異世界迷宮でハーレムしない   作:とくめい

6 / 60
第6話

ヤンガスが自身も嬉しそうに祝福してくれる。

 

彼の立場を思えばさもありなん。売れ残りから奇跡の美少女しかも強種族に購入されここがパライソかと至極の幸運に恵まれたと思ったら話が通じるようで通じない美少女なだけが取り柄の可憐な女の子に扱き使われる運命だったなんて己が代わってもらいたいくらい悲惨な境遇だ。いとあはれ。

 

今世紀最大の美少女である己だが、いかにもこの結果が当然でありもはや確認作業に過ぎなかったと言わんばかりにドヤ顔をキメていた。もっとホメてくれ…プルプル

 

ヤンガスはそんな我ながら顔は可愛いけどクソムーブしてる存在に対してさえ菩薩のような穏やかな笑みをみせてくれる。

石器時代の勇者顔なのに小鳥が頭に留まりそう。闇属性に特効がありそうな微笑みに何故か神の最高傑作である美少女フェイスの己まで浄化されそうになりながらもお互いに喜びを分かち合った。

 

「では!実を言うと今日の目的はこれからが本番だったのです!!はい傾聴!!」

 

いつの間にかヤンガス相手に大分砕けた話し方ができるようになってる。己も慣れてきた。テンションが高くなっている今だけかもしれないけど。

 

 

2体の魔物を同時に薙ぎ払うのだと命令を下す。

ここまで力を見せてきた事による信頼を元にしたパーフェクトコミュニケーションだ。

昔の偉そうな人も言っている。やってみせ、言って聞かせて、銃を突きつけねば人は動かじと。

 

問題なく鍛冶師を解放できた。やったぜ。しかし問題が発生する。探索者じゃないとパーティ組めないじゃん。

 

仕方ないので、派生職がわかっている戦士を残して剣士を探索者に、経験値ボーナスを必要値上昇から取得増加へと切り替えた。

折角ダブルスキルの有用性を実証したのにままならねえ…。

 

一度宿屋に戻り説明を行なった。鍛冶師解放するための条件、己は他人のジョブを変更できる事。

イモムシの糸を手に持たせスキルを使わせる。2層の敵がイモムシであると知った時はRTA神の加護を感じた。

当然ミサンガが出来上がる。涙を流し喜びを溢れさせるヤンガス。やはりドワーフにとって鍛冶師のジョブは特別なものであるのだ。

 

早めの昼食をヤンガスに買ってきてもらうようお願いし、己はこの後のチャートを吟味する。

RTA神に愛されしこの身であるが、行き当たりばったりのガバチャートであるためここを一先ずの到達点に捉えていた。

 

ダブルスキルを駆使すれば相当の階層更新が可能であったであろうが…

RTA神に愛され過ぎたのが問題だったのかもしれない。RTA神は邪神だったのか。確かに速度のためには何でもするもんな。

 

金も経験値も欲しいが優先事項は何だろうか。

金で欲しいものは装備、モンスターカード、パーティメンバー、そして拠点。いずれも直ぐに手が出るものではない。

ならば経験値を稼ぎつついけるところまで進む事だ。効率を上げてから金策を考えよう。結局結論は変わらないな。

 

昼食後に2層へと戻ってくる。デュランダルで一撃なのは確認済みなので武器5に落として試す。

 

両手の武器一撃ずつでは落とせない。フラガラッハ2発は確定キル。

ラッシュを使えば一撃だ。

 

ならば2匹の時にラッシュを使用すればMP吸収が無くともフラガラッハで問題ないだろう。

 

 

竜騎士Lv6/英雄Lv4/戦士Lv5/探索者Lv4

 

キャラクター再設定 1

武器5 31

獲得経験値上昇10倍  31

必要経験値1/10 31

4thジョブ       7

詠唱省略      3

鑑定       1

 

 

ボス部屋まで案内してもらいつつ雑魚狩りだ。

ここでまた思い付いた。棍棒片手でふれるかな?

 

試してみたらいけるようだ。どうせダメージはフラガラッハが担うのでサブアームはなんでもいいと言えばいいのだが期待したのは衝撃力である。

片手だが溢れんばかりの膂力により敵は吹き飛ぶ。ある意味スタン効果が狙えている。

 

2匹時には片方を速攻ラッシュで落とすのだが、位置関係が良ければ魔物をもう片方にぶつけるように吹き飛ばし、一撃のラッシュで同時に薙ぐ事もできた。両手に武器を持ってふっているのに体幹が全くブレないのが凄すぎる。

オーバーホエルミングも必要ないので、ラッシュ1回程度のMPであれば自然回復で充分賄えているようだ。

 

 

竜騎士Lv8/英雄Lv6/戦士Lv8/探索者Lv7

 

雑魚が2匹同時に出現することと必要経験値1/10がある事で効率良く上がっている。素晴らしい。

 

ボス戦もフラガラッハのままで充分勝てると思うが、糸攻撃で事故が起きる事が怖いため石橋を叩く。必要経験値減少を武器6にスライドした。

 

ボス部屋に突入する。煙に向かって小走りに間合いを詰めながら鑑定連打。ボスがポップしたと同時にオーバーホエルミング。ラッシュ。一撃では倒せない。切り返してラッシュ。

 

デュランダルラッシュ2発で倒せた。糸どころか行動させないままリスキルしたようなものだ。万が一があるので行動させるつもりは無かったが。

 

ヤンガスがまた驚き称賛してくれる。いいぞ。君のご主人様は褒められると伸びるタイプなので存分にヨイショしてほしい。

 

「2層も問題なかったね。3層の様子を見て今日は終わろうか〜」

 

「はい。3層はミノが出現します。主人様なら問題ありません!」

 

よしよし。鍛冶素材だな。製作経験を積めて金稼ぎにもなる。4層からは最大3匹グループになる事を考えるとここで稼ぐのもいいだろう。

 

我ら、力こそパワーパーティにとっては相性も良さそうだ。突進されたとて容易に弾き返す事も可能なのではないだろうか。

 

実際余裕であった。強力なボーナス武器と巨大な棍棒で暴虐の限りを尽くす快感に酔いしれそうだ。己は疲れの気配もないし、ヤンガスの様子も問題なさそうではあるが無理はせず本日は終了するとしよう。

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。