ヨーロッパ戦線MS第2小隊シグナス   作:トロフィー

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第8話 思わぬ敵

ヨーロッパ戦線 廃工場付近

 

満月を黒い雲が覆うヨーロッパの夜。廃棄された工業地帯の近くで基地を立て休憩に、冷たい風が鉄の匂いを運ぶ。

 

 

クレイドはレトライを待ちながら言う。

 

 「あいつ立ち去る時にクレイドと言ってたよな。俺のこと知っているのか?

 その上たった1機であそこまで、あいつ一体。」

 

 ピポッピ――――

 

 「何だ通信か?こんなとこに通信なんて誰だ。」

 

レトライの通信機から声がする。

 

 「レトライ聞こえるか、聞こえてるなら返事を――――」

 

 「この声、聞いたことあるぞ、あいつだ。ドムのヤロウだ。」

 

 クレイドがレトライを呼びに行く。

 

 

 

 

 

 クロードがヴィオラに話かける。

 

 「ありがとね、さっきは。」

 

 「いいのよ、私も1度助けられたし、当然よ。」

 

 「またなんかあったら助けるから、チームとしてね。」

 

 MSの整備員が話に割り込むように言う。

 

 「クロード少尉すみません。あなたのジムコマンドの頭部なんですが、パーツがなくて、

 レトライ少佐が陸戦型ジムのパーツをつけてます。」

 

 

 

 

 

 「レトライどこにいくんだ?」

 

 クレイドがレトライに大声で言う。

 

 「なにって、ジムコマンドの修理だ。なんか用か?」

 

 「さっき通信があったんだが、あれは誰からだ?」

 

 レトライは驚いた表情をし、顔を曇らせる。

 

 「何が言いたいんだ?クレイド。」

 

 「なぜ敵と通信していた!?裏切ったのか!」

 

 「裏切った訳じゃない。最初からおれはジオン側だっただけだ。この戦場に俺が来たのは、

 クレイドお前を仲間に誘うためだ。」

 

 「そう言われて俺が来ると思ったのか!」

 

 「ジオンダイクンが苦しむスペースノイドのために色々なことをしてくださった。

 しかし今、それを知ってもなおコロニーをまるで植民地のように扱う愚かなアースノイドがいる。

 スペースノイドのお前なら分かってくれると思ったが。それでも連邦側につくというのなら、これが

 最後の俺の言葉だ。」

  

 クレイドは苦しそうな顔をし、大声で言う。

 

 「シグナス隊!敵だ!全員MSに乗れ!急げ!」

 

 「それが結論か。」

 

 レトライが静かにジムコマンドのコクピットへ入っていった。

 

 

 

 

 

 「ヴィオラ速く、敵襲よ!」

 

 クロードがジムコマンドに入りながら言う。

 

 「分かってるわよ。早く乗るから。」 

 

 ヴィオラとクロードがジムコマンドに乗り込む。

 

 「なんで動かない!壊れてるのか?」

 

レトライのジムがビームライフルを構えて言う。

 

 「すまないクロード、1機倒さないといけないんだ。あなたには死んでもらう。」

 

 「クロード狙われてるわ。避けて!何で動かないのよクソポンコツ!」

 

 ドガァァァァン!!!!!!

 

 

 

 ヴィオラが耳を押さえる。

 

 「なッ。」

 

 クロードのジムのコクピットが吹き飛ぶ。

 

 

 

 ドムが遠くから飛んで来て言う。

 

 「大丈夫か、レトライ!」

 

クレイドがコクピットの中で嘆く。

 

 「ドムのヤロウも来たのか!」

 

 ドムがスナイパーでヴィオラのジムのコクピットを貫き、その後陸戦型ガンダムの頭部を破壊する。

 

 ドムの回線がクレイドのコクピットノ鳴り響く。

 

 「まだ気づいてないようだからいっとくが、俺はお前の幼なじみのドルフだクレイド。味方にならず

 残念だ。」

 

 

 

 戦場はレトライとドルフ(レイド)が去って行き、静寂が走った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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