3月31日
列車に揺られながら車窓の景色は暖かな春を感じさせる入学式日よりだ。
「すっかり春だな」
独り言を呟きながら景色をぼ~と眺めているとアナウンスが聞こえ途中で意識を戻す
「・・・客列車をご利用頂きありがとうございます。次はトリスタ、トリスタ一分ほどの停車となりますのでお降りになる方はお忘れ物の無いようご注意ください。」
トリスタ駅につきを外へ出ると見覚えのある黒髪の男子と金髪の女子が話をしているところだった
黒髪の男子「ああ、俺もちょうど同じことを思っていたところさ、トランク大丈夫か?落としちゃったみたいだけど」
金髪の少女「ええ、心配しないで。それにしても同じ色の制服なのね?」
こちらも見覚えのあるやり取りをしている。
前世で何度も見たリィンシュバルツァーとアリサ・ライ・・・こほんまだこの時期はアリサ・Rと名乗っていたか、Ⅶ組の二人会話をシルビアは考え深そうに聞いていた
金髪の少女「ふふっ、それじゃあ。入学式の時にまたあえそうな気もするけど。」
そう言うとアリサは歩いていく
リィン「……名前、聞いとくんだったな。
まあいいや、これから先も顔を合わせる機会はありそうだし。
しかし同じ色の制服か……このオーブメントにしても制服と一緒に届いた割りには何の説明もなかったし。士官学校の備品にしてはかなり凝ってるみたいだけど……」
シルビアは確かにと思いながら意を決して原作主人公キャラ何食わぬ顔で話しかける。
シルビア「あ、同じ色の制服ですね。よかった、みんな緑の制服だから送られてきた制服を着てきたのにって思っていたので、同じ色の人がいて良かったです」
ほっと一息入れ安堵の表情を浮かべる
リィン「ははは、何人か赤い制服を着た人を見かけたし、同じクラスかもな。
まぁ、さっき俺とぶつかった金髪の子とも話していたんだけどな、せっかくだから一緒にいかないか?目的地は同じだしな」
笑いながら誘ってくれるリィンにシルビアは苦笑する。
リィン・シュバルツァーは初対面でもこうなんだなと思うのだった。
シルビア「ええせっかくですから一緒に行きましょうか。
トールズ士官学院は町の北側にあるみたいです、少し時間はありますけど」
リィン「ああ、まだ時間はあるけど入学式に遅刻なんて洒落にならないからな。
リィン・シュバルツァ―だ、よろしく」
シルビア「そういえば、自己紹介がまだでしたね。
シルビア・オルコットです。よろしくお願いしますね」
駅から少し歩き公園に入った
シルビア「ここちょっとした公園みたいですね」
ライノの花を見上げながら隣のリィンに話を振る
リィン「周りに色々な店もあるし一休みにはもってこいだな」
そう返すと「ん……」と声が聞こえる
二人は振り返る
リィン「へ……」
銀髪の少女「……むにゃ……」
二人は声の主であろう銀髪の少女へ歩み寄る
リィン「お、女の子?なんでこんなところに…(制服姿ってことは新入生でいいんだよな?もうすぐ入学式だし、一応、声かけておくか__)」
腕を組んで顎に手を添え考えるリィンにシルビアはフィーちゃんだ可愛い~猫みたいにお昼寝してると思いながらそれをおくびにも出さず微笑みながらフィーを眺めていた。
二人の視線の視線に気づいたのか銀髪の少女は目を開ける。
リィンが「あ…」と声を漏らし銀髪の少女は起き上がると「ふわぁぁ~~」と背筋を伸ばし少し間ぼーと正面を見ると「んむ」と声を漏らし目閉じる
リィン「お、おい」
銀髪の少女「ん……そろそろ行かなきゃ。」
リィンの横を抜けて走り去るその背中を二人で眺めていた
シルビア「猫みたいでしたね」
微笑みながら聞く
リィン「確かに」
苦笑しつつ答えた、歩き出した二人だったがリィンを先頭に教会に入る
シルビア「七曜教会の礼拝堂ですね、お祈りですか?」
リィン「ああ、軽く祈っていこうと思ってね」
礼拝堂の真ん中で祈る赤い制服を着た男子生徒が目に入る
リィンは(先客がいたか・・・・あれ?…)と疑問に思っていると男子生徒が立ち上がり長身であることがわかるこちらに振り返ると二人を見る
長身の男子「邪魔をしたか?」
シルビア「いえ、気にしないでください」
長身の男子生徒はうなずきながら。
長身の男子「そうか、失礼する。」
歩いてシルビアとリィンの横を通り礼拝堂を出ていく。
リィンはその背中をみながら(褐色の肌……帝国人じゃなさそうだな。
ずいぶん背が高かったけどあの紋様と大きなバックは……)と思うのだった。
シルビアは(入学式の前の時間ガイウスは祈ってたのかいつも走って教会は素通りだったから知らなかった、きちんと回ってればよかったな)と少し残念な気持ちになった。
教会を後にし、少し進んで青髪の少女と執事のやり取りを見る。
青髪の少女が執事との会話を終わらせると執事がこちらに気づき振り返る。
執事風の老人「これは、失礼、よき日和でございますな。
この度はご入学誠におめでとうございます。」
シルビアたちに祝いの言葉を送る。
リィン・シルビア「「ありがとうございます。」」
言葉を返すと執事は歩いて行く
リィンは顔だけ後ろへ向け執事のことを考える
シルビア「行きま…早く行こうよ、遅れたら洒落にならないよ」
少し口調を崩して笑った。
リィンは少し面食らったがうなずくとまた二人は歩きだす。
学院前の坂を上がりながら他愛のない話をしつつリィンは(先ほどの青髪の少女が貴族の出だろう、凛とした佇まいだったし名のある武門の出かもしれないな)と思うのだった。
坂を上り終わると校門が見える風に乗ってライノの花が飛んでくる。
リィン「ここが……トールズ士官学院。かのドライケルス大帝が創設したとされる学校か」
確認するように言葉にする。
シルビアは考え深そうにこれから起こることを考えながら出そうになった言葉を飲み込み。
シルビア「ここで二年間……」
変わりの言葉を発した。
直後後ろからクラクションの音が鳴りリィンたちが道の端に移動する。と導力車が校門前に止まり、金髪の男子が降りてくる使用人が「荷物をお持ちします」というが必要ないと一蹴し適度に休憩を挟みつつバリアハートに帰れと言うと校門の中にさっさと入っていく
リィン「俺たちも行くか(導力リムジン……ラインフォルトの最高級モデルか。やはり大貴族の子弟も入学してきているみたいだな)」
シルビア「そうだね、行こうか(ユーシスだ!!うん、やっぱりイケメンだわぁ)」
二人で校門へ行くと「ご入学おめでとーうございます!」
少女の声が聞こえた、門の影から出てきた小柄な少女とつなぎの男子はリィンたちの前へ出てくる
小柄な少女「うんうん、君たちが最後みたいだね。
リィン・シュバルツァー君とシルビア・オルコットさんでいいんだよね?」
リィン「は、はい。どうも初めまして。」
シルビア「はい、そうですがどうして名前を?(トワ会長だ!かわいいな、小動物みたい。ああ膝の上でなでたい。)ふふふ」
リィンは戸惑いを浮かべているがシルビアは前世の知識で知っていたがあえてなぜ?と聞いたその顔は楽し気だった。
トワ会長「えへへ。ちょっと事情があってね。今はあんまり気にしないで」
リィンはトワ会長の回答に疑問符を浮かべた。
シルビアは尚も楽し気に笑っている。
つなぎの青年「それが申請した品かい?いったん預からせてもらうよ。」
リィン「ああ…、案内書にあった通りですね。」
肩にかけていた荷物をつなぎの青年に渡すリィン
シルビアは武装が入ったトランクをトワ会長に渡すか少し迷う
シルビア「えっと、すごく重たいですけど大丈夫ですか、先輩?(さすがに無理じゃない?ジョルジュ先輩にもってもらった方がいいか、いやでも重たくて動かせないトワ会長を見たいないや、でも可哀そう一応中身は伝えてみて反応を・・・)」
トワ会長「大丈夫だよ、君たちよりも一年早く士官学生をやってるからね」
先輩と呼ばれたことに嬉しそうに答える。
シルビア「剣に盾入ってますけど、本当に?(渡して落とされても困るし一旦下に置いておこっとまあ、持ち上げられずに踏ん張っている姿も可愛いだろうし)」
シルビアが中身を言うと小柄な少女は固まる。復唱するようにつぶやきながら自分を鼓舞する
トワ会長「剣と盾……大丈夫。
私は、先輩だから出来るはず・・・えい」
シルビアが地面におろしたトランクは持ち上がらない。
その光景にシルビアとリィンはその微笑ましい光景に顔が綻ぶ
つなぎの青年「トワ、彼女の荷物は僕が持つから彼の荷物をお願いできるかな?」
苦笑しながらつなぎを着た青年、ジョルジュが頼んだ頼む
トワ会長「うん、任せて」
少し重たそうだが、持つことは、出来ていた。
ジョルジュ「ちゃんと後で返されると思うから心配しないでくれ」と補足を入れる
ジョルジュ「入学式はあちらの講堂であるからこのまま真っすぐどうぞ。
あ、そうそうトールズ士官学院へようこそ入学おめでとう。充実した二年間になるといいな」
歓迎と祝いの言葉を上級生二人から貰いその場を後にする。
リィンは(一応、二人とも先輩なのかな?女子の方はちょっと年上には見えなかったけど……しかし『俺たちが最後』と言っていたがどういうことなんだ?)と思っていると鐘が鳴り二人は講堂に入り指定された席に着いたことで少し離れた位置取りとなり時間になったのか入学式が始まる
「若者よ______世の礎たれ。
世と言う言葉をどう捉えるのか。
何を持って世の礎たる資格を持つのか。
これからの二年間で自分なりに考え、切磋琢磨する手がかりにして欲しい。ワシの方からは以上である。」
シルビアは考える世の礎たれ、その言葉をどう捉えるか、前世の知識も活用し頭をフル回転して話を・・・・・・聞いていなかったが赤い制服を着た人たちが戸惑っていることから、あの美人かつ残念な教官の登場なのだろうかと考える
女性教官「はいはーい、赤い制服の子たちは注目~!どうやらクラスがわからなくなって戸惑っているみたいね。
実は、ちょっと事情があってね。
君たちにはこれから特別オリエンテーリングに参加してもらいます。」
「へ…」「特別オリエンテーリング…」「ふむ」と声が聞こえる。
女性教官「まあすぐに判るわ。
それじゃあ、全員あたしについて来て」
歩き出す、戸惑いながらも彼らは歩き出す。
シルビアが最後に講堂を出てて最後尾を歩く、講堂を出るとリィンと赤毛の少年が振り返った
リィン「あ、出てきたな、ほら置いて行かれる前に行こう二人とも」
歩き出すリィンについていく赤毛の少年とシルビアは自己紹介を始めた
赤毛の少年「まずは、自己紹介しようか。
僕はエリオット、エリオット・クレイグだよ」
人なっつっこい笑顔を浮かべる
シルビア「私は、シルビア・オルコット。よろしくねエリオット」
自己紹介が終わり三人は他愛ない話をしながら先を歩く赤い制服のみんなを追う
エリオット「こ、ここって……」
リィン「士官学院の裏手ずいぶん古い建物みたいだな」
リィンたちはこの場所についてつぶやいたり女性教官の目的にぼやいたりと様々だが前世の知識からシルビアはここが旧校舎だと確信した
シルビア「(ここが灰の騎神ヴァリマールが安置されている場所。ということはあっちの高台から見ているはず)……」
気配を探る。
見つけると同時、リィンに呼ばれた。
リィン「シルビア、どうかしたか?固まってたけど」
心配そうな顔を向けてくるリィンにシルビアは何でも無いと手を振って答えた。
シルビア「先に行ってて、靴に小石が、入ったみたい。」
苦しいごまかしをするも靴を脱いで居るとリィンは納得した様子で歩き出す
リィン「すぐに来いよ。行こうエリオット」
エリオットの肩を押しながら旧校舎へ入る
シルビアは、素早く靴を履き直すと高台にいる二人へ
優雅にお辞儀をすると、旧校舎へ入た。
旧校舎内部
女性教官は全員が旧校舎に入るのを確認すると奥に進み小上がりになっているステージに立つ
女性教官「サラ・バレスタイン。今日から君たちⅦ組の担任を勤めさせてもらうわ。よろしくお願いするわね。」
サラ教官の自己紹介が終わると疑問の声と質問が飛びサラ教官がそれに答える
シルビアはそのやり取りを見ながらここからの流れを思い出していた。
サラ教官がスイッチを押して落とし穴が開いてみんな落ちてアリサとリィンのラッキースケベが発生する。
落とし穴で受け身がとれずに落ちて見逃すのが避けたかったシルビアは、床を観察し落とし穴の仕掛け床を見つけると安全圏に下がると怒声が響く
眼鏡の男子「冗談じゃない。
身分に関係ない!?そんな話聞いてませんよ!?」
マキアスが叫んでる、最初はこんな風だったのにちゃんと和解するんだから根はいいやつだよね。
などと思いながらシルビアはほのぼのとした気持ちでそのやり取りを見ていた。
後の行事でマキアス達のせいでとんでもないことに巻き込まれると知らずに
サラ教官「えっと、確か君は…」
マキアス「マキアス・レーグニッツです。
それよりもサラ教官!自分はとても納得しかねます!
まさか貴族風情と一緒のクラスでやって行けって言うんですか!?」
サラ教官「うーん、そう言われてもねぇ。
同じ若者同士何だからすぐ仲良くなれるんじゃない?」
マキアス「そ、そんなわけないでしょう!」
金髪の男子「フン……」
騒がしいと言わんばかりに鼻で笑う
ユーシスもなんだかんだ優しいよね
すぐ和解するし二人ともライバル関係に落ち着くしね。
青春だなぁ。
そう思いながらシルビアはニコニコと最後尾で聞いていた。
その微笑みに誰も気づくことなく
マキアス「君何か文句でもあるのか」
金髪の男子「別に……。平民風情が騒がしいと思っただけだ」
マキアス「これはこれは…………どうやら大貴族のご子息どのが紛れ込んでいたようだな。
その尊大な態度………さぞ名のある家柄と見受けるが?」
怒りの籠った顔で金髪の男子を見る
ユーシス「ユーシス・アルバレア。
貴族風情の名前ごとき、覚えてもらわなくても構わんが。」
ユーシスが名乗ると周りがざわつくがすぐにマキアスが噛みつく
マキアス「だ、だからどうした!?その大層な家名に誰もが怯むと思ったら大間違いだぞ!?いいか僕わ絶対に______」
サラ教官がマキアスの言葉を手を叩き止める
サラ教官「はいはい、そこまで。
色々あると思うけど文句は後で聞かせてもらうわ。
そろそろオリエンテーリングを始めないといけないしねー。」
サラ教官の発言にまた疑問の声が出る
リィン「もしかして……門のところで預けた物と関係が?」
リィンの問いに対しサラ教官は笑みを浮かべる
サラ教官「あら、いい感してるわね」
そう言うと後ろの柱へ下がる。
仕掛けのスイッチを押す合図だとシルビア思う
サラ教官「それじゃ、さっそく始めましょうか♪」
楽し気に柱のスイッチを押すと床が斜めになりリィンたちは落ちていく、ワイヤーで落とし穴の上の柱からぶら下がっていたフィーをサラ教官がナイフでワイヤを切ると教官がシルビアに視線を向ける
サラ教官「アンタはどうする?私に落とされるか、自分で行くかの二択よ」
そう言ってサラ教官はシルビアをジト目で見る
シルビア「そんなお顔をされなくても私は自分で参ります。
それでは、後ほどお会いしましょう。紫電のバレスタイン教官」
微笑みながら丁寧な言葉づかいで優雅にお辞儀をすると落とし穴から下に降りていく
サラ教官「……はぁ、あれが聞いていた子ね。
殲滅作戦で助け出された被害者……私のことを知っているのもイセリアさんが教えたのかしらそれにしても……まあ大丈夫よね」
落とし穴の滑り台を下りながらシルビアは思う。
急がないと事故現場に間に合わないと勢いよく滑っていきすぐに視界が少し明るくなった所で徐々に速度を落としていく。
滑り降りるとアリサがリィンに平手をかます所だった。
危うく見逃す所だったセーフと思っていた所でリィンの近くに居たエリオットが着地地点に入ってきた。
シルビアはとっさに叫ぶ
シルビア「エリオット、退いてー危なーい」
エリオット「へ?」
リィンも声に振り返りはしたが叩かれた後で反応が遅れたことで自らの退避は完了したもののエリオットの回収が遅れたのだ。
エリオットにぶつからないようにシルビアが横に飛んだ所にエリオットが避けてしまった。
丁度飛んだことによってシルビアはエリオットに腹に乗る形で着地する。
「グェ」とつぶれたカエルのような声をだすエリオットにシルビアは上に乗ったまま声をかける。
シルビア「いたた・・・・・・は!エリオット大丈夫!?
ごめんね。すぐに退くから」
慌てて退こうとシルビアは足を動かすも滑ってしまいエリオットに覆いかぶさってしまう。
〈ゴチン!〉鈍い音が辺りに響いた。
シルビアが足を滑らせたことで頭と頭をぶつけ痛みに悶える
エリオット「うぅっ」
シルビア「痛っ」
エリオットは痛みと視界が暗いこともあり混乱して、手に感じるものを確かめようと一回、二回とつぶす。シルビアの分厚い胸部装甲と知らずに
シルビア「・・・・ん」
シルビアは素早く自分の体を抱えるように腕を組んで上体を起こすとエリオットを睨む。
眼鏡の少女「お二人とも大丈夫ですか?」
アリサ「貴方、大丈夫?」
近くにいた、二人の女子生徒が心配して声をかけてくれたことで原因を作ったのは自分だと沸騰しそうな頭でシルビアは考え冷静になるため、アリサと眼鏡の少女に答える。
シルビア「わ、私は・・・大丈夫です。」
怒りを押し殺したような声で答え、素早くエリオットから降りた。
触られたとは言え、原因を作ったのは自分だからと一度脇において上体を起こしたエリオットに声をかける。
シルビア「ごめんね。エリオットどこかケガはしていない?」
エリオット「だ、大丈夫・・・・・・僕もその・・・ごめん。」
エリオットは顔を赤くしながらシルビアから顔をそらし自らの手を見つめる。
シルビアはエリオットを見てケガがないなら落とし前を付けねばと範〇勇次郎に習い。
エリオットでは無く、エリオットの手に制裁を加えることにした。
シルビア「貴方は悪くありませんよ。
手だしてくれるかしら?エリオットさん。」
シルビアの言葉にエリオットはシルビアへ視線を向けると顔を赤くしてこちらを向いている。
言葉遣いが変わっていることもあってエリオットは少し不思議に思いながらも手をだすとシルビアがエリオットの手を掴んだ。すごい力で
エリオット「痛い痛い痛い。
ちょっとシルビアもう少し緩め・・」
言いかけてエリオットは固まる、シルビアの手が振り上げられていた、その背後に獣が見える。
シルビア「ぶつかったのは私が悪かったですし覆いかぶさったのは事故ですよね。
エリオットさんは悪くありませんよ。視界が確保できない状態で周囲を確認しようと触ったこの手が悪いんですよ。フン!!」
シルビアは思い切りエリオットの手を叩く。
バシンと音がこだまする。
シルビア「これで手打ちにして差し上げましょう。」
そう言ってシルビアはそそくさとアリサとエマに体をかくしてしまう。
エリオットは痛みに悶えながら声にならない悲鳴を上げ、痛みをごまかすように手を振り、何とかマシに成ってから顔を抑えているリィンに聞く
エリオット「えっと災難だったね」
リィン「厄日だなお互いに。
それにしても、ここは一体……」
周囲を確認し台座に荷物が置かれている
エリオット「うん……何か置かれているみたいだけど。」
エリオットとリィンの会話にタイミングを図ったかのように着信音が鳴る。
その場の全員がオーブメントを取り出し通信に出た。
エマ「入学案内書と送られてきた……」
青髪の少女「携帯型の導力器か。」
エマの声に答えるようにオーブメントから声が聞こえる
サラ教官「それは、・・・特注の戦術オーブメントよ・・・フフ」
オーブメントからサラ教官の声が聞こえ一同は、驚くがシルビアは笑いが少し入っていることにイラっとしてくるも黙って話を聞くことにする。
長身の男子「この機械から……?」
驚きと戸惑いが混ざった声で一人語ちるとマキアスが続く
マキアス「つ、通信機能を内臓しているのか……?」
疑問の言葉にアリサは気が付いた用で
アリサ「ま、まさか……これって……!」
言葉にしながら驚いた表情で言う。
そうこれはとシルビアが思って居るとサラ教官が答えを告げる
サラ教官「えぇ、エプスタイン財団とラインフォルト社が共同開発した次世代の戦術オーブメントの一つ。
第五世代型オーブメント、ARCUS【アークス】よ。」
サラ教官が告げた言葉にリィンとエマが反応を見せる
リィン「ARCUS……」
エマ「戦術オーブメント……魔法【アーツ】が使えるという特別な導力器のことですね。」
サラ教官「そう、結晶回路【クオーツ】をセットすることで魔法【アーツ】が使えるようになるわ。というわけで各自受け取りなさい。」
サラ教官がそう告げると暗かった部屋に明かりがともり台座に各自の荷物があることを全員が認識する
サラ教官「君たちから預かっていた武具と特別なクオーツを用意したわ。
れぞれ確認した上でクオーツをARCUSにセットしなさい。」
言うと青髪の少女が最初に動き出すが動く前に何か言っていたが聞き取れなかった、まぁ原作知識で知ってはいる。周りも動き始めシルビアも自分の荷物の場所へ行く。
荷物と箱を確認するとARCUSに通信がはいる
リィン「これは……」
サラ教官「それはマスタークオーツよ。
ARCUSの中心に嵌めれば魔法が使える用になるわ。
さあ、セットしてみなさい。」
みんながマスタークオーツを嵌めてARCUS共鳴・同機している時シルビアは自分のマスタークオーツに少しばかり驚いていた。
ゲーム時に見たことないマスタークオーツだったからだ。
土属性マスタークオーツ:ガーディアン
サラ教官「そこから先のエリアはダンジョン区画になってるわ。割りと広めで、入り組んでるから少し迷うかもしれないけど……無事終点までたどりつければ旧校舎一階に戻ることが出来るわ。
ま、ちょっとした魔獣何かも徘徊してるんだけどね。
それではこれより、士官学院・特科クラスⅦ組の特別オリエンテーリングを開始する。
各自ダンジョン区画を抜けて旧校舎一階まで戻ってくること。文句があったらその後に受け付けてあげるわ。何だったらご褒美にほっぺにチューしてあげるわよ」
シルビアがマスタークオーツの性能に頭を悩ませていると
ユーシスが動きはじめる
マキアス「ま、待ちたまえ!いきなりどこへ……一人で勝手に行くつもりか?」
ユーシスはやれやれといった感じで口を開く
ユーシス「慣れあうつもりはない。それとも貴族風情と連れだって歩きたいのか?」
マキアス「ぐっ………」
ユーシス煽りにマキアスは苦虫を嚙み潰したような顔になる
ユーシス「まあー魔獣が怖いのであれば同行を認めなくもないがな。武を尊ぶ帝国貴族としてそれなりに剣は使えるつもりだ。貴族の義務【ノブレス=オブリージュ】として力なき民草を保護してやろう。」
ユーシスがさらにマキアスを煽る
マキアス「だ、誰が貴族ごときの助けを借りるものか!
もういい、だったら先に行くまでだ!
旧態依然とした貴族などより上であることを照明してやる!」
激高するとユーシスより先にダンジョン区画へ入っていく。
ユーシスもそれに続いてダンジョン区画へ入っていく。
後ろ姿を眺めて居ると
青髪の少女「とにかく我々も動くしかあるまい。
念の為数名で行動しよう。
そなたら、私とともに来る気はないか?」
エマとアリサそしてシルビアに聞く
アリサ「え、えぇ。構わないけれど」
エマ「私も……正直助かります。」
シルビア「いいよ。一緒に行こっか。」
シルビアはラウラに誘われたやったね!今のうちに三人と仲良くなっておこっとなどと思いながら、終点のガーゴイルのことを考える
ラウラ「それに、そなたも____」
視線の先に人はおらず、フィーは先にダンジョン区画へ入っていく
ラウラ「ふむ………?まあいい後で声を掛けておくか。
では我らは先に行く。男子故心配無用だろうがそなたらも気を付けるがよい。」
リィン「あ、ああ」
エマ「そ、それでは失礼します。」
アリサ「………フン」
シルビア「じゃあ、またあとでね、リィン、教会であった人。
それから……エリオットも」
最後にエリオットを呼ぶときだけ溜めを作り、ジト目でエリオットを見てからアリサに続く。
女子たちはダンジョンへ歩き出し三人の男子たちを置き去りにする。
歩きながらシルビアたちは自己紹介を始めた
シルビア「とりあえず、自己紹介でもしようか?
お互い名前もわからないんじゃ困っちゃうし。
私からするね。私はシルビア・オルコット、サザーラント州の辺境ゼフィランサス領出身だよ」
ラウラ「ふむ、シルビアかよい名前だ。
ゼフィランサス領と言うとパルムの近くだったか?」
シルビア「よく知ってるね、そうパルムの近くって言ってもパルムよりもリベールとの国境の方が近いけどねっと魔獣だよ。気を付けて行こう」
背負っていた大盾と長剣を抜くと構える。
前方から魔獣が三匹近づいてきていたのをアリサ、ラウラ、エマも確認し戦闘体制をとる
シルビアside
私は、最前列で盾を構えて闘気を練り上げる。
シルビア「敵の注意を引くからみんな攻撃して。」
盾に剣を挿し闘気を込めた盾を地面に打ち付けて闘気を放つ
円状に広がる闘気に触れた魔獣は私に狙いを変えて襲って来る。
注意が向いていることを利用してラウラがジャンプからの叩き付けで魔獣の一体を一刀両断する。
私に突進してきた魔獣を盾で殴り怯ませるとX字に斬撃を行い怯ませるとシールドバッシュで吹き飛ばす。
吹き飛ばされた魔獣が体勢を崩した所にアリサの矢が深く突き刺さり体を霧散させセピスが転がった。
三体目は、盾をブーメランのように投擲して一度後退させた所にエマのアーツ、ルミナスレイで体勢を崩しラウラの上段からの一撃で両断して戦闘を終えた。