転生者が魔法少女ノ魔女裁判の世界へ転生(仮)   作:ミュウにゃん

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Ep54 本当の真実

 

 

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  ナノカ「もし建物が入れ替わったと言うのなら、それは夜の時間ということよね?」

 

  マーゴ「なら……ハンナちゃんいつ死んだのかしら?」

 

  ミュウ「状況証拠でしかないですが……事前に死んでいたんでしょう、なぜなら夜の間、あのゲストハウスは鍵が掛けられていて、全ての部屋が密室だったから」

 

  アリサ「……じゃあ、昨日ウチらがあの部屋にいた時にはすでに……」

  ナノカ「遠野ハンナの死体は、別の部屋の中にあったということね」

 

   エマ「そして看守が鍵をかけて2つの部屋が密室となった後、部屋は建物ごと入れ替えられた……」

 

  ナノカ「遠野ハンナが昨日の晩の時点で死んでいたというのなら……密室の謎は解ける!」

 

  メルル「でも部屋の入れ替わりを証明する証拠はあるんでしょうか?」

 

   エマ「証拠は既に提出されているよ……この看守のカメラで撮られた映像と今日撮った火精(サラマンダー)の間の写真だよ。これを見比べれば、建物が動いたことが証明できるはず!比較する場所は……!」

 

  ミュウ「家具、ですね……」

  アリサ「たしかにそりゃそうだけど、じゃあお前にその見分けが付くのかよ」

 

  ミュウ「簡単だ……そうですよね、桜羽さん」

   エマ「えっ」

  ミュウ「えって……何?」

  ナノカ「3つの部屋は共通のものだったわ。配置も同じだったし、それらはほとんど新品同然……入れ替わってるか比較するのは不可能よ」

 

   ココ「エマっちの頭は誰と比較したらいいのー?猿?……いや、猿に失礼か」

 

  ミュウ「……はぁ~……じゃあ、桜羽エマさんに代わって……ボクが代理で証明してあげる。ゲストハウスの建物が動いた証拠は簡単だ……」

 

   エマ「まって、ミュウちゃん……ボクがやるよ」

  ミュウ「……分かった……」

   エマ「ゲストハウスが動いた物的証拠……比較する場所は……!ハンナちゃんの死体だよ!」

 

  アリサ「……夜には遠野の死体が無くて、朝には首吊りが出来上がってるってことか?それで、これがどう部屋を動かした証拠になるんだよ……」

 

   エマ「前日になかった密室の中の死体が、翌日には出現している……その矛盾を解決するには、部屋ごと移動させるしかないんだ!」

 

  アリサ「だから!それがあったことを証明できるかって話を今してたところだろうが!」

 

   ココ「無限ループって怖くね?」

  ミュウ「エマ……此処からはボクに任せて貰う。比較する場所は……「窓」だ……どちらも同じ様な場所から撮った風景のはずが、外に見えてる風景の角度が少し違っています……」

 

  メルル「た、たしかにそうです!見えている木々の位置が……少しだけズレてるような……!」

 

  ミュウ「そう……建物自体の位置が変わって、角度がズレていないと起こり得ないこと……」

 

  マーゴ「であれば……ミュウちゃん……それができたのは、誰?」

  ミュウ「宝生さんも人が悪いですね……それが出来たのは……建物みたいな大きな物を動かせるとしたら、【魔法】を使わなきゃ不可能だ……それを使えるのは……、……橘シェリーさん。貴方が犯人だ」

 

  シェリー「…………ええー!?そうだったんですかー!?知りませんでしたー!」

 

   エマ「……シェリーちゃん。キミは……」

  シェリー「反論しましょう!……ちょっと待ってください、ミュウさん。その推理には穴がありますよ」

 

  ミュウ「ほぅ?」

  シェリー「その間違い、指摘してあげましょう!」

  ミュウ「あはは、悪あがきかい?良いだろう……その言葉「斬らせてもらう」!」

 

  シェリー「この名探偵、シェリーちゃんが!」

  ミュウ「探偵が殺人を犯した時点で、キミは探偵じゃなく……ただの犯罪者……」

 

 

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  ミュウ「持ち上げた証拠は、建物の角度以外にもある……それは、これだ!」

 

朝撮った写真だ。塗料は赤い花を使ったみたいだが・・・これは、ごまかしがきかない。

 

  ミュウ「2つのゲストハウスを入れ替えるには、持ち上げた建物を一度どこかに置かなきゃならない……橘さん。一度石畳に仮置きしたんだ……しかし、建物の入れ替えの時に誤算があったんだ……そこには本来ないはずのものが石畳に置かれていたんだ……それは、宝生さんが捨てた花……」

 

  シェリー「花……ですか」

  ミュウ「おそらく建物を置いた時に、宝生さんが石畳に捨てた花が潰されたんだ……」

  

  アリサ「魔法の実験で使ったヤツだな」

  マーゴ「……そうね。案外簡単に色が抽出できたの……だから何本か摘んだうちのつしか使わなかったわ……残りは……石畳において置いたのよ」

 

  ミュウ「…………」

   ココ「ポイ捨てじゃん」

  シェリー「……でもでも、そんな風に道端に花が置いてあったら、わざわざ潰しますかね?お花さんが可哀想ですし、私なら潰さないように避けた位置に置きますよ!」

 

  ミュウ「いいや……犯人が花を潰したのには理由があったんだ……建物の入れ替えたときの状況を考えればわかる……犯人が花を潰した理由は……時間だ……皆の意見を聞くと、深夜の2時に地震みたいな音がしたみたいだ……当然辺りは真っ暗だ……だから、気づかずに潰してしまっても、おかしいことは無い」

 

  ナノカ「月影ミュウの推理が正しいなら、ゲストハウスの床下……地面の設置部分あたりを調べれば赤い塗料が検出できそうね」

 

  ミュウ「ボクたちの中に建物を動かせるような魔法を使える人は、橘シェリーさん以外いない……デュアンさんは朝まで吊るし上げられていました……そして、朝に自ら仕掛けたトラップで自殺した……だから、現時点で、橘シェリーさんしかいない……」

 

  シェリー「ちょっと待ってください!」

   ミュウ「反論か?」

  シェリー「……はぁ。そもそも私が持ち上げて確認しないと塗料がついているかなんて調べられないとは想いますが……でも仮に、そこに塗料がついていたとして……【私にしか動かせないから、私が犯人】……ミュウさんの主張は、本当にその主張でいいんですか?」

 

   ミュウ「……」

  シェリー「なら……私の潔白はメルルさんが証明してくれますよ」

   ミュウ「残念だが、そのトリックは既にお見通しだ」

  シェリー「……」

   ミュウ「1つだけ、可能性がある」

  シェリー「そうなんですか!?ぜひ、聞かせてください!」

   ミュウ「いいでしょう……橘さんは……そのとき、怪我を負っていなかった……それなら、部屋の移動トリックは可能だ」

 

  シェリー「もちろん、そう主張するからには証拠があるんですよね?さあ、見せてください!……その証拠を!」

 

  ミュウ「橘さんが怪我をしていなかった証拠……、地下の場所に銃弾には銃弾が残ったままだったけど、……銃で狙撃されたのなら、あるはずのものが無いのはおかしいだろう?」

 

   エマ「血痕だね」

  ミュウ「そう……黒部さんの銃は外れたんだ……もしくは威嚇射撃か……」

 

  シェリー「証拠としては、弱くないでしょうか。たまたま1滴も血が出ずに貫通しただけかもしれません」

 

  ミュウ「ありえないな……銃で撃たれたのなら、血痕は必ず出る……皮膚血管、静脈血管、動脈血管……これらを素通りはまず無い。橘シェリー……キミは、おそらく自傷行為をしたんだろう」

 

  シェリー「…………」

  ナノカ「……氷上メルル。あなたは【銃創】を見た経験はある?……月影ミュウが言ったように貫通して血が出ないのはあり得ない」

 

  メルル「そ、それは……ありません」

  ナノカ「じゃあ橘シェリーの傷に、弾は残っていた?」

  メルル「……見てはいません」

  ナノカ「火傷の跡も、ないのね?」

  メルル「…………はい」

  ナノカ「……じゃあーーーー」

  シェリー「その辺で……いいですよ」

  ミュウ「認めるのか?」

  シェリー「メルルさんは何も悪くないですし……責めないであげてくださいね」

 

   エマ「シェリーちゃん……じゃあ……本当に……!」

  シェリー「……あーあ。何も決定的な証拠は残していないはずなのに……これがこの島以外だったら……証拠不十分で釈放ですよ?」

 

  ミュウ「……」

  シェリー「でも……他のみんなができないから、消去法で私に決まっちゃいましたね。私、アリバイもないですし」

 

  ミュウ「アリバイが無いのは、ボクやデュアンさんも同じですよ」

  シェリー「そうですね」

  ミュウ「…………」

  シェリー「それを誤魔化す為の良いトリックだと思ったんですけど……もうバレちゃったので、潔く認めましょう!名探偵シェリーちゃんの活躍は、ここでおしまいなのでしたー☆」

 

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  シェリー「それは、昨日の夜のことです。シェリーちゃんは、ハンナちゃんを殺してしまいました……それは用意周到な殺人計画の始まり……なんと!全て予定されていたことなのです」

 

  ミュウ「牢屋敷の設計図を見た時に、ゲストハウスの入れ替えトリックを思いついたんだな?」

 

  シェリー「はい。そしてシェリーちゃんはマーゴちゃんが魔法の実験をする話を聞いて、この計画を決行する事にしたのです」

 

  シェリー「まずシェリーちゃんはゲストハウスにハンナちゃんを呼び出して、ロープで首を絞めて殺しました」

 

違う・・・間違ってるぞ、シェリー!

 

  シェリー「そのあとシェリーちゃんはハンナちゃんを自殺に偽装して吊るしておきます。魔法の実験になぞらえて、周囲には同じく首吊り人形を用意しておきました。いいミスリードでしたよね?そしてマーゴちゃんたちの実験が始まった、シェリーちゃんはこっそりと外に抜け出したのです」

 

  ミュウ「…………」

  シェリー「その後、シェリーちゃんはナノカちゃんの元へ向かいました。疑われた時の保険を作っておく為です。シェリーちゃんは暗闇の中、ナノカちゃんを襲いました。ナノカちゃんはそれに反撃してきましたが、銃弾は予想通り大きく逸れました……」

 

  シェリー「シェリーちゃんは知っていました。ナノカちゃんが優しくて、仲間を撃ったりなんてできないって事を」

 

   ミュウ「そこで、部屋の入れ替えをしたんだな」

  シェリー「はい」

   ミュウ「入れ替えトリック……見事だったが……部屋の中が少し荒れたのは、失敗だったね……あれがなければ完全な不可能犯罪だったよ」

 

  シェリー「……」

  ミュウ「そして、蝋燭と油を染み込ませたロープを使って、時限式の発火装置を作ったんですね」

  

  シェリー「当たりです」

  ミュウ「……密室が出来上がった後、自傷行為をしたんだね」

  シェリー「はい……ですが、シェリーちゃんは躊躇いません。ちょっと力が強いので、一気に貫けますから」

 

  ミュウ「行動不能のアリバイトリック……か」

 シェリー「はい……」

  

 

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   シェリー「完全犯罪を目指したのですが、犯人だとバレてしまって残念です」

 

   ミュウ「…………」

  シェリー「……ミュウさん?」

   エマ「ゲームでもやってるつもりだったの!?シェリーちゃん、人を殺したんだよ!キミはハンナちゃんをーーー友達を殺したんだよ!?」

 

エマが感情的に喚いても、シェリーは方をすくめるだけだった。

 

  アリサ「おめえに心はねえのかよ!」

   ココ「無駄だって。こいつ、殺したことに良心の呵責なんて感じちゃいない」

 

  ミュウ「…………」

   ココ「心のないバケモンなんだって……」

  マーゴ「そうね……人の好いフリをして、まるでゲームを愉しむかのように計画的に殺人をしてみせた……私たちの理解の範疇を超えているわ」

 

  メルル「みなさん……もう、やめてください……」

  ミュウ「ふふふふっ……あはははっ!お前らって目先のことしか頭にないんだな」

 

  シェリー「……!」

  ミュウ「今回の事件……シェリーは殺人と言っているが、実際は……全ては幻想だ。遠野ハンナは自殺をしたんだ」

 

   ココ「じ、自殺!?」

  ミュウ「トリックも分かっている……橘さんは、自殺したハンナを殺人に見せかけたのさ」

 

   エマ「!?」

  ミュウ「……ははははっ!君たちは、目先のことばっかりしか見えていない……だから、デュアンさんが自殺したんだ……まぁ、ボクは面白かったけど……」

 

  アリサ「遠野が自殺した証拠があるのか!」

  ミュウ「あるさ……」

俺は、例の動画を全員に送りつける・・・

 

  ゴクチョー「今回は、ミュウさんが司法取引をしたので……シェリーさんには、懲罰房で10日間罰則をしてもらいます……そして、ミュウさん……貴方が代わりに死ぬのですよ……期限は設けます……貴方が死ねば……シェリーさんを解放してあげます」

 

   ミュウ「分かった……」

  ゴクチョー「これにて閉廷にします~」

 

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