ヨーロッパ戦線MS第2小隊シグナス   作:トロフィー

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第12話 最終決戦!宙(そら)への思い

宇宙世紀0079年11月――

ヨーロッパ戦線・沿岸レトラス市街地

 

MS格納庫に1機の鹵獲されたガンダムがあった。

 

 

「たった3機のゲルググしか送られてこないんなら、こいつを使うしかないだろ!」

 

 ロード・イーストがMS格納庫で下にいる整備員に話かける。

 

「ですが、ガンダムは無傷で送れとドライーン大佐に言われていて、、、」

 

「そんな死人の言ったことなんかどうだっていいだろ。このままじゃガンダムどころか全員死んじまうからな。」

 

 そういうと、鹵獲されたガンダムに乗り込んだ。

 

「あーあ、のっちゃいましたよ、イースト中佐。ガンダム出撃です!準備を!」

 

「レイドイースト、ガンダム。出る!」

 

 大きなドアが開き、ガンダムが日差しのもとで歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「準備はいいな。最後の戦いだぞ。シグナスのみせどころだぞ。」

 

 クレイドが力強く言う。シグナス部隊が地面の土を強く踏みしめる。

山を乗り越え中生ヨーロッパのような美しい街が見えてきた。敵のMSの影が見え、緊張が走る。

 

「すげぇー。量産されたジムってはじめてみました。これ後期生産型ですよね。これ陸戦型ガンダムよりも強いんじゃ。」

 

 バレバルが感嘆する。

 

「陸戦型のほうが強いだろ。多分。」

 

 先陣を切った部隊が街に到着し始める。

 

「レトライを見つけても、気を遣わずに倒せ。」

 

「いわれなくてもきっちり殺してやる、裏切り者のクソ野郎なんかさ。」

 

「ヴィオラさん。あんまかりかりせんといてくださいよ。チームワークですからね。」

 

「分かってるわよバレバル。チームワークね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「こっちはガンダム含めた10機。どうやら確認できた敵はザク含めた4機とは舐められたものだな。」

 

 最後尾のジムが喋る。

 

「にしても怪しい。敵が少なすぎるとはおもわないか、なにか相手に策があるのかも知れない。」

 

 

ドヒューーーーーーン!!

 

 

 最後尾のジムのコクピットが貫かれる。

 

「どこから撃たれたっ!後ろの山がぅぁぁぁ!」

 

 ドヒューーーーーーン!!

 

 ジムがさらに1機吹き飛ぶ。

 

「こちらレトライ。2機仕留めた。ゲルググはかなり使いやすいな。

ああ、

 

「なんだ、敵が後ろから来たのか!?敵が隠れているかもしれない!気をつけろ!」

 

 クレイドが大声で危険を知らせる。

 

「背中合わせで全方位を見れるようにするよ!ほら動いて!」

 

 三人で三角形のような形になって構える。

 

「当たれ!!」

 

 飛び上がり1機の少し先のゲルググを打ち抜く。

 

ドカーージューーン!!

 

「もう敵の新機体1機倒すとは幸先いいっすね!」

 

「馬鹿!今の爆発音で敵が寄ってくるじゃない。」

 

 ヴィオラが潜めむような声で言う。

 

「いいだろ。敵を倒すためにここに来たんだ。」

 

 クレイドも敵を探りながら言う。

 

「今の爆発音、普通の武器じゃ出ない音だ。作戦じゃあの位置にゲルググはいないはずだ。ジィー...ジィー...レトライ聞こえるか。ガンダム発見。座標を送る。」

 

 回線を揃え、レイドイーストがレトライに話しかける。

 

「分かったそちらに向かう」

 

 

 

「クレイドさん!敵もういませんよ、いどうしましょう!」

 

 バレバルが急かすように言う。

 

「いや、スナイパーに注意しながら待機だ、待てばあいつらが必ず来る。こんな見やすい場所だとな。」

 

「バレバルあんたまだ気づいてなかったの?だからこそ、しっかり周りを注意しな。」

 

 ヴィオラが投げやりに言う。

 

 

 

 

 

「ドルフ、お前がクレイドを引き離して俺が他の2機と戦う。いいな。」

 

「いくぞ。321ドン!」

 

ドドドドドドッ!!

 

2機のMSがシグナス部隊に射撃を行うが、

即座に盾で防がれる。

 

「てかこれ、装甲やっぱ通んないよな。」

 

 レイドがそういうと銃を投げ捨てガンダムシグナスに突撃し、抱きつく。

そのままバー二アを吹かせ、ガンダムシグナスとともに飛んでいく。

 

「このガンダム。なにやってやがるはなせ。」

 

 クレイドはビームサーベルに手を伸ばす。

 

「させるかよ!突っ込めー!!」

 

 ガンダムシグナスと鹵獲陸戦型ガンダムが地面に衝突する。

 

「グッッッ!くそ!早く、ビームサーベルを取んねぇと!」

 

 クレイドが焦りながら言う。

 

「よし、聞こえてるかクレイド、俺だよ。ドルフ改め、レイド・イーストだ。あまり焦らないほうがいいぜ。」

 

「ドルフか!!何の用だ?」

 

「ジオンに来る気はないのかって話だよ。」

 

「俺はジオンにはいかない。俺がコレまで戦ってきた連邦に残る。」

 

「それが答えか!!」

 

 レイドが回線を切るが、それよりも早くガンダムシグナスがビームライフルを構えるが、それよりも早く鹵獲陸戦型ガンダムが家に後ろに避ける。

 

「逃げてばっかりかよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうかレイド。やはりクレイドは仲間にならなかったのか。」

 

 レトライが残念そうに言った 

 

「ヴィオラ、バレバル。俺はお前らより、機体も技術も上だ。諦めて降参したら殺しはしないぞ。」

 

 優しく言うつもりで沈めるように言う。

 

「なめられたモノね。戦力差は人の数かける2乗なのよ!バレバル、あいつとの回線切るわよ。」

 

 ヴィオラが怒りながら言う。

 

「あ、はい!切ります!切れました!」

 

「回線を切ったか。もう少し話たかったけどな。」

 

 レトライが残念そうに言う。

 

「バレバル!右にいるから気をつけて!」

 

「あ!ハイ!」

 

 ビューーンド!!

 

 レトライが撃ったビームライフルがバレバルの左腕に当たる。

 

「ヴィオラごめん。避けきれなかったッス。」

 

「いいわよ左腕ぐらい。あいつを挟み撃ちにするわよ。左側から回って!」

 

 ヴィオラが急いで言う。

 

「わ、わかった!やってやるよ!クソジオン!」

 

 バレバルが声を荒げて走っていく。

 

「その意気よ!作戦で決めるよ!」

 

 

 

「動き出したな。どうするのか分からないけど。」

 

 そう言いながら、ビームサーベルを引き出す。

 

「こっちに来いよ裏切りカスヤロウ!!」

 

 聞こえない相手に向かってヴィオラが叫んだ。

 声にびっくりしてバレバルが怯む。

 

「よし!うまく挟み込めてる!あとはバレバル片方が射撃でおとりになって、その隙に私が距離を詰めて、サーベルで一突き!」

 

 嬉嬉としてヴィオラが言う。

 

「でも少し無理がないっスか?しっかりやってくださいよ!」

 

「文句あんの!いや、今口答えしてる暇はない。的が見えた。バレバル射撃するよ。」

 

 そういうと、ゲルググにむかって射撃を開始する。

 

「単純な射撃か。なめられた射撃だ。装甲を貫通しないというのに。囮かな?」

 

 そう言いながらレトライは少し構えながら突っ立つ。

 バレバルが後ろからビームサーベルを持ち突撃する。

 

 全く動じないゲルググに対してバレバルとヴィオラが動揺と不安を持つ。

 

「そういう作戦か。単純だっっ!」

 

 レトライがビームサーベルを思いっきり投げる。

 そのままバレバルのジムの頭をビームサーベルが突き抜く。

 

「ぐぁあ!メインカメラがやられた!くっ、操作も効かない。」

 

 頭を潰されたジムはその場に倒れ込む。

 

「バレバル!!!大丈夫!?」

 

 バレバルに声をかけながら、ヴィオラがビームサーベルを引き抜き構える。

 

「レトライ少佐、本気でころすつもり?」

 

「当たり前だろ、降参した方が身のためだぞ。」

 

「そんなのもう聞き飽きたよ!!」

 

 そういうとヴィオラがレトライの回線を切る。

 レトライに捨て身の突撃をする。

 

「やけくそみたいだ。もう策は尽きたようだな。」

 

 レトライもビームサーベルで応戦する。

ビームサーベルが激しくぶつかり合い、火花が散り地面の道路を溶かす。

必死にヴィオラが食らいつくが、レトライに押され続ける。

 

「お前らはできるだけ殺したくないんだよ、クレイドのためにもね。」

 

 ヴィオラのジムに蹴りを入れて、後ろに下がりバレバルノジムを盾にする。

 

 

「まだだ、まだ終わってない、くそ、動けよ!なんで動かないんだ。な、動いてる。回線が切れてる、コレなら直せる。」

 

 そう言いながらバレバルは頭を頑張って動かす。

 

「回線が戻った。ヴィオラ、どういう状況?」

 

「バレバル、起きたの!あんたのジム盾にされてるの。だから打てなくて膠着状態。」

 

「ああ、なるほど、どうすればいいか思いついた。自爆機能があるから、使ってみるよ。」

 

 バレバルが決心をしたかのように言う。

 

「はぁ!?それ本気で言ってんの?宙に家族を残してるんでしょ?降参しましょう。抵抗をやめるのよ。そうするしかないわ。」

 

 ヴィオラが諭すように言う。

 

「ごめん。家族が宙にいるってのは嘘なんだ。実はもう戦争で死んでるんスよ。でも話盛り下げたくなくて、家族のためにも命を賭けて死ななければな。」

 

 バレバルはそう言って

 

 キュイーーーン

 

「バレバルのジム、起動したのか。なんだこの音は?」

 

ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ドカーーーン!!!

 

「そんな、バレバル!!なんてこと、、」

 

 ヴィオラが詰まるような声で小さく言う。

 

 ジムの破片が飛び散る。

バレバルがいた場所には灰色の煙が立ちこめる。

 

 

 

 

「くっ、まさか自爆とは。バレバル、勇気のある奴だったな。だが、僕を殺しきれなかったようだ。」

 

 息を荒げながらレトライがヴィアラに話しかける。

 

「なんで生きてんの。死んどけよクソ野郎!」

 

 

きれいな欧米の街での戦いは熾烈を増していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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