マシュより先に合流したけどマシュより弱いセイバーさん(実質嫁)   作:セイバーさん

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残り火の回廊

「何なのですか、この炎の化生どもは!」

 

 

 

 落下した(のち)至る所から、次から次へと湧いて出てくるではありませんか。

 

 

 

「……はぁっ!」

 

 

 

 刀を振るい斬って見ようとする……しかし。

 

 

 

「刃が通らないとは……!」

 

 

 

 大きい方は攻撃が掠るだけでも消し飛んでしまいそうで。

 数の多い小さい方は数の多さ故に相手にしている暇がない。

 

 

 

「……時間を掛ければ、一体は倒せる」

 

 

 

 でも、それだけ。

 この場の解決には至らない。

 

 

 

「撤退も、やむなしですかっ!」

 

 

 

 嗚呼(にっく)き哉歯痒き哉!

 私に、■■殿の様な力があれば   

 

 

 

   否、斯様(かよう)なこと、考えたとて仕方なし!」

 

 

 

 私は私にしかなり得ないのは、今に始まったことではない。

 

 

 

「ならば、私にできる最善を尽くすしかありません」

 

 

 

 ……つまり、気取った言い方をしましたが敵前逃亡ということです。

 勝てないので、はい。

 

 

 

「主は、大丈夫なのでしょうか……!」

 

 

 

 相手はおそらく巌窟王殿ですから、心配は無用と存じますが。

 それでも、心配なものは心配である、ということに帰結する。

 

 

 

「主の身より己が身の方が先に砕け散りそうな勢いではありますが!」

 

 

 


 

 

 

「……一旦、撒けましたか」

 

 

 

 どうやらあの怪、神出鬼没ではありますが延々と出没するわけではないのですね。

 私個人に、という意味合いが含まれますが。

 

 

 

「何者かが式神の如く生み出している訳ではなく、偶発的に生まれ()でている、と言うべき存在の様です」

 

 

 

 でなければ今も尚出し続けない意味がない。

 ……まあ、出すのであればもう少し足の速い式を呼ぶべきでしょうが。

 

 

 

「ともあれ、ようやく本題に入れます」

 

 

 

 巌窟王殿は、私の澱みを取り除けと仰った。

 ……澱みとは一体何のことなのでしょうか。

 

 

 

「この暗闇の中に、その答えが在ると?」

 

 

 

 見渡す限りに闇の広がる世界だ、途方もない。

 ……辛抱強く探すしかない様ですね。

 

 

 

『ええ、それが()いかと』

 

「! 何者です」

 

 

 

 凛とした声が、背後から響き渡る。

 先程まで誰もいない……というか、私が通った場所なのですが、一体?

 

 

 

『私はしがない復讐者。()のモンテ・クリスト伯爵との縁によって呼ばれた幻霊です』

 

「その幻霊が何故、私の所へ?」

 

『……さて、何故だと思われますか』

 

「わからぬ故聞いたのですが」

 

 

 

 黒い霧で形を作った、影法師の様な彼女。

 己を幻霊だと申されていましたし、シャドウサーヴァントの様なものでしょう。

 

 

 

『……伯爵が、貴女と私を似ていると』

 

「はい?」

 

『ですので貴女を、私なりに見極める為に、ここへ』

 

 

 

 初耳なのですが。

 ……巌窟王殿が私を誰かと呼び間違えられたことはございませんが……ああいえ、先程誰かを想起されておりましたか。

 

 

 

「……まあ、詳しくは存じませんし聞くつもりもございません」

 

『落ち着いておられるのですね、東国の騎士様は』

 

「聞いても仕方のないことでしょう。……というよりも、私のことは敦盛で構いません」

 

 

 

 東国の騎士などという呼び方はどうにもむず痒いのです。

 その辺りの個人に関わる事情など、聞いたとて私にはどうすることも叶わない。

 であれば今は、主と再会することを急ぐべきでしょう。

 

 

 

「では、どの様にお呼びしましょうか、幻霊殿」

 

『そうですね』

 

   ジョヴァンニとお呼び下さい、アツモリ様』

 

「様は必要ありませんよ、ジョヴァンニ殿」

 

『そのお言葉を、そのままお返しします』

 

「……」

 

 

 

 成程。

 中々奇妙な同行者が増えた、ということですか。

 

 

 

「ええと、ちなみにお聞きしますが……戦闘に関しては、どの程度」

 

『多少、裏社会に生きてはおりましたが……その辺の悪党を散らす程度かと』

 

「つまり、この辺りを揺蕩うあの炎の化生……怪物、は」

 

『小型であれば命を絶つことも可能です』

 

「大型は」

 

『アツモリ殿と同じ結果になります』

 

「成程、では見つからぬ様参りましょう」

 

 

 

 そうして、どうにも頼りなさの拭えない二人組は歩みを進めることに相成りました。

 ……炎の化生が高過ぎる壁ではありますが。

 

 

 


 

 

 

ついに記された裏側の物語について語るスレ

 

 

1:名無しのマスター

遅過ぎんだろ……

 

2:名無しのマスター

スレ立て乙、まさか今更幕間の物語化するとはこの李白の目を持ってしても……

 

3:名無しのマスター

>>2

幕間のクエスト数多過ぎて泣いちゃった

 

4:名無しのマスター

この一個目に出てきたジョヴァンニ誰ぞ?

 

5:名無しのマスター

>>4

名前がおんなじ人としてはエドモンの生前の関係者って百科事典に載ってた

 

6:名無しのマスター

>>5

シルエット見る限りじゃ別の人っぽさがある

 

7:名無しのマスター

>>5

百科事典から出すんならコンチェッタって子もそれっぽくない?

執事してる男装女の子ハァハァ( ´Д`)

 

8:名無しのマスター

>>7

お巡りさんこいつです

まあ色々言われてるよねというかエデ含め実装無理そうなのどうにかなりませんか運営さん

 

9:名無しのマスター

まあ我らが実況者はエドモンのおまけとしてくっ付いてくる幻霊だから……

 

10:名無しのマスター

つまりエドモンを召喚すれば実質エデを召喚したことになる?

 

11:名無しのマスター

>>10

立ち絵無い召喚で満足できる体ならそれで良いんじゃないかな

 

12:名無しのマスター

>>11

悪りぃ、やっぱ(立ち絵とかマイルームとかで愛でられないのは)辛えわ

 

13:名無しのマスター

>>12

言えたじゃねぇか

 

14:名無しのマスター

それはそうとしてドラマCD聴いたことないんだがあの影鯖に当てはまりそうな人って誰がいるん?

 

15:名無しのマスター

>>14

さっきも話に出たコンチェッタって子とか、それこそ本人が名乗ったジョヴァンニ……じゃないかな

戦闘能力無いならメルセデスさんとかもあり得た気がするけど

 

16:名無しのマスター

そもそもエドモン系列とは言えドラマCDとか関連人物として話題に出ている人なのかどうかもわからんでしょう

 

17:名無しのマスター

まあ幕間の主人公はセイバーさんだから……ジョヴァンニ(仮名)の同行者ってことで終わるんじゃ無い?

 

18:名無しのマスター

にしてもセイバーさん、イドで本人が中々出てこないと思ったらエドモンにちょっかいかけられてたのね

 

19:名無しのマスター

>>18

適正匂わされてたからこそなんじゃね

まあ最後の最後にしっかり出て来てたけど

 

20:名無しのマスター

>>19

「…………それとして、漸く来たか。遅かったな」

 

「嫌味ですか?」

 

「ハ、この程度で堪える様な存在ではあるまいよ」

 

「ええ、まあ。……往かれるのですね」

 

「無論。影は残すことになったが」

 

21:名無しのマスター

イド実装直後の攻略勢、この時も匂わされるだけ匂わされて困惑してたなw

 

22:名無しのマスター

だってただのフレポ星1が延々とシナリオに関わってんだもん……

 

23:名無しのマスター

FGO運営セイバーさんに対しては色々と不思議な対応してるよね

 

24:名無しのマスター

チュートリアルガチャで確出しするし、シナリオ優遇するし、その癖人気なのに別衣装は頑なに出さないし……

 

25:名無しのマスター

ブチ切れ不可避よな

 

26:名無しのマスター

>>25

でもセイバーさんの笑顔を見たら?

 

27:名無しのマスター

>>26

怒りの収束不可避よな

 

28:名無しのマスター

 

29:名無しのマスター

ちょろい奴らやでぇ……

 

30:名無しのマスター

今回みたいに本編に関わる幕間って特別感すごいよね

 

31:名無しのマスター

関わらなさ過ぎて特別感ある奴とかもいるけどな

 

32:名無しのマスター

あれは別格やろ、似てる部分はまああるけど

 

33:名無しのマスター

どっちもクソ雑魚定期

 

34:名無しのマスター

>>33

セイバーさんは宝具とスキルだけでお釣りがくるダルォん!?

 

35:名無しのマスター

バフ盛さんェ……

 

36:名無しのマスター

それは別にしても宝具のデメリットが敦盛単騎攻略しようってなったマスターにとって辛過ぎるんだワ

 

37:名無しのマスター

HPごっそり持っていくからねアレ

宝具強化時にマシになったけど

 

38:名無しのマスター

>>36

>>37

セイバーさん自体その死に際が切り取られた癖強英霊だし……最も有名な死に様を宝具化してるんならアレもやむなしってか、即死じゃ無いだけマシというか……

 

39:名無しのマスター

実際バフするだけして消えてたら今より評価良くなったのかな

 

40:名無しのマスター

>>39

実質オダチェン化してたらそりゃあ皆使いそう

でも単騎攻略時に宝具禁止されるって思うと俺は嫌だな()

 

41:名無しのマスター

>>39

俺の嫁tueeeeしたいから即死はやめてね

 

42:名無しのマスター

微メカクレで正妻で家事もできるバフ盛りセイバーさん……いつ見てもこれでメインヒロインじゃないってのが信じられねぇ……

 

43:名無しのマスター

>>42

ん、本人と公式がそう言ってるだけ、セイバーさんはメインヒロイン

 

44:名無しのマスター

>>42

あれだけ藤丸の脳焼いといてメインヒロインじゃないは無理がある、そうだろ? そうだと言え(圧

 

45:名無しのマスター

>>42

その発言はよろしくない……

 

46:名無しのマスター

セイバーさん強火勢わらわらで草

 

>>42

てめーはおれを怒らせた

 

47:名無しのマスター

皆辞めなって! メインヒロインはマシュなんだよ!

 

48:名無しのマスター

ま、まぁセイバーさん報われたら良いねぇ……きっと

 

49:名無しのマスター

幕間とか今後の展開に期待するしかないわな

 

50:名無しのマスター

最も新しくて藤丸の隣を生きることができるメカクレ後輩サーヴァントVS色々裏がありそうな良妻系ちょいメカクレよわよわサーヴァントVSダークライ

 

ファイッ!!

 

51:名無しのマスター

この中に混ぜられるダークライに悲しき過去

 

52:名無しのマスター

せめて邪ンヌにしてやれよそこは

 

53:名無しのマスター

メルトでも可

 

54:名無しのマスター

その議題に挙げられてもセイバーさんは否定しそうやけど

 

55:名無しのマスター

>>54

強化されるまでバフに自分を含まなかったセイバーさんだし

 

56:名無しのマスター

あり得るのがなんとも

 

57:名無しのマスター

基本自分のことを度外視した視点で語りがちだからね

 

58:名無しのマスター

このお人好しがぁ……!

 




宝具『敦盛』
 
強化前
自身を除く味方にガッツ付与(1回/2T/1)&攻撃力アップ(2T/Lv:20〜30%)&クリティカル威力アップ(2T/Lv:20〜25%)&NPチャージ(10%)
自身にターゲット集中を付与(3T)&自身のHP減少(OC:6000〜4000)(デメリット)

FGO初期低レアとしては雑に強い、ってのを表現したかった(by作者
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