていたはず……どんな状況であれ、事故だったとは思えないわ」

 

   マーゴ「ハンナちゃんが自分から縛られる趣味でもあったなら事故かもしれないけどね♡」

 

   ミュウ「それは無いと思いますよ……うん……ボクは遠野さんのことを知らないですが……彼女の名誉の為にも言っときます」

 

   マーゴ「ミュウちゃんの言う通り……あの死体は……【自殺】もしくはそう思わせようとした【他殺】そのどちらかでいいと思うわ……私としては……自ら命を断った線も追いたいけどね♡」

 

自殺説は既に無い。それは見てきたからな・・・

 

   アリサ「アイツが自殺した……ってのか?」

   マーゴ「ええ。だって、現場の状況がそう言っているもの」

   ミュウ「ボクの推理したヤツですか?」

   マーゴ「そう……」

   ミュウ「分かりました……遠野ハンナは【自殺】した可能性に方向を変えてみましょう……」

 

    エマ「……」

   ミュウ「……」

俺が知っているのは、エマが寝込んでいた。殺人に関わってない。

犯人を知らなければ、エマと俺以外を含めた誰かになる。

 

   メルル「……え、エマさん……みなさん、議論の流れを邪魔しないように、詳しい説明を控えている事があります……もし疑問に思ったことがあったら、遠慮なく聞いておきましょうね。推理のヒントになるお話が聞けるかもしれません」

 

    エマ「うん!ありがとう、メルルちゃん……!」

  マーゴ「ハンナちゃんが発見された時の様子からして、あれは【自殺】よ」

 

    エマ「【首吊り自殺】……どうしてマーゴちゃんはそう思うの?」

 

   マーゴ「それは簡単よ……首に絞め跡があったのはさっき言った通りだけど……現場には輪を作ったロープが吊るされていたわ」

 

やべぇな・・・入れ替えトリックぐらいしか思いつかない。

 

 

    ミュウ「…………」

    マーゴ「それに死体の周りに吊るされたあの人形……もしかすると、ハンナちゃんは寂しかったのかもしれないわね……【首吊り自殺】……とっても分かりやすいやり方よ……私たちじゃなくて人形を連れて行ってくれたなんて、あの子の優しさを感じるわね」

 

    ミュウ「……」

    アリサ「あいつが自殺するタマか?」

    ミュウ「やっぱり……状況証拠でしか無い……自殺は……訂正、ボクは遠野ハンナさんが自殺したという可能性を無しにします……他殺の線を疑ってみます」

 

    マーゴ「あら……貴方の推理なのよ?」

    ミュウ「再び考えてみましたが、他殺の線を疑います」

    マーゴ「そう……」

    ミュウ「それに、遠野ハンナさんが1人で出来たとは思えない」

    マーゴ「それは何かしら?」

    ミュウ「この事件には大きな不自然があったはずだ」

     エマ「あっ……」

   シェリー「その【現象】について、説明をお願いしてもいいですか?ミュウさん」

 

    ミュウ「事件にあった大きな不自然……それは、火災だ!」

     エマ「不自然も何も、明らかにおかしいよ。ボクたちが見つけたとき、ハンナちゃんがいたゲストハウスは燃え上がっていたんだ……ハンナちゃんによる自殺なら、そんなことありえないはずだよ」

 

    ミュウ「ああ……まあ、自殺した本人ではなく……何処かの誰かが火を付けた可能性もあるが、そんなことをする意味がない」

 

    マーゴ「そうかしら?自分の死体を見られたくないから燃やしてしまおうとした……中から放火するなんて、いじらしい乙女心じゃないかしら?」

 

はっ、残念だが・・・

 

    ミュウ「それは違うよ……」

     エマ「うん……そんなわけはないんだ」

    ミュウ「あの火事が遠野ハンナの自殺を否定している証拠だ」

     エマ「その証拠は……これだよ!」

    マーゴ「それは……?」

     エマ「これは何かが燃えた焼け跡だよ……アリサちゃんが言うには火元はこの痕跡のあった場所……【ゲストハウスの外】らしいんだ」

 

    アリサ「……ああ、間違いねぇよ。あの焦げ方、火元は間違いなくそこだ。保証するが、あれは外から火を付けられたもんだぞ」

 

まだ、証拠の方は黙っとくか・・・

   

    マーゴ「そうだったのね……知らなかったわ」

    ミュウ「(時限発火トリックと家の入れ替えトリック……か)」

    マーゴ「……たしかに、それは不審な点と言えるわね……自殺の線が完全に消えたとは言えないけれど……明らかな不審火なのは確かだわ……少なくても、放火犯はハンナちゃんの死体がそこにあると知っていたんでしょうね」

 

   シェリー「つまり……その人が殺人犯の可能性が高いってことですよね!」

 

    ナノカ「たしかに……そうかもしれないわね」

     ココ「……つかさー、それならやっぱ怪しいヤツいるじゃん?そこんとこ……ちょっと話そうよ」

 

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