「あー……気持ちいいほどぽこじゃが沈んでらw」
現在、パーパルディア艦隊との戦闘画面を見ているんだけど。うん、まあ中世ヨーロッパチックなファンタジー世界の木造戦列艦艦隊と、うちの未来技術ある航空戦艦じゃ格が違いすぎるよね。
なんてったって、うちの航空戦艦の主砲はビーム砲だし。しかもゲーム内の初期の怪力線じゃなくて、ちゃんとした砲塔型の荷電粒子砲っていう。
あ、ワイバーンの航空隊が近づいて……拡散荷電粒子砲で大半が堕ちたね、あとは護衛艦のミサイルで撃墜と。
もちろん射程が長いので、クワトイネ艦隊の皆さんからは敵が見えないのにビーム乱射しているようにしか見えないだろう。
日本の護衛艦隊は何が起きているのか把握できると思うけど、いったいどんな反応をすることやら。
あ、ちなみにギムの町のほうはもう決着がついている。
攻撃を仕掛けられると被害が出るので、大型ドローンにスピーカーをくくりつけて飛ばしたらスピーカーが役に立つことなく落とされたよ。
その後はもちろん、ロケットや爆弾の雨あられ。国境付近の表示は更地になってるよ、あれだけいた大軍は影も形もなくなりましたとさ。
「旭日帝国艦隊より入電、対空攻撃終わる」
「ターゲット郡ベータ、トラックナンバー1670から1683、ミサイル撃ち方はじめ!」
「SM-2撃ち方はじめ。サルボー!」
……なんだこれ。私の想像していた戦いは、どこにもない。
船の戦闘を指揮する場所とやらに特別に入れてもらえた私、観戦武官として派遣されたブルーノアは困惑していた。今が戦闘中だという実感がまったくない。
「トラックナンバー1670から1683、撃墜!」
説明してもらったが、そこかしこにある光る板に戦況が表示されているらしい……そしてたった今、敵のワイバーン部隊を殲滅したと言う。
実際の外の戦闘風景は、あとで見せてもらえるらしい。どうやら、目てみているような映像を保存・記録していつでも見られるような技術もあるらしい……そんな事ができるのは最上位の魔術師くらいのもののはずだが。
「敵艦隊、反応消失」
「旭日帝国艦隊より入電、敵艦隊の殲滅を完了。当海域での戦闘終了及び勝利を宣言する。これよりパーパルディア攻撃戦に向かう、です」
「旭日艦隊、反転を開始」
……終わった、のか?
「お疲れ様でした、これで戦闘は終了です。旭日帝国側のデータはまた後日送られる予定になっております」
「アッハイ」
終わったんだな……何がどうなったのか、さっぱりわからなかったが。
ここが戦場であるという、現実味がまったくない。まだ幻覚を見せられているといったほうが信じられる気がする。
はい、というわけで観戦武官ブルーノアさんの視点を取り入れてみました。
彼の常識だと、鉄球が出るだけの大砲で多少撃ち合ってからラムアタックからの切り込み、というのが海戦ですからね。
荷電粒子砲やらミサイルやらが飛び交う戦場は理解の範疇を超えているだろうな、という感じで書いてみました。