マシュより先に合流したけどマシュより弱いセイバーさん(実質嫁) 作:セイバーさん
「おや、これはこれはホームズ殿」
「奇遇だね、ミス・タイラ」
何をしようかと考えていた所に
「探偵というのは、陰陽師とそう変わらないのでしたよね」
「ええ、まあ。中世日本……平安時代と照らし合わせるので言えばそうなるかと」
「まあ」
なるほど、やはり。
「道理でとても胡散臭いのですね」
「……」
「あ」
しまった。
「申し訳ありません、陰陽師というのは得てしてとんでもない変人集団だという認識がございまして……」
「……当時の天下人、清盛公も中々に豪傑と言えるお人であったと推測しているのだがね」
「おじさまのことを悪く言わないでもらえますか」
「これは失礼」
「……」
「……」
別に仲が悪いわけではないのだ、うん。
しかしどうにも馬が合わないと言うべきか……どう表すべきか……そう、そうだ。
たいみんぐが合わないのだこの方とは。
「どうやら、未だミス・タイラには好かれていない様だね」
「すみません」
無意識と言いますか、無我の境地と言いますか……気が付いたら悪態を吐いてしまう私がいまして。
「君の在り方や召喚理由などと共に、とても興味深い謎ではあるがね」
「と、言いますと」
「君は純正サーヴァントとしては珍しく、立香君と直接パスを繋いでいるサーヴァントだ」
「ええ、そうですね」
「本来であればそちらの方が正しいと言えるが……まぁ、本来一般人であった彼にそれを強いるのは酷と言えるだろうね」
「それ故に、カルデア召喚式なる物を通じて他の御仁と魔力を繋いでいる……のでしたね」
「そう、そこだ」
「はぁ」
そこ、とは?
「君の魔力消費がとても少ないことを加味したとしても、サーヴァント一騎の宝具と現界を賄える程の魔力が立香君にあるのか」
「……」
「そもそも、彼の冬木の地でミス・キリエライトの盾という触媒も、召喚式も無しにどうやってサーヴァントを呼び出すのか」
「それは……」
「
……確かに、言われてみればと言った所。
この身は不可思議な要素で構成されていますね。
「しかし関係のないことです」
「ほう?」
「謎を解くことを
この身は主に召喚された、主と縁が繋がっている、それだけわかっていればいい。
「カルデアがどうあれ、私は主が争いなく暮らせる様この身を使うだけですから」
「……どうやら、私は失礼なことを聞いてしまった様だ」
「いえ、当然の疑問だと私も思います」
「それに、何か
ホームズ殿との問答の
「牛若殿?」
「……!
なんとそこにいらっしゃったのは牛若丸殿、生前私の首を討ち取った
もっと言うならば頼朝の忠犬。
「奇遇ですね、牛若殿もシミュレーションを?」
「ええ、主殿に仕える身として鍛錬を怠る訳には参りませんから!」
私とて思う所はあるが、今は同じく主に仕える身、因縁抜きに交友関係を築く程度はしますとも。
それはそれとしてなんでしょうか
よくもまああの砦が相手とは言えそんな無茶を通した物ですね。
「敦盛殿もご一緒しますか?」
「よろしいのですか?」
「今は同じ主殿の臣下ですから! 仲良く致しましょう!」
「では、お言葉に甘えさせて頂きます」
そうして、牛若殿と戦闘シミュレーションをすることと
「何故私は南蛮兵の大軍相手に、首を落としているのでしょうか?」
「首を取ることこそ武士の誉! その感覚を忘れてしまってはいけませんから!」
「マスターの敵のどこに首があると言うのですか……」
「魔神柱であれば目玉を全てくり抜けば
「バーサーカーですかあなたは?」
この忠犬怖くないですかね。
ちなみに今牛若殿は天地を無尽に飛び回り南蛮兵を狩り尽くそうとしていらっしゃいます。
「まあ、戦闘経験に乏しい私がつべこべ言っていられる訳でもないのです……がっ!」
刀を振るい首を斬る。
牛若殿の様にはいかないが、一つ一つ確実に、首の数を増やしていく。
……主が首を捧げられて喜ぶ様なお人になられては困るのですが。
少々心配にございます。
「 サーヴァント・セイバー、
「さ、サーヴァント……?」
「はい、サーヴァントです主。私の刃を持って、できうる限りあなたの露払いを成しましょう」
「えーっと……」
「何が何だか、と言ったご様子。……ではまずは、骨の怪を散らしてから、状況確認と参りましょうか」
「
「うん」
「えぇと……まあ、込み入った事情があった、とだけ申しておきます。私の性別は女にございます」
「そうなんだね」
「私もそこまで詳しくはないのですが、サーヴァントは
「じゃあ、セイバーさんって呼ぶね!」
「……如何様にでも、主のお好きな様にしてくださいませ」
「状況確認と報告は大切ですよ主、いつどこから敵が飛び出て来るのかわかったものではありませんからね、切実に……」
「何故、私が呼ばれたのか?」
「気になったから」
「……詳しくは覚えておりませんが、確信を持って言えるのは、私は呼びかけに応じたと言うことのみです」
この人と出会ったノッブの反応が地味に気になる所。