異世界迷宮でハーレムしない   作:とくめい

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第36話

後半戦だ。

カチカチにしたとはいえ、階層以上のレベルになるまではソフィアは見学である。

実質3人での戦闘も問題は全くない。

ミチオ君もこの辺はまだミリアは…いたか微妙な記憶。

盗賊に襲われた時っていたっけ。

狼人族の強いのと兇賊を退治した時はいたはずだけど3人での時にも襲われていたような…

 

盗賊といえば。

 

「今夜ですが、この前襲ってきた盗賊の拠点を根こそぎしに行きましょうか。生き残りはいないと言っていましたが、嘘かもしれませんしソフィアちゃんはお留守番です」

 

ソフィアが、がーんって擬音が出てるような表情で固まった。

か、かわいい…

 

「……だめですか。おねえちゃん」

 

くっ、この上目遣いが己を苦しめる。

 

「ま、まだだめです。私たちは慣れていますから、また機会があったら一緒に行きましょうね」

 

盗賊の根城を根こそぎしに行くことに慣れているとはいったい。

ある意味己らの本業だった。

あと12歳の幼女を次の機会があったら盗賊の根城に行こうと誘うのもおかしい気がする。

 

「我慢しろソフィ。お土産もってきてやるから」

 

カールも頭を撫でてソフィアを宥めた。

しょぼんとしながらもソフィアは頷いた。

そんなに盗賊と戦いたいのか…

あと盗賊の根城から12歳の幼女にお土産持ってくのもおかしい気がする。

何を渡すつもりなんだ。首でも持って行くのか。さすがに引くぞ。

もしや原作でも描かれなかったこの世界の風習なのか?

アシュリーとヤンガスに視線で問いかけるも静かに首を振られた。

そうだよな。この二人が特殊なんだよな。

美少女にもわからないことくらいある。

 

残念ながらボス部屋までは行けなかった。

カールの声掛けで今夜は撤収とする。

ソフィアはやはり全くこたえていない様子だ。

これなら無理させなければ大丈夫だろう。

ソフィアの様子を見ていたため今朝はボス食材RTAをしていない。

肉も充分あるのでウサギとヤギを1周ずつでいいだろう。

今夜は残業のため、食事をしたら仮眠を取る。

 

美少女ボディは寝起きも良い。

竜人って変温動物みたいな特徴があった筈だが己はあまり感じない。

やっぱり特別製ボディの可能性があるな。

 

「それでは行きましょうか」

 

当然のように号令をかけるが案内はアシュリーにお任せだ。

カールさんも盗賊の家探しには一家言あるようなので頼りにしている。

やはり己らって賞金稼ぎなのでは?

もう開き直ってその路線で進むのもアリだろうか。

己は己のフィジカルつよつよ美少女ボディがあるため盗賊との敵対とか正直あまり気にしていない。

皆殺しにすればいいかなって…

アシュリーがいる限り己らに不意打ちは不可能。

面と向かって己と向かい合えばオーバーホエルミングとデュランダルの餌食だ。

 

拠点に辿り着いた。

村を襲った方の盗賊が言っていた拠点と同じ位置なため少なくとも場所の嘘はついていない。

 

「誰もいません。気になる音も匂いもありません」

 

アシュリーの報告をきく。

念の為慎重に侵入。アシュリーに視線をおくるも頷くのみ。

問題なさそう。

己とアシュリー、カールとヤンガスで二手に分かれた。

物色タイムである。

 

中々の収穫だ。

成果を一旦自宅へボッシュート。

もう一つの拠点でも同様に。こちらも根こそぎ。

風呂場で軽く検分する。

装備も幾つかあったがスキル付きは身に付けていたのだろう。

予備扱いかなにかで置いていた物にはスキルも無し。

数はそこそこあるのでまとめて売り払うことにする。

金が拠点二つ合わせるとかなりのモノ。

もう盗賊の拠点襲うの美味しすぎてやめられない…

装備品以外の価値がありそうな物は処分の仕方がよくわからないので、詳しそうなカールに投げておく。

ニヤりとして、任せときなと言った。

頼りになるぜ。

ソフィアへのお土産も自由に買ってきてあげてほしい。

シルヴィには自分が何か探そうかな?

ざっと整理もできたので細かいところは明日にしよう。

おやすみーと挨拶しあってベッドに潜った。

 

早朝。深夜に動いたのでいつもよりはゆっくりとした出発である。

ソフィアはカールにどうだったどうだったと聞いている。

財より盗賊の生き残りがいたかどうか戦ったのかどうかを知りたいらしい。

恨み骨髄だもんね…

おいたわしやソフィ上…

 

軽く早朝の探索を終えたらいつものルーティーンに戻る。

己はウサギ肉RTA。新記録を目指して風になる。

RTA中ふとそういえば鏡どうしようと思い付いた。

己は己が美少女である事に疑いを持たないが鏡をもってどうこうという発想がなかった。

女性陣が増えた事だしあれば喜ぶのではないだろうか。

シルヴィへのお土産というよりはみんなで使う事になるが。

ミチオ君と同じような流れで行くなら生産地を探してブクマ。

そこから購入の流れだが問題点がいくつかある。

己のMPだとしんどそう。これは薬でなんとかするしかあるまい。

作中と同じように貴族の紹介状やら何やらがないと購入できないのであれば己にツテもなし。

うーん。普通に買うか?

取り敢えず聞いてみよ。

 

「鏡の産地はペルマスクです」

 

ヤンガス先生が教えてくれた。ここは地名同じなんだ。

わかりやすくていいけど。

いまだに住んでいるところをクーラタルと勘違いすることがある。

やはり遠いらしい。

多分職人を島に囲っているところも同じなのだろう。

ミチオ君は一人で開拓しに行ったが己は少なくともアシュリーを連れて行かねば怖くて動けないな…

いくつか中継していかなければならない筈。

途中でわかんなくなる事必至だ。

美少女は方向だけでなく地名を覚えることも苦手であった。

冒険者に交渉するにも困ってしまう。

購入できる目処もたってないしいつかは行くとして覚えておこう。

できれば交易みたいなことして稼ぎたいし。

やっぱりコハクとか?

他にも何かあればいいけれど。

それまでに貴族の知り合いができるだろうか?

できるとしたら歌かチェスオセロあたりからかな。

特にチェスオセロはまず富裕層や貴族にブランド販売することになるだろう。

うん?ならウォルターに話を持って行ってもいいかも?

交易に使えそうな商品だとか鏡を買うための許可証だのなんだのもぶん投げられるなら楽でいい。

すっかり宿屋の亭主に続くビジネスパートナーだなウォルターは。

 

亭主といえばそろそろ歌いに行くか。

ソフィアも全然元気そうとはいえガス抜きしつつやった方がいい。

ピザとかも改良してほしいのでまたシルヴィにお願いしよっか。

 

明日歌おうと美少女陣にお誘いをかけ、シルヴィにはまた料理を教え教えられしてきてほしい〜とお願い。

明日のお昼と夜は宿で食事をしよう〜!

 

んー。他にも料理を提案しようかしら。

ハンバーグとか食べたくなる時あるけどミンチは忌避感あってウチならともかく宿で出せないからなし。

ミチオ君はクレープも作ってたっけな。クレープは小学生くらいに調理実習で作った覚えがある。

作り方は勿論覚えてない。生クリームなんかも出来る気がしない。

せいろあるし、小籠包とか…?

スープベースめんどすぎるわ…後結局肉を叩くわ。

じゃあ肉まんもダメじゃんかー。

美少女の手料理だって言えば喜んで食べそうだけど。

フライは教えたし天ぷらはどうだ!

徳川家康も倒したと言われる正に天の料理。

味は間違いない。

肉が合うかは知らんが…逆にいうとそこらの野菜だのなんだを美味しく食べられるので悪くはない…?

油を沢山使うのは今更だし…

ただフライと比べてむずいんだよな。

シンプルにフライドポテトとポテトチップスでええか。

芋っぽい野菜を切り方変えてフライと同じ油で揚げればいいだけだ。

酒場で人気になるだろ。これで行こう。

食べたい時に酒場で買ってくればウチで食べられる。

ああいうジャンクな味はたまに無性に食べたくなるんだよ…

わざわざ己で作る必要もない。口頭説明で充分なのもポイント高い。

めんどくさがり屋的に。

 

明日も大成功間違いなしと確信を得た美少女。

ピザとフライドポテト出されたら文句言える客などいない。

コーラも欲しくなるな…炭酸水はあるっぽいが。

でも描写的に高そう。

ん?重曹でいけるくないっけ。

あとなんか必要だった気がする…なんだっけ…

レモンに入ってそうなやつだった気がする。じゃあレモンでよくね。

コーラというよりレモネードになりそうだけど。

砂糖ドバドバしときゃ飲めるもんになるだろ多分!

よしこれもぶん投げよ。

己はその分迷宮だ!

 

 

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