魔法少女リリカルなのは 『神造遊戯』   作:カゲロー

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いっぺんやってみたかったネタその1

出番の無かったグリモワールさんの出番&あとがきに登場人物紹介を追加しました。


デバイス・パニック!

小鳥のさえずりが聞こえてくる小春日和な朝。

主が中学二年生へとめでたく進級してから数日ほど経過したある日のこと。

朝の訪れを告げる鳥の鳴き声に、花梨のデバイス【ルミナスハート】はスリープ状態から起動した。

 

――んにゅあ……朝ですかぁ~?

 

神サマ印のデバイスとしてそれはどうなの? とつっこまれること請負なしな人間味溢れる声と共に、何故か霧がかかったかのようにボンヤリとした意識を覚醒させるために頭を振る(・・・・)

 

寝ぼけ眼を擦りながら窓の外を見ると、満面の青空が広がっていた。白い雲が泳ぐ様は、見ていて実に和む景色だと言えよう。

 

「ふぅ、今日もいい天気ですねぇ。こんな日は是非とも学業を疎かにしてピクニックなどに洒落込んでみるのも一興なのだとルミナスちゃんは進言したりしちゃったりするのですよマスター……って、ん? あれ?」

 

何かがおかしい。

唐突に【ルミナスハート】の灰色の脳髄に電撃が走ったかのような衝撃と共に、言いようの無い違和感が彼女の全身を駆け巡る。

部屋に置かれた家具の位置が違っている訳でもない。時間もいつもの起床時間より少し早いくらい。だと言うのに、この言葉に出来ない違和感の正体だけがわからない。

むむむ、と顎に指を当てながら首を傾げていると、

 

トントントンッ……ガチャリ。

 

心地良いノック音の後に、返事も待たずにドアが開かれた。

【ルミナスハート】が反射的に顔を向けてみると、そこには見知らぬ少女が部屋に入ってくるところだった。

栗色の髪を左右に纏め、理性的な眼鏡をかけた少女は、どこかマスターやその妹である高町 なのはを彷彿させる。

違いと言えば、彼女たちよりも理性的な雰囲気を持っている事だろうか。こう言ってしまえば後が怖いが、ベッドの上に座ったままの【ルミナスハート】の姿を見るなり、呆れたような表情を浮かべながら部屋の中に足を踏み入れる。

彼女は【ルミナスハート】の目の前まで来ると、眼鏡の蔓をクイッと押し上げながら、ビシッ! と彼女を指差す。

 

「姉さん、たまに早起きされているかと思えば、朝っぱらから何をなされているんですか。早く着替えを済ませて降りてきてください。朝食の準備も出来ているんですから。良いですね?」

 

言いたい事だけ言い切ると、少女はそのまま踵を返して部屋を後にしようとする。

【ルミナスハート】は混乱する思考をフル回転させながらも、何かしらの事情を知っていそうな少女を引き留めるために声を掛けた。

 

「ちょ、ちょっと待ってくださいな。いろいろな急展開過ぎて、ルミナスちゃんの超高性能なAIがオーバーヒートを起こしちゃいそうになっているのですが!?」

「はぁ? ――いつから人間(・・)の脳がコンピューターばりのAIへと変わっていたのですか? それは知りませんでしたよ」

「へ? に、人間? ――……ってぇ、なんじゃこらーー!?」

 

思わず突き出した自分の(・・・)手を見て騒ぎ立てるいつものように騒がしい()の様子に溜め息を溢しながら、少女は伸ばされた姉の手を引いてベッドから立ち上がらせる。

 

「はい? いや、いやいやいや!? なんで私立ってるんですかーー!?」

「私が立ちあがらせたからですね」

「いえいえ、そういうコトを言っているのではなくてですね!? そもそもユニゾンデバイスですらない私に、人間のような手足が生えているはずも無く!?」

「……ふぅ。さっさと顔でも洗って目を覚ましてください」

 

いい加減に面倒臭くなったのか、それだけ言い残すと部屋を出ていこうとする。

彼女はドアを潜る瞬間、慌てて引き留めようとする【ルミナスハート】へ振り返ると、ぴっ、と指差しながら告げる。

 

「風紀委員の仕事があるので私は先に学校へ行かねばなりません。姉さんは二度寝したりなどせず、速やかに着替え、洗顔、朝食、歯磨き、ブラッシングを済ませた後、遅刻せずに登校してください。風紀委員が長、【レイジングハート】とのお約束ですよ」

 

それだけ言い残すと、くるりと身を翻して廊下を下りていった。それから程なくして玄関の扉が開かれる音が聞こえてきたから、言葉通り先に登校したのだろう。

だが、【ルミナスハート】はそんなことに思考を割くことも出来ない位、驚愕に目を見開いて固まったいた。

彼女が告げた言葉、それが意味する現実を理解できなくて。

 

「……は」

 

たっぷり五分は経過した頃、ようやく再起動を果たした【ルミナスハート】は、小さく笑いを溢し、

 

「はぁああああああああああああっ!?」

 

近所迷惑を考えない盛大な叫びを上げたのだった。

 

 

――◇◆◇――

 

 

「マヂですかこれ……」

 

項垂れ、あからさまな意気消沈をしながら学校への道筋を歩く【ルミナスハート】。シニョンで纏めた髪もどことなく萎びているように見える。

絶叫を上げた後、再起動に更に十分を消費した【ルミナスハート】は、今の自分の姿を確かめるべく洗面台へと突入した。

恐ろしさ半分、興味半分といった感じで鏡の前に立った彼女の世界に写り込んだのは、茶色の髪を寝起きのためボサボサにした青色がかった瞳を持つ人間の(・・・)少女の姿。

今年の春から中学生になったマスターである高町 花梨に若干のアレンジを加えたかのような容姿。

世間では十二分に美少女で通るであろう容姿は現在、何ともマヌケそのものと言った表情を浮かべていた。

それはもう、本人が「なんとなく、アーパーっぽい?」との感想を浮かべ、次の瞬間にはヘッドバットで鏡を叩き割るという自虐行為に及んでしまうくらいに。

その際、額を切った痛みがこれは夢の類などではないのだと強制的に理解させられてしまった【ルミナスハート】は、妹を名乗った少女……いいや、【レイジングハート】の言に従って、自室のハンガーに掛けられていた制服に袖を通すと、リビングに用意されていた朝食を手早く済ませて家を後にした。

身体に染みついた習慣のなせる業なのか、頭では自分がどこの学校に向かっているのかもわからなくても、足は慣れ親しんだ道を進むかの様に迷いなく前へと進み続ける。

 

「ううむ……これはいかん、いかんですよ。さすがのルミナスちゃんでも、これほどの愉快空間に突然放り出されて平気でいられるわけもありません。ていうか、どういう状況なんですか、コレー!? 誰でもいいから、いい加減説明してください、説明ー! せつめー、プリーズ!」

「朝っぱらから何を騒がれているのですか?」

 

両手を突き上げ、魂のシャウトを上げていた【ルミナスハート】の背中に、落ち着いた男性の声がかけられる。

 

「むへぇ?」

 

女の子としてそれはどうなの? という表情で振り向くと、今の彼女と同じくらいの年ごろの少年が立っていた。

整えられた金の髪と制服をビシッ! を着こなす出で立ちは、まさに貴公子と呼ぶにふさわしい。

好青年的モテオーラを全身から溢れさせているイケメンの登場に僅かに驚いたものの、なんだか聴き覚えのある声の主をしげしげと見つめてしまう。

 

「ひょっとして……貴方、【バルディッシュ】ですか?」

「?? ひょっとしなくてもそうですけど……あの、それがどうかされたのですか?」

「ああ、いえ、別に……」

 

――うっわぁ……なんですかこのイケメンオーラ。てか、あの人(?) 人間なったらこんなんになるんですか。

 

思い返せば【レイジングハート】も声はデバイスの頃の物と全然変わっていなかった。

だからこそ、聞き覚えのある声に当たりを付けて見たのだったけれど……見事に的中してしまったようだ。

 

――つーか、レイハちゃんに続いてバル君まで人間になっているって……つまりそういう事なワケですか。

 

この世界はデバイスが人間化した世界……という事なのだろう。

見ている分には相当愉快ではあるだろうけど、当事者として巻き込まれたら笑い話にもならない。

落ち込んだ【ルミナスハート】を心配そうに気遣ってくれる【バルディッシュ】の優しさに、ほろりと涙を零しそうになったのは彼女だけの秘密だ。

だが。

【バルディッシュ】と並んで登校を果たした【ルミナスハート】が直面するツッコミ空間(困難)の恐ろしさはこの程度のシロモノでは無かったのだ。

後に、彼女は語る。

せめて普通の学生生活を体験させて欲しかったです――と。

 

 

――◇◆◇――

 

 

無事に登校を果たした【ルミナスハート】は、同じクラスなのだと言う【バルディッシュ】と並んで自分の教室へと向かっていた。

周囲の女生徒たちから【バルディッシュ】へと向けられる愁いを帯びた熱い視線の余波と、嫉妬混じりの冷たい視線にさらされると言うアクシデントとこそあったものの、そのほかには大きなトラブルも無く、教室にたどり着くことが出来た。

後は扉を開いて、これまた【バルディッシュ】から訊き出した自分の席に腰を下ろせば済む話なのだが……

 

「なんでしょうか。この足を踏み出した瞬間、冥府魔窟に呑み込まれてしまうそうな予感がひしひしと感じられるんですけど。……【バルディッシュ】、ちょっと先に入ってくれません?」

「え゛!? ――コホン、大丈夫ですよ。そんな警戒する必要もありませんから」

「爽やかに笑顔を浮かべればどうにかなると思っているのなら、それは大きな間違いですよ。てか『え゛!?』 って言いましたよね? 聴こえていましたよ。視線を逸らすんじゃありませんよ、こんちくしょーめ。いいから入りやがりなさい。野郎ならド根性見せてくださいな♪」

 

笑顔で【バルディッシュ】の背中を押しつつ、面倒事しか起こる予感のしない教室への扉の前へと押しやる。

【バルディッシュ】は、まるで戦場に赴く兵士の如き真剣な表情を浮かべると、ごくりと喉を鳴らしながら扉のひき手へと手を伸ばす。

頬を汗が伝い、荒い呼吸を繰り返す彼が意を決したかのように扉を開――

 

「「きゅぅううううううっ!?」」

「げふぁあああっ!?」

 

いた瞬間、白と茶色の物体が超電磁砲の如き速度で【バルディッシュ】の鳩尾に突き刺さった。

一撃でライフをゼロにされた【バルディッシュ】が崩れ落ちる姿に、【ルミナスハート】は盾になってくれた少年に向けて無言で敬礼をする。

そして飛んできた謎物体へと視線を落とせば、そこには泡を吹いてヤバ気な痙攣を繰り返している二色の物体共……と言うか、

 

「アルクさんにユーノさん?」

 

おこじょさんモードなアルクとフェレットモードのユーノその人であった。おこじょの額には葉っぱが乗っかっているし、おそらくは間違いないだろう。

何事? と教室内を覗き込めば、何かを投擲した体勢のまま肩で激しい呼吸を繰り返す女生徒がいた。

周りの生徒たちに宥められていることから見ても、彼女がナマモノコンビをどっかのビリビリを思わせる速度で投擲したのだろう。

とりあえず、ドア付近にいた生徒を捕まえて事情を聴いてみることにした【ルミナスハート】は、一番近くにいた桃色の髪をおさげにした、見た目小学生にしか見えない少女へと声を掛ける。

 

「あのー? これって、一体どういう状況なんです?」

「うん? ああ、おはようで御座るルミナス殿」

「え? あ、うん、おはよう。それで、そのー……」

「ああ、お気になさらずに。いつもの奴でござるよ。ナマモノコンビが性懲りも無くアイゼン殿のスカートの中を覗いていたのでござるよ。で、それがバレたので」

「超電磁砲 ver.有機物(ナマモノ)が実現した、と」

 

――ていうか、あの2匹(?) はたいして変わってねーんですかい。

 

公式愛称が『淫獣』な奴とその従妹の扱いは、世界が変わってもこんなモンらしい。

 

「左様で。――ていうか、バル殿の方は大丈夫なのでござろうか?」

「あーー……、さあ?」

「ちょっ!? 幼馴染とは言えその扱いには流石に一言申し上げたく!?」

「だったら、貴方が介抱してあげたらどうなんです? えっと……【レヴァンティン】」

「ふぇ!? せ、せせせ拙者がバル殿おおおおおお!? そそそそれは、その……」

 

――うっわー。何でしょうか、この可愛い生き物。

 

侍口調のロリ娘と化した【レヴァンティン】がほっぺたを桃色に染め上げ、恥ずかしそうに両手の指先をつんつん合わせる様は、とても可愛らしい事この上ない。

 

「あいたたた……」

「全く、朝っぱらから何を騒いでいるかと思えば……また貴方たちですか」

 

【レヴァンティン】を愛でていた【ルミナスハート】の耳に、聞き覚えのある少女の声が聴こえてきた。

振り返ってみると、ナマモノが突き刺さった腹部を擦りながら意識を取り戻したらしい【バルディッシュ】に手を差し伸べながら、騒ぎの主犯たる女生徒を睨む【レイジングハート】の姿があった。

二の腕には『風紀委員長』と記された腕章を装着しており、クール系眼鏡な容姿と相まって、実に様になっている。

【レイジングハート】の冷たい視線を向けられた膝まで届く真紅の髪の少女は、反省するどころか、むしろ好戦的な笑みすら浮かながら真っ直ぐ彼女を睨み返している。

特徴的な八重歯と猫耳のように見えるリボンが特徴の少女は、獣の様に瞳孔が割れた瞳で真っ直ぐ【レイジングハート】を射抜く。その反抗的な態度に、こちらも剣呑な光を瞳に宿らせた【レイジングハート】が【バルディッシュ】を押しやり、ゆっくりとした足取りで赤髪の少女へと近づいていく。

それを見た少女は口元を三日月の様に吊り上げ、拳を腰だめに構える。

瞬く間に一触即発の空気が教室内を支配する。傍観に徹していたクラスメートたちは危険を察知したプレーリードッグの如き俊敏さで二人の逆方向の教室の端まで後ずさる。

流れに乗る様に【ルミナスハート】も生徒たちに混ざって避難する中、一見すると女子にしか見えない、けれども男子用の制服に身を包んだ一人の生徒が二人の間へと割り込んだ。

 

「ちょ、ちょーっと待ったあっ! あと五分でホームルームが始まるんだぞ!? これから楽しい授業の始まりだと言うのに、世紀末的バトル展開へ移行することなど、クラス委員たるこの僕、【S2U】が許さないぞ! 【レイジングハート】君、それから【グラーフアイゼン】君も! これ以上の騒ぎは見過ごせな――」

「「はぁああああっ!!」」

「――いたぶぁああっ!?」

「い、委員長――!?」

 

ああ、何と言う事だろう。

己が役目を果たさんと勇気を振り絞って魔王と野獣の戦いに割って入った悲しき勇者は、その存在を完全に無視された挙句、初撃に繰り出された右ストレートによるサンドイッチアタックを受けてしまい、顔面が“見せられないよ!“的な惨劇へと至ってしまったようだ。

保険委員であるリング状の変わった髪飾りを付けた女生徒……おそらくは【クラールヴィント】であろう少女に介抱されている委員長に、拳が増えて見えるほどの拳撃の嵐を繰り出している二人を除いた全員から勇気をたたえる祝辞が贈られている。

 

「――……ぁ」

「委員長!? なんですか!? 何が言いたいんですか!?」

「さ、最初、の一歩……を踏みたすこと、が……本当の勇気、なんだ、よ……カフッ!」

『い、委員著ォオオオオオオオオ!!』

「無茶しやがって……ッ!」

「委員長……アンタ、すげえよ。アンタこそ、本物の男だよ!」

 

本物の勇気の持ち主を称える称賛の声が教室を埋め尽くす。彼らの心は、今この瞬間、一つになっていたと言っても過言ではないだろう。

 

「――何、この茶番」

「ルミナス殿、それは言わないお約束なのでござるよ」

 

盛り上がるクラスメートたちから一歩引いて傍観に徹していた【ルミナスハート】の呟きに律儀に応える【レヴァンティン】。

なんだかな~~、と呆れ半分で教室を見わたていると、喧騒にかき消される程度の音量でチャイムが鳴っていることに気づく。

 

「おや、チャイムが鳴っているようですね」

『っ!?』

 

ぽつりと呟いた【ルミナスハート】に、もの凄い勢いでクラス中の視線が集まる。

その中には血も流れ出す激闘を繰り広げていた【レイジングハート】たちも含まれていた。

彼らの浮かべるよ表情は皆、絶望に染まったかのごときもの。

まさにこの世の終わりを垣間見た囚人を連想させる表情であった。何事かと首を傾げる【ルミナスハート】の頭の上に、ごくごく自然な動きで現れた手が乗せられた。

 

「へ――……あぎゃぁああああっ!?」

 

ギリギリギリ……メギョッ!

 

人体が鳴らしてはならない音を己の頭蓋が奏でていると言う事実に彼女が気づくよりも早く、そのまま後頭部にアイアンクローを掛けられたまま中空に持ち上げられるてしまう。

 

「ホームルームの鐘が鳴っていると言うのにこの体たらく……なるほど、要は我に喧嘩を売っていると。そういう訳だな、ええ?」

 

遠雷の如き威圧感を伴うドスの利いた男の声。

現在進行形で頭蓋を砕かれそうになっている【ルミナスハート】の悲鳴と相まったその姿、まさに魔王。

クラスメートはほぼ全員が半泣きに陥ってしまっている。

教室を一瞬で恐怖のどん底まで叩き落した元凶は、気絶寸前の【ルミナスハート】を彼女の席に叩き付けるように座らせると、机に突っ伏す彼女に目もくれず、教卓へと足を運ぶ。

出席簿を置いてクラスを見渡せば、そこには軍人の如き背筋を伸ばした美しい姿勢を維持しつつ着席した教え子たちの姿が。

見事なまでの恐怖政治であると言えよう。

満足げに口角を吊り上げる様は実に絵になる悪役のワンシーンだ。

 

「よし、それでは出欠をとるぞ」

「うごごご……ほんの数分前には女の子の頭蓋を圧潰させようとした悪鬼羅刹の如き暴挙を実行したことなどお構いなしなあの態度。いったい何様なんでしょうか……!」

「ルミナス殿、そんな事を言ってはいけませぬ。もし【黒智】教諭に聞こえでもすれば、その瞬間、出席簿ブレードの餌食になってしまいますぞ?」

「え? 何ソレ怖い。てか、どこの戦乙女(ブリュンヒルデ)ですかあの人――……ってえ!? 【黒智】!? 【黒智】って、まさかあのリアルロリコンチートなあんちくしょうの左目さんですかぁ!? ちょっ、目ん玉が教師ってアリなんですか!?」

「ほほぅ……敬うべき教師を面と向かって扱き下ろすとはな――……いい度胸だ小娘」

「……ぇ?」

 

気付いた時に後の祭。今の状況も忘れて大声を上げてしまった【ルミナスハート】の発言は一語一句、ご本人の耳に届いてしまっていた。

ギギギ……と壊れたブリキ人形のように面を上げれば、実にイイ笑顔を浮かべた目玉先生……もとい、彼女の担任である【黒智】先生のお姿が。

オールバックに纏めた黒髪、室内なのにサングラス、その上からも一目で解る右目の上に走った鋭利な刀傷。

黒いスーツに黒いネクタイをビシッ! と着こなした、どっからどう見ても完全無欠なる『ヤ』のつく自由業なお方そのものである【黒智】先生の額には、特大の四角マークが張り付いていた。

【ルミナスハート】は、自分の身体中から血の気が引く音を他人事のように聴いていた。

振り上げられる拳、十字を切り、静かに黙とうをしているクラスメートたち、そして次は自分の番だと恐怖に歪ませた表情を浮かべるロリ侍。

全てがスローモーションの映像のように、彼女の目には映った。

 

――ああ、これが走馬灯という奴なのですね……。

 

脳天から死の指先まで突き抜ける雷光の如き激痛によって意識を刈り取られながら、【ルミナスハート】はそんな事を思い浮かべていた。

 

 

――◇◆◇――

 

 

「――あみサバっ!?」

『それ、どんな寝言っ!?』

「ほへ?」

 

打てば響く鐘の如き神速のつっこみを受けて、【ルミナスハート】の意識が覚醒する。

慌ててあたりを見渡せば、黒板の上にある時計が正午を指していることに気づく。

 

「あ、あれ? 朝のホームルームから記憶がないんですけど……」

「姉さん」

 

しきりに首を傾げる【ルミナスハート】に声を掛けたのは、彼女がこの世界で初めて出会った少女、妹を名乗る【レイジングハート】だった。

双子と言う設定らしく、その上クラスメートだという彼女は、小動物を労わる慈愛に満ちた表情を浮かべながら、【ルミナスハート】の肩にそっ、と手を置く。

 

「夢……そう、全ては悪い夢だったのですよ……」

「え、いや、夢とか言っちゃうなら、私としてはこの状況こそがまさに夢なんですけど……」

「大丈夫ですよ姉さん……蘇生処置は完璧です。障害や身体機能不全等は一切起こっていませんから、ご安心ください」

「え!? て言うか、え゛!? ちょっ、なんですかそのあからさまに危険な臭いがプンプンしちゃってるお言葉は!?」

 

捲し立てる【ルミナスハート】を見るクラスメートたちの視線はとても優しくて、不純な感情が一切含まれていなくて……、そして、途方も無く恐ろしいシロモノだった。

何故ならば――

 

――こ、コイツラ、どいつもこいつも視線を私と合わせようとしやがらねーのはどういう了見ですか!? つか、マジで私ご臨終しかけてたりしないでしょうね!?

 

隣のクラスまで聞こえていそうな騒ぎを聞きつけたのか、特徴的な前髪をファサッ……、と靡かせた青髪の男子生徒が現れた。

 

「ヘーイ、マイフレンズ♪ 今日も元気にEnjoyしてるカナーー?」

「……誰ですか、このエセはなわくんは?」

 

間髪入れずにそう切り返した【ルミナスハート】の発言に、ゴフッ!? と空気が破裂したかの如き拭き出す音が教室のあちらこちらから響く。

 

「ね、姉さんその呼び方は、……ププッ! ちょ、どうかと、思っ、思っ……くくっ!」

「顔背けて背中を震わせながら言われても、説得力ねぇですよ?」

「ヘ、ヘイヘイへ~イ!? Meを忘れてしまったと言うのカ~イ!? それは何とも、Freezerなんじゃないカナ~~!?」

「日本語で”冷たい”って言いなさいな。てか【バルニフィカス】、貴方、からかわれているのよ。でなければ、貴方ほど珍妙で、奇妙で、『え? それってキャラ作りだよね? まさか素なの? うわ、キッモ~イ』的なアイタタタ男の存在を忘れてしまう訳ないじゃない」

「Oh……それはFollowのつもりなのかい、ミス・【ディザスターロード】生徒会長」

「ええ、もちろんよ」

 

笑顔で毒を吐いたのは肩に掛かる紫の髪をウエーブにした女生徒だった。

持ち主に似て性格悪っ!? と【ルミナスハート】が内心思ったのは当然のことだと言えよう。

性悪生徒会長な【ディザスターロード】にハートブレイクされた【バルニフィカス】を宥めるのは、黒髪をポニーテールに纏めた武士娘という雰囲気を感じさせる少女だった。

目尻に涙を浮かべた【バルニフィカス】を抱きしめながら、よしよしと頭を撫でているその姿、制服の上からでも一目で分かる豊満なる母性の象徴と相まって、男性陣の視線を釘付けにして離さない。

紳士な【バルディッシュ】ですら、一瞬だけ目を奪われてしまったのだから、その破壊力たるや『平均よりちょっと上かな~?』 程度の戦力しか有していない【ルミナスハート】以下、クラスの女生徒たちに太刀打ちできるシロモノではないことは誰の目にも明らかだ。

 

「むぐぐ……不必要なまでに胸元を強調しつつ、母性を以て男共を籠絡せんと策謀を張り巡らせるとは……! 何たるビッチなのじゃ、貴様っ!」

「ええっ!? ちょ、エルちゃん!? どうしてそんなに怒ってるのかな!? 私、何か悪いコトした!?」

「うう~っ!? わ、ワザとらしく胸の谷間で祈る様に両手を合わせるなどと、なんというあざとさ! 貴様! 貴様はこの瞬間、わらわたち『全世界貧乳党(淑女の集い)』を敵に回したと思うがいいわ!」

「ふええええ~~っ!?」

「【紫天の書】殿も大変でございますなぁ……。【エルシニアクロイツ】殿は必要以上に女人の胸へと向ける敵意がハンパないでござるから」

「ああ、うん……ソウダネ」

 

もしや現実世界でもこんな性格だったりするのだろうか? 

【ルミナスハート】ができれば外れて欲しい希望を抱いていると、廊下の外を元気よく駆け抜けていく金の髪の少女がいた。

その後ろを茶色の髪の少女が、追随していく。勢いよく走っているために膝上までしかないスカートが翻り、健康的な太股がチラチラと見えてしまっている。

だと言うのに、教室に残ったクラスメートを始めとして廊下にいる男連中の誰もが、二人の姿を確認するなり速攻で視線をずらす。

何だか頬を冷や汗が流れ落ち、小刻みに震えているように見えなくも無い。

何だ? と首を傾げる【ルミナスハート】に気づいたのか、姉の視線を追った【レイジングハート】が二人の姿を見るなり嘆息を漏らす。

 

「? ああ、【ヴィントブルーム】と【ルシフェリオン】ですか。お弁当の包みを抱いていることから見て、間違いなく【黒智】先生とお昼を一緒にしようという所でしょうね」

 

どうやら、あの三人の関係は、デバイスにそのまま反映されているらしい。

なるほど、そういうコトだったら【黒智】先生を恐れた生徒たちが目を逸らすのも納得できる話だ。

ヤクザのお手付きな娼婦に色目を向けるようなものか。もしバレたら死よりも恐ろしい目に遭わされるのは間違いない。

何しろ相手は教師なのだ。実力的にも、権力的にも生徒でしかない自分たちには決して抗えぬ絶対強者。

ああ、なんと理不尽な世の中なのだろうか……。

 

「てか、良いのアレ? 教師と生徒の恋愛とか、世論とか道徳的な意味でアウトなんじゃないの?」

「まあ確かに、【黒智】先生とあの二人が時々保健室に立て籠もってギシアン的な悦声を聞いた……なんて噂も立っていたりしますけど」

「立ってるの!?」

「裏新聞部の部長の【グリモワール】先輩がものすごくいい笑顔で号外をばら撒いていたじゃないですか。――駆けつけたヴィントさんとルシフェさんによるユニゾンアタック『天葬輝炎』を受けて病院送りにされちゃいましたけど」

「うわぁ……容赦無さすぎでしょう、あの二人」

「プライベートでは【黒智】先生を尻に敷いてるって噂でござるしなぁ」

「で、それを問題視した【アースラ】校長たちが職員会議の場で【黒智】先生を叫弾なされた事もあったそうなのですが……」

 

――戦艦が校長って……いや、もう驚きませんよ。この位じゃねぇ……!

 

「校長が【デュランダル】理事長と不倫関係にあることや、【レイアース】先生が保健室の主【夜天の書】女医や食堂の料理番【シュベルツクロイツ】さんと同棲している事を題材にして逆叫弾されたそうなんですよ。しかも学校中に聞こえるような大声で。――ま、そんな訳で、結局お互い痛み分けってことてお手付きになったという話らしいですよ……おや? どうされましたか、頭を抱えたりして?」

「あー、うん、大丈夫、気にしないで……っていうか、ちょっと待って。展開がぶっ飛び過ぎて理解できないんですよ」

 

――どうしましょう、私の手にゃあ負えませんよこの状況。

 

「ってか、何なんですかこのカオスっぷりは!? どいつもこいつも頭のネジがぶっ飛んでいやがるんですけど!? ――……ハッ!? も、もし……もしですよ? もしマスターたちが“ゲーム”なんて物に参加させられてなくて、普通に転生したまま皆一緒に学生生活をエンジョイしていたとかしちゃったりすれば……こんなカオスな状況がリアルで実現されていたりしちゃったんですか!?」

 

風紀委員な“魔法の杖”

爽やかイケメンな“雷の斧”

ロリ侍な“烈火の剣”

野性味溢れる獣少女な“鋼の男爵”

保険委員な“癒しの風”

委員長タイプな“魔導の杖”

『いんじゅう』な“おこじょ&フェレット”

生徒に手を出す『ヤ』のつく自営業のお方にしか見えない教師な“義眼”

ヤーさんにしか見えない教師に好感度マックスな“箒”と“炎の杖”

パパラッチな”魔導書”

成金キャラな“青雷の斧”

巨乳大和撫子な“紫天の書”

貧乳代表な“十文字杖”等々……。

 

…………

……

 

「――――ふっ」

 

 

 

 

 

 

 

 

【つっこみきれるかボケェええええええっ!? ――って、あら?】

 

気付くと、見覚えのある機材の並んだ部屋の中にいた。

デバイスのメンテナンス用のカプセルの中で漂いながら、【ルミナスハート】は目を白黒させながら今の状況を確認すべく、思考を高速回転させる。

まずは自分の身体。つい先ほどまで存在していた人間の腕も、足も、身体も、何もかもが消失し、元の宝石状の待機状態へと戻っている。

次にこの場所。ここは時空管理局の技術部のラボ、その一室だ。

【ルミナスハート】はマスターである花梨が本局での検診を受けるためにミッドチルダに訪れた際、ついでにメンテナンスしてもらった方がいいと進められて、此処にやってきたのだった。

日常点検レベルは自己診断と自己修復で十分なのだが、せっかく優秀な機材が揃っているのだから念入りにリフレッシュしてみようと、AIの機能を疑似深層スリープ状態へと移行してみたのだった。これは限りなく人間の思考に近いものを有する【ルミナスハート】だからこそ有効なリフレッシュ機能であり、AIを人間でいう所のレム睡眠に近い状態へと陥らせることで、処理速度の効率化を図るというものだったのだが……

 

【まさかの夢オチとは……。いや、確かにそういうコトなら納得できるんですよ? AI(私の自我)をリフレッシュさせるために、限りなく現実に近い夢を見せる必要があるワケなので、そうくれば当然、あれが夢だと思わせないようにする機能が含まれていたりするんでしょうね。ええ、わかっていますとも。別に私はうっかりこのことを忘れちゃってて、夢の中でマジに頭を抱えていたワケじゃあないんですよ? そこんとこ、勘違いしないでくださいね? べっ、別に狙ってなんか無いんだからねっ!? ドジっ娘的なアピールしてるワケじゃないんだからねっ!? かっ、勘違いしないでよねっ!?】

 

ピコピコ、ブツブツ……。

人気の無い研究室の中で弁解(?) を呟きながら点灯を繰り返す宝石モドキ。

何ともシュールな光景である。

 

自分で「もしデバイスが人間だったとしたらどんなんなるか、試しに夢で確認してみるとしましょうか♪」と夢の内容まで設定していたことを完全に忘れてしまっているおマヌケデバイスの自己弁論な呟きは、検診を終えた花梨が迎えに来るまでの間、およそ三時間に渡って続けられていたと言う……。

 

 

――◇◆◇――

 

【あの、親方様。あなたの左目様を、ちょっとだけ“先生”ってお呼びしてもよろしいですか?】

【……あ、出来る事なら、我々手作りのお弁当を食べて戴ければ幸いなのですが】

「「「……は?」」」

 

ほぼ同時刻、とある次元世界の一角で、義眼を先生と呼んだ上でお弁当を渡したいとか言い出した“箒”と“杖”が居たとかなんとか。

なぜ彼女ら(・・・)がそんな事を言い出したのか……全ての真実は闇の中――――

 




○夢の中の登場人物紹介
基本的にデバイスたちの容姿は、各々のマスターに酷似している。

・【ルミナスハート】
栗色の髪をシニョンで纏めた女子中学生。
ボケかツッコミかで言えばボケに分類されるはずが、珍妙すぎる連中が蔓延るこの世界では数少ないツッコミキャラに。鏡に向かってヘッドバッドするくらいアーパーっぽい顔つきらしい。

・【レイジングハート】
ルミナスの妹として登場。
栗色の髪をツインテールにしてメガネを装着した”デキる女”っぽい女の子。
風紀委員に所属しており、騒ぎを起こすクラスメートたちを諌める立場にある……のだが、アイゼンとは相性が悪いらしく、出会うたびにケンカ腰になってしまう。学園四天王の一人。
実はクーデレ属性持ち。しかし、未だに彼女のデレを拝めた男は居ないという……。

・【バルディッシュ】
ルミナス&レイハ姉妹の幼馴染。
さわやか金髪系のイケメン。それでいて性格も温厚とあって学園一のモテ男と称される。
他人からの好意に鈍いらしく、しょっちゅう告白されそうになっているのに気付いていないというエロゲー主人公のような男である。
実は幼馴染であるルミナス&レイハ姉妹それぞれに好意を持っていて、どちらかを選べない自分の不誠実さに自己嫌悪しているという設定があったりする。

・【レヴァンティン】
侍口調のロリっ娘。シグナムを幼女化したまんまの姿。
初恋のバルさんを追いかけて飛び級してきた天才幼女。ちなみに9歳。
そっち方面の話題になるとテンパる。

・【グラーフアイゼン】
髪をまとめたリボンが猫耳のように見える野生児系少女。きらりと光る八重歯がチャームポイント。
格闘技系の部活を総なめした女傑であり、レイハ宿命のライバル。
口より先に拳が出る脳筋。学園四天王の一人。

・【S2U】
苦労人な委員長。問題児を止めようとしてはぶっ飛ばされるかわいそうな人。
それでもクラスを纏められるのは彼しかいないので、支持率は高い。

・【クラールヴィント】
リング状の髪飾りが特徴な保険委員の少女(髪飾りは声優繋がり)。
実はユーノとアルクの世話でもある。

・【黒智】
ルミナスたちのクラス担任。通称『目玉先生』。
ソッチ系の危険なお方としか思えない風体をしたヤクザな先生様。
でも、同僚たちからの評価は『真面目な人』であったりする。
モンペ? 体罰? なにソレ、喰えんの? を地で行くグレートなティーチャー。
そのくせ、生徒に手を出しちゃうイケナイ教師である。実は件の女子生徒たちと秘密の同棲中。

・【ヴィントブルーム】
金髪が目を引く帰国子女。【黒智】先生の”妻”。
見目麗しい容姿と反して、秘めたる戦闘能力は学園四天王の一人に数えられるほど。
実はバルさんのお姉ちゃん。彼女らは三人兄弟で、末の弟である【トールギス】は幼稚園児である。

・【ルシフェリオン】
クールさ五割増しレイハさんとも呼ばれる、【黒智】先生の”嫁”。
家事一切を受け持つ家庭的な女の子。でもキレると半端なく怖いらしい。

・【バルニフィカス】
ルミナス曰く、『エセはなわくん』。バルやヴィントの従妹にあたるお金持ちのお坊ちゃん。
英語交じりの珍妙な日本語を話す。意外とメンタルが弱い。

・【ディザスターロード】
学園最強のドSな性悪生徒会長。容姿端麗、頭脳明晰、才色兼備を地で行くスーパーガール。
でも、ドS。日夜、愛する生徒たちをコミュニケーションという名の罵倒でハートブレイクして遊ぶ極悪人。最近はNTRに興味が湧いてきたと公言しており、標的にした【黒智】をストーキングしているとのもっぱらの噂。でも、怖いから誰もツッコめない。学園四天王の一人。
悪人に権力を持たせてはいけないという言葉を体現させた人物であると言える。

・【紫天の書】
黒髪をポニーテールに纏めた武士娘。性格は温和そのもの。理想的な大和撫子。
生徒会副会長に就任しており、【ディザスターロード】に泣かされた生徒たちのケアがもっぱらの担当。学園最強の母性の持ち主であり、学園のアイドル。
あまりのハイスペックぶりに、持たらず者達による『全世界貧乳党(淑女の集い)』から最優先抹殺対象としてマークされている。

・【エルシニアクロイツ】
全世界貧乳党(淑女の集い)』の創立者。
あんなもの脂肪の塊にすぎん! と豪語する、ぺたーん×3な少女。
実は【バルニフィカス】の婚約者であり、自身も相当なお金持ちのご息女。
【紫天の書】への対抗心は、許嫁を取られるかもしれないという不安からくるものでもある。

・【アースラ】
問題児の集う学園の校長先生。真面目な人ほど割を食う世の理を体現したかのような苦労人。
最近は胃薬が主食になりつつある今日この頃。ちなみに【S2U】委員長のシングルマザー。

・【デュランダル】
学園の理事長。【アースラ】校長とは学生時代の先輩後輩の間柄。
苦労ばかり掛ける校長を慰めたり、愚痴を聞いていたりしている内に、そのまま……というお約束な流れに流されてしまったお方。

・【レイアース】
熱血系体育教師。まじめな性格のために、問題がありすぎる【黒智】を敵視している。
でも、自分も同じ穴のムジナだったりするのだが。
件の二人とは、学生時代から二股(双方同意の元)を続けており、ゆくゆくは重婚可能な国に移り住もうかと思案中だったりする。
【黒智】を嫌っているのは、似た者同士故の同族嫌悪なのかもしれない。

・【夜天の書】
保険室の主。男子生徒の憧れである女医さん。

・【シュベルツクロイツ】
育ちざかりの生徒たちの胃袋をガッチリつかんだ料理番長。

・【グリモワール】
表沙汰には出来ないほとんど真黒な事件を上げる裏新聞を発行するパパラッチ。
犯罪すれすれの綱渡りを日常茶飯事に行っては、標的にされた相手(主に学園生徒)からの反撃を食らって入院⇒出席日数不足⇒留年のコンボをここ数年繰り返しているらしい。
でも、彼女の本当の年齢は誰も知らないらしい。

・【アルク&ユーノ】
学園で飼われているナマモノ。通称”いんじゅうブラザーズ”。
何かしようとしたら偶然が重なって、本人たちの意思に関係なくセクハラ行動になってしまうというラッキースケベな星の元に生まれ落ちた生物。

・【学園四天王】
生徒たちの中で特に危険度が高いと判断された者たちの総称。
・【ディザスターロード】
・【ヴィントブルーム】
・【レイジングハート】
・【グラーフアイゼン】
彼女たちは、藪をつついたら蛇どころの騒ぎじゃない危険人物として一般生徒から認知されている。
同時に、ある程度の尊敬を集めてもいる。

※これはあくまでも危険度から判断したもので、学園全体から戦闘力という点でみると、
・【夜天の書】     :え? 誰が彼女に手を上げられるというのですか?
・【グリモワール】   :危険な情報てんこもり
・【黒智】       :某地上最強の生物クラス
・【ディザスターロード】:まず心が折られる

となる。
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