転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

72 / 81



Ep52 シェリーの推理

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

  ミュウ「だいぶ遠回りになっちゃいましたけど……議論を再開しましょう」

 

   エマ「……視野を広げて、もう一度考えてみるよ……!」

エマそう呟くと・・・

  

  ミュウ「……」

 シェリー「私は昨晩、ナノカさんが隠れているそこに行ったんです。だって、銃を持ってたら……また銃を持ってたら、また殺人が起きちゃうかもしれませんしね!事前に防ぐのも、名探偵のお仕事ですっ!」

 

  ナノカ「あなた、なんて余計なことを……!」

 シェリー「まあまあ!いいじゃないですか!事件には関係ない事ですし!」

 

  ナノカ「私はその時の怪我で、今も右手が使えないんだけど……!?」

  メルル「ええ……!?だ。大丈夫ですか……!?後で治療しますね……!」

 

 シェリー「私も左足が動きませんから、お互い様ですね!」

   ココ「もうこいつが犯人でいんじゃね……?」

 シェリー「そんなことありませんってばー!私に密室は突破できませんよ~」

 

  マーゴ「たしかにそこが解決されないと、シェリーちゃんだけじゃなく誰にも反抗はできなかったことになるわ」

 

   ココ「ならそこの怪力ゴリラが鍵を壊して朝までに修理してたとかは?」

 

  ミュウ「……」

   ココ「たしか……【2時】に大きな音がしたとか言ってたじゃん。それが扉を壊した時の音だったってコト!」

 

   アリサ「いや流石に素人がんなことしたら直したときバレるだろ」

    

   ココ「じゃあお嬢はどうやって死んだってのさ!」

  マーゴ「火精(サラマンダー)の間には隠し通路があったんじゃないかしら?そっれでハンナちゃんが忍び込んだとしたら、筋は通るわ」

 

  ミュウ「本当に隠し通路があるのなら、ね」

  マーゴ「ハンナちゃん以外の誰かがゲストハウスに入った痕跡なんて残っていなかったのだしね」

 

   エマ「待って!マーゴちゃん。犯人が残した痕跡か分からないけど、他にも議論されていない怪しい物はあるはずだよ」

 

  マーゴ「あら?あの部屋には他に何も残ってないと思ったけど?」

   エマ「うん、そうだね……【あの部屋】に痕跡はなかったかもしれない……でも【ゲストハウス】に誰かが入った痕跡は残されてた……それは、これだよ!」

 

エマが提出する証拠は・・・アリサの人形だな。地精(ノーム)の間に落ちていたっていう・・・

 

   マーゴ「それって……」

   アリサ「ウチの人形……!?」

    エマ「うん。この人形が、地精(ノーム)の間で見つかったんだ」

   アリサ「……は!?」

    エマ「これには血がついている……つまり誰かがそこに入った痕跡がーーーーー」

 

   アリサ「ふざけるな……それがそこにあるわけねぇだろ!」

なにか知っているな・・・

 

    エマ「……えっ?」

   アリサ「それは昨日、魔法の実験に使ったのよ」

   マーゴ「火精(サラマンダー)の間でね」

これで、ゲストハウスの謎は完全に解けた。

 

   ナノカ「……詳しく聞かせてもらえるかしら」

   アリサ「ああ……してやるよ」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

  アリサ「あれは昨日の魔法の……勉強だか研究だかで使ったもんだ」

  マーゴ「ええ、そうね。たしかにそれが地精(ノーム)の間にあるなんておかしいわ。火精(サラマンダー)の間に置いていったんですもの」

 

たったひとつの真実しかない・・・2つの家が交換された。それしかない。

 

  シェリー「ゲストハウスは昨晩どの部屋も密室だったはずです。だとすると、人形は時空間を超越したことになっちゃいますよ?」

 

  ミュウ「そんなバカな………」

  シェリー「となると考えられる可能性は……【魔法】……でしょうか?」

 

  マーゴ「【テレポート】【すり抜け】、【透明化】……そのあたりの魔法を使えたら密室を無視することも出来るのかしら?」

 

  ミュウ「……」

  アリサ「んなもん誰が使えんだよ!」

  マーゴ「さあもしかするとこの中には居ないのかもしれないわ?」

  ミュウ「……少なくても。桜羽さんには犯行はできませんね」

  ナノカ「あら?それはどうしてかしら?」

  ミュウ「体調を崩していましたから、そうですよね、氷上さん」

  メルル「はい……1週間は意識が不明でした。デュアンさんの魔法がなければ……今頃亡くなっていた可能性もありました」

 

  ミュウ「つまり、昨日の夜のアリバイが無い……ヤツが犯人ということです……私やデュアンさんを含めて……話を戻しますね」

 

  マーゴ「でもそうでもないと、あの部屋の状況は説明できないもの」

   

   エマ「部屋の状況?部屋の状況って……どんな状況だったの?」

  マーゴ「昨日の晩、私たちが部屋を出る時……部屋の中は綺麗にして出たはずなのよ」」

  

  アリサ「看守のカメラにも映っていただろ?別に中の家具が荒れたりしてなかった……」

  

  マーゴ「棚の上に物が落ちたりするなんて……ポルターガイストでもないとありえないわね」

 

証言確保。これで家のすり替えトリックが分かった。

 

  ミュウ「(これで密室の謎は全て解けた)」

  マーゴ「部屋の状況は以上よ。分かったかしらエマちゃん」

  アリサ「あれは昨日の魔法の……勉強だか研究だかで使ったもんだ」

 

  ミュウ「…………」

  マーゴ「ええ、そうね。確かにそれが地精(ノーム)の間にあるなんておかしいわ火精(サラマンダー)の間に置いていったんですもの」

 

   エマ「その時のことを詳しく教えてくれないかな?」

  ミュウ「紫藤さん人形を置いていった時のこと……詳しく教えて欲しいな」

 

  マーゴ「ええ、いいわよ。魔法の実験をしていたのだけど、遅くなってきたから私たちは帰ろうとしたの」

 

  アリサ「そしたら……帰り際に看守と鉢合わせしたんだ。隠れて実験がバレたのかと思って、慌てて出たんだが……」

 

  マーゴ「拷問でもされたら大変だもの。だからアリサちゃん人形は咄嗟に棚に押し込んで部屋を出たわ」

 

人形のトリックも分かった。マーゴが居たのは地精(ノーム)の間だな。そして、深夜にシェリーが、地精(ノーム)の間と火精(サラマンダー)の間を物理的に交換したんだろう。

 

   ミュウ「……」

   マーゴ「あとで取りに来ればいいと思ってね」

    エマ「つまり……ゲストハウスの中に置いていったってこと?」

   マーゴ「ええそうよ。でも夜間はゲストハウスに鍵が掛けられたはず……つまり人形は密室を突破しているの」

 

ワープを使わなくても簡単に密室は突破できる。

 

   マーゴ「以上で説明はいいかしら?エマちゃん」

   アリサ「あれは昨日の魔法の……勉強だが研究だかで使ったもんだ」

 

   メルル「超常現象を否定はしないけれど、何が起こったのか分からずに受け入れるわけにはいかないわ。なら……逆にどんな現象が起こった、考えてみるのは、どうでしょう?例えば……天気とか、風の影響とか……」

  

    エマ「(音?違う……熱?これも当てはまらない……、……現象か)」

 

   ミュウ「なら、振動ならどうだ?」

    エマ「!!メルルちゃんやミュウちゃんの言う通り、現場には何かの影響で【振動】が起きたはずだよ」

 

   メルル「確かに部屋の中は荒れてていましたよね……そう考えると……【地震】……があったんでしょうか?」

 

   ミュウ「まぁ、人工島だから……無いと言い切れないですね」

    エマ「地震で部屋が大きく揺れたなら、家具が倒れたり人形が動いてもおかしくはないと思う。なにかそれが影響してーーーー」

 

   アリサ「っ!ーーーーちょっと待てよ!確かに地震が起きたなら部屋の中の物が荒れるかもしれねー……けどよ実験で使った人形が落ちてたのは地精(ノーム)の間の話だ……遠野の死体があったのも、ウチらが魔法の実験で使ったのも火精(サラマンダー)の間……地震があったとしても、事件にはなんも関係ねーじゃねーか?」

 

  シェリー「そもそも、あのお人形は本当に同じ物なんでしょーか?もしかしたら、似てるだけの別物かも……」

 

  マーゴ「あら。それは大丈夫よ。ちゃんと塗料がついていたもの」

 

また新しい証拠が出てきたな。「塗料」か・・・ん?塗料?

 

それって、トリックを行った重要な証拠じゃないか?

 

  ミュウ「……」

  マーゴ「あの塗料は昨晩私がつけたの……ゲストハウスの近くの花を何本か摘んで、擦り潰してね……残った分のお花はその辺に捨てちゃったけど」

 

  ミュウ「…………」

  マーゴ「だから似ている人形のはずがない……間違いなく【同じ】人形よ」

 

部屋の荒されたのは、家自体を交換したからだ・・・

 

ノームとサラマンダーが入れ替わったということになる。

 

つまり、ハンナの犯行現場は「地精《ノーム》の間」ということになる。

 

   ナノカ「……そう言えばゲストハウスの前に石畳に、血みたいな跡が残っていたわね」

 

そうだ。あれは血なのか?塗料なのか?

前者なら、誰の血だ?後者だったら、意味が分からない。殺人事件と関係があるのだろうか?

 

   ミュウ「調べてみると、血と塗料が混ざったものと分かりました」

   ナノカ「……え?あれは宝生マーゴの実験に使った塗料じゃなく?」

   ミュウ「赤黒く変色していましたから……それを手にとって嗅いでみたら、血でした……デュアンさんが残した……血に反応するブラックライトですぐに分かりました」

 

    エマ「(アリサちゃんの人形の移動……?これはいったい……)」

 

  シェリー「これが真実です!……なるほど、わかっちゃいましたよ!」

 

  ミュウ「……」

   エマ「シェリーちゃん……!?何が……!」

  シェリー「事件の真相です!エマさんのおかげですよ!」

   エマ「ええっ……!?本当に!?」

  ミュウ「……」

  シェリー「はい!どうやって、ハンナさんが死んじゃったのか……説明してみせましょう!」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。