異世界迷宮でハーレムしない   作:とくめい

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第3話

さてリザルトだ。

 

 

 

 

竜騎士Lv2 英雄Lv2 探索者Lv4

 

 

この身体の戦闘性能は素晴らしいが、原作最強であると思われる一番奴隷様のような索敵性能は持っていないようだ。あまり捗らなかった。恐らくは時間帯的にも狩られていたのもある。結構人が多かった。

 

さて、これは原作と同一の世界だろうか?商人との会話で得られた情報を基にすると似た世界である可能性が高そうだ。地名等が一致しない。

 

もしかしたらミチオ君や魅力的なヒロイン達にも出会える可能性はあるかもしれないが希望は薄いと考えるべきだろうか。世界設定を選ぶときにテキトーにやるんじゃなかった。

 

気を取り直しこれからのビルドを考えていこう。ビルドに自由度があるゲームでは一番楽しい時間だと個人的に思っている。いいよね!

 

ミチオ君に倣うのならばやはり魔法職だろう。圧倒的な範囲火力で雑魚を薙ぎ倒せるビルドである。ボーナス武器に頼らずポイントを節約できるのも強ジョブ厨の心をくすぐってくる。

 

魔法使いは当然狙っていくつもりだがその時に気付いたことがある。己の種族である。

 

キャラ選択画面で放置していた裏画面のff14のメインキャラがこの身体に影響を与えている事は疑いの余地がないのだが、あくまでこの異世界迷宮の世界ナイズドされただけのように思える。ヒカセンの力を感じない故に。

 

竜騎士になった時にワンちゃんスターダイバーとか、両手に剣持って飛蛇撃てないかなとか思って色々試したりしてみたのだが気配すら感じなかった。レベルが足りないとか槍じゃないからとかかもしれないが。

 

ヒカセン力を当てにするより、まずははっきりと示されている異世界迷宮のシステムに則ったビルドを構築していくべきであろう。

 

ミチオ君と違って竜人になった己はまさしく力こそパワーな種族といえよう。その文字通り人間離れした肉体性能には惚れ惚れとするばかり。可愛いし。

 

作中の軌跡を思い出すに、序盤は魔法の火力も(一般的な魔法使いよりは破格に違いないが)中々に渋いものであった印象がある。

強力な装備にスキルを付けたり、加えて遊び人や魔導士など成長毎にどんどんと強くなっていくのは間違いない。そして魔法はロマン。撃ってみたい。

 

では、逆に物理ビルドはどうであろうか。種族として生まれながらに向いている事は間違いない。

魔法ビルドでの、デュランダル分のポイントを節約できるという利点と矛盾するが、デュランダルを最も使いこなせる種族である事とビルドである事もまた間違いない。

 

探索の検証により、スラッシュ等の物理スキルは放つ事で自動で身体がアシストされるソードアートなタイプではなく、スキル発動時に行なっている攻撃行動をブーストするバフスキルのようなものと判断した。

ff14的に言うならジャンプではなくライフサージだ。

 

気になるのは強化率が加算なのか乗算なのかだが、これのついては1層では検証できなかった。もし乗算ならばシナジージョブ厨が狂喜乱舞であろう。

 

ここまでを確認した自分は、戦士と剣士のスキルに違いがないかを検証した。結論を言えば特にないようだ。恐らくスラッシュは剣もしくは刃のある武器のみでラッシュは打撃武器でも発動する等の違いはあるかもしれない。

 

ここで自分は閃いた。詠唱破棄と遊び人による同時魔法発動が可能ならば、スラッシュとラッシュの同時発動も可能なのでは?と。

 

検証の結果、恐らくは有効に発動している。

検証数は少ないが、明らかに手応えというか感覚が変わっている事がよく分かった。

 

またクールタイムについても違いがあるといえよう。魔法では一度放った後、数十秒のリキャストタイムが発生することに対し物理攻撃スキルは連打が可能なのだ。1層の雑魚故1撃で死んでしまうが、空撃ちであっても明らかに手応えの違う斬撃を放っていた。

リキャスト0で撃てるバフとか修正待った無し。

 

ここまでを確認できた時、強い興奮が湧き上がるのを感じた。

竜騎士のパッシブ、ダメージ軽減と体力大増強による継戦性能。

クリティカル発生とクールタイム無し無詠唱スキル複数連打による高火力。それらと噛み合いすぎるデュランダルの性能。

 

剣で戦う事に拘りがあるわけではなかった。魔法にも強い魅力を感じていたし、先人に倣い踏襲する事が最も安定するだろうと考えていたのだ。

 

だがここまで思いついてしまったからにはその可能性を試してみたい魅力に抗う事は出来ない。魔物との近接戦闘に終始することへの恐怖感がない訳はない。それを超えるほどの己の可能性を感じてしまったのだ。

何なら魔法を撃ちながら戦う事だって出来るのだ。

 

この身体は鼻や耳が特別に良いわけではないが眼はいい。魔物の動きは人間と比べ特殊に過ぎるがよく見えている。心得のある対人向けの剣も魔物向けへとどんどんアップデートされていくだろう。

 

 

そうして出した結論が1stジョブ竜騎士である。

 

ミチオ君は身分の証明の場面で大変な苦労をしていた。竜騎士であれば何も不思議な事はない。

種族特性ジョブのため、英雄ほどではないにせよ成長は緩やかだと思われる。ポイントが稼ぎにくい事はあるかもしれない。アイテムボックスの都合もある故、探索者と悩んだが面倒がなくなるメリットが大きいと判断した。

 

探索者を捨てるデメリットを考えるならばメリットについても考察せねばなるまい。探索者のステータスは効果が低く、体力小上昇のみである。

戦士は探索者の体力に加えHP、剣士は体力は上がらないが物理攻撃に重要な腕力とHPが上昇する。マルチジョブに剣士や戦士を使用する事により、使用スキル以外にパッシブでも戦闘面でのステータスに大きな違いが出ると考えた。

 

遊び人のためにもいずれはレベルを上げる事になるだろうが、レベリングの過程においても剣士や戦士の上位ジョブをチョイスする事が可能で戦闘面でのアドバンテージを活かしつつジョブを増やすことも出来るはず。

 

懸念点は幾つも思い当たる。近接戦闘を選ぶ事での深層での危険度。単体攻撃である事の殲滅力が足りるか否か。魔法職以上に魔物への知識も重要と言えよう。極論耐性さえ知っていれば、或いは知らなくとも雷属性で対応が可能な魔法ジョブと比べ、大きさも形も何もかもが違う相手に常に対応を迫られ続けるのだ。

 

心はもう決まった。恐れを忘れず、挑み続ける。竜騎士ならばそれが出来るはずだ。

 

 

己の道筋は見えた。続いては仲間選び。これも重要である。

 

 

必須であり可能な限り早期に加入を求めたいのは何を置いても鍛冶師であろう。

 

竜騎士も種族特性ジョブに置いて強Tierである事間違いない。

だが、この異世界迷宮の世界において鍛冶師をパーティに入れない転生者は存在しないと私は断言する()

その理由は改めて確認する必要すらないであろう。物理ビルドにおいては腕力上昇効果も見逃す事は出来ない。

 

問題はその加入難易度にある。原作との差異がある可能性を考えても、その唯一性からパーティに引き入れる事は難しい。

幸いな事にミチオ君によって鍛冶師のジョブ解放条件は解明されている。鍛冶師でないドワーフの奴隷を手に入れる事が優先目標だろうか。

 

パーティメンバーを奴隷で統一する事は必須である。竜騎士として生きる事によってある程度外への対応について安心できるとは言え、パーティの内側にまで徹底することは奴隷でなければ望めない。

 

セリーのように可憐な少女であれば尚のこと言うまでもないが、ここでミチオ君と己の違いによる選択が生まれる。

 

己は現在美少女である。

町の中で見かける多種多様な美しい女性達に対し、一切の性的欲望を覚えなかった。

なんか可愛い猫とか犬とかをみた感覚である。好きだけどそういうんじゃないの。

 

もしや、男に…?と恐怖を覚えたが、幸いな事に美形なエルフや精悍なドワーフを見かけても胸が高鳴る事はなかった。

かっこいいはかっこいいけどドーベルマンとかライオンとか見た感覚である。別に嫌いとかじゃないけどそういうんじゃないし…。

 

ここで一番神に感謝したかもしれない。

 

最初は特に考えもせず「ヨッシャ美少女でパーティうめてウハウハしようヘッヘッヘ」などと考えていたのだがぶっちゃけ男でもいいのではと考え直す事になった。男の方が安いらしいしね。初日で出せる金が少ないのも問題だ。

性別の違いで面倒もあるだろうが、同性で全てうめるというのは中々現実では難しい事だろう。

 

 

続いて興味が湧くのは狼人族である。

比較に挙がるのは言わずもがな作中最強と思われる一番奴隷様であるが、あそこまでの性能を求めるのは酷であろう。

種族中でも特に嗅覚に優れていた事で、圧倒的な索敵性能を発揮し効率厨垂涎の効率狩りを可能にしていた彼女であるが、その仇敵であるバラダム家の者もある程度は嗅覚によってロクサーヌ達の居場所を追えていた事から過剰な期待は控えども魅力的な種族であると思われる。

 

その種族特性ジョブである獣戦士は原作ではそこまフィーチャーされなかったが、こと物理特化ビルドにおいてはまた評価が大きく変化する。

 

上昇するステータスは敏捷。当然攻防どちらに置いても有用なのは明快であろう。

体力も当然。器用についてはこれまた悪くない。

多くの事についてゲーム的な仕様が発生する原作であるが多くのゲームにおいて器用はクリティカルと親和性が高い。正確な狙い、正確な動きとは時に単純なパワーを凌駕する。

狼人族もまた優先度が高いと言えよう。

 

猫人の種族特性ジョブである漁師ないし海女の腕力上昇も良い。知力の上昇するジョブは多めであるが、腕力が上昇するジョブは比較して少ないため一考の余地があるだろう。運動性能の高さも個人差はあるにせよある程度の水準を持っていそうなのも注目どころである。

ただ他より優先度が高いとは言えないかもしれない。

 

エルフについては悩ましいところ。エルフは特に特性がはっきりしておらず種族として優先されるかは難しいところだ。森林保護官って何よ?植物に特効とか?

 

ここまで種族に絞ってパーティへの適性度を考えたが、他にも大事な点がある。頭脳担当だ。

 

もし原作全く同じ世界であったとしても、この世界での常識を身につけていない己は常に氷の橋を渡っている事と変わりないという他ない。

 

早急にそれらをフォロー出来る存在が己には必要だ。戦いだけでは人は生きられない。事によっては鍛冶師より優先度が高いかもしれないのだ。

 

 

まとめよう。

 

己が優先して求めるべき存在。

 

鍛冶師。

 

データキャラ。

 

可愛い。

 

 

 

つまりセリーだ。

 

 

 

 

 

 

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