異世界迷宮でハーレムしない   作:とくめい

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前話後書きの所持カードに不足がございました。
トロールを加えております。
大変申し訳ありませんでした。




第51話

レムゴーレムのドロップは岩だった。

ダマスカス鋼はレアドロだったか。ファック。

周回してもいいが、人気が高い層だった。

魔物が寝てる場合があるからか。

そういえば原作でも言及があった覚えがある気がする。

魔法使い無しでも比較的安全に狩れるからとかなんとか。

それならまだまだ階層更新を優先しよう。

 

32層はロックバード。

飛行する敵には苦手意識があった。

もう慣れたがどうしても地上の敵よりも狙いが遅くなるため皆にも負担がかかるだろう。

 

 

むしろ生き生きとしていた。

己が暴れ回るだけだとヒマですもんねそうですよね。

カールの状態異常付与は眠り以外であっても途轍もなく早い。

他のメンバーの眠りと合わせれば行動不能にするのは己が一匹を屠るのと大差ない時間だった。

 

ここは人気もあまりなさそうだ。んー。経験値稼ぎはここがいいか?

数も六体まで出てくるし。

いや、そうだ。32層がロックバードなら次がドライブドラゴンだ。

いいね。ロックバードも弱点属性がない魔物で、その上ドライブドラゴンと続くならかなり人も少なそうだ。

33層を狩場のメインに考えておこうか。

ここでガッツリと育て上げる。

皆の50レベルも見えてきている。

うまく中位ジョブに移行することができればかなりの戦力増加が見込める。

ミチオ君との大きな違いだな。パーティの火力バフが己を怪物にしてくれる。

転職直後は一時的な戦力ダウンとなるが、それもすぐに以前のジョブを上回ってくれるだろう。

今日は頑張って更新したため終了時間も近い。

様子見程度の狩りでカールから時間の知らせがあった。

 

 

翌日の早朝から己も皆もかなり気合が入っていた。

成長プランを共有していたため、もうすぐ大きな成長が見込めるはずと意気込んでいたからだ。

ソフィアの英雄は成長に必要な経験値の多さと加入時期の遅れからまだまだ時間がかかるだろうが、カールのレベルに関してはもはやヤンガスアシュリーと殆ど相違がない。

レベル上昇に伴う必要経験値量の上昇と、階層上昇での獲得経験値の上昇量が少し程度の日数差であれば誤差にしてしまっている。

一先ずはこの三人の転職を目安にしておこうか。

モチベーションの高いパーティで今日も探索は続く。

 

昼前には33層に足を踏み入れた。

アシュリーの耳と鼻がすんすんぴくぴく。

 

「人はあまり居ないようです。数が多そうな魔物の団体も幾つか捉えられました」

 

素晴らしい。想定通りだ。

それでは一旦階層更新を急がずにレベル上げをしよう!

あ、そういえば34層って魔物なんだっけ。

地図に書いてあったと思うんだけど。

 

「34層はコボルトケンプファーだそうです。1層のボスが雑魚として出てくるようになりました。迷宮は違いますが、懐かしい気がしますねご主人様」

 

ヤンガスが感慨深そうに教えてくれた。

そうか、下層のボスが雑魚で出るようになるんだったな〜。

そしてコボルト系だったのね。うーむ。

コボルト弱いし下手したら33層のドライブドラゴンのが強いまであるのでは?

人気があれば別だけど34層まで上がってからのが効率いいかも?

 

「ありがとうヤンガスさん。そうですねー…34層まで行って、多く狩れそうな方を狩場にしましょうか。一通り狩っていって時間で層を変えてもいいかもしれません」

 

そうと決まればどんどん行こう。34層を目指すとはいえ大きそうなグループや近いグループはガンガン狩っていく方針で。

滾ってきたぜ…

 

 

 

 

ハッキリと手応えが変わった。

ドライブドラゴンが強敵というのは確かだったようだ。

確殺する事は出来ているもののオーバードライブ込みの全力スキル攻撃が必要であった。

これは確かに手強い。

飛行しているものの頭上を取ってくるタイプではないようでそこはやりやすかった。

 

六体グループで、二体を己が取り損ねる事もままあった。

バラけ具合によっては殲滅しきるのもヘイトをとりきるのも厳しい。

カールは慣れているものの、ヤンガスとソフィアにとっては強敵になる。

アシュリーのビーストアタックを絡めたフォローが光っていた。

 

カールがとった一匹はあっさり沈黙する。

もう一匹をヤンガスアシュリーソフィアが対応するのだが、三人もすぐに慣れソフィアのオーバーホエルミングが安定するとこちらも眠りにつかせるのは早かった。

アシュリーもソフィアも、すっかり行動しながらの詠唱に慣れてきている。

ヤンガスも被弾ゼロとはいかないまでも安定してヘイトをとり、他へ向かわせずに動きを止めていた。

 

完璧に上手く回っている。ただこれからはヤンガスの防具やモンスターカードを優先した方がいいな。

ヤンガスならアシュリーとソフィアを守り抜いてくれる。

イモムシの予備は急いでなかったが、コボルトと一緒に急いでもらって予備のイアリングに腕力二倍と共に付けようか。

ヤンガスに火力は求めていないが敵を受けるにも跳ね飛ばすにも効果が高そうだ。

潅木とスライムのセットも急がせるか。

そうしよう。ウォルターに追加注文だな。

 

 

昼食のタイミングでウォルターを商人ギルドで呼び出し。

連日の対応ですまぬ。

 

「忙しい中ごめんなさい。急ぎに切り替えてほしいものがあります。イモムシとコボルト。潅木とスライムのセットです。急ぎませんがイモムシはもう一枚、トロールとコボルトのセットも新たに追加でお願いします」

 

イモムシも手元で遊ばせとくくらいにしとこ。

 

「かしこまりました。リョウ様。明日の日が落ちる前くらいにお越し頂ければ、それまでに必ずご用意する事をお約束致します」

 

素晴らしい。己の急ぎの意味をよく理解してくれている。

ちょうどオークションのタイミングだった?

上限幾らでもとはいえ確実ではないと思うけど他にも当てがあるのかな〜。

他にも対応している顧客は何人もいるだろうが、己が優先順位のかなり上位にいる事は間違いなさそう。

上客対応らしくていいじゃない。今後もよろしく!

笑顔で握手をしてギルドを出た。

 

間が出来たついでに帝都の装備品も見にいくか。

中々帝都の店まではしょっちゅう確認しにいくのもめんどい。

しかし特に出物はなかった。まあそうそうないよねえ。

それでは狩りの続きといきましょう。

 

狩れるグループが多く捗った事もあってボス部屋までは辿り着けなかったが、33層ドライブドラゴンの魔物部屋というめちゃくちゃ殺意が高いイベントが発生した。

さすがに怖いので経験値効率を落としてデュランダルの出勤だ。

遊びのボーナスポイントを敏捷にふって万全の態勢で臨む。

ロックバードはともかく、レムゴーレムがデカすぎてぎゅうぎゅう詰めになっていた。

武器を振り回せば何匹も殺せる。

無心で蹴散らし続ければ詠唱もされる事なく殲滅が終わった。

カードのドロップはなかったがめちゃくちゃ経験値が美味しい。

明日全部リポップしてほしいな…毎日通うのに…

日課の食材周回ではザブトンが手に入った。

トロとザブトンは皆が転職できたらお祝いに出そうかな?

シルヴィにお願いしておいた。

 

明日は34層に行けるだろう。

上層は一気に駆け抜けたが、とうとう高層帯に突入だ。

ボスは全部これまで相手してきた魔物とはいえ、また一段階強さが上がっている事に加えてデュランダルではない武器で戦う事になる。

なるべくしたくないとはいえ厳しいようなら躊躇なくデュランダルを使う。

甘えた判断はこれまで以上に許されなくなっていくだろう。

だが己も皆も強くなっている。

このパーティは通用するはずだ。

80層以上で戦えれば一級のパーティと言われるのだったか。

勿論その一級品のパーティであっても今の己らのような効率では狩る事など出来ないだろうが、80層越えでも現状の効率を出せれば憂いなく頂点に立てたと言えるのではないだろうか。

きっと、その頃にはエリクシールももはや貴重品ではない。

恐らくは素材がボスのレアドロップである事に加え、薬草採取士の上位のジョブである薬師が必要になると思われるが必ず実現してみせる。

 

いっそウチの常備薬にしてやる。

みのもんたが朝一杯のココアを飲めと言っていた。

ウチでは朝一杯のエリクシールだ。

もうエリクシール風呂にしてやる。

不老不死になれそう。

 

 

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