ハワード公爵家の練習場
ステラ(5歳)「私はやっぱり才能がない!もう私には生きる意味なんてない!」ポロッポロッ
チャキンッ
ガシッ
ステラ(5歳)「え!?」ポロッポロッ
???「死ぬな。生きろかっこ
ステラ(5歳)「何も知らないくせにそんな事言わないでよ!!!!!」ポロッポロッ
???「君の瞳を見れば分かる。産まれながら魔力量が少なくて誰からも認めてもらえない事をな」
ステラ(5歳)「どうして!?」ポロッポロッ
???「おれがお前を強くしてやる」
ステラ(5歳)「無理だよ・・・・・お父様も言ってました・・・・・魔力量は産まれながらに決まってるって・・・・・・ティナは産まれながら膨大な魔力を持って産まれた。どうして私だけ・・・・・」ポロッポロッ
スッ
グッ!
ポタポタポタ
???「これを飲み込め」
ステラ(5歳)「膨大な魔力!?あなたは一体!?」
???「ゼロ・ウェインライト」
ステラ(5歳)「この国の王子様!?」
ゼロ「早くこれを飲み込め」
ステラ(5歳)「は、はい!」
その日を境に私は膨大な魔力を手にする事が出来ました。杖もなくても発動出来るほどに強くなりました。それからゼロ様は私を強くする為に毎日稽古をしてくれました。そして13歳になって王立学院を主席で入学できました。その2年後には生徒会長になりました。
王宮
ジャスパー「ゼロ。そろそろ話してもいいんじゃないか?お前のその右眼を誰に渡したんだ?」
ゼロ「・・・・・・」
ジャスパー「答える気はないか。お前は産まれながら異常なまでの膨大な魔力量を持っていた。今ではその半分。それでも膨大な魔力量には変わらないがな」
ゼロ「何故知りたいんですか?」
ジャスパー「父として知る必要がある。それに答えれば王座を譲ってもいい」
ゼロ「父上。おれは王位継承権を捨てます」
一同「!?!?!?」
ジャスパー「い、今なんと!?」
ゼロ「王位継承権を捨てると言ったのです。他の兄妹にでも譲ってやってください」
ジャスパー「お前を支持してる人は多い!それに民がお前が王位を継ぐ事を望んでいる!お前は民に愛されている!」
ゼロ「王位を継ぐ気はありません。それにおれはここから出ていきます。皇族の名を捨てます」
ジャスパー「何故だ!」ドンッ
周りの人たち「!」ビクッ
ゼロ「・・・・・・」(すごい威圧だな。周りの連中が怯えている)
ジャスパー「何故隠す!」
ゼロ「大切な人の側に居たいからです」
一同「!?!?!?」
ジャスパー「大切な人!?ゼロ!?お前!?」
ゼロ「では失礼します」パチッ
シュン
一同「今のは!?転移魔法!?流石はゼロ様だ!新たな王になる方!」
ジャスパー「ゼロ・・・・・何故こんな事に・・・・・」グッ
生徒会室
ステラ「ハァ・・・・・疲れた・・・・・」
ギュ
ステラ「で、殿下!?」カァァァァ
ゼロ「ゼロだろ?それにもうおれは皇族じゃない」
ステラ「え!?どういう事ですか!?」
ゼロ「王位継承権を放棄した。王族もやめた。だからおれはただの平民だ」
ステラ「どうして放棄したんですか!」
ゼロ「お前たちを忌み子だと言う連中がいる皇宮にはお前を連れていきたくない。おれはハワード家の為に生きていく」
ステラ「でも・・・・・」
ゼロ「!?」
ステラ「どうしたの?」
ゼロ「ステラ。数日ここを離れる。おれが戻るまで絶対に学園の外には出るな」
ステラ「何があったのか教えてよ!」
チュ
ゼロ「すぐ戻るから何も聞かずに待っていてほしい」
ステラ「うん」カァァァァ
パチッ
シュン
ゼロが居なくなって数ヶ月が経った頃・・・・・・ジェラルドはリィネに求婚を申し出た。だがリィネはそれを断ってジェラルドの怒りを買った。そして駆けつけたアレンたちと戦う事になった。
練習場
ジェラルド「知っているぞ!!!!お前は元王族の兄の眼を奪い極地魔法と膨大な魔力を手にすることが出来た!だがお前のせいで兄上は大幅弱体化した!お前のせいで皇宮は混乱状態だ!!!!!」
ステラ「私のせいで!?」
リディヤ「アレン!早く!」
アレン「あぁ!」
ギュ
ティナ「すごい!」
エリー「これがリディア様の!」
リィネ「流石はお姉様です!」
ジェラルド「調子に乗るなよ!!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一同「!?!?!?」
ステラ(みんなが死んじゃう!ゼロ助けて!!!!!)
シュン
ボカーーーーーーーーン!!!!!!
一同「!?!?!?」
ゼロ「おれの理滅剣を勝手に持ち出したのかジェラルド?探すのに相当かかったぞ」
闇ジェラルド「兄上!!!!!」
学園長(ゼロ様が生まれたと同時に魔剣が出現したと言っていましたね。あの魔剣・・・・・ゼロ様から聞いた通り想像を遥かに超える力を感じますね・・・・・理をも破壊する事のできる最凶の魔剣)
ゼロ「今すぐ武器を捨てろ。そうすればお前を無罪にしてやる」
闇ジェラルド「偉そうに言うな!!!!!皇族の名を捨てた兄上が!!!!!!!」ブンッ!
シャイン
ドカッ!!!!!
闇ジェラルド「ガハッ!!!!!」ポタッポタ
ジェラルドは理滅剣の力で極地魔法を超える力でゼロに攻撃したがゼロはその魔法を消して強烈な蹴りをジェラルドに向かって蹴った。
アレン「すごい威力だ。しかも身体強化を使わずにあれほどの蹴りを!」
リディヤ「それに弟相手でも容赦はないわね。見ててスッキリしたけど」
スタッスタッスタッ
ガシッ
ゼロ「迷惑をかけた事はわかってるな?」
ジェラルド「は、はい」ポロッポロッ
ゼロ「しばらくは牢屋に入って頭を冷やすんだな。お前たち。連れて行け」
ドサッ
兵士たち「は、はい!」
ゼロ「アレン。全員を連れて授業に戻れ。ステラは残れ」
アレン「わかりました。では皆さん行きましょう」
スタッスタッスタッ
ゼロ「待たせたなステラ」
ステラ「遅いよゼロ・・・・・」ポロッポロッ
ゼロ「悪かった」
理滅剣「・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ステラ「ゼロ!あの剣は何!」
ゼロ「理滅剣ヴェヌズトノア。おれが産まれた時に現れた魔剣だ。おれ専用だな」
ステラ「能力は何?」
ゼロ「万物万象の理さえも滅ぼすことができる究極の力。あらゆる存在の根本原理である「理(ことわり)」を破壊し、対象を完全に滅ぼことができる」
ステラ「理・・・・・神の力・・・・・代償は何なの?」
ゼロ「おれの寿命だ」
ステラ「なんですって!?どうしてそんな危険な物を使うの!もう絶対使わないで!」
ゼロ「わかった。2度と使わないと約束する」
ステラ「約束だよ!」
ゼロ「あぁ。元居た所に戻れ」
理滅剣「・・・・・・・」シュン
生徒会室
ステラ「そういえば破滅の魔眼なら理滅剣の能力を無効化出来るんじゃないの?」
ゼロ「前に試したが理滅剣の方が破滅の魔眼よりも遥かに上だった。あれを防ぐ方法は今の所存在しないな。だが所有者はおれになってる。それに破滅の魔眼が無ければ理滅剣は使えない」
ステラ「そうなんだ」
ゼロ「あぁ。それと破滅の魔眼は理滅剣の劣化版と考えていい。破滅の魔眼はノーリスクで使用出来るからな」
ステラ「破滅の魔眼ってかなりすごいんだね!でも・・・・・」
ゼロ「どうした?」
ステラ「そのせいでゼロは大幅に弱体化したんだよね・・・・・・私のせいで・・・・・・」ポロッポロッ
ギュ
ステラ「!」
ゼロ「気にする事はない。おれは強すぎた。世界からは暴虐の皇太子なんて呼ばれてるからな。いつ世界を滅ぼしてもおかしくないまで言われてるな」
ステラ「ゼロはそんなことしない!だって!1番この国を愛してるから!民たちはゼロを真の王だって認めてる!」
ゼロ「もうおれは皇族じゃない。民たちと変わらないさ」
ステラ「うっ!」ポロッポロッ
広間
民たち「ふざけるな!!!!新たな王はゼロ様以外認めない!他の奴が王になるのは許さない!ジェラルドなんて王の器ではない!絶対に許さないからな!」
王宮
ジャスパー「ゼロが王位継承権を放棄した途端噂が一気に広がるとは・・・・・」
大臣たち「ゼロ様を無理やり連れ戻しましょう陛下!」
ジャスパー「ゼロを無理やり連れ戻せると思っているのか?あいつはこの世界で最凶の皇太子だ!他の国からも恐れられる存在だ!あいつを力ずくで連れ戻した場合殺し合いが起きるかもしれないだろ!」
大臣たち「しかし!他の王子と王女様たちもゼロ様が1番の適任と申しております!」
ジャスパー「それを考える為にお前たちを集めたんだろう!」ドンッ
大臣たち「!?!?」ビクッ
ジャスパー「馬鹿息子は公爵家に迷惑をかけて無期限謹慎・・・・・リンスター公爵家に頼むしかないか」
大臣たち「どういう事ですか?」
ジャスパー「ゼロに決闘を申し込んでもらう」
大臣たち「な、なるほど!」
リンスター公爵家
リディヤ「陛下。いくら私でも皇太子には敵いません」
ジャスパー「アレンと2人がかりでやれば可能なのではないか?」
リディヤ「どうでしょう。以前よりも魔力が減ってるとはいえ私と互角。それ以上の魔力量です。それに剣術においては私では絶対に敵いません」
ジャスパー「なら両公爵家の当主2人も入れるしかないか」
リディヤ「それほど皇太子を王に迎えたいという事ですね」
ジャスパー「そうだ。君も知っているだろ?民はあいつを王じゃ無いと認めないと言い出している」
リディヤ「そうですね。私も望んでいます」
ジャスパー「今からあいつを呼び出す。準備をしてくれ」
リディヤ「わかりました」
訓練場
ゼロ「国王陛下。これはどういう事ですか?」
ジャスパー「国王陛下・・・・か・・・・・言わなくてもわかるんじゃ無いか?」
ゼロ「・・・・」
リディヤ「皇太子殿下。お願いします。次の王に」
ゼロ「断る。それに皇太子じゃない。弟と妹たちを次の王にすればいいだろ」
アレン「皇太子殿下。民はゼロ様だけを支持しています」
ゼロ「ハァ・・・・話が進まない。来いよ。少し遊んでやるよ」
リアム「行かせていただく!」
ワルター「少し痛い目に遭ってもらいます!」
ゼロ「おまえたちは大人しくしていろ」パチンッ
リアム「!?」ガチッ
ワルター「!?」ガチッ
リディヤ「お父様たちを一瞬で!?」
アレン「やはりお強いですね!」
ゼロ「当然だ」
スタッ!
ゼロ「ステラ」
ステラ「ゼロ様・・・・・本気で行きます!」ピカンッ
ゼロ(まずいな・・・・・アレンとリディヤだけでも面倒なのにステラまで参戦するときついな)
リディヤ「ハッ!」ボゥゥゥゥゥ
ゼロ「・・・・・」ギンッ
アレン「ハッ!」ギュイン
ゼロ(流石は2人の連携だな。弱体化したとはいえおれに擦り傷を与えるか・・・・・)
バキンッ
リアム「すまないステラ嬢!」
ワルター「すまないな!」
ステラ「お願いします!」
ゼロ「マジか」
ワルター「背中がガラ空きだ!」ブンッ
リアム「くらえ!」ブンッ
ゼロ(仕方ない・・・・少し本気でやるか)シャイン
一同「!?」ダッ
ゼロ「いい判断だ。突っ込んで来てたらお前たちはおれの力で拘束されていたぞ」
リアム「なんて膨大な魔力なんだ!?」
ワルター「計り知れない!?」
アレン「次元が違い過ぎる!?」
リディア「くっ!」
ステラ(私でもここまで扱えないのに!?)
ゼロ「8割力を出したのは久しぶりだな。隣国の皇太子以来だな。だがもう終わらせよう。グラビティ」グッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
一同「うぐ!?う、動けない!?」
ゼロ「決着はついた。もういいだろ?陛下」
ジャスパー(な、なんて事だ!?これほど力のある者たちを一瞬で動けなくするとは!?しかも怪我もさせずに無力化するとは!?)
兵士たち「陛下!!!!至急ご報告があります!!!!」
ジャスパー「今はこっちが忙しい!あとで報告しろ!」
兵士たち「い、いえ!隣国の皇太子殿下と皇女殿下のお見えです!」
ジャスパー「なに!?すぐに通せ!」
?「もう来てるよ。それに随分と久しぶりに皇太子殿下の力を感じたよ」
?「お久しぶりです殿下。ゼロ皇太子殿下」
ゼロ「何しに来た」
アース「相変わらず警戒心強いな。お前たちに提案をしに来た」
ジャスパー「提案だと?」
アース「はい。ゼロ皇太子殿下とセシリア皇女殿下を婚約者になってもらいます」
一同「!?!?!?」
ゼロ「生憎だがおれは平民の立場だ。高貴であるセシリア皇女殿下の婚約者になるのは不可能です。それに皇女殿下の評判が悪くなるだけです」
セシリア「私の評判が悪くなるのも別に構いません。あなたの国と敵対して良いことはありません。殿下が私と結婚してくださればこちらからは毎月魔鉱石を4割り提供します」
一同「魔鉱石!?」
アース「かなり良い条件だと思うが?こちらからはゼロ殿下には私たちの国に暮らしてもらいたい」
ステラ「ダメです!」
アース「これはこれは可愛いお嬢さん。何がダメなのかな?かなり良い条件だと思うが?それか断るって事か?このおれが頭を下げてやったんだぞ!!!!」バリバリバリ
一同「なんて膨大な魔力と殺意なんだ!?危険だ!!!!」
バリバリバリ
一同「!?!?!?」ゾクッ
ゼロ「おれの婚約者を脅してんじゃねぇよ」ギロッ
セシリア(すごい膨大な魔力・・・・・お兄様と互角・・・・・でもゼロ様は大幅弱体化してお兄様と互角なのだから・・・・・それにあんなに焦ってるお兄様を見るのは初めてだ・・・・・)
アース「・・・・・・」スゥ
アース「いやー悪い悪い!ついカッとなってしまった!」
ステラ「っ!」
ギュ
ゼロ「この件は一旦保留にする。王族のみで話を進める。国王陛下」
ジャスパー「あ、あぁ」(ゼロは私を父とは呼ばないようだな・・・・・)