2度と繰り返さないために彼は剣を振るう。 作:お寿司のネタのサーモン
あらすじ
片山達がIS起動させちゃった。
季節は四月。
IS学園*1にはその扉を叩く新入生の少女の姿は多く、これから始まる学校生活に胸を弾ませていた。
そんな中一人だけ異様な雰囲気を漂わせている男女がいた。
響「・・・怠い、おんぶしてくんない?龍牙。」
龍牙「ご命令とあらば。」
響「一々命令なんて面倒くさいから・・・シンプルにおんぶして欲しいだけだよ。」
龍牙「・・・分かりました。」
響「じゃあ教室に着いたら言って、私は眠いから・・・」
龍牙「承知しました・・・響様。」
「ねえ・・・あの人何してんの?」
「さあ?ボンボンなんじゃないの?」
「あの執事すごいイケメンじゃない?」
「あれで冷徹だったらなお良き。」
「おんぶされたいな・・・」
それから響は入学式のギリギリまで寝ていた。
入学式が終わり各々の教室に戻っている中職員室の隣での事。
千冬「・・・何をしているんだお前は。」
片山「いや~、起動するとは思わなかったよ。」
一夏「・・・僕も。」
千冬「・・・すまない一夏、お前にはもう二度と事件に巻き込まれてほしくなかったがこうなっては仕方が無い私の責任だ。」
一夏「!いいんだよ!僕が悪いんだ!千冬姉は悪くな、グッ・・・うううう。」
突然一夏が胸を押さえてうずくまる。
その時の髪の毛の紫色は少しずつ広がっていた。
千冬「一夏!?」
片山「一夏聞け。」
バンジョーを取り出しながら言う。
ーーAfter the Ballーー
片山「~~♪」
曲が流れていくのと同時に一夏の髪の毛の紫色が薄れていく。
片山「~~♪・・・大丈夫か?」
一夏「・・・ふう、うん。」
千冬「一夏、もう少しで新しい教室に行くが大丈夫そうか?」
一夏「・・・うん、行かなきゃいけないから。」
片山「安心しろ、俺も千冬も一夏も全員同じクラス何だろ?」
千冬「・・・最近の風潮に染まったバカがいないかどうか心配でな。」
片山「安心しろ、もしそんな奴がいたら叩きのめしてやるからよ。」
一夏「・・・お手柔らかにね。」
片山「何言ってんだ?そういう奴は徹底的に叩きのめさないと直らないんだよ。」
先程千冬が言った最近の風潮とはISが関係している。
実はISはノイズを排除する事が出来る唯一の兵器であると同時に兵器にとってはあってはならない欠陥を抱えた兵器でもある。
その欠陥とはISには女性しか乗る事が出来無いというもの、勿論その原因を探すために様々な研究者が調べたがISを動かすのに必要な『ISコア』は製作者である『篠ノ之束』にも内部が分からない、ブラックボックスと化しているため何も分かっていない。
そしてその風潮はISの欠陥から来ている。
先程説明したISには女性しか乗ることが出来ない、つまり男の兵士は役に立たない、そこから飛躍して女性が偉い、という考えを持っている人が現在は多い。
織斑先生「片山、一夏、言っておくが学校では私のことは織斑先生と呼ぶように。」
一夏「・・・分かった、織斑先生。」
片山「分かったよ、織斑先~生。」 ガン! 「痛い」
千冬「伸ばすな。」
片山「・・・はい、織斑先生。」
織斑先生「よろしい。」
そんな会話を終えて彼らは自分の教室に歩いて行った。
IS学園の1-1では
そこでは恐らく先生と思われる人が寝ている生徒を必死に起こそうとしていた。
先生「立花さん!起きてください!もう直ぐ始まりますよ!立花さん!」
寝ている生徒は響だったようだ。
先生「・・・すみませんが付き添いの方はお帰りになってください、そう言う校則なので。」
そして寝ている響の近くに立っていた龍牙にも必死に訴えていたが・・・
龍牙「響様に勝手に離れるなと命令されているので。」
と言って話にならない。
そんな理不尽な環境で先生が涙目になっていると・・・
織斑先生「済まない山田先生、遅れてしまった。」
それに山田先生と呼ばれた先生が頷く。
山田先生「織斑先生!」
織斑先生「どうして生徒が寝ている?」
山田先生「立花さんですか?教室に着くなり寝てしまって・・・」
織斑先生「ふん・・・」
そう言うと持っている出席簿が響の頭に引き寄せられてあた・・・らなかった。
織斑先生「ほぅ・・・」
響「いきなり何をするんですか?先生。」
織斑先生「ただ不真面目な生徒を教育しているだけだが?」
響「あっそ。」 ミシミシ
織斑先生(このままではこれが持たんな。)
織斑先生「次回からは気を付けるように。」
そう言った後教卓に戻り。
織斑先生「では自己紹介の前に先に言っておくが、騒ぐのは禁止だ、いいな?」
それに生徒たちはこくんと頷く。
織斑先生「では、私が君達の担任となる織斑千冬だ。ISについてのイロハを君達に教えて行くが、分からないからと放置するようなことは許さん。分からない事、もっと聞きたいことがあるなら私か山田先生に聞きに来るように。それが今後君達にとって必要な事なのだからな、それと新入生がいる、では入ってくれ。」
???「はい。」
???「は、はい。」
ガラガラ
そういって入ってきたのは・・・
一夏「お、織斑一夏です、で、出来ればそっとしておいてください。」
片山「片山和人だ、既に成人してるが気軽に接してくれ、あと!一夏と接するときはなるべく近ずくなよ?良いな?」
一夏の顔色はあまり良くなく、ブルブル震えていた。
一夏の自己紹介に生徒達は何処か物足りそうな表情を浮かべ、もっと喋ってと言いたげだった。
それと同時に片山の自己紹介で述べられたことが気になっていた。
「お、男!?」
「もしかしてISを動かした男性って・・・あの人達?」
一通り紹介できたので一息付こうとした瞬間。
「「「「きゃあぁぁぁ!!!」」」」
「本物の千冬様よ!」
「あぁ、私、先生に教えてもらいたくて来ましたぁ!」
「手とり足とりお願いしまぁす!」
そう叫ぶ生徒達。すると
ベキッ!!
と、千冬が掴んでいた教卓にヒビが入った。
そしてクラスの中の空気が一気に重くなり、先程の歓喜の空気が消し飛んだ。
織斑先生「……貴様ら、私が最初に言った言葉をもう忘れたのか?」
そう問われ叫んだ生徒達は首を激しく横に振る。全員重苦しい空気に居る中、只一人様子がおかしい生徒が居た。
一夏だった。先ほどよりも肩を震わせ、怯え切った表情を浮かべ呼吸が浅くなっていた。
一夏はふらふらとした足取りで片山のもとに歩いていき寄りかかった。
片山「一夏、もう大丈夫だ、少し待ってろ。」
そう言い背中からバンジョーを取り出し曲を流した。
曲が終わりに近づいていくにつれ一夏の体の震えは収まっていく。
織斑先生「大丈夫か? 無理そうなら保健室に『だ、大丈夫、です』そ、そうか。だが、無理はするなよ?」
コクンと頷く一夏に、千冬は悲しそうな表情を浮かべ教卓に戻る。一夏と千冬の光景に生徒達は茫然といった表情を浮かべていた。
織斑先生「・・・先程私が騒ぐことを禁止した理由がさっきのだ。」
織斑先生「一夏はある病気を患っている、それは『人間恐怖症』だ。本来なら此処ではなく専用の教室を設けるのだが、高校生活をそれで終わらせる訳にも行かずこのような形になった。その為今から言う事は絶対に守れ。もし破ったりした者が居れば、
千冬にそう言われさっき叫んだ生徒達、そして叫んでいなかった生徒達は冷や汗を流しながら首を縦に振る。
織斑先生「1つ目、大声を上げるな。2つ目、本人の許可なく体に触れない。3つ目、話すときは正面からで、ある程度距離をとること。4つ目、大勢で話しかけない。かならず少人数で話しかける事。5つ目、高圧的態度で接しない。以上の事は必ず守るように。」
全員そう声を揃えると、千冬は良いだろう。と返し朝のSHRは終了した。
だが授業は始まってすらいない