ゼムリア大陸に転生──────獣の軌跡   作:黎兎

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作りなおす前の獣の軌跡(仮)が4話くらいで行き詰ってしまって悩んだ末再構成して作りなおすことにしました。私自身飽き性なこともあり中々進まないのですが、完結もしくは区切りまでは持っていくつもりです。


プロローグ
転生と獣が目覚める日


最後の記憶は電車に引かれる寸前だった、目の前の映像はゆっくりになり数時間前までやっていたゲーム。

軌跡シリーズを思い出す、まだやってない作品もあるが閃の軌跡は思い出深い。

長い間はまっていたものだった、走馬灯の用にゲームの用語やアイテムなどが頭をよぎる、こんな時に家族では無くゲームなのかと思いながら電車に引かれる原因の男を見やる。

電車の写真を撮る為に人を突き飛ばしそのことに気づきもしないその男に心が憎悪で塗りつぶされていく。

殺意のこもった眼光で射貫くとこちらを振り返るその顔は、にやにやと気持ち悪い顔だったことをよく覚えている。

最後の言葉は何だったかな…・・・・

撮り鉄のせいで死ぬのかよ、くそが

 

 

暗闇の中から光がさし始める、ぼんやりとだが何かが聞こえる少しずつ鮮明になる視界自身の小さな手が見える…赤ん坊になっている転生というやつかラノベでよく見る奴だけどまさか自身が体感するとは、そんなことを思って辺りを見るとカレンダーが目に入る~~~~1187~と書いてある

 

「うーーあうあうあー(1187の後は年かな?文字はわかんないけど数字は一緒みたいだ。

生活水準は中世くらいか?)あうあう」

「あら、起きたのね、元気いっぱいだわ」

 

母親らしき人物がそんなことをいうと父親らしき人物が帝国新聞と書かれた物を持って近づいて来る

 

「そうだね、でもこの子あんまり泣かないから子育ては大変だと聞いていたのだがなここまで手がかからないとなると妹か弟でも[ドガン]」

 

父親を母親が殴ると大きな音がする

 

「子供の前で何言ってるのよ、バカ」

 

母親は顔を真っ赤にしてブツブツと満更でもなさそうなことをいうが親父は殴られて伸びていた……一家の大黒柱がそれでいいのか少しは鍛えておけ、父よ。

そんなことを思いながら復活した親父は、やれやれといった様子で起き上がり母親を見る

 

「痛いじゃないかまったく君のパンチは昔から変わらないな」

 

そう言って頭を振る

 

「それよりこの子の名前はどちらにするか決めたのかい?」

 

親父は朗らかに笑いながら母親に聞く

 

「そうね、女の子だし、シルビアなんてどうかしらシルビア・オルコット、それがあなたの名前よ」

「あううううキャハハ(シルビアかいい名前だね、センスがいい両親でよかったよ)」

「笑った、笑ったわ、名前気に入ったのね」

 

母親は笑い親父は苦笑する

 

「やはり名前はそっちなんだね」

 

親父は少し不満そうにくちを開く

 

「僕が考えた名前もいいと思うんだけどなイリア・オルコットこの名前もいいと思うんだがな」

 

親父はなんだか不満げでそんなことをいうが母親は微笑みで返す。

親父はその顔を見ると直ぐにそっぽを向くとつぶやく

 

父「二人目が女の子だったらイリアにしよう」

母「もう、その話はあとね。

とりあえずごはんを食べましょう、この子もお腹がすいてるだろうしね?ミルク用意してくるからシルビアをお願いね」

 

シルビアを親父に預けるとキッチンへ消える

 

シルビア「あう」

 

うなずきながらミルクはやくミルク早くと腕を振る。

 

シルビアを受け取りテレビの電源をつけニュースを見る

 

父「また物騒なニュースか…最近は各国で子供の誘拐事件や行方不明事件が報道されているしシルビアが巻き込まれないように気を付けないとな」

 

鋭い眼差しでニュースを見る父の顔はまさに真剣そのもの。その顔には家族は絶対に守るという決意が宿っている用に感じる。

母がキッチンから戻って来るとすぐに表情が優し気な顔に戻る

 

母「最近のニュースは物騒ね、安心しなさいシルビア、もし人さらいが来ても私たちが守って挙げるからね、ほらミルクの時間よ、飲みなさい」

 

哺乳瓶を口にあてがうと飲み始める娘に安堵する

 

シルビア「あうんんん……げぷ(思ったよりも量が多いなまぁ飲めるけど)」

 

飲み終わるとげっぷが出る

 

母「よしよし、いい子ね。」

 

背中を優しく叩くとシルビアから寝息が聞こえ始めた。

 

五年後

 

              七曜暦1192年

 

今日は私、シルビア・オルコットの五歳の誕生日だ。

あの後ゼムリアに転生したことを知った、軌跡シリーズの人たちに会えるのはいいが鍛えないと会えないな、色々と死んでほしく無い人もいるし、武器を使いながらのアーツの詠唱とか出来そうで無かったことも試してみたいしお父さんに武術を習いたいと言ったら剣術を習わせてくれるだろうか?、それともお母さんに導力銃の手ほどきをお願いするか・・・・迷うな。

そんなことを考えながら二階の自室から一階の母のもとへ向かった。

 

母「貴方が生まれてから五年。

今日は五歳の誕生日よ、おめでとうシルビアこれプレゼントよ」

シルビア「ありがとお母さん、さっそくあけるね。」

 

【箱を開けるとウサギのぬいぐるみが出てくる】

 

シルビア「わあこれ欲しかったウサギさんだぁやった。

あれ?そういえばお父さんは?」

 

辺りに父の姿は無い、朝食の後からあっていないから何かサプライズの用意でもしているのだろうか?

シルビアがそんなことを思っていると、玄関から物音がする、父が帰ってきたのだろうか?と扉に近づこうとすると母が止める

 

母「シルビア、私が見てくるからぬいぐるみを持って離れてなさい」

 

母はそういうと導力銃を手に玄関に向かう、出力を最低にし襲われても最低限殺人にならない用にすると扉越しに声をかける

 

「だれかそこにいるの?」

 

声をかけるが返事は無い、代わりに獣の遠吠えがこだまする。

窓から見た魔獣の数は三体狼のような見た目だった。

母の顔は真剣そのもので戦術オーブメントで駆動を開始する、扉をけり開け三体の魔獣へ導力魔法を放つ

 

「ファイヤボルト」

 

一体をアーツで消し炭にし、残りの二体に銃撃す殲滅する。

シルビアは二階の自室から戦う母を見る、アーツと導力銃を使い魔獣を殲滅する姿は、慣れと手際のよさを感じる。

さすがは、元遊撃士と言ったところか育休中とは言えその戦闘能力は高い。

それにしてもなんでこんなところに魔獣が、導力灯でも故障したのだろうかそんなことを思っていると父が帰って来る

 

父「何があった?オーブメントと銃を持ち出して…」

 

【鋭い視線で辺りを見て落ちているセピスを見つける】

 

父「魔獣の襲撃でもあったのか?」

 

母は残身を解くと父へと向き直る

 

母「狼型が三体きたわ、導力灯の交換か修理が必要かも知れないわね」

父「いずれにしても、調査がいるか…ひとまずはシルビアの誕生日を祝おうか」

 

両親の顔が穏やかなものに戻る

 

母「まぁそれもそうね、でもお昼はピクニックの用意してたけど、どうする?」

 

武装をしまいながら聞くと父は苦笑し二階の窓から顔を出しているシルビアを見る

 

シルビア「行く、また魔獣が襲って来てもお父さんお母さんがいるから大丈夫でしょ?」

 

シルビアはそう言うと笑った

ピクニックの帰りにまた魔獣に襲われたが両親が息の合った連携で撃退する

父は、騎士剣を使用した剣術とアーツを使い前衛を、母は銃とアーツで援護を主体に遠距離攻撃をする、シルビアはやはりと父の背中を見る。

あれは、騎士剣術。

男爵の次男か三男と言ったところか、騎士剣術を父に教えてもらうか、母から導力銃を教えてもらうか、少し悩む。

どっちもという選択も一応あるし、剣術ならアルゼイドかヴァンダールあとは運しだいだが八葉一刀流もある。

選択しはたくさんあるだろう。導力銃といってもハンドガンタイプからショットガン、ライフル、スナイパー、マシンガン、ガンソードと多岐にわたる。

武装デバイスの選択と言う可能性に心を躍らせるシルビアの顔は笑っていた、魔獣を殲滅し辺りを確認し残心を解くとシルビアが父の騎士剣を見ながら目を輝かせながら。

 

シルビア「お父さんお母さん私剣術と導力銃を習いたい、教えてほしい」

 

目を輝かせ期待を向けてくる娘に父と母はその顔を見て遺伝だなと思うのだった。

もともと自分たちが戦いが好きで魔獣討伐中心に遊撃士として活躍していた元B級の母と領民を守る為に武術を嗜み、剣が好きな中立貴族の三男の父は嬉々として戦う術を娘に教えるのだがそれとは別でシルビアは両親からの告白に戦慄するのだった

 

ルイス「私たち二人も戦い方はそのうち教えようとは思っていたよ、それとは別でシルビアに言わないといけないことがあるんだ、まずはそれを聞いてくれるかい?」

シルビア「うん」

ルイス「まず私たちは、貴族の子爵という地位にいる。

いまは、皇族より管理を任せられている森の管理人だ」

シルビア「え?貴族、しかも子爵…でも庭の畑で採った作物とか近くの村で買い物したり普通の平民の暮らししてるじゃん、日曜学校で習ったり、絵本に出てくる貴族みたいなことしてないじゃん、大きな屋敷に住んでたりしないしそれはなんでなの?」

ルイス「それはね、今の私の仕事と子爵を継いだのが私の兄だからだ。

まぁ元は屋敷で生活をしていたのだが、森番の前任が魔獣にやられてケガをして戦えなくなってしまってね、それで領主補佐をしていた私と交代したんだよ、元々我が子爵家は領民との距離間が近くてね、領民からそこまでかしこまった態度じゃ無いしシルビアのお披露目がまだだったこともあって領民の生活ともともと変わらなかったから領民の様に生活していたんだよ。

まぁ大した領地じゃ無いというのも理由なんだけど、一度兄上に会いに行こうか、この森は国境警備隊の訓練に使ってるから少し歩くけど詰所があるから通信機を借りて兄上に連絡しよう。

道中には魔獣も出るだろうから一度家に戻って準備しようか、イセリア、シルビア用に用意していた物は?」

セシリア「あるけど、まだ未調整よ。

導力銃も種類があるしハンドガンはすぐに習得出来るから導力銃は最低二つは扱い方を教えるつもりだったからひとまずはハンドガンかしらね。

二丁持ちでも使える用に鍛えて挙げるわね。シルビア」

 

獰猛な笑みを浮かべ娘を見るがシルビアは意外なところで驚いていた。

 

シルビア「お母さんイセリアって名前だったんだね、知らなかったよ」

 

知らなかったと言われて肩を落とす母、イセリアだった

 

ルイス「知らなかったか…まぁ名前で呼んで無かったししょうがないか、私はルイスと言うんだよ。

ルイス・オルコット子爵、シルビアにはまだ早いけど学院に行く時困らない用に礼儀作法はきちんと教えるからね」

 

家につくと母が導力銃を父は騎士剣を渡してくる。

それらをベルトで固定し騎士剣を抜き素振りを数回すると鞘に収め導力銃を構え母がいつも的にしている物へ銃口を向け引き金を引くその弾丸は的の真ん中を穿つ

 

シルビア「よし、当たった」

 

満面の笑みで両親に向き直ると両親も笑っていた

 

セシリア「はじめてにしてはいいわね」

ルイス「シルビア、重さを確認する為に素振りか、まだ重いかな?」

シルビア「重くて長い、扱いずらいから筋トレからだね」

ルイス「そうか、うーんもう少し剣の調整が必要だね、とりあえずは詰所に行こうか」

 

しばらく森を進み時折出てくる魔獣を三人で蹴散らしながら進む、魔獣の討伐数が30を超えた時

詰所のような場所が見えてくる、少しずつ近づいて来る詰所からフードを目深に被ったローブ姿の不審者が出てくる。三人に近づいて来る不審者にルイスは警戒する

 

???「ルイス・オルコット子爵閣下とそのご家族とお見受けします。

現在はリベール王国とカルバード共和国との国境線に位置する領地の領主から皇族所有の神獣の住まう森の管理を任せられていると聞いていたがどのような御用でしょうか」

ローブ姿から聞こえてくる声は男の物だった。

その男の手には血のついた剣と導力銃が握られている

 

ルイス「あぁ、詰所の通信機を貸してくれ、最も名前も所属すら明かさない貴殿に言ったところで借りれないかもしれんがな」

 

剣を構え油断なく敵と定め見据える空いた手でオーブメントを構える

セシリアは、周囲を警戒し伏兵に備えるハンドガンからライフルに武器を切り替える

 

セシリア「シルビア逃げなさい、貴方を気遣いながら戦える相手では無いわ」

シルビア「先に詰所に行って通信機で援軍を呼んでくる」

 

シルビアは走りだす

 

ローブ姿の男「ほう、子供の癖に怯えずに援軍とは頭のいい限りだ、厄介この上ない先に眠らせるか…」

 

詰所の入口を塞ぐ用に立つ男は走り出したシルビアに銃を向けるがセシリアの射撃に横に避けた隙にシルビアは詰所の扉へ迫る。

 

ローブ姿の男「今、中に入れるわけには、く!!」

 

男が再び銃をシルビアに構えるがルイスが剣で切り込み、鍔競り合いになる

 

ルイス「させると思うか?我が娘に指一本も触れさせん、貴様の相手は私たちだ」

 

シルビアは詰所の中を走る一つ一つ部屋を調べる、意識の無い軍服の人や先ほど足止めしようとしていた奴の仲間らしきローブ姿の人が廊下たくさん倒れている

 

???「子供がなんでここに、グっ」

 

扉の開閉音とともに黒のローブ姿で腕にケガをした男が廊下に出てくる、シルビアは剣とハンドガンを構える。

私に出来ることは限られるがそれでもと決意を固めその男を見据える。

前世ではサバゲをやっていたこともあり、ハンドガンの扱いはある程度使える。

剣なんて学生時の剣道位なもの、剣はまともに使えないだろう。

アニメの動きを再現するなんてぶっつけ本番でやることでは無いためその考えを頭の片隅へと追いやると片手直剣で出来る動きと考えれば袈裟、逆袈裟、一文字、唐竹割り、切り上げ、突きが思いつくがそれをどのようにつなげ連撃とするか、あるいはフェイントとして使い銃弾を叩き込むしかないだろうな、不殺などと甘いことなど言ってられない。

隙があれば殺すそれぐらいの気持ちでやらねば攻撃すら当たらないだろうと敵を正面に観ることで隙を探す。

 

ケガした男「子供がなんて目してやがる気味悪い、痛い目にあいたくないならそこでおとなしくしてろ一発で逝かせてやる」

 

吐き捨てる用に言うと銃を構える

 

シルビア「悪いけどこんなところで死ね無いから、全力で抗うよ」

 

シルビアが銃撃で先手をとる、ケガをした腕と足元へ銃撃しながら近づく、男は銃撃を回避し遮蔽へ身を隠すとシルビアへグレネードを投げる。

飛んできたグレネードを銃撃で弾き離れたところの遮蔽で爆発すると同時走り少しでも接近する。

至近距離ならばよけられまいと短絡的な思考が致命的な隙を生むことになる。

 

男は爆発音の中残弾数を確認していた弾数は問題ない。

ケガは痛むがそこを突かれたところで子供に一撃でも貰うまいそう思い遮蔽から顔を出すと少女は眼前に迫り剣を構え銃口を向けてきていた剣を避けても既に銃口はこちらを捉えている。

銃を弾いても構えられている剣で斬られるかこれを回避するには・・・

 

ケガをした男「チッ、子供だからと侮ったか…だが経験の無さを後悔することだ、クソガキ」

 

男は闘気を高め高速の蹴りでシルビアの銃を弾き上に飛び剣を回避し射撃をシルビアへ浴びせる シルビアは男が上に飛んだことで剣は空振りに終わるが剣をすぐに引き戻したことでかろうじて防御が間に合い足と肩に弾丸を受け転がる用に倒れる。

痛みで思考がぶれる。出血で意識が混濁するシルビアに男は追撃とばかりに蹴りを放ちシルビアは吹き飛び、跳ねる用に転がって男から距離をとる

 

「残念だったなクソガキ、子供にしては頑張ったなだがお前は死ぬ今ここでな」

 

男の声音は喜色に染まっていた、顔には痛めつけて楽しもうと嘲笑う、にやにやとした気持ち悪い顔

シルビアは前世でもこんな顔の撮〇鉄に殺されたことを思い出すと同時憎悪が心を塗りつぶした前世からの置き土産ともいうべき怨嗟に意識が飲まれかけると急激に肉体に力があふれ高揚と全能感がシルビアの最後の抵抗を砕き完全に意識を飲み込む

ここに憎悪の獣が顕現する。

男は倒れ伏した子供に再度蹴りを放とう近づいて寒気を感じ飛びのくとそれは動き出す、男の目にはユラユラと立ち上がる子供が先ほどまでと違うと直観する。

こいつは危険だと体が警鐘を鳴らしている。それからは赤黒い闘気が立ち上り、淡い緑髪は灰へと色を変える。

先ほどまで翠色だった瞳は黒に金の瞳孔となり禍々しい殺気が空気を冷やす。

全てを飲み込む憎悪の獣が男を射殺すと言わんばかりに睨みつける

 

シルビア「ガアアアアアアアアーーーーーグルルルルシャー!!」

 

獣の咆哮とともに男に襲いかかるが背後から声が聞こえ、その場を飛びのくとそこにクレータが出来ていた

 

マスクの男「こんなところでなにをしている同志」

 

シルビア「グルルルルー!!」

 

クレーターの中心からマスク姿の男は大剣を引き抜き、吠えるシルビアに剣先を向けて構える

シルビアは大剣を構えた男に向けて凄まじい速さで距離を詰めて剣を振るう。

しかし、難なくはじきかえされてしまう。

一度距離をとると垂れ流されている赤黒い闘気が少し寄り集まり獣耳と尻尾を形作る

 

ケガをした男「いやなに、設備を破壊した後廊下でこれに出くわしてな遊んでいたらこうなった。」

マスクの男「なるほど、しかしまるで獣だな、いや耳と尻尾まで出てきて本物の獣みたいになったな。面白い、連中に渡すのもいいかもしれん、生け捕りにしようか」

 

シルビアとマスクの男は数合剣を撃ち合わせ一瞬鍔迫り合いをするも、大剣事マスクの男は後ろに弾かれる

 

シルビア「シャー」

 

威嚇とともに踏み込み剣を振るう。

その斬撃の破壊はすさまじく当たればただではすまないことを砕かれた床や壁が物語ている

 

ケガをした男「威力はすさまじいが動きが単純だ、速度も中々あるというのにこれでは宝の持ち腐れだな。これじゃあ交わすのも簡単だ。」

 

飛んでくる斬撃を交わしながら男たちは会話を続ける。

 

マスクの男「確かにそうだな。まあ、得体の知れない力のおかげもあるのだろうが所詮子供だ。

交わしてカウンターを入れれば終わりだ。」

 

シルビアはマスクの男へ肉薄し剣を振るがマスクの男は剣を紙一重で避け拳の一撃でシルビアの意識を刈り取った。

倒れこんだシルビアから耳と尻尾が消え先ほどまで迸っていた禍々しい殺気と闘気が霧散し辺りに温度が戻ったように感じる。

 

マスクの男「ひとまず縛っておこう途中で目を覚まして暴れられても面倒だ。」

ケガをした男「わかった。」

 

男たちは縛り上げたシルビア抱えその場を離脱した。

しばらくしたのち領邦軍と突入したルイスとセシリアが見たのは激しい戦闘後と戦闘で出来たであろうクレータに突き刺さった娘に渡した剣と壊れた導力銃だった。

そこから六年シルビアはD∴G教団の非道な実験、グノーシスの投与など様々な実験を受けた。

救出時シルビアはグノーシスの大量かつ長期投与された状態だった。

病院に運ばれ数日後シルビアは話せる状態になったと医者が連れてきた軍人や警察らは「何か覚えていることはないか、実験の内容とか」と六年もとらわれていた12才の少女に何の遠慮もなく聞いてくる。

早く解決したいのだろうが無遠慮にも程がある、シルビアは軍人らに顔を向けると彼らの顔が曇り冷汗が垂れている。

シルビアの顔は暗く表情もなく瞳は暗く濁っている。

そんな顔を12才の少女がしていたのだ、彼らはいかに自分たちが無神経なことを聞いたのか身に染みただろう、お仕置きこれくらいでいいかとシルビアは無表情やめ息を吐く

 

シルビア「何も覚えていません。

私が生きていると言うことは実験の途中だったか、成功したかのどちらかだと思います。

どちらにしてもろくなものじゃないでしょうしね。そもそも研究資料は残っていなかったんですか?」

 

シルビアのジトっとした目に大人たちは少し居心地が悪くなるが首を横に振り、聞きたいことは聞けたと病室から出ていく、数日は検査とリハビリの日々だから頑張れよと告げて出ていく医者に溜息で返す。

数日リハビリと検査の日々が続いたが両親が面会に来たことで今日はリハビリと検査はお休みだと看護師に言われ久しぶりにベットでゆっくりしながら家族と談笑する六年と言う時間の溝を埋める用に家族の時間を過ごすことで心が少し軽くなった気がした。

そこからまたリハビリの日々を過ごし帝国に戻り遅れた分の勉強や鍛錬に励み六年が過ぎた。

 

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