マシュより先に合流したけどマシュより弱いセイバーさん(実質嫁) 作:セイバーさん
爆発しそう
「やぁっと花嫁衣装を着る気になってくれたのかい!」
「ええ、ええ! そのような仕事であれば優先しますともっ!」
「いえ、あの。花嫁衣装ではなくてですね」
おふたりの あつが すごい
というか花嫁の話ではないのですよ。
そういう装いはマシュ殿に着せて下さい、あなたの一押しはマシュ殿ではないのですかハベトロット様。
「それはそれ、これはこれ! 僕の仕事は花嫁衣装を作ることだからね!」
「これこれまたんか、今回は残念じゃが花嫁衣装ではないからの」
ええー!? と驚かれるハベトロット様を傍目に、信長様がクレーン様へと話しかける。
……残念などでもありませんからね?
「今回は此奴の新衣装を頼みたくてのう、ほら、件の舞踏会じゃよ。お主らも知っておろう?」
「ああ、そちらですか。……いえ、いえいえ! そちらでも快挙なのではっ!? あの敦盛様の衣装を仕立てることができるなんてっ!!!!」
「ぬあっ!? 大音量じゃのー……」
凄まじい勢いと声量で信長様を怯ませるクレーン様。
……帰りたい、とても。
「刀鍛冶にも刀を一振り頼んだからの、衣装も新調せねば示しがつかんと敦盛めを拉致……じゃなかった、誘って来たんじゃ」
「はい!」
「ただの拉致ですけども……いえちょっと待って下さい刀鍛冶に頼んだとは一体?」
「言葉の通りじゃ、村正に頼んだ」
「な……!?」
何をしておられるのですか村正様ぁっ!?
「その刀も踊りの場に似合わんわけではないがのう、ついでじゃついで、思い切って新調してしまえ!」
「笑って引き受けてくださりましたよ?」
「……その様子が目に浮かぶようですね、はい」
だめですね、あの方はこういう事態の場合笑うでしょう。
私を拉致する前から村正様にその様な依頼をするということは、拉致する気しかなかったということなのですね。
「……」
「あ、苦い顔で遠い目をされましたね」
「構わん構わん。これも今までのつけじゃ。逆らわんうちに色々と済ませるのが吉じゃろうて」
『 さぁ! ここにカルデア天下一舞踏会の開会を宣言します! 皆々様、ごゆるりとお楽しみ下さいませ!』
『尚、来賓として特別ゲスト、カルデアのマスター殿がいらっしゃる予定ですので、演者の皆様方は張り切り過ぎない様お願い申し上げます』
舞台は移り変わり、1190年の摂津国。
「ぬ、まだ着ておらんのか敦盛! いい加減観念せい!」
「ですが……」
「まあまあ、お二人とも。私達の出番はまだまだ先のお話です、そう急く必要もございませんから」
「うぬぬ……」
「マスター様が来る、ということを忘れていらしたみたいですし。ここは覚悟を決めるまで待つべきですよ、信長公」
「……」
主が来る。
……主が、来る……!?
「お主、今までこういう催しにマスターが来なかったことがないというのを一番間近で見て来たじゃろうに……」
「そのお陰で、ころころと表情が変わる敦盛様という珍しきものを見れるのではありませんか」
「それもそうじゃが……こやつ、いつもは澄ました顔か困った顔をしとるからの」
「く……」
どうするべきか、今からでも辞退を……いえ、それでは信長様と阿国様に迷惑を被る、しかし。
「あ、セイバーさん!」
「……っ!?」
「おお、マスターか!」
「マスター様、お早いご到着でございますね」
えっ。
「うん、セイバーさんが特異点に巻き込まれたって聞いたから」
「はっはっは! 聞いたか敦盛 って、駄目じゃのこれは」
「あらら……」
「? セイバーさん? もしかして特異点のせいで」
「ああ気にするでない、いやその通りでもあるのじゃが……ま、理由はそのうちわかる、今は放っておけ」
「?」
「そーれーよーりー! マスター様、この衣装どう思われますか?」
「うん、二人ともよく似合ってる」
「そうじゃろ? 仕立て屋に頼んだ甲斐があるというものじゃ」
……目の前に、主。
……主……? ……!?
「っ!」
「ぬおっ、って逃げるでない! すまんのマスター、他の者の所へ行くといい」
「え、でも」
「心配なさらずとも、敦盛様は私達で確保しますから!」
「……うん、二人がそういうなら?」
のどかな緑は平和を謳い、青々とした空が静寂を讃える。
ここは
「5年が過ぎた、今この場所でとは。はてさて、これでは示しが付かぬというものでしょうに。……とはいえ、こうある以上は詠まねば、無作法というものでしょうな」
何もなき世界にて、一人の
「夏草や、