魔法少女リリカルなのは 『神造遊戯』   作:カゲロー

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気分転換にネタを形にしてみたら、なんでか一万文字オーバー。
せっかくなので投稿させていただきます。
……本編も頑張って書いてますよ? そっちはもうちょっと待ってくださいね♪ ←オイ!

追記:編集途中に誤って投稿してしまったので、前倒しで投稿。


超番外編(本編ではありませんのでご注意を)

超番外編そのいち Fate/extra CCC編

~~もし主人公が手繰り寄せた運命が『彼』だったとしたら~~

 

 

落ちる、落ちる、落ちる――……。

 

一切の光が見えない常夜の世界を、どこまでも落ちていく。

それは深き闇色の蒼に満たされた海底か、それとも果てなき彼方まで続く星の海原か。

身体に纏わりつくのは、泥のように淀んだ淀み。

人の意志など容易く呑み干し、“無”へと還してしまう闇の中を『彼女』は落ちていく。

瞼を閉じ、慣性に委ねた手足に活力は微塵も無く。

生命の象徴たる体温は、時の秒針を刻むごとに冷たくなっていく。

救いのない己が存在に自嘲するかのように、『彼女』の口元が小さく歪む。

最早まともな思考する気力すら湧かない霞がかった脳裏をかすめるのは、どうしてこうなってしまったのかと言う疑問だけだ。

――あれが、切っ掛けだったんだよね……。

深き奈落に身を投じる前、『彼女』は平穏な日常の世界にいた。

ありふれた学園生活。縁を結んだ、ちょっとだけ変わった友人たちとの交流。

蠱惑的な魅力に溢れた新任教師との出会い。きっと、誰よりも親しいと胸を張って言える可愛い後輩と談笑を交わした夕暮れ刻。

そして――

 

“全てを食いつぶす漆黒の怪物”

 

何の前触れも無かった。突然、それこそどこからともなく表れたとしか言いようのない異形の怪物の群れによって、平凡な日常は文字通り、木っ端微塵に粉砕された。

呑み込まれていく生徒、崩れゆく校舎、涙を流して助けを乞いながらも消えていく友人……。

その果てがこの様。

怪物から逃げ続けた己の行き着いた先はどこまでも落ちていく奈落への一本道。

どうしてこうなったのか。

何度自問しても答えはわからない。

 

“どうして怪物が現れたのか?”

“消えて行った生徒たちはどこへ?”

“自分がいるこの空間はいったい?”

 

何もわからず、それでも考えることを止められない。

ぐるぐると思考の迷路に入り込んでしまった幼子のようだと、自分で自分を嘲笑する。

まるで他人事のようではないか。と、そこに来て、不意に気づく。

『論点が違うのではないか?』と。

 

――ああ、そうだ。そもそも自分は考え違いをしていたのではないだろうか?

 

“何故、自分はここにいる?”

 

――闇から逃れるために飛び込んだからだ。

 

“何故、深き闇に飛び込むという選択を選んだ?”

 

――他の誰でもない、『私』が自分の意志で選択したからだ。

 

“ならばお前は自分の選択した結果(げんじつ)を後悔しているのか?”

 

――否! 『私』は己が選択を後悔することも諦めることもしない。

 

“それは……何故?”

 

――そんなの決まっている……! この結果(・・)こそが正しいのだと、『私』が信じたからだ。他の誰でもない……『私』自身の意志で!

 

“ならば、やるべきことはわかっているだろう?”

 

――ああ、もちろんだとも。元よりこの身はたった一つだけの想いを……どこまでもあきらめない意志を貫き通すことしか出来ない不器用者。なればこそ――……!

 

「私はっ……! 何処までも足掻いて足掻いて足掻ききってみせるっ! それが『私』の――『岸波 白野』の『決断』なのだから――!」

 

意志が宿る。常闇の絶望すらも照らしつくすほどの輝きを放つ、人の意志のみが成し得る事が出来る強き力。

諦めないという思いが、奇跡すら手繰り寄せてみせる無限の可能性を秘めし想いの結晶。人はそれをこう呼ぶ――“不屈の心”と。

思考を放棄しかけていた脳を奮い立たせる。

カラッポになりかけていた器に感覚が蘇っていく。

手を伸ばす。

こんな結末など認めないと言う意志を宿して。

手を伸ばす。

運命を、未来を、奇跡を、可能性を掴み取らんための“剣”を呼びために。

手を伸ばす。

諦めたくないから。消えたくないから。忘れたくないから。前に……歩いていきたいから。

だから――

 

「私はっ……! ぜったいに諦めないっ!」

 

少女の強き想いが――

 

――ゴガンッ!

 

「ぶべらっ!?」

 

強烈にして痛烈な蹴りを呼び寄せた――……!

 

 

『センパ~イ! こっちですよ~♪』

 

あはは~、桜は可愛いなあ。はにかみながら手を引っ張らないでよ~。

まったくもう、可愛い後輩のお転婆には困ったものだ。

でも、こうやってちょっぴり悪戯っ子な面を見せてくれるのも自分だけだと思えば、なんというかこう……胸の奥がキュンキュンと疼いてしまう。

これは何だろう……。。この胸に宿った暖かくも燃え盛る様に高まる想い。

ああ、そうか。きっとこれが『恋』――……!

 

『センパイ……』

 

己の想いに気づいた後は行動あるのみだ。

桜の両肩に手を置いて、己の想いを伝える様にまっすぐ見つめる。

彼女の瞳がどんどん潤んでいくのが分かる。困っているのだろうか? 不安になってしまって指の力を弱めた瞬間、弾かれたように桜の身体が私の胸に飛び込んできた。

 

――桜?

 

『ご、ゴメンなさい。でも、嬉しくて……ずっと望んでいた一言を言って貰えたから』

 

え、それってつまり……そういうことと受け取ってもよろしいのでしょうか?

コクリ、と控えめに頷くと、桜の瞼がゆっくりと閉じていく。これからすることへの期待と不安が入り混じっているのだろう。

長いまつ毛が小さく震え、私の胸元に当てられた指先に力が籠っているのが分かる。

私は彼女を安心させるように、長く柔らかい紫神をそっ、と撫でてあげる。

優しく、愛しむように……。

どれほどそうしていたのか……彼女の震えが少しずつ収まってきたタイミングを見計らって、ゆっくりと顔を近づけていく。

ソレは彼女の方も同じだったようで、桜の両手が私の首の後ろにまわされる。

視界いっぱいに広がる桜の顔。距離を失っていく唇と唇。

そして――

 

 

《む、足の裏になんだか妙な感触が……って、うお! 汚な!? 人さまの足の裏にキスしようとするとは何と言う変態だ》

 

ものすごく失礼な暴言が頭の上から降ってきた。

って、あれ!? 私ってば今、物凄い変態扱いされていなかった!?

違います! 岸波 白野は変態さんじゃあございませんとの事よ!?

 

《……えっ?》

 

心底驚愕せんばかりに驚かれた――!? ……ような気がする。

ていうか見えない。誰かがそこにいるのはわかる。でも、見えない。

まるで何か重い物で瞼を押さえつけられているかのようだ。

 

《まあ、俺が顔面を踏みつけているからなんだがな》

 

さっさとどいてくださいませ!?

何しれっとかましてくださっているのですか!?

 

《いや、こんなトコで寝っ転がっているお前が悪い。道端を転がる小石が蹴り飛ばされても仕方ないのと同じだ》

 

いや、その理屈はおかしい! 訴えますよ!? そして勝ちますよ!?

 

《無理だな》

 

な、何故?

 

《俺が(ルール)だからだ》

 

うわぁお、何と言う俺様理論。どこぞの慢心王とキャラ被りしてませんか?

 

《……意外と余裕あるなお前》

 

いえ、結構ギリギリですが? 今も、踏まれた顔が……というか、なんだか全身が焼けるように痛いんです。

 

《あ、それは俺のせいだな。俺とお前とでは存在そのモノの次元が違いすぎるからな。いわば、ネズミが至近距離で太陽に照らされているのと同義。存在レベルで違い過ぎる俺と同じ空間にいるだけで、お前と言う存在は徐々に崩壊を始めているんだ》

 

む、なるほど元凶は貴方でしたか。ならば賠償を要求します。

具体的にはここから私を連れ出して的な。あ、アフターケアーとして怪我の手当てもしてくれると嬉しいです。

 

《どこまでも図太い奴だなお前……いや、面白い。実に面白いぞお前。だが、俺を直視することもできない輩の願いを叶えてやるつもりは毛頭ないぞ。せめて、俺の目を見て願いを言うくらいの根性を見せてみろ。ほれほれ、急げよ。早くしないとお前と言う存在が根源から消失してしまうぞ》

 

なんて意地の悪い男なのだろう。存在が違い過ぎるということは、その姿を目にした瞬間に全身を消し飛ばされてしまうと言うことと同義なのではないか?

目を合わせるとは言うが、その瞬間に岸波 白野と言う存在は欠片も残さずに消滅してしまう。

かと言って、この機会を逃した瞬間、私が行きつく先は永遠の闇であることは疑いようが無い。

どうする? どうすればいい?

考えろ。思考をこらせ。己に残された全てを思い返し、とりうる切り札を導き出せ――!

 

「痛……ッ!?」

 

不意に、左手に痛みが走る。

反射的に手を当てれば、そこには痣のような文様らしき物。

 

“令呪”

 

英霊の分身体を顕現させ、己が従者……サーヴァントとして従えるために必要な魔術刻印。

令呪を消費することでいかなる奇跡をも実現できる、私が参加していた闘争――『聖杯戦争』における切り札と呼べるシロモノ。

と、そこまで考えて気づく。

この空間のカラクリはわからないが、少なくとも月にある霊子演算装置【ムーンセル・オートマトン】が生み出した仮想空間の中であるはず。

そこで存在を許されたのは、自分たちマスターとサーヴァント、そして聖杯戦争を運営するNPCのみ。

この、いまだに私の顔面を『ふみふみ』してくださっているお方がNPCの類ではない事は断言できる。だって存在感ハンパないんですもの。

ならばマスターか? いいや、それも違うだろう。人間離れしたマスターを何人か見てきたが、この人はどう考えても人間の領域に在るとは思えない。

つまり、消去法で彼の正体はサーヴァント、あるいはより高次的な人外のようなものと推察できる。

しかし……ならばこそこの手が使えるのではないか?

マスターでもNPCでもないのならば、多少のイレギュラー程度どうにかできずして何が奇跡か――!

 

「令呪によって告げる! 私に語りかけた存在の霊格を……私と言葉を交わし、姿を見る事が出来るまでに弱体化せよ!」

 

電流が走る様な感覚と共にどうしようもない消失感が左手を中心に駆け巡る。

瞬時に消費された三画(・・)の令呪。

それによって封印を施されて存在としての霊格を落としてしまった『彼』の表情は、驚きに満ち溢れていた。

まさか、そう来るとは思っても見なかったとばかりに。

 

「おいおい……随分と気前のいいことだな。それはお前たちにとっての命綱ではなかったのか?」

 

確かにそうだ。令呪と言う縛りがあるからこそ、聖杯戦争に参加できていたのだし、サーヴァントと契約を成すことができていた。

ソレを失った以上、自分には聖杯を手にする可能性が潰えたといっても過言ではない。

 

「だが楽しそうだ。何がそんなに嬉しいんだ?」

 

怪訝そうに私を見る彼の顔が面白くて、ついつい笑みを浮かべてしまう。

人間じゃないくせに、そんな事も分からないのだろうか? よろしい、ならば教えてあげようじゃないか。

 

「貴方は言った。『己の目を見て願えば叶えてやる』と。ならば悲壮に浸る必要などありはしないでしょう?」

「ほぉ……その心は?」

「決まっている。私の願いは『貴方が私のパートナーになって、共に聖杯戦争を勝ち抜くこと』なのだから」

「!」

 

これが私の“答え”。

聖杯戦争でのパートナーとは、文字通りの一蓮托生。

マスターが消えれば、その時点でサーヴァントも消滅してしまう。しかし、私の願いは“戦いを勝ち抜くこと”。

つまり『彼』は、私というパートナーを此処から救い出し、戦争を勝ち抜くまで助力し続けなければならない。

敗ければそれまでの話になるけど……多分、その可能性は無いと言いきれる。

だって、彼はこんなにも――

「――ク……ッ! アッハハハハハハハハハハ! 面白い! 本当に面白い娘だなお前は! 良いだろう、気に入った。元々、聖杯に要があったんだ。ついでに力を貸してやるよ」

 

堪えられないとばかりに笑う『彼』につられるように、私も声を出して笑ってしまう。

差し出された見た目より大きな手をしっかりと握る。

そこから注ぎ込まれるのは、私が失いかけていた生命の源そのもの。

 

「よし、それでは往くぞ戦友(ハクノ)。まずはこの陰湿な空間からぶち壊す」

 

物騒な言葉を軽々と口にする相棒(サーヴァント)に無限に等しき頼もしさを感じずにはいられない。

私が掴み取った可能性――黄金に光り輝く鎧を纏った『彼』とならばできない事は無いのだと、岸波 白野の(ココロ)が叫んでいるのだから!

 

――◇◆◇――

 

 

――パアンッ!

 

「きゃぅっ!」

 

悲鳴を上げて崩れ落ちていく友の姿に、思わず駈け出そうとした私の前に立ち塞がった『彼』の目が告げている。

邪魔をするな――と。

此処は『サクラ迷宮』。月の裏側に生み出された忘れ去られた仮想空間にあるダンジョン。

『彼』と契約を交わし、あの場所から脱出した私たちは、先んじて脱出を果たしていた桜たちと合流、月の表へと通じる『サクラ迷宮』を攻略すべく足を踏み入れた。

そこで出会ったのは、月の女王を名乗る黒髪の美少女……月の表では幾度となく交友を育んだ友人、『遠坂 凛』。

彼女が従えたのは人外にして強大なる力を秘めし“槍”のサーヴァント……ランサー。

迷宮の番人として立ち塞がった彼女たちを打倒し、正気を取り戻さなければならない。

『S・G』と呼ばれる情報マトリクスを集め、迷宮に心を捕らわれてしまった友人を助けるべく戦いを挑んだ――までは良かったのだが。

「ホレホレ、どうした小娘。豚のように這いつくばって尻を振るとは……なんだ、誘っているのか? この意地汚い雌豚が」

 

私の相棒(サーヴァント)がすごく……ノリノリです。

イジメっこオーラを全開にさせた男が涙目の少女を平手打ち、屈伏させようとしているさまは、見ていて非常に痛ましい。

思わず目を背けてしまいそうになってしまう己の弱い心を奮い立たせ、歯を食いしばりながら前を向く。

実行犯こそ『彼』だが、その責任は相棒である私にこそある。なればこそ、現実から目を背ける事だけはしてはならない。

友人として、仲間として、好敵手として。遠坂 凛という少女を知っている者として、それがせめてもの責任なのだ。

だから――!

 

「くっくっく……そうら、これがイイんだろう? たまらないんだろう? 良いんだぞ、卑しい雌豚の如き浅ましい姿を晒して懇願するがいい。もっと、ブッてくださいとな」

「くっ、ぅう……! だっ、誰が、そんなことっ! 私はっ、月の女王様なんだからあ……っ!」

「ハッ! 滑稽だな女王様? そんなナリで何をほざくか。――どうやらもっとキツメの奴をお見舞いせねばわからないようだな?」

 

愉悦に満ちた暗い笑みを浮かべた『彼』が人ならざる力……“権能”にて、ソレを具現化する。

『彼』の手に現れたもの。幾度となく、遠坂の誇りを引っ叩いた邪悪にして魔性の礼装。その名も――……!

 

「『金は天下の周りモノ(札束ハリセン)』――!」

 

パシィイン! という音と、「はぅううんっ♡」という恍惚に蕩けた少女の声が木霊する。

あれこそまさに、遠坂の弱点をモロに突いた天下無敵の超絶兵器……!

 

 

――『金は天下の周りモノ(札束ハリセン)』――

 

『彼』が具現化させた世界中の札束(おかね)を束ねて作り上げた、お金大好き守銭奴ガール眉唾物の一品。

多くの亡者たちに至高の夢を与えるとされるソレから繰り出される、数多の欲望と願望が具現化した神の一撃――所謂、札束ビンタ――によって、極楽へといざなう。

特に、素直になれない少女にとって、痛みと歓びを同時に与えるこの礼装はまさしく回避不可能な必殺兵器であると言えよう。

 

ああ、初登場時のポーズを決めて高笑いしていた女王様の姿など見る影も無い。

上気した頬、(ドル)ったお眼々、溢れ出す鼻血(パッション)、緩みまくった口元から溢れ出す聖なる雫(ヨダレ)……。

もはや、優雅さって何? と断言できるレベルに崩壊してしまった友人の表情に、溢れる涙を堪えることができない。

 

……ところで生徒会長(レオ)さんや。

 

『おや、どうされましたか白野さん?』

 

いえね、ちょっぴり気になってしまったのですが。ガウェインさんが構えていらっしゃる高性能デジタルビデオカメラ(一台で数十万は下らない奴)はいったい?

 

『ハッハッハ、分かっているくせに。もちろん、ミス遠坂が正気に戻られた際に校内放送で流すために決まっているじゃないですか』

『ハッ! 騎士たる私のカメラ捌きに隙はありません!』

 

ノリノリだなガウェイン!?

いや、確かに操られている遠坂に隙があったからこうなってしまったのだけれども!

 

『……そう思うのなら、真面目にサーヴァントと戦わせたらどうだ?』

 

そうは言うけれどもねユリウス! だってアレだよ? ボス的な立ち位置にいる片割れが札束ビンタで半ばノックダウンされてるし、その相方はと言えば……

 

「ああっ、そんな……! こんなに、逞しくて雄々しいモノがワタクシの敏感なトコロをっ……!」

 

『彼』を挟んで遠坂の反対側にいるボス役のランサー。彼女も彼女で、最早戦闘など出来ようも無い骨抜き状態に追い込まれている。

見た目は可愛らしい少女なのだが、マイクスタンドを思わせる巨槍を軽々と振り回す怪力と異形の角、そして漆黒の鱗に包まれた竜の尾を持った怪物だ――ったのだが、

 

「はぅううううんっ♪ ヤッ、ソ、ソコはダメぇ! お、お父様ぁ……え、エリザはぁ……とうとうオトナになってしまいますぅ~~♪」

 

R指定されそうなヤバい悦声を叫びながら、くねくねとのた打ち回る竜の娘(笑)。

最初こそ戦気に満ち溢れた強気な眼を見せていた彼女だったのだが、私の相棒に龍尾が生えていることに気づくなり絶句。彼女曰く、「こ、こんなに逞しい尻尾初めて」とのこと。ふらふら~っと夢遊病者のように龍尾に心を奪われた彼女の目の前で『彼』のソレが長大に伸び……彼女のソレへと絡みついたのだ。

細くしなやかな彼女の竜尾が『彼』のソレと擦れ合い、絡み合っていく。

逆鱗と呼ばれる触れただけで怒りを呼ぶとされる敏感なトコロまでもを刺激されてしまい、穢れ無き乙女である竜の娘は強大なる龍の神の前に屈伏してしまったのだ。

 

「そうら小娘共……もっとイイ声で鳴くがいい!」

「「きゃぅううう~~ん♪」」

 

……こうして、私たちは第一の壁を突破することに成功したのだった。

ごくごく一部の少女たちの心に、けっしてして消えぬ傷跡を刻み込んで――。

 

 

追記:階層を突破した直後に正気を取り戻した(元)女王様から繰り出された記憶末梢脳髄破砕拳による激痛は筆舌しがたい破壊力が籠められておりました。

でも、被害を受けたのが自分だけと言うのは物申したいと岸波 白野は思うんです。

(元)女王様、その辺のところどう思われます?

 

「ウッサイわよ、バカ! あんな恥ずかしい目に遭わせておいて生きていられるだけ感謝しなさい! 後、その名で呼ぶな!」

 

何と言う暴君。ですがね(元)女王様、その懐に忍ばせた札束的なイチブツはなんでせう?

買収か? 買収されたのか?

 

「覚えておきなさいな、はくのん……世の中にはね、金より強い物は無いのよ」

 

真顔で断言しおっただと!?

 

「ま、それはさておいて、はくのん。ちょっとお願いがあるんだけど♪」

 

――聞くだけ聞いて上げましょう。正直、悪寒しか感じぬ微笑みを張りつかせた遠坂さん、マジ怖いです。

 

「パパさんとランサー交換してくんない?」

「出来るか!」

 

何を言い出すかこの(元)女王様!? てか、パパ!? それって金づる的な意味合いと受け取っても!?

 

「いいじゃないの、ちょっとくらい我儘きいてくれたって! だって《神》さまよ!? 神龍的な素晴らしいお方なのよ!? これは遠坂家100年の悲願である“お札風呂”を叶えるチャンスなんだから!」

 

おいぃ!? なに言っちゃってんの!? 

え、そんな趣味の悪い成金趣味が悲願だったの!? 優雅さとか、どこ行った!?

君のご先祖様も泣いちゃうよ!? 具体的には、アゴヒゲのうっかり紳士(失笑)的なオジサマが!

そんでもって、軽々しくサーヴァントをとっかえようなんて言うもんじゃありません! 

そこな、尻尾にメロメロになって引っ付いてきたランサーさん!

貴方からも言ってやってください! 

 

「ね、ねぇ、ダーリン? 貴方のために誠心誠意心を込めて作ってみたの……」

「おお……真っ赤だな。これが竜の食事なのか? ……だが、悪いな。俺の味覚は人間のソレに近いから合わないんだ」

「えっ、そ、そうなんだ……」

「ああ、だから――」

 

ランサーお手製の“真っ赤な”料理が並ぶテーブルの上を『彼』が腕を振る。

すると、悍ましいまでのプレッシャーを放っていた手料理(激)が一瞬で高級レストランのディナーコースの如き芳醇な香りと美しさを醸し出す。

 

「俺だけでなく、お前の口にも合うように手を加えさせてもらった。さあ、それでは一緒に食べようじゃないかエリザベート。手料理はまた次の機会、次は一緒に、な」

「えっ!? そ、そそそれってつまり、いわゆるひとつの……初めての共同作業って奴ねっ!」

「……嫌なのか?」

 

指を伸ばして形のよい顎をくっと持ち上げてやりながら、覗き込むように囁くとエリザベートの表情が一瞬で茹で上がる。

 

「ぜんぜんおっけーですわ!」

 

もはや完全に骨抜きにされてしまっている竜の娘、こと、エリザベート嬢。

彼女の必殺料理を回避しつつ心酔させるその手腕に、帝王学を学んだレオと騎士として王に仕えた経験があるガウェインは尊敬の念を抱かずにはいられないらしく、キラキラと輝く視線を注いでいた……って、何をやっとるんですかあのヒトは――!?

 

「……」

 

無言で肩を叩いてくれたユリウスの優しさが心に染みる今日この頃。

涙が出ちゃうのは仕方がない事だと思う。だって女の子なんだもん!

 

 

 

 

所変わって【サクラ迷宮】

遠坂のギラツイタ欲望まみれの懇願をどうにか振りきった私と『彼』の前に、強大な敵が立ちふさがっていた。

それは文字通りの“壁”。力では決して砕け得ぬ、強固にして絶対突破不可能な最高最強の城壁――!

 

「何を言っているのですか、はくのん。おとぼけはその辺にしておきなさい」

 

ラニさんや、現実逃避くらいさせて貰えないでしょうか?

 

「却下です」

 

何と言うクールビューティー。ホレてまうやろー。

 

「私的にはウェルカムです。と、話が剃れました。では――脱いでください。この扉を開くためには、あなたが束縛から解放されることこそが必要不可欠なのです」

 

『はいてない』ラニだからこそ生み出すことが出来た最恐のトラップ……!

 

その名も、『全自動脱衣式オープンロック(特許申請中!)』

 

 

「くっ、良いだろう、ラニ。私も女だ。度胸を見せてやろうじゃないか。――だが一つだけ言わせてほしい」

「おや、なんでしょうか? 今更命乞いなんて通用しませんよ」

「そうじゃないさ。ラニ、君は重要な事実を忘れてしまっている!」

 

稲妻が走るかのごとき電光が、戦場を斬り裂いていく。

口元を抑えながら蹲り、プルプル震えていた我が相棒(サーヴァント)までもが、信じられないような視線を向けてくるのが分かる。

 

「何をバカなことを……私に限って失策があるはず――」

 

いいや、ソレがあるのだよ、ラニくん!

視るがいい! この私の姿を!

 

「すごく……ブルマですね。ナイスフェチズムと言わざるを得ません」

 

その通り。

私の今の恰好は、背徳的なフェチズムを感じずにはいられない紺色のブルマーっ! そしてニーソッ!

さらにぶっちゃけてみせましょう! 

なんと私、岸波 白野はこの下に――”はいてない”のです。

 

「なん……ですって……!?」

 

驚愕に目を見開くラニさん。気持ちはわかります。

だって私自身、今朝同じ道を歩んでおりますので。

朝起きて寝間着から着替えようとクローゼットを除いた瞬間の、筆舌しがたいあの絶望!

すっからかんになったそれに残された唯一の希望(最後の服)……それこそが、この体操着(ブルマ)――ッ!

ご丁寧に胸元には「はくのん」とでかでかと描かれた筆文字が。

無駄に美しい筆体がムカついてしょうがない。

 

「……ぷっ」

 

おい、コラ元凶! 背中を向けてプルプル震えてるんじゃありませんよコンチクショー!

貴方の仕業でしょーが、コレ!?

ってか、私の下着はどこやった!?

 

「生徒会長と執事モドキと黒づくめと青ワカメと購買店員が買い取っていったかな? ちなみに、競売を開いたのは守銭奴とヒッキーだ」

 

あ・い・つ・ら・か !

 

お蔭でこんな恥辱プレイを味わう羽目になったと!?

 

「なかなか刺激的な日々を過ごされているようで何よりです。――では、脱げ。女の度胸を見せる時ですよ」

 

脈絡も容赦も無い命令キタ――!?

いやいやいや、ちょっと待つんだ、ラニさんや!

貴方、こんな恥ずかしめを受けている可憐な美少女に向ける慈悲を持ち合わせていないのですか!?

 

「――美少女(失笑)」

 

うっさい、聞こえてるって言ってんでしょうが、この金ぴかドラゴンめ。

ドSはすっこんでてくださいませ!

くっ、我が相棒(サーヴァント)は役に立たない……ってか、寧ろ敵側!

ここは頼れる生徒会の仲間たちに救援を――!

 

『遠坂副会長、RECの準備は? おお、流石ですね。G・Jです。ささ、白野さん。華麗に素敵なキャストオフをGO・GOですよ!』

 

すこしでも頼れると信じた私がアホだった――!?

いかん、このままではお嫁に行けなくなるような恥ずかしいメモリーを永遠に記録されてしまう。

くっ、どうにかしてこの窮地を脱しなければ……!

 

「ちなみに戦友(ハクノ)が着ている体操服は俺が作った特別性。見た目に反して最上級の礼層に匹敵する防御力と、汚れを自動で洗浄する浄化機能まで搭載されている優れもの。そのほかにも、愉快で誰得な機能が目白押しなスペシャルブルマーなのだ。――故に、こうして指を鳴らしてやれば」

 

パチンッ、と『彼』が指を弾いた瞬間、

 

――パサッ

 

と、不可解な音がものすごく近くで聞こえた。具体的には足元の方から。

ラニを見れば、無表情でありながらどこか満足した風な表情で、私の身体を見つめている。

視線を辿る様に、自分の身体を見てみる。

 

「……ふぇ?」

 

見えたのは、外気にさらされた白い太ももだった。いや、正確にはさっきよりも上の方まで剥き出しになっている自分の太ももだ。

少し視線をずらしてみる。足元に、紺色の三角形をした布が落ちていた。あれは……うん、間違いない。

私が装備していた最後の切り札(ブルマ)だ。それが、役目を終えたかのように、床の上に落ちてしまっている。

何だかスースーするな~って思ったのは、勘違いではなかったようだ。

 

「~~~~~~ッ!?」

 

悲鳴を上げながら、慌てて身体を隠しつつしゃがみ込む。

どういうことだと元凶へ半泣きで睨み付ければ、諸悪の権現は額の汗をぬぐうようなリアクションをとりつつ、実に爽やかな笑顔を浮かべて親指を立てた。

 

「『上着の裾を伸ばしてなんとか隠そうとする萌え動作をする先輩が見たいです』という、保険委員の小娘のリクエストに答えてみた。試練も突破できて、まさに一石二鳥。流石は俺」

「こっ、この悪魔――!?」

「俺が悪魔……? いいや、違う。俺は――《神》だ」

 

これ以上ないほどのドヤ顔で高笑いしくさった相棒(サーヴァント)に、未だかつてない殺意が湧いた。

 

 

 

 

「好き放題やってくれますね、アナタ。けど、調子に乗るのもここまでです。この私、ステキに華麗な極悪美少女BBちゃんの前では、神も悪魔も等しく無力ゥ! なのですかねっ♪」

「あ、あの……怪我をしない内にその人を渡してくれるのなら助けてあげてもいいんですよ……?」

「待ちなさい、リップ。いきなり落としどころを口にするなんて交渉人として落第点よ。こういう事は、溶かす様にねっとり、じわじわ虐めながら追い込んでいくのが楽しいんじゃないの」

 

のーぱんブルマなし体操服(ニーソ装備)という神セッションに知的好奇心をこれでもかっ! と刺激されて正気に戻ったラニを味方に引き込み、【サクラ迷宮】の最下層と思われる場所へと足を踏み入れると、月の表へと通じる穴を掘り進めていたBBとエンカウント。

絶好の機会だと意を決した瞬間、彼女を護る様に現れた二つの影。

桜やBBと同じ顔をした、それでいて相反する威圧感を放つ新たなる敵――アルター・エゴ。

白野(ワタシ)が制服に着替えていたことに、あからさまながっかり感を漂わせている彼女達こそが、自分たちマスターが聖杯戦争に復帰するために乗り越えなければならない最強の壁。

油断はできない。こちらの戦力も規格外とは言えども、これだけの事態を引き起こしたBBが用意した戦力が容易い相手であるはずも無い。

遂に、真面目な戦闘シーンに突入かっ!? と内心で滾っていた私を押しのけるようにして、我が相棒が一歩前へと踏み出す。

その横顔は真剣そのもの。まさに、抜身の日本刀の如き鋭さを宿していると言えよう。

おふざけ全開でここまで突っ走ってきた『彼』だが、やはり最後はシリアスなバトルを期待できると言うことなのか……っ!

私が一人、少年漫画の主人公となったかのような歓喜で打ち震えていると、『彼』はまるで懐から拳銃を引き抜くかのごとき神速の抜刀で光り輝くナニカを取り出した。

 

「「「――ッ!?」」」

 

ソレを目にした瞬間、BBたちの表情が驚愕で染め上げられた。

まるで、あってはならない、存在すら許されるはずも無いモノを目の当たりにしてしまったかのように。両目は限界まで見開かれており、蚊にかに堪えるかのように全身が小刻みに震えてしまっている。

尊大な態度を崩さなかったBBや加虐心に満ちた睥睨の視線をとり続けていたメルトリリスを名乗る少女ですら、動揺を隠せずにいるあたり、我が相棒(サーヴァント)が取り出した謎の物体が凄まじいモノなのだと予測できる。

不意に、好奇心が湧いた。

『彼』の脇から覗き込むように身を乗り出して、BBたちへと翳されているモノを確かめる。

それは、一見すると黄金と見紛うほどの輝きを放つ三枚の紙片だった。

七夕に飾る短冊のようにも見えるソレの中心には、デカデカとこう書かれていた。

 

『岸波 白野を一日だけ好き放題にできる券(エロもあるよ♪)』

 

それは、岸波 白野という少女を暗き絶望の底へと叩き込むほどの――言霊。

血の気が引いていく。まるで足元が崩れ落ちてしまったかのような一瞬の浮遊感、次いで襲いかかってくるのはどこまでも落ちていく言葉に出来ない感覚。

私は知っている。

『彼』が手に持った地獄への片道切符(アレ)には、書かれている言葉を現実のものとする“理”が組み込まれていることを。

そして、年頃の女の子のように頬を朱色に染め上げつつ、期待と喜色が入り混じった表情でこちらをチラチラ盗み見している彼女たちが下すであろう未来の『決断』を。

 

ああ……そうか、これが――

 

「降参するのならば、こいつをくれてやろう。しかも今なら、俺の権能で造り上げた特製のマイルーム……邪魔が一切入らない二人っきりのスイートフィールドまでサービス。そこでは特殊な能力は一切封じられてしまうので、うっかり握りつぶしてしまったり、融かしてしまったりする心配もナッシング。今ならもれなく、白い方よりも優先的に戦友(ハクノ)とくんずほぐれずいちゃいちゃラヴをかましてくれてもOK。――いかがかな?」

「「「乗った!」」」

 

本物の……絶望というものか――……!

 

まるで初めてのお年玉をもらった小学生のようにキャーキャー言いながら貞操の危機券(仮)を受け取る三姉妹を前にして、白野の視界は真っ黒に染まった。

 

 

 

 

その後に起こったことを語るとしよう。

結果から言うと、白野を中心とした一行はいまだ月の裏側にとどまっていた。

『彼』の姦計によって投降した黒サクラ三姉妹は、白野が身を擦り切らして懐柔することに成功。

自分と同じ顔の少女が憧れの先輩にべたついている様に触発されたのか、白いサクラまでもが参戦。何とも賑やかな『女だらけのハーレム後宮』が、ここ月の裏側に爆誕した。

一報、ハーレムの外にいる一般生徒扱いな青ワカメとか黒づくめな書記とかはさっさと表に帰るべきだと口を揃えて主張していたのだが、

 

「え? ここと表の時間の流れは結構違いますから、数百年位しっぽりしてても向こうじゃあ数分位しか経過していませんよ? 貴方たちは魂を霊子に変換した存在ですし、その状態をムーンセルが記録・保存しているので、寿命とか魂の劣化といった心配もありませんよ」という元凶(BB)のお言葉に、「じゃあ、せっかくですからこんな楽しい日常を堪能していきましょうか♪」とはっちゃけ生徒会長が悪ノリした結果、こうなってしまったのである。

 

「ホント……どうしてこうなったのでしょうか? ――ああっ! それにしても、やはり私の見る眼は正しかったっ! まさか、これほどまでに官能的で、扇情的で、蠱惑的な光景を造り出してしまうなんて……素晴らしいですわぁ……。あぁ……私も混ざってみましょうか?」

「フン、まったくなんだこの茶番を通り越した最低最悪の愚作は。これでは作品とは到底呼べぬ。こんなもの、チープな子様お断りの看板を立てているポルノ映画のようではないか! まさかあの娘がこの女と同じ情婦の気質持ちであったとはな! 数多の作品を生み出してきた俺でも、さすがにこの結末は予測できなんだぞ! ――まあ、それを描いて見せたのは貴様なのだろうがな。なあ、自称《神》様とやら? それとも、ペテン師と呼んでやろうか?」

「ふん、自称とは言ってくれる。が、正しくは無いものの間違いでもないか。俺は原点(オリジナル)を起源とする全く別の存在。儀式を勝ち進み、原点(オリジナル)が《神》へと至って欲しいという少女たちの願いが形を成した願望の集合体……いわば、うつろう幻想そのもの。故に、原点(オリジナル)とは多分な差異があるし、愉快犯的な側面が強調されてしまっているのも自覚しているさ。だからこそ、お前の言う喜劇が現実を塗り潰してしまっていることも。だがな作家、お前は一つだけ勘違いをしている」

 

皮肉屋の少年とティータイムを楽しんでいた『彼』が、ふとある方向を見やる。

視線を辿る様に少年が目を向ければ、そこには以前の禍根か胸に秘めていた欲望の痕跡すら見えない、心から楽しそうな笑顔を見せている少女たちの姿があった。

 

「『皆が笑顔で要られる場所』。自分すらも分からない小娘が胸の奥底で抱いていた小さな願望、それを実現させた場所こそがアレだ。つまり」

「この現状を望んだのはあの娘だと? ハッ! だとしたら笑うに笑えんな。これだけの大騒動の結果が、百合の花が咲き誇る仲良しごっこだと?」

戦友(ハクノ)が望んでいた形とは若干異なる様な気もするがな。しかし――たまにはこういう頭の悪い展開も悪くないだろう?」

「――フン」

 

思うところがあったのかむくれる様にそっぽを向く少年の姿を肴に、幻想(マボロシ)の《神》は心地良い喧騒に耳を傾けるのだった。

ここは月の裏側、万能の願望器ムーンセル・オートマトンが廃棄したはずの暗黒の領域。

しかし、それは今や昔の話。ソレは闇の中にたしかに存在するのだ。数多の少女たちによる情慕と愛欲、ちょっぴりヤンデレ風味な理想郷が。

金色の幻想の加護を受けて造り出された白き理想郷(ハーレム)の日常は、まだまだ続く。

果たして、本当に終わりが訪れるのか。それは、誰にもわからない――。

 

 

岸波 白野 ハーレムエンド『乙女の乙女による乙女のための理想郷(病みもあるよ♪)』

 

……fin?

 




と、いう訳で番外編でした。
やったねはくのん! ハーレムエンドだよ♪

ちなみに、もしハクノ(♂)が主人公だったとしたら、ハーレムエンド『こんにちは赤ちゃん、俺が君のパパですよ~』となっていたことでしょう。

【番外編の登場人物紹介】
・『彼』
月の裏側へと落ちていく少女を蹴っ飛ばすという暴挙に及んだ外道。
なし崩し的にサーヴァント契約を交わして彼女の相棒となってからは、好き放題に事態を引っ掻き回す。その正体は某黄金の神サマの勝利を願った少女たちの祈りが形を成した幻想の存在。
性格が原点(オリジナル)より相当愉快なことになっているのは、複数の願い手の意思が混ざりあったため。それでも並みの人間では言葉を交わすことも出来ない高次存在であることに違いはないのだが、令呪で弱体化することで人並みのサーヴァントと同格の存在となった。
実力的には、上級から中級の間くらい。ただし、”権能”や意地の悪さという極悪仕様によって大抵の状況は何とかしてしまう(そのしわ寄せは、基本はくのんに向かうのはお約束である)。

●以下、Fate風ステータス

【真名】なし(あくまでも本人ではないため)

【属性】混沌・中立

【ステータス】筋力C+ 耐久C 敏捷D 魔力D 幸運A 宝具EX

【スキル】
・”権能”:EX
誰かの願いを現実のものとすることができる。
『彼』の原点(オリジナル)である龍神が持つ物に比べるとかなり弱体化してはいるものの、それでもムーンセル内という条件下においてはかなえられないことがほとんど存在しない。
けれど、彼らが居る空間を作り上げたムーンセルを直接どうこうしたいという願いは叶えることが出来なくなっている。

・いぢめっこ気質:A
電子ハッカーであろうと英霊であろうとAIであろうとも関係なく、精神的。肉体的にチクチクといぢめてしまう気質。彼の前では、月の裏側を支配する悪女であろうと、囚われの少女たちであっても関係なく、等しく玩具でしかない。何でも、某購買店員とは腹を割って談笑できる鬼畜レベルな真っ黒精神をしているらしい。

DSK(だーくさん・す~ぱ~・きちく)モード:A
原点(オリジナル)より受け継いだ特性の一つ。たとえ命を奪い合う間柄であろうとも、不意に見せる優しさと相手の弱みにつけ込む容赦の無さによって心を自分色に染め上げてしまうという恐ろしいスキル。戦友(マスター)である白野が持つ【フラグ回収気質】と似通っているが、彼女と違って【女難の相】スキルは持っていないので、それほど面倒な相手に好かれることはない。
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