異世界迷宮でハーレムしない 作:とくめい
ソフィアアシュリーと迷宮でじゃれていたらお風呂が少し遅れてしまった。
ごめんなさい…こっちの夜って暗すぎるから…迷宮って謎の灯りがあるから便利なのよね。
無事ソフィアの色魔転職は阻止できたから良しとしよう。
早朝はサイレントヒル迷宮だ。
ウサギの40層をこえ41層に到達する。
雑魚はウドウッドであった。伐採は容易なのだがウサギが速くて小さいため混ざるとけっこうウザい。
魔法ビルドで全体攻撃できるのとこういう時は差を感じやすい。
オーバードライブがあるのでどうとでもなるのが救いだ。
朝食後も41層に入ってみたが、けっこう人がいた。
まじかー。41層でもいるなんて凄い。
ウサギは倒せれば美味しいし木は別に強くないからか?
リーフも需要があるか。
それじゃあ結局入れてないエルフ領の迷宮に行ってみましょうか。
さっさと見切りを付けて移動した。
また人が少なかった方の迷宮を選ぶ。
入り口係に声をかけた。
「お疲れ様です。探索はどこまで進んでいますか?」
「これはリョウ殿。現在は21層です」
だめじゃん。人がいないってそういうこと。
盗賊探しの時はどこまで進んでるか聞かずに目的の層まで飛ばしてもらったからね。
こっちは探索後回しになってるのかあ。
じゃあもう一個の方行くか…。
礼を言って別の村近くの迷宮に飛んだ。
こちらでも進み具合を聞いてみる。
「40層まで進んでおります」
微妙に低くなるけどどうしよっか。領都の近くの迷宮はどこまで進んでるか知ってるかな。
「そちらは見つかったばかりでまだ殆ど探索が進んでおりません」
おうふ。領都の近くってことで勝手に最優先されてると思い込んでた。
見つかったのが一番最近だったのか。
んじゃあここの40でいいか。
面倒だが迷宮で送ってもらう時はヤンガスを探索者にして己らを連れて行ってもらう。層案内に己までついていくのが不自然だからしょうがない。
「…5人で探索されるのですか?」
ん?なんだ急に。
城に行く時シルヴィもいたからか。そもそも40層に5人で行くのもレアなんだろうな。ていうか己ら以外に居ないかそんなパーティ。
適当に返事してヤンガスに連れて行ってもらう。
そういえば魔物の種類聞いてなかった。ぶっちゃけ己にとってはどうでもいいことなので気にしてなかったが一応聞いておいてもよかったなー。
多分コボルトっぽい。たまたま同じくらい羊がいるけど。
二種類しか出てこないので二層下が何かわからないまま探索を続ける。
パーティがいくつかあるみたいだが、どうもお互いが比較的固まった近い位置にいるとアシュリーレーダーが感知。
んー。たぶん攻略中の騎士たちでしょ。でボス部屋っぽいとこに集まってるとみた。
なのでそちらへ舵をとりましょう。近くの雑魚を狩りつつ進んでいく。
パーティ達のバラけ具合から未探索だろうと思われる部分を進んでいくと先にボス部屋を発見できた。ラッキー!
勿論即突っ込む。タイミングめっちゃ良かった。
結局コボルトと羊の二種類しか遭遇しなかった。
珍しいこともあるもんだ。サクッと41層に進む。
そう言えば更新すると銀貨貰えるんだっけ。
一応報告しておこうかめんどいけど。
手間をかけちゃうけど、ヤンガスに報告をお願いしてみんなと待機することに。
腕装備外して指スマで暇つぶししてると、すぐにヤンガスとエルフが来た。
軽く会釈してゲームに戻る。既にアシュリーが抜けているので二位決定戦中だった。
銀貨を数えるのに時間かかるだろうしそれまでに決着をつけてやろうと勢い込むがカールに先を越されてしまった。
ソフィア。姉より優れた妹など存在しない。
証明してみせよう。姉の偉大さを。
ヤンガスが戻るまで白熱した一騎打ちであったが見事己が勝利をおさめた。
勝者の特権としてソフィアの頭を撫でくりまわしながら銀貨を受け取り、ヤンガスのジョブ変更とパーティ編成をし直す。
編成する時だけ活躍する己の冒険者。
パーティリーダーのシルヴィだけしかパーティいじれない仕様でなくて良かった。それだと流石にめんどい。
アシュリーの探知範囲外というわけでもなく、他に絶対人がいない層ってのは初めてでなんだかドキドキしながら探索し始めた。
気持ち魔物が多い気がする。
魔物部屋もあると最高なんだが。
魔物はパームバウムだった。楽。
昼食を挟んで探索を続けたが残念ながらボス部屋は発見できなかった。
帰宅しようとした際に少し考える。
潜ってるのバレてるし入り口に戻った方がいいかな?
深夜まで潜ってて人がいないときに帰ったでいいか。
入る時もこれからは直接迷宮でいいや。早朝からずっといたんですで通るでしょ。
更新の時だけ報告に顔出せばいい。
タイミングによってはやばいくらい長時間迷宮にこもってないと説明がつかない状況になってしまうが。
問題なさそうなので直帰することに。
明日はおそらくソフィアが大きく成長できる…はず。
夕食から期待でワクワクしている様子を愛でていた。
翌早朝の探索にて。
ソフィアがとうとう勇者になった。
オーバードライブの詠唱を教えておく。
探索者の50レベルが必要じゃなくて良かった…。
明日でたぶん勇者になれるよって言っちゃってたからもしダメだったらどうしようかと。
相当階層の魔物とレベル差が生まれている上、ソフィアの場合勇者の成長の遅さからその差を埋め切る事が難しいと思われる。
危険性を皆と改めて共有して進んでいく。
人の少ない早朝のうちにサイレントヒル迷宮の42層に更新ができた。
地味にソフィアもアイテムボックスが使えるようになったので若干楽になった。
42層はハントアントだった。
若干の火力不足感。
ソフィアが英雄から低レベルの勇者に切り替わった事での変化と、42層へ上がった事での魔物のパワーアップが原因と思われる。
リソースを多めに割く事で事故を防ぐ。
低レベルのうちは勇者であってもレベリングはあっという間。
すぐに落ち着くどころか更なる余裕を得られることだろう。
朝食の時間までには既にソフィアが英雄であった頃の感覚まで取り戻していた。
勇者の補正強すぎる。
地味にMP上昇もありがたいんだよね…。
朝食後は再びサイレントヒル迷宮の42層に入ってみた。
41層と比べ人が急に少なくなったらしい。
アリの毒怖いし、もう殆どウサギでないからね。
んー。
このままサイレントヒル迷宮を更新していくかどうか検討する。
全然問題ないとは思うけれど。
人も少ないし。どんどん更新が進みそう。
戦力余裕はしばらくまた心配はいらなそうだから余計に。
ソフィアのレベルがもう少し落ち着くまではペースダウンして、エルフ領と並行して攻略するか。
そうしましょう。問題なさそうとはいえ、ここで少々事故を警戒するくらいはロスにならない。
エルフ領の41層に向かう。
早速アシュリーが魔物のグループといくつかのパーティを感知。
騎士さん達だね。
領内に三つ、しかも最新の迷宮は領都近辺だからとっとと迷宮攻略したい事であろう。
普段は他のパーティの動向なんて全く頓着しない我々だが、こちらも層更新したいしエルフへ協力するつもりで騎士達とは別の方向に向かうように探索していくことにした。
ウドウッドからパームバウムと続いたため、ほぼほぼ木エネミーで事故の危険性も薄そうで安心して伐採し続けていく。
昼食のタイミングでアシュリーに騎士達の動向を確認してもらうと、あんまり進めてないことに気づいた。
普通は層更新に一週間くらいかかるんだっけ?
今回の更新銀貨もいただけるかも。
ソフィアのレベルもガンガン上がって以前と感覚的には遜色ないし、己の1stジョブに設定されている英雄も60レベルを超えている。
ボーナス武器4の15ポイントが浮けば、必要経験値を1/20にまで持っていって己が更に加速できるのだが。
試してみるか。
ボーナス武器のポイントを全て解除し、戦利品のダマスカス両手剣の攻撃力二倍を装備した。
ワンショットが余裕ならばこれでいく。
オーバードライブ効果中に、トリプルスキル以上であればワンショットが確定する。
これくらいなら消費が多少重くても充分回せる。
MPもかなり強化されているからな。
いいね。ここからようやく本格的に己のレベリングがスタートできた。
経験値効率常人の400倍、雑魚戦って体感はオーバードライブがあるから長く戦ってる印象があるけど、ほぼ効果中に終わるから実質数秒で終わる。一般的には一戦20分くらいだっけ…?更にアシュリーの索敵と移動を急ぐスタイルでちょっと訳わかんないくらい他のパーティより魔物を狩れてる。
効率がヤバい。レベルが上がれば上がるほど6ジョブの己はどんどん強くなっていける。
ミチオ君はレベルアップが直接的な戦力につながらなそうなものも多かったはず。
対して己は何が上がっても強い。
くる所まできたって感じがするぜ…!