転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮) 作:ミュウにゃん
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ココ「……放火って言ったら簡単にできるヤツがいるじゃん?そいつなら火なんて付け放題っしょ!?」
あー・・・論破したいが。「デュアン」だとバレる。
アリサ「てめぇ……ウチがやったって言ってんのか?」
ココ「だって一番怪しいんだから、疑うのは当然じゃん」
ミュウ「残念……彼女は放火の犯人でも殺人の犯人でもありません……それに、今日顔を出す、このボクを怪しむべきでは?」
始めての顔合わせの「ミュウ」を。まぁ、中身は「デュアン」だけど・・・ね。これを知るのは現状、ゴクチョーとメルルだけだ。
ココ「うぐっ……、あんただあったら好きなタイミングで火を燃え上がらせることだってできるわけだし?【燃やして証拠隠滅】しようと思ったって、簡単にできるのはあんたしかいねーんだよ!」
ミュウ「その言葉断ち斬らせてもらう!火を付けた理由は「証拠隠滅」が理由ではない……」
そう。放火はアリバイ工作に使われただけだ・・・
ココ「どゆこと?証拠隠滅が目的じゃないって……首絞めた後で、改めて念入りに炎でトドメを刺そうとしたとか?」
ミュウ「そんなことをするんだったら……ガソリンを使って小屋にぶっかけて燃やせば良い……正体不明の焼死体なんて、この牢屋敷に意味がないが……行方不明者=焼死体になるだけだ……キミの推理はチーズ以上に穴が空いている……」
ココ「な、なんだと!?」
エマ「待って!もし証拠隠滅の為に放火したとしたら、それは自殺とかじゃなくハンナちゃんを殺した犯人が存在したってことだよね」
ミュウ「……」
エマ「だとしたら……犯人は、どうして死体を首吊り死体に偽装なんてしたんだろう?」
ココ「あっ……!」
ミュウ「犯人は、遠野ハンナさんを自殺に見せかけるために首吊りに見える状況を作った……しかし、証拠隠滅のために放火するなら、そもそもあんな工作は無意味だ……やるだけ無駄だ……さっき言った通り、ガソリンで全てを灰にしちゃえば……証拠は隠滅できる……」
ココ「うぅ……言われてみれば、たしかにそうかも」
シェリー「でもだとすると、どうして火を付けたんでしょうね?」
ココ「うーん……中は燃やしたくないけど、外は燃やしたかった……とか?」
だとしたら、放火の答えが出るだろう?
アリサ「……たしかにあの火の周り方、最初から全焼させようとしたなら……ちょっと違和感があるんだよな……」
シェリー「その他の可能性としては、放火と殺人は別々の犯人によるものだったとかですかね?」
いや、まあ・・・放火が別の犯人という可能性はあるが・・・さっき提出された証拠の写真。あれは焼け残った痕跡・・・アレ明らかに「蝋燭」が燃え残った物だ。しかも、そんなことをするのは殺人を犯しいた人間にしかできない。
ああ。ダメだ・・・皆の推理を聞いててニヤニヤしてしまう・・・
一応、考える振りをしよう・・・
アリサ「……?」
シェリー「……、……」
あっ、こっちに気付いてしまったな。普通に気まずそうな笑顔で対応っと。
エマ「(なんか、仕草がデュアンくんに似てるような気がする)」
ミュウ「……」
発火装置は、蝋燭とロープを使った時限式だろう・・・。
だから、ハンナ殺しの使われたトリックは「時限発火装置」と「物理的な家のすり替え」は解けた。
犯行動機は、恐らくハンナの為でもあるだろうなあ・・・
マーゴ「その可能性もありそうね……殺人犯と放火犯の2人による、別々の意図があったのかもしれないわ」
シェリー「2つの出来事に関連はあるんでしょうか?そもそもハンナさんが死んだ時間もわからないですし、殺人と放火を結びつけちゃっていいんですかね?」
そこは、俺の死に関わってくるからなあ・・・
マーゴ「ああそれなら……ハンナちゃんが死んだ時間ね?それならだいたいの見当はついてるわ」
シェリー「本当ですか!?」
マーゴ「ええ。まず間違いなく【深夜】でしょうね。私たちの外出が禁止されている時間の……」
普通はそう考えるよな・・・
シェリー「そうなんですか?その理由、詳しく聞きたいです!」
マーゴ「いいわよ……昨日あの部屋……
私たち?他にも居たのか?
メルル「魔法……ですか?」
マーゴ「ええ、ここには色々な本があるでしょう?少しずつだけれど、文字を解読して読めるようになってきたの」
うわぁ、執念が凄い。同じ文字を当てはめれば・・・確かに解読できるよな。音声言語が一緒だからな・・・
やっぱり魔女の日記は隠すべきじゃなかったな。失敗した。
ミュウ「………」
マーゴ「だからアリサちゃんとココちゃんに協力してもらって魔法の実験をしていたの。1人じゃできない事だったからね」
ミュウ「(どの魔法かによるが……協力して出来る魔法って……何種類かはあった……その中に、「大魔女復活の儀式」は13人で行わないと成立がしない」)」
ココ「マジでめーわく」
アリサ「……つっても、放っておいて何かやべーことになっても困るからな……ウチは見張りとして、宝生についてったんだ……ただの与太話だと思ってたけどな」
・・・・?
マーゴ「あら?魔法が存在するのよ?本の内容が本物でも、不思議じゃないでしょう?」
書かれている魔法は牢屋敷13人の魔法少女と一致するからな。
だけど・・・アレを深く読み込んでいたら・・・今までの魔女の能力が発覚する。例えば、ナノカの姉がそうだな。……だが、変身魔法で【なれはて】になっても意味がない。
ココ「まあ実際はなーんも起こんなかったけどね~」
マーゴ「あら、どうかしら?もしかするとそれがハンナちゃんの命を奪ったのかもしれないわよ?」
ミュウ「あ、あの……宝生さん……その儀式って……前の事件の前後にやったりとか、しましたか?」
マーゴ「前の事件……ミリアちゃんの事件ってことよね……、……えぇ……使ったわよ」
そ、そうか・・・ならミリアの魂消失事件はこれで分かった。つまり魔法少女不足でも、どうにかなってしまうな・・・魂魄魔法で複製しとかないと危険だな。
ミュウ「そうですか……いえ、話を遮りました」
マーゴ「知らないうちに、未知の効果を発動していたとか……良くないものを呼び寄せてしまったとかね?」
あり得るから怖い。だけど、その魔法はキミら魔法少女には使えない。経験値が圧倒的に足りない。
アリサ「んな呪いみたいな事……あるわけ……」
マーゴ「それは、どうかしら?デュアンくんがクトゥルフの魔術を使えたり、透明な触手を使えたりと……色々持ってたじゃない?そうなると……呪いも存在するかもしれないね……それはともかく」
ミュウ「…………」
エマ「……」
マーゴ「昨日の夜、私たちはあの部屋で魔法の実験をしていたのよ」
やっぱり、部屋のすり替えをした。だが、いつ実行したかは分からない。
深夜帯か?そもそも、俺が死んだ時刻って何時だったか?
ミュウ「……」
マーゴ「だからハンナちゃんはその時点であの部屋にはいなかった……」
ミュウ「自殺したデュアンさんは……居たのですか?」
マーゴ「え?いえ……居なかったわ」
ミュウ「じゃあ、彼の唸ってる声も、掠れる声もしなかった、と?」
マーゴ「少なくても、私たちは聞いていないわ」
ミュウ「そうですか……分かりました」
エマ「(ミュウちゃんはなんの為に聞いたの?今の質問……)」
マーゴ「そしてその後も、あの部屋には入れなかったのよ」
エマ「入れなかった………?何があったの?」
マーゴ「昨日の晩……実験を終えて部屋に戻ろうとした時、偶然看守と鉢合わせたの」
・・・・・なるほど。
ミュウ「……」
マーゴ「私たちがドアを開けて出た時に、ちょうど看守がゲストハウスの鍵をかけに来たみたい……もう少し出るのが遅れていたら、危うく閉じ込められるところだったかもしれないわね?」
ミュウ「そうなったら……宝生さん、佐渡さん、紫藤さんが真っ先に犯人候補としてあげられてしまうところでしたね……」
マーゴ「……、……なぜ私たちが?」
ミュウ「……死亡推定時刻が分からない以上、君たちが殺したと考えてしまうからだ……まあ、ボクは別の可能性を考えていますが……」
マーゴ「……教えてくれるかしら?」
ミュウ「ボクは魔女……教えることは出来ないし、なにより、この事件は桜羽さんが究明したいという顔をしているからね……これ以上は言えない……真実は知っていますが……」
マーゴ「真実?」
ココ「犯人を知っていて、真実って……何だよ!」
ミュウ「もちろん、遠野ハンナを殺した犯人……動機、トリック……全てがね」
俺は、ため息を吐いた・・・
エマ「それは言えないの?」
ミュウ「ダメだね……ミスはカバーしてあげるけど……自力で解かないと後悔するよ?ボクみたいな新参が、この事件に顔を突っ込むのは忍びないんでね……だから、ボクはデュアンさんの事件を解いた」
アリサ「あれが、マジで自殺だってのを信じられねぇよ……」
シェリー「私もです……」
ミュウ「ま、話を戻します……」
シェリー「そうですね。……看守さんの鍵ですか……」
ココ「鍵ねぇ……、……なあ、それってさぁ……前みたく、看守が関わってんじゃね……?」
いや、それは無い。
ゴクチョー「あのー……もしかして、まだ疑ってます?私たちのこと……」
ナノカ「疑惑を向けられていると思ったなら、弁明したらいいんじゃないかしら」
ミュウ「……今回の事件に看守さんが関わってるのは無い、と思いますよ?前回の魔女裁判のあらましをゴクチョーさんに聞いてみたのですが……前回の魔法少女さんがおちゃめ咬ましてくれちゃって……看守が殺人幇助になってしまったとか……同じミスはしないと思いますよ?」
エマ「……」
ココ「……」
ゴクチョー「はい、ミュウさんの言う通り……対策はしておいたんですよ」
エマ「対策……?」
ゴクチョー「看守の顔を良く見てください」
看守「…………」
ミュウ「へぇ~……」
ゴクチョー「あの目の部分……監視カメラになってるんですよ」
ココ「……はあ!?ずっとあてぃしらのこと見張ってるってこと!?」
ゴクチョー「いえいえ。あくまでも録画してデータを残してるだけです。常に見ているわけではありませんよ……」
ミュウ「当然の措置ですね……前の事件で鍵を盗んだ以上……私たち囚人が自由に出入り出来ないように……対策済みということですね」
ゴクチョー「ミュウさんの言う通りです……看守視点での映像ですが、こうして何かあった時、振り返る事ができる……つまり、昨夜、消灯前に殺害現場の鍵はたしかに掛けられました。そして朝に火災が発生するまで【鍵は開けられていなかった】……それを映像で映像で証明できるということです」
つまり、犯行時刻がだいぶ絞れるというわけだ・・・
俺の死は部屋に入ったのがトリガーだから、ハンナの事件と結びつくことは無い。
とりあいず俺の「消滅」と「
後は、デュアンのスマホから「映像に映らない魔術」でも渡して置くか。透明人間になるわけではなく、あくまで映像に映らないだけ。欠点としては、自動ドアに認識されなくなるぐらいだが・・・
ナノカ「……なるほどね。昨晩、
ゴクチョー「ええ。しっかり鍵をかけていましたよ」
マーゴ「……あら?そうなるとおかしいわね……」
ゴクチョー「……昨日の晩、ウチらがいたときは誰も居なかった」
メルル「ということは……その後も、【誰も入れなかった】ということでしょうか……?」
シェリー「つまり~……密室殺人!ですね~!!」
・・・条件型が付くが。
ナノカ「……密室なんて、実際は存在しないわ。だって現に遠野ハンナは中で殺されてるのだから」
シェリー「それを解き明かすのがミステリーの醍醐味なんです!密室というのは、謎を暴いてこその密室なんですよ!」
ミュウ「真相を解き明かすのが探偵の醍醐味……謎を解き明かすのが探偵の
シェリー「詳しいですね……でも、謎を暴いてこその密室は聞きませんか?」
ミュウ「現状密室だということは確かだな」
ナノカ「どうして、そう言えるの?」
ミュウ「犯人は遠野ハンナを吊るした後……出ていった……もし深夜に行われたのなら、どうやって、ハンナを吊るした?いや……この場合は、どうやって中に入って殺した?が正しいか……ヒントは与えました……後は、好きにしてください……」
俺は、黙って後ろへ下がる。これ以上言うと、ボロを出す。
ナノカ「……なら話し合いましょう。昨晩、一体何が起きていたのかーーーーその机上の密室を解体するために」
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