魔王と勇者の配信生活 なお魔王は合法ロリ爆乳とする   作:星野林(旧ゆっくり霊沙)

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冒険者ギルドへ向かう

 不味い食事を終えた俺とゼフィは早速金を稼ぐ為に冒険者ギルドに向かう。

 

 まずは俺の冒険者登録をしないといけないらしい。

 

「ちなみにゼフィが住んでいるあの家って借家なのか?」

 

 ゼフィは鼻歌を歌いながら歩いていたが、俺の質問に対して

 

「あの家か? そうじゃが?」

 

「家を借りる金はあるんだな……」

 

「いや金は掛かっておらんぞ」

 

 ゼフィ曰く、あの家は冒険者として村人を助けたから村長が安宿に泊まるくらいなら使っていない空き家を使ってくれと言われたらしい。

 

 確かにロリっ子を安宿に泊めたらどんな事が起こるか……。

 

 ゼフィは襲われたりはしないのかと聞くと

 

「襲われる事もあるぞ。まぁ大抵吾輩より弱いがな」

 

 とのこと。

 

 強者故の余裕でしたか……。

 

 俺ももしかして襲っていたら殺されてた可能性が!? 

 

「確かに襲われていた可能性があったのぉ……まぁ何とかなったじゃろ」

 

 能天気な……。

 

 俺は性欲爆発しないように耐えていたのに。

 

 しかし、周囲は本当に畑が広がっているな。

 

「なんじゃ? マサノブ。畑が珍しいのか?」

 

「畑は珍しくは無いが……作っている作物が珍しくてな」

 

 紫色の小麦っぽい作物や、人の顔をしたジャガイモ擬き、ポップコーンの様に弾ける大豆……大豆拾うの大変そうである。

 

「吾輩はこの光景が普通に見えるんじゃがな」

 

「まぁ世界が違うからな」

 

 ゼフィはスキップしながらそう喋る。

 

 ブルンブルンとおっぱいが揺れまくっている。

 

 こんなロリっ子が日本に居たら一発で芸能界デビューだろうし、動画配信で映えるだろう。

 

 まぁ配信をする関係上俺はゼフィの容姿に釣られてくる客で再生数を回そうと企んでいるのだが……。

 

「そう言えば配信は回っておるのか?」

 

「投稿はしてみたが……動画に来るきっかけを作れてないからな。100再生くらいか」

 

「それだと幾ら稼げたのじゃ?」

 

「うーん、芋1つ微妙に買えない値段だな」

 

 期待に満ちていた顔をしているゼフィには悪いが、初配信なんてこんなもんである。

 

 動画も異世界に転移、転生した人達が見てくれるんだし……元の世界の再生数ほど回らない可能性もある。

 

 せっかくだし掲示板で聞いてみるか

 

 252:名無しの転移/転生者

 異世界転生、転移者の人数ってどれくらい居るのですか? 

 

 253:名無しの転移/転生者

 統計取ってる奴居なかったっけか

 

 254:名無しの転移/転生者

 メンション飛ばしてみるわ

 

 255:名無しの転移/転生者

 確かにどれくらい飛ばされてるんだろうか

 

 256:統計者

 各々の統計を調べられるチート持ちのコテハン名統計者と言います。

 えー、地球出身と言っても様々なパラレルワールドが存在しているらしく、地球かつ日本人に限っても毎秒10人単位で異世界に転移、転生しているようです。

 何故かわかりませんが日本人が飛ばされるのが殆どで、他の国の人は全体の半分に留まっています。

 

257:名無しの転移/転生者

 毎秒10人!? 

 そんなに飛ばされてるのかよ

 

258:名無しの転移/転生者

 掲示板がやたら乱立しているのはそのせいか

 

259:名無しの転移/転生者

 でも外国人も掲示板に書き込む言語は日本語だよな? 

 

260:名無しの転移/転生者

 それ自動翻訳が働いてるからじゃなかったか? 

 

261:名無しの転移/転生者

 ああ、なるほど

 

 

 掲示板の話によると日本人が相当数いることがわかった。

 

 毎秒10人と言うと1日で8万6400人が何処かの異世界に連れ去られていることになる。

 

 配信してみて思ったが、そんだけ転生者が居れば、俺と同じ様な動画配信系のチート持ちも居るよな……。

 

 調べてみたら動画配信をしている場所に飛べる掲示板なんてのもあったし……。

 

 市場規模は俺の思っている以上にデカい事が分かり、ゼフィの初配信動画も掲示板に載っけてみたところ、一気に500人近く流れ込み、視聴回数が600回再生に増えていた。

 

 適切な掲示板で動画を売り込んで、再生数を稼いで、固定ファンを掴んでいくのが必勝法かもしれん。

 

「1再生0.1円だから600再生でも60円にしかならんのよな……食料系動画を撮るなら5000円は初期投資で欲しい……」

 

「何をブツブツ言っておるマサノブ。冒険者ギルドに到着するぞ」

 

 俺が考えながら歩いていたら冒険者ギルドに到着したらしい。

 

 外観は西部劇に出てきそうな酒場だな。

 

 扉を開けると、まんま酒場だった。

 

 酒を飲んでいる兄ちゃん姉ちゃん達が楽しそうに喋っている。

 

 ただ彼らも魔族なのか、肌の色が紫色だったり、サキュバスの様な容姿をした者、羊みたいな巻き角をしている者と色々居る。

 

「これだけで動画1本になりそうだな」

 

「マサノブ! こっちじゃ!」

 

 俺はゼフィに案内されて奥に進むと、カウンターにサングラスをかけたスキンベッドのゴッツいおっさんが佇んでいる。

 

「ロック! 新米を連れてきたのじゃ」

 

「……あらやだ。人族なんて珍しいじゃない!」

 

 サングラスを外すとキラキラした可愛らしい瞳が現れた。

 

 現役米軍人でも逃げ出しそうなゴツい見た目でオネエなのかよ……。

 

「名前を聞いても良いかしら?」

 

「マサノブだ。ゼフィに召喚された異世界人って奴だ」

 

「ふーん、異世界人ねぇ……」

 

 ロックというオネエは顎に手を当てて

 

「文字は読み書きできる?」

 

 と俺の前に紙を差し出してきた。

 

 そこには冒険者登録書と書かれた紙に色々注意事項が書かれている。

 

「読めるが書けないな」

 

 文字は読むことができる。

 

 恐らく翻訳機能が効いているのだろう。

 

 ただ書く事は出来なさそうだ。

 

「代筆するわね。名前はマサノブ。年齢は?」

 

「25歳だ」

 

「25……若いわね」

 

 魔族だと25歳でも若いらしい。

 

 ロックによると魔族の平均年齢は200から300歳。

 

 ゼフィみたいに長命種も居るが、成人年齢は殆どが30歳頃で、25歳でも十分若者らしい。

 

「次に適性の職業を調べるからこの魔法球に手を当ててね」

 

 異世界系小説で見るステータスを調べるやつだろうか。

 

 俺が手を当てると文字が浮かんでくる。

 

「異世界人ってのは本当みたいね。勇者って出てきたわ!」

 

 ロックがそう言うと、興味深そうに見ていた人達が一斉に近づいて

 

「なぁ俺とパーティー組まないか!」

 

「いや、私とパーティー組みましょ!」

 

「僕と組もうよ!」

 

 と一気に騒がしくなる。

 

「こら! 新米ちゃんが困っているでしょ! この子はゼフィの仲間よ」

 

 そう言うと、周囲の目線はゼフィに向き、ゼフィが睨みつけると、蜘蛛の子を散らす様に離れていった。

 

「はぁ、全く……勇者って職種は強くなることがほぼ確約されている職業だから、仲間に引き込もうとする子が多いのよね」

 

「はぁ……」

 

 そんな当たり職業なのか勇者……。

 

 まぁ当たりの方がありがたいちゃありがたいが……。

 

 注意事項としては、人の物を奪わない、人をむやみに傷つけない、受けた依頼はなるべく完遂すると基本的な事ばかりである。

 

「はい、今日からマサノブちゃんはF級冒険者ね」

 

 あ、冒険者でも階級がある感じか。

 

 依頼達成していけば階級が上がっていくのかと聞くと、ロックさんはその通りだと言われた。

 

「階級はその冒険者へ冒険者ギルドからの信用度の表れよ。ゼフィちゃんはC級ね」

 

 おや、ゼフィは魔王って言っているくらいだからてっきり最上位のランクだと思ったが……。

 

「ゼフィちゃんはお金使いが荒いから信用が低いのよ。あと臨時でしかパーティーを組まないからなかなかギルドとしては評価がね」

 

 なるほど、そういう理由か。

 

 確かにパーティーの方が評価は付けやすいか。

 

「ちなみに依頼ってどんなのがあるのですか?」

 

「いい質問ね! こんなのがあるわよ」

 

 ロックさんは依頼書と思われる書類を俺に見せてくれた。

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